| 【発明の名称】 |
昇降キャビネット |
| 【発明者】 |
【氏名】矢島 伊智郎
【氏名】野島 良之
【氏名】本田 敬
【氏名】丸尾 一平
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| 【要約】 |
【課題】収納ケースの剛性を保持しつつ、当該収納ケースの軽量化を図る。
【解決手段】固定配置される本体部11と、この本体部11内に収容可能に設けられ、当該本体部11内に収容される上限位置と本体部11の下方に位置する下限位置との間で移動可能な収納ケース47とを備えて昇降キャビネット10が構成されている。収納ケース47は、その底部をなす底板50と、この底板50のコーナー部分四箇所にそれぞれ立設される棒状部材51とを含んで構成される。このような構成によれば、収納ケース47の側端部を底板50に立設された棒状部材51によって形成するため、側壁として板材を用いなくても、収納ケース47の剛性を保持しつつ、当該収納ケース47の軽量化を図ることが可能となる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 固定配置される本体部と、この本体部内に収容可能に設けられ、当該本体部内に収容される上限位置と本体部の下方に位置する下限位置とに移動可能な収納ケースとを備えた昇降キャビネットであって、前記収納ケースは、底