| 【発明の名称】 |
昇降キャビネット及びその収納部の水平調整方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】矢島 伊智郎
【氏名】野島 良之
【氏名】本田 敬
【氏名】丸尾 一平
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| 【要約】 |
【課題】収納部の水平調整を簡単に行うことができるとともに、その微調整を可能にする。
【解決手段】固定配置される本体部11と、この本体部11内に収容可能な収納部12と、この収納部12の左右両端側にそれぞれ固定される一対の吊持ベルト13と、これら一対の吊持ベルト13の巻き取り及び繰り出しを行う駆動装置14とを備えて昇降キャビネット10が構成されている。駆動装置14は、その設置位置を前記本体部11に対して移動可能に設けられており、その設置位置を所定方向に移動することによって、左右何れか一方の吊持部材を上方に引っ張る一方、何れか他方の吊持部材を降下させながら、前記収納部の水平調整を行うことができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 固定配置される本体部と、この本体部内に収容可能な収納部と、この収納部の左右両端側にそれぞれ固定される一対の吊持部材と、これら一対の吊持部材の巻き取り及び繰り出しを行う駆動装置とを備え、この駆動装置による吊持部材の巻き取り或いは繰り出しによって、前記収納部を昇降させる昇降キャビネットにおいて、前記駆動装置は、その設置位置を移動可能に設けられ、当該駆動装置の移動により、前記収納部の水平調整を行うことを特徴とする昇降キャビネット。 【請求項2】 固定配置される本体部と、この本体部内に収容可能な収納部と、この収納部の左右両端側にそれぞれ固定される一対の吊持部材と、これら一対の吊持部材の巻き取り及び繰り出しを行う駆動装置とを備え、この駆動装置による吊持部材の巻き取り或いは繰り出しによって、前記収納部を昇降させる昇降キャビネットの収納部の水平調整方法であって、前記駆動装置の設置位置を所定方向に移動することにより、左右何れか一方の吊持部材を上方に引っ張るとともに、何れか他方の吊持部材を降下させながら、前記収納部の水平調整を行うことを特徴とする昇降キャビネットの収納部の水平調整方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、昇降キャビネット及びその収納部の水平調整方法に係り、更に詳しくは、収納部の水平調整を簡単に行うことができる昇降キャビネット及びその収納部の水平調整方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、キッチンルームの壁面上部等に配置される昇降キャビネットが知られている。この昇降キャビネット120は、例えば、図4に示されるように、前記壁面上部に固定配置される本体部121と、この本体部121内に収容可能に設けられるとともに、食器等を収納可能な収納領域が内部に形成された収納ケース122と、この収納ケース122の左右両端側にそれぞれ固定される一対の吊持ベルト124と、前記本体部121の内側上部に固定され、一対の吊持ベルト124の巻き取り及び繰り出しを行う駆動装置125とを備えて構成されている。この駆動装置125は、駆動モータ127と、この駆動モータ127の出力軸に固定される主動歯車129と、この主動歯車129に係合して相互に反転方向に回転可能な従動歯車130,131とを備えて構成されている。これら従動歯車130,131には、前記吊持ベルト124がそれぞれ固定されており、駆動モータ127が駆動すると、吊持ベルト124の巻き取り或いは繰り出しが行われ、収納ケース122が、本体部121内に収容される上限位置と本体部121の下方に位置する下限位置との間で昇降するようになっている。 【0003】ところで、昇降キャビネット120を組み立てて出荷する前、或いは、駆動モータ127のメンテナンスのために当該駆動モータ127を脱着した後においては、図4に示されるように、収納ケース122が本体部121に対して傾いている場合が多く、当該収納ケース122の水平調整が必要となる。また、昇降キャビネット120を取り付ける壁自体も傾いている場合が多く、取り付けた後に微妙な水平調整が必要となる。この水平調整は、主動歯車129に係合している従動歯車130,131の歯を一個づつ相対的にずらし、左右何れか一方の吊持ベルト124を引っ張りながら行われる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記昇降キャビネット120にあっては、その収納ケース122の水平調整を行う際に、従動歯車130,131の歯を一個づつ相対的にずらしながら行わなければならないため、その水平調整作業が面倒であるばかりか、一般的に、従動歯車130,131の歯を一個ずらすと、吊持ベルト124が上下に約3mm程度移動することになるため、3mm未満の微調整ができず、段階的にしか水平調整ができないという不都合を招来する。 