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【発明の名称】 樹脂製クッションシート
【発明者】 【氏名】石井 健二

【要約】 【課題】長期間の使用に耐え、補修が容易で、シート本体とクッション体とを容易に分別処理できる樹脂製クッションシートを提供する。

【解決手段】樹脂製クッションシート1は、中空二重壁構造のシート本体2と、クッション体3と、シート本体2とクッション体3の両周端面に跨って嵌合されるカバー4とで構成する。シート本体2は、その上面にリセス8を有する。リセス8内の周辺部位に突起9を有する。クッション体3は、その表面と周端面が表皮シート6で覆われている。表皮シート6はクッション体3の周端面から張り出して縁部7をなしている。カバー4は、突起9が嵌入する空間部14を形成する突壁15を有している。シート本体2とその上面に添着したクッション体3の両周端面に跨って嵌合されるカバー4によりクッション体3の表皮シート6の縁部7がリセス8内の突起9とカバー4の突壁15とで挟み込まれている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 中空二重壁構造のシート本体と、このシート本体の上面に添着するクッション体と、シート本体とその一面に添着したクッション体の両周端面に跨って取り付けられるカバーとで構成される樹脂製クッションシートであって、シート本体は、その上面にリセスを有するとともに、このリセス内の周辺部位に突起を有しており、クッション体は、その表面と少なくとも周端面が表皮シートで覆われているとともに、表皮シートはクッション体の周端面から張り出して縁部をなしており、カバーは、前記リセス内の突起が嵌入する空間部を形成する突壁を有していて、シート本体とその上面に添着したクッション体の両周端面に跨って取り付けられるカバーによりクッション体の表皮シートの縁部が前記リセス内の突起と前記カバーの突壁とで挟み込まれている構成を特徴とする樹脂製クッションシート。
【請求項2】 カバーは、シート本体の周端面と係合し、かつシート本体とクッション体との境目に対応してクッション体の周端面を押さえて、シート本体とクッション体との境目を覆う構成であることを特徴とする請求項1記載の樹脂製クッションシート。
【請求項3】 シート本体は、リセスの周辺部位に対応して裏壁側から凹状の支柱を形成し、リセス内の突起を上記支柱の上に形成したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の樹脂製クッションシート。
【請求項4】 中空二重壁構造のシート本体と、このシート本体の上面に添着するクッション体と、シート本体とその一面に添着したクッション体の両周端面に跨って取り付けられるカバーとで構成される樹脂製クッションシートであって、シート本体は、その上面にリセスを有するとともに、このリセス内の周辺部位に係合孔部を有しており、クッション体は、その表面と少なくとも周端面が表皮シートで覆われているとともに、表皮シートはクッション体の周端面から張り出して縁部をなしており、カバーは、前記リセス内の係合孔部に嵌入する係合突部を有していて、シート本体とその上面に添着したクッション体の両周端面に跨って取り付けられるカバーによりクッション体の表皮シートの縁部が前記カバーの係合突部とリセス内の係合孔部との間で挟み込まれている構成を特徴とする樹脂製クッションシート。
【請求項5】 カバーは、シート本体の周端面に跨り、かつシート本体とクッション体との境目に対応してクッション体の周端面を押さえて、シート本体とクッション体との境目を覆う構成であることを特徴とする請求項4記載の樹脂製クッションシート。
【請求項6】 シート本体は、リセスの周辺部位に対応して裏壁側から凹状の支柱を形成し、リセス内の係合孔部を上記支柱の上に形成したことを特徴とする請求項4または請求項5記載の樹脂製クッションシート。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭用椅子、座椅子、事務用椅子、車両用座席シート、簡易ベッドなどを構成する樹脂製クッションシートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の樹脂製クッションシートとしては、特開平9−271423号公報、特開平9−239166号公報または特開平11−266970号公報に記載されたものが知られている。これら従来の樹脂製クッションシートのうち、特開平9−271423号公報に記載されたものは、シート本体に係止部を形成してそれにクッション体を嵌合した構成であり、特開平9−239166号公報または特開平11−266970号公報に記載されたものは、クッション体の表面を覆う表皮シートをその周端部に巻き込んだうえシート本体に取り付けた構成をなしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のこの種の樹脂製クッションシートのうち、シート本体に係止部を形成してそれにクッション体を嵌合した構成のものでは、撓みを繰り返すクッション体がシート本体から離脱しやすいだけでなく、シート本体とクッション体との間に隙間が生じたり非クッション部が形成されるので、クッションシートとしては好適なものとはいえないものである。