| 【発明の名称】 |
介護用椅子 |
| 【発明者】 |
【氏名】萩原 昭司
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| 【要約】 |
【課題】座部の高さをを容易且つ確実に調節することができる介護用椅子を提供する。
【解決手段】支持枠(1)には略上下方向に延びる支承杆(3)を備えさせ、座部(13)を座部支持杆(15)に支持させ、該座部支持杆における少なくとも後部(15b)を中空となし、該座部支持杆における中空の後部には該座部支持杆を上下に貫く第一透孔(17)を形成すると共に該後部内には内側部材(21)を嵌着し、該内側部材には該内側部材を上下に貫く第二透孔(19)を座部支持杆の第一透孔に対応させて形成し、該座部支持杆の第一透孔と内側部材の第二透孔とを支承杆に遊嵌することにより座部を高さ調節自在とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 支持枠には略上下方向に延びる支承杆を備えさせ、座部を座部支持杆に支持させ、該座部支持杆における少なくとも後部を中空となし、該座部支持杆における中空の後部には該座部支持杆を上下に貫く第一透孔を形成すると共に該後部内には内側部材を嵌着し、該内側部材には該内側部材を上下に貫く第二透孔を座部支持杆の第一透孔に対応させて形成し、該座部支持杆の第一透孔と内側部材の第二透孔とを支承杆に遊嵌することにより座部を高さ調節自在としたことを特徴とする介護用椅子。 【請求項2】 内側部材の第二透孔における前側内面と後側内面とに傾斜面を設け、これら各傾斜面が支承杆に圧接したときに座部支持杆が支承杆に固定されるようにしたことを特徴とする請求項1の介護用椅子。 【請求項3】 前記内側部材は合成樹脂製であることを特徴とする請求項1又は2の介護用椅子。 【請求項4】 前記支持枠と座部支持杆とをそれぞれ折り畳み自在としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかの介護用椅子。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は高さ調節自在の座部を備えた介護用椅子に関するものでありる。本発明の介護用椅子は、一例として、高齢者、身体障害者、怪我人、病人等の被介護者を入浴させるようなときに使用されるものである。 【0002】 【従来の技術】高さ調節自在の座部を備えた椅子としては、椅子の基部に座部支持杆を上下方向に摺動自在に嵌着し、該座部支持杆の上端に座部を取り付けると共に該基部には座部支持杆を所望の高さにて該基部に固定する固定ねじを備えさせてなるものが既に使用されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記従来の椅子においては、固定ねじにより座部支持杆を所望の高さに固定する作業は面倒であり、固定ねじを確実に締め付けなかった場合には椅子の使用中に座部支持杆が座部と共に急速に降下するおそれもある。このような従来の椅子は介護用椅子としては使用し難いものである。本発明は、上記従来の椅子におけるこのような問題を解決した介護用椅子を提供しようとしてなされたものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明は下記の介護用椅子を提供するものである。 【0005】(1)支持枠には略上下方向に延びる支承杆を備えさせ、座部を座部支持杆に支持させ、該座部支持杆における少なくとも後部を中空となし、該座部支持杆における中空の後部には該座部支持杆を上下に貫く第一透孔を形成すると共に該後部内には内側部材を嵌着し、該内側部材には該内側部材を上下に貫く第二透孔を座部支持杆の第一透孔に対応させて形成し、該座部支持杆の第一透孔と内側部材の第二透孔とを支承杆に遊嵌することにより座部を高さ調節自在としたことを特徴とする介護用椅子(請求項1)。 【0006】(2)内側部材の第二透孔における前側内面と後側内面とに傾斜面を設け、これら各傾斜面が支承杆に圧接したときに座部支持杆が支承杆に固定されるようになす(請求項2)。 【0007】(3)前記内側部材は合成樹脂製である(請求項3)。 【0008】(4)前記支持枠と座部支持杆とをそれぞれ折り畳み自在となす(請求項4)。 【0009】なお、特許請求の範囲を含む本明細書において「前」「後」とは介護用椅子の着席者から見た方向をいうものとする。即ち、「前」は図8、図9における左方をいい、「後」は図8、図9における右方をいう。 【0010】 【作用】[請求項1の介護用椅子]座部支持杆の第一透孔と内側部材の第二透孔とは支承杆に遊嵌されているため、座部に被介護者が着席しておらず且つ座部支持杆が下方に押圧されていないときには座部支持杆は支承杆に対し上下動自在である(図3参照)。座部支持杆が下方に押圧されたときには、少なくとも内側部材の第二透孔における前側内面の下部と後側内面の上部とが支承杆に圧接するため、座部支持杆は支承杆に固定される(図2参照)。即ち、座部は支承杆に固定される。 【0011】従って、座部に被介護者が着席しているときには、座部支持杆は支承杆に固定された状態となり、座部は当該位置に固定される。また、介護用椅子の非使用時に座部支持杆の前部を若干上方に持ち上げたときには、座部支持杆は支承杆に対して上下動自在となり、座部は高さ調節自在となる。換言すれば、座部ないし座部支持杆の前部を若干上方に持ち上げた状態で座部支持杆を支承杆に対し上下方向に移動させることにより座部の高さを調節することができる。即ち、座部の高さは極めて容易且つ迅速に調節することができる。 