【0005】 【発明の目的】本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、収納部の水平調整を簡単に行うことができるとともに、その微調整が可能となる昇降キャビネット及びその収納部の水平調整方法を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため、本発明は、固定配置される本体部と、この本体部内に収容可能な収納部と、この収納部の左右両端側にそれぞれ固定される一対の吊持部材と、これら一対の吊持部材の巻き取り及び繰り出しを行う駆動装置とを備え、この駆動装置による吊持部材の巻き取り或いは繰り出しによって、前記収納部を昇降させる昇降キャビネットにおいて、前記駆動装置は、その設置位置を移動可能に設けられ、当該駆動装置の移動により、前記収納部の水平調整を行う、という構成を採っている。このような構成によれば、駆動装置全体の移動によって、収納部の水平調整が行われることになるため、当該水平調整の際に、前記駆動装置内で係合する各歯車を一個づつ相対的にずらす必要がなく、収納部の水平調整を簡易に行うことができるとともに、その微調整も可能となる。 【0007】また、固定配置される本体部と、この本体部内に収容可能な収納部と、この収納部の左右両端側にそれぞれ固定される一対の吊持部材と、これら一対の吊持部材の巻き取り及び繰り出しを行う駆動装置とを備え、この駆動装置による吊持部材の巻き取り或いは繰り出しによって、前記収納部を昇降させる昇降キャビネットの収納部の水平調整方法であって、前記駆動装置の設置位置を所定方向に移動することにより、左右何れか一方の吊持部材を上方に引っ張るとともに、何れか他方の吊持部材を降下させながら、前記収納部の水平調整を行う、という手法を採っている。このような手法においても、前述と同様、収納部の水平調整の際に、前記駆動装置内で係合する各歯車を相対的にずらす必要がなく、収納部の水平調整を簡易に行うことができるとともに、その微調整も可能となる。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明における駆動装置は、駆動モータ、各歯車等を本体ケースによって収容する構成が好ましくは採用される。このように構成することで、本体ケースを移動させるだけで、駆動装置全体を移動させることができ、収納部の水平調整を一層簡易に行うことができる。 【0009】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。 【0010】図1には、本発明に係る昇降キャビネットの概略斜視図が示され、図2には、図1から扉を取り外した状態の概略正面図が示されている。これらの図において、昇降キャビネット10は、図示しない天井若しくは壁面上部に固定配置される本体部11と、この本体部11内に収容可能に設けられ、複数の収納領域を有する収納部12と、この収納部12の左右両端側にそれぞれ固定される吊持部材としての一対の吊持ベルト13(図2参照)と、これら一対の吊持ベルト13の巻き取り及び繰り出しを行う駆動装置14(図2参照)とを備えて構成されている。この昇降キャビネット10は、後述するように、収納部12の下部に設けられた操作スイッチ16を操作することによって、吊持ベルト13の巻き取り或いは繰り出しが行われ、収納部12が、本体部11内に収容される上限位置と本体部11の下方に位置する下限位置との間で昇降するようになっている。なお、図1及び図2は、収納部12が下限位置にある状態を示している。 【0011】前記本体部11は、天板18と、この天板18の左右両端に垂下された一対の側板19と、天板18及び側板19の後端に配置された背面板20と、前端側に配置される扉21とを備えた底部開放型に形成されている。扉21は、本実施例では、金属製の外枠23の内側に透光性を有する樹脂プレート24が嵌め込まれることによって形成される。この扉21は、その上端がヒンジ連結されており、当該上端を支点として、自由端側となる下端側を前後方向に回動できるようになっている。従って、扉21の下部に設けられた把手25を把持して前後方向に回動操作することで、本体部11内に配置された収納部12へのアクセスが可能となっている。なお、扉21の下端側には、照明装置26が配置されており、下降状態にある収納部12の収納領域及び当該収納部12の下部領域を照射できるようになっている。 【0012】前記収納部12は、内側天板43と、この内側天板43の下方に配置される棚形成部材45とからなっている。内側天板43は、その上面左右両側に、前記各吊持ベルト13の一端側がそれぞれ固定されており、これによって、内側天板43が本体部11に吊持される。ここで、内側天板43の下面右端側には、下方に垂下する側面視略U字状の引掛バー44が設けられている。 【0013】前記棚形成部材45は、正面視左側に位置する収納ケース47と、同右側に位置する収納網篭48とからなっている。ここにおいて、収納網篭48は、洗浄した後の食器等の濡れ物を収容可能に設けられる一方、収納ケース47は、それ以外の物を収容可能に設けられている。 【0014】前記収納ケース47は、その底部をなす底板50と、この底板50のコーナー部分四箇所にそれぞれ立設されるとともに、上端側が内側天板43に固定される棒状部材51と、左側面側及び背面側に位置する棒状部材51間にそれぞれ配置される透光性の樹脂プレート52,53と、前記内側天板43の下面に固定される網棚55とを備えて構成されている。 【0015】前記棒状部材51は、中空の角柱状に設けられており、その内部に前記操作スイッチ16から前記駆動装置14に伸びる配線コード(図示省略)が通過するようになっている。 【0016】前記収納網篭48は、その底部をなす下段網棚79と、その上方に位置する上段網棚80と、これら下段網棚79の左側前後両端側に立設されて上段網棚80を支持する鉛直棒材82と、各網棚79,80の右側に配置される枠体83と、この枠体83の内側に嵌め込まれる透光性の樹脂側板85と、各網棚79,80の背面側に配置される透光性の樹脂背面板86とを備えて構成されている。