また、表皮シートを周端面に巻き込んだクッション体をシート本体に取り付けた構成のものでは、クッション体の繰り返し撓みなどで表皮の巻き込み部分が引き出されてクッション体の破損をまねきやすく、また、一旦破損したものは補修が困難である。一方、クッション体がシート本体と一体化された構成であるから、廃棄処分にあたってクッション体を分離することが困難であり、廃棄物処理のうえでも問題の多いものである。
【0004】本発明は、このような従来のものの問題点を解消しようとするものであって、シート本体とその上面に添着したクッション体の両周端面に跨って取り付けられるカバーによりクッション体の表皮シートの縁部が、シート本体のリセス内の突起とカバーの突壁、またはカバーの係合突部とシート本体のリセス内の係合孔部とで挟み込まれている構成としたことにより、シート本体とクッション体の周囲との間に隙間のない好適なクッションシートが得られるとともに、クッション体の表面を覆う表皮シート端部が長期間の使用によってもはじけ出るようなことがなく、補修時にもカバーをはずして再度装着することができて作業が確実かつ容易にでき、また、廃棄処分にあたっては、カバーをはずすだけでシート本体とシート体とを容易に分離することができる樹脂製クッションシートを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するための本発明は、次の樹脂製クッションシートを提案する。すなわち、請求項1に係る発明は、中空二重壁構造のシート本体と、このシート本体の上面に添着するクッション体と、シート本体とその一面に添着したクッション体の両周端面に跨って取り付けられるカバーとで構成される樹脂製クッションシートであって、シート本体は、その上面にリセスを有するとともに、このリセス内の周辺部位に突起を有しており、クッション体は、その表面と少なくとも周端面が表皮シートで覆われているとともに、表皮シートはクッション体の周端面から張り出して縁部をなしており、カバーは、前記リセス内の突起が嵌入する空間部を形成する突壁を有していて、シート本体とその上面に添着したクッション体の両周端面に跨って取り付けられるカバーによりクッション体の表皮シートの縁部が前記リセス内の突起と前記カバーの突壁とで挟み込まれている構成を特徴とする樹脂製クッションシートである。
【0006】また、請求項2に係る樹脂製クッションシートは、請求項1記載の構成において、カバーは、シート本体の周端面と係合し、かつシート本体とクッション体との境目に対応してクッション体の周端面を押さえて、シート本体とクッション体との境目を覆う構成であることを特徴とするものである。
【0007】請求項3に係る樹脂製クッションシートは、請求項1または2記載の構成において、シート本体は、リセスの周辺部位に対応して裏壁側から凹状の支柱を形成し、リセス内の突起を上記支柱の上に形成したことを特徴とするものである。
【0008】請求項4に係る発明は、中空二重壁構造のシート本体と、このシート本体の上面に添着するクッション体と、シート本体とその一面に添着したクッション体の両周端面に跨って取り付けられるカバーとで構成される樹脂製クッションシートであって、シート本体は、その上面にリセスを有するとともに、このリセス内の周辺部位に係合孔部を有しており、クッション体は、その表面と少なくとも周端面が表皮シートで覆われているとともに、表皮シートはクッション体の周端面から張り出して縁部をなしており、カバーは、前記リセス内の係合孔部に嵌入する係合突部を有していて、シート本体とその上面に添着したクッション体の両周端面に跨って取り付けられるカバーによりクッション体の表皮シートの縁部が前記カバーの係合突部とリセス内の係合孔部との間で挟み込まれている構成を特徴とする樹脂製クッションシートである。
【0009】請求項5に係る樹脂製クッションシートは、請求項4記載の構成において、カバーは、シート本体の周端面に跨り、かつシート本体とクッション体との境目に対応してクッション体の周端面を押さえて、シート本体とクッション体との境目を覆う構成であることを特徴とするものである。
【0010】請求項6に係る樹脂製クッションシートは、請求項4または5記載の構成において、シート本体は、リセスの周辺部位に対応して裏壁側から凹状の支柱を形成し、リセス内の係合孔部を上記支柱の上に形成したことを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】図面は本発明に係る樹脂製クッションシートの実施の形態を示し、図1は全体の斜視図、図2は全体の平面図、図3は一部の分解断面図、図4は一部の断面図である。図5は他の実施の形態を示す一部の分解断面図である。