【0012】[請求項2の介護用椅子]内側部材の第二透孔における前側内面の傾斜面と後側内面の傾斜面とが支承杆に圧接したときに座部支持杆が支承杆に固定されるようにしたため、座部支持杆の固定時には内側部材の第二透孔が「線」ではなく「面」で支承杆に圧接する。従って、座部支持杆はより確実に支承杆に固定される。 【0013】[請求項3の介護用椅子]前記内側部材は合成樹脂製であるため、座部支持杆は一層確実に支承杆に固定される。 【0014】[請求項4の介護用椅子]前記支持枠と座部支持杆と折り畳んだときには、介護用椅子は運搬に都合の良いコンパクトな状態となる。 【0015】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を添付図面に従って説明する。符号1に示すものは支持枠である。支持枠1には略上下方向に延びる支承杆3を備えさせる。図示の事例における支持枠1は左右一対の略L字状体5を連結杆7、9により相互に連結し、後部に補助脚11を備えさせてなるものである。図示の事例においては、各略L字状体5の垂直部を支承杆3としている。 【0016】椅子の座部13を一例として一対の座部支持杆15に支持させる。座部支持杆15における少なくとも後部15bを中空となす。座部支持杆15における中空の後部15bには該座部支持杆15を上下に貫く第一透孔17を形成する。即ち、第一透孔17は該後部15bの上面15b’を貫く上面透孔部17’と該後部15bの下面15b”を貫く下面透孔部17”とよりなる。図4、図5参照。座部支持杆15における中空の後部15b内には内側部材21を嵌着する。内側部材21には該内側部材21を上下に貫く第二透孔19を座部支持杆15の第一透孔17に対応させて形成する(図2、図3、図6、図7参照)。更に、座部支持杆15の第一透孔17と内側部材21の第二透孔19とを支承杆3に遊嵌することにより座部13を高さ調節自在となす。 【0017】内側部材21の第二透孔19における前側内面19aと後側内面19bとに傾斜面23a、23bを設け、これら各傾斜面23a、23bが支承杆3に圧接したときに座部支持杆15が支承杆3に固定されるようになす(図2参照)。 【0018】内側部材21は好ましくはABS樹脂等の合成樹脂により形成するが、ゴムにより形成してもよい。 【0019】支持枠5と座部支持杆15とをそれぞれ折り畳み自在となすことが望ましい。図8、図10参照。図示の事例においては、支持枠5における下方の水平部25を軸27を回動中心として支承杆3に対し上下方向に回動自在となすと共に座部支持杆15における前部15aを軸29を回動中心として後部15bに対し上下方向に回動自在となしている。図8における符号31に示すものは座部13の下方への回動を阻止するためのストッパーである。 【0020】本発明による介護用椅子は、例えば、被介護者を入浴させるとき等に使用される。図8においては、被介護者を浴槽33に入れる際に、浴槽33の上縁33aと略同一の高さに固定した座部13に一旦被介護者を座らせた後、被介護者を浴槽33内に移すようにしている。座部13を浴槽33の上縁33aよりも低い位置に固定し、該座部13を被介護者が浴槽33に入る際の踏み台として使用してもよい。図9においては、座部13の位置を低くした状態で入浴中の被介護者を座部13に座らせるようにしている。また、被介護者を座部13に座らせた状態で被介護者にシャワーを浴びせてもよい。 【0021】 【発明の効果】[請求項1の介護用椅子]座部に被介護者が着席しているときには、座部支持杆は支承杆に固定された状態となり、座部は当該位置に固定される。また、介護用椅子の非使用時に座部支持杆の前部を若干上方に持ち上げたときには、座部支持杆は支承杆に対して上下動自在となり、座部は高さ調節自在となる。換言すれば、座部ないし座部支持杆の前部を若干上方に持ち上げた状態で座部支持杆を支承杆に対し上下方向に移動させることにより座部の高さを調節することができる。即ち、座部の高さは極めて容易且つ迅速に調節することができる。 【0022】[請求項2の介護用椅子]内側部材の第二透孔における前側内面の傾斜面と後側内面の傾斜面とが支承杆に圧接したときに座部支持杆が支承杆に固定されるようにしたため、座部支持杆の固定時には内側部材の第二透孔が「線」ではなく「面」で支承杆に圧接する。従って、座部支持杆はより確実に支承杆に固定される。 【0023】[請求項3の介護用椅子]前記内側部材は合成樹脂製であるため、座部支持杆は一層確実に支承杆に固定される。 【0024】[請求項4の介護用椅子]前記支持枠と座部支持杆と折り畳んだときには、介護用椅子は運搬に都合の良いコンパクトな状態となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】598104090 【氏名又は名称】株式会社テクノキシモト
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| 【出願日】 |
平成11年12月9日(1999.12.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082913 【弁理士】 【氏名又は名称】長野 光宏
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| 【公開番号】 |
特開2001−161494(P2001−161494A) |
| 【公開日】 |
平成13年6月19日(2001.6.19) |
| 【出願番号】 |
特願平11−349596 |
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