この収納網篭48は、収納ケース47と引掛バー44との間に着脱自在に掛け渡されるようになっており、収納ケース47に伴って昇降することとなる。 【0017】前記吊持ベルト13は、図2に示されるように、一端側が収納部12側に固定される一方、他端側が前記天板18の裏面左右両側に固定されたローラ97に掛け回されて駆動装置14に固定されるようになっている。 【0018】前記駆動装置14は、図3に拡大して示されるように、天板18に相対移動可能に取り付けられる本体ケース98と、この本体ケース98の内部に配置される駆動モータ100と、この駆動モータ100の出力軸100Aの先端側に固定される主動歯車102と、この主動歯車102に係合して相互に反転方向に回転可能な従動歯車103,104と、各従動歯車103,104の回転軸に固定されるとともに、前記吊持ベルト13が固定されるプーリ106,107とを備えて構成されている。 【0019】前記本体ケース98の上面98Aには、左右方向に延びる長穴109,109が同方向二箇所に形成されており、これら長穴109,109にケース内部からねじ111.111を挿通し、本体部11の上面の所定位置に形成されたナット部112,112に係合することによって、本体ケース98が本体部11に固定される。すなわち、本実施例では、ねじ111が長穴109に挿通される構造となっているため、当該長穴109の内径の範囲内で、本体ケース98の設置位置を左右方向に移動することができ、これに伴って、駆動装置14の全体の設置位置を左右方向に移動させることができる。 【0020】前記駆動モータ100は、前記操作スイッチ16の操作によって正逆それぞれの回転が可能となっており、その回転方向によって、吊持ベルト13がプーリ106,107に巻き取られ或いはプーリ106,107から繰り出されて、収納ケース47、ひいては、収納部12が昇降することとなる。 【0021】次に、収納ケース47の水平調整方法について説明する。 【0022】駆動モータ100のメンテナンス等によって収納ケース47の水平調整をする際には、先ず、駆動モータ100の作動が停止していることを確認し、プーリ106,107が回転しないようにロックする。そして、ねじ111を緩めて、本体ケース98を左右何れか一方向に移動し、下がっている何れか一方の吊持ベルト13を上方に引っ張る。このとき、プーリ106,107がロックされ、吊持ベルト13の巻き取り及び繰り出しは行われないため、前記一方の吊持ベルト13の引っ張り量だけ他方の吊持ベルト13が降下する。そして、この動作を収納ケース47が略水平に吊持されるまで行い、その後、ねじ111によって本体ケース98を本体部11の天板18に固定する。 【0023】従って、このような実施例によれば、収納ケース47の左右方向の移動によって、収納ケース47の水平調整が可能となっているため、収納ケース47の水平調整に際して、相互に係合している主動歯車102及び従動歯車103,104の係合を強制的に解除し、それら係合している歯を一個づつ相対的にずらす必要がなく、収納部12の水平調整を簡単に行うことができるとともに、その微調整も可能となるという効果を得る。 【0024】なお、前記実施例においては、本体ケース98に設けられた長穴109によって、駆動装置14の設置位置を移動可能としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、左右何れか一方の吊持ベルト13を上方に引っ張りながら、駆動装置14の設置位置を移動できる限りにおいて種々の構造を採用することができる。 【0025】また、収納部12が収納ケース47及び収納網篭48の二分割構造となる昇降キャビネット10に本発明を適用したが、本発明は、収納ケース47のみで収納部を構成した昇降キャビネット、或いは、更に複数分割となる収納部を有する昇降キャビネット等にも適用可能である。 【0026】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、本体部内に収容可能な収納部の左右両端側にそれぞれ固定される一対の吊持部材の巻き取り及び繰り出しを行う駆動装置の設置位置を移動可能に設けたから、収納部の水平調整の際に、前記駆動装置内で係合する各歯車を一個ずつ相対的にずらす必要がなく、収納部の水平調整を簡易に行うことができるとともに、その微調整も可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】392008529 【氏名又は名称】ヤマハリビングテック株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年12月24日(1999.12.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100101188 【弁理士】 【氏名又は名称】山口 義雄
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| 【公開番号】 |
特開2001−178554(P2001−178554A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月3日(2001.7.3) |
| 【出願番号】 |
特願平11−368408 |
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