【0012】図1および図2において、1は樹脂製クッションシートである。この樹脂製クッションシート1は、中空二重壁構造のシート本体2と、シート本体2の上面に添着するクッション体3と、シート本体2とその一面に添着したクッション体3の両周端面に跨って嵌合されるカバー4とで構成されている。クッション体3は、クッション材5の表面を表皮シート6で覆ってなるものであり、表皮シート6は、クッション体3の周端面から張り出して縁部7をなしている。
【0013】シート本体2は、その上面にリセス8を有するとともに、このリセス8内の四辺部位にはそれぞれ垂直方向の突起9を有しているが、シート本体2の上記突起9に対応する部位には、裏壁側から凹状の支柱10が形成されている。カバー4は、クッション体3を囲む枠状をなし、その枠状部分11はクッション体3の周部からシート本体2に跨るように覆い、枠状部分11の外周端縁の係止凸部12がシート本体2の係止凹部13に係止されるようになっている。また、カバー4は、前記リセス8内の突起9が嵌入するように空間部14を形成する突壁15を有している。
【0014】図3および図4に示すように、シート本体2とその上面のリセス8に添着したクッション体3の両周端面に跨って嵌合されるカバー4により、クッション体3の表皮シート6の縁部が前記リセス8内の突起9と前記カバーの突壁15とで挟み込まれる。なお、図示した構成では、カバー4を嵌合により取り付けているが、ネジ止めなど他の取りはずし可能な取り付け手段によることもできる。
【0015】図3の態様から図4の態様となるように、シート本体2とクッション体3とにわたってカバー4を嵌合すると、クッション体3の周端面からシート本体2に跨るシート本体2とクッション体3との境目に対応する部位は、カバー4により覆われ、かつクッション体3の表皮シート6の縁部7がリセス8内の突起9とカバー4の突壁15とで挟み込まれ、その際に表皮シート6は下方向の力を受けて、表皮シート6の縁部7が強固に挟持される。
【0016】そして、上記のように組み立てられた樹脂製クッションシート1は、カバー4をはずすことにより、シート本体2、クッション体3およびカバー4とに分解することができる。したがって、クッション体3の補修時には、カバー4をはずすことにより容易かつ的確にその作業ができる。また、廃棄処分にあたっても、カバー4をはずすことによりシート本体2とクッション体3とを分離して分別処理ができる。なお、クッション体3の廃棄処分にあたっては、表皮シート6を剥がしてクッション材5と分別処理するのが好ましい。
【0017】図5に示す他の実施の形態においては、シート本体2のリセス8内の四辺部位にそれぞれ係合孔部16を有しており、この係合孔部16は支柱10の上に形成してある。カバー4は、前記リセス8内の係合孔部16に嵌入する係合突部17を有している。
【0018】図5に示す他の実施の形態においても、クッション体3の周端面からシート本体2に跨るシート本体2とクッション体3との境目に対応する部位は、カバー4により覆われ、かつクッション体3の表皮シート6の縁部7がカバー4の係合突部17とリセス8内の係合孔部16で挟み込まれ、その際に表皮シート6は下方向の力を受けて、表皮シート6の縁部7が強固に挟持される。また、樹脂製クッションシート1は、カバー4をはずすことにより、シート本体2、クッション体3およびカバー4とに分解することができるので、クッション体3の補修が容易かつ的確にでき、廃棄処分にあたっても、シート本体2とクッション体3の分別処理ができる。なお、クッション体3の廃棄処分にあたっては、表皮シート6を剥がしてクッション材5と分別処理するのが好ましい。
【0019】
【発明の効果】本発明に係る樹脂製クッションシートは、シート本体とその上面に添着したクッション体の両周端面に跨って取り付けられるカバーによりクッション体の表皮シートの縁部が、シート本体のリセス内の突起とカバーの突壁、またはカバーの係合突部とシート本体のリセス内の係合孔部とで挟み込まれている構成としたことにより、シート本体とクッション体の周囲との間に隙間のない好適なクッションシートが得られるとともに、クッション体の表面を覆う表皮シート端部が長期間の使用によってもはじけ出るようなことがなく、補修時にもカバーをはずして再度装着することができて作業が確実かつ容易にでき、また、廃棄処分にあたっては、カバーをはずすだけでシート本体とシート体とを容易に分離することができて、適切に分別処理できるものである。
【出願人】 【識別番号】000104674
【氏名又は名称】キョーラク株式会社
【出願日】 平成11年12月20日(1999.12.20)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−169870(P2001−169870A)
【公開日】 平成13年6月26日(2001.6.26)
【出願番号】 特願平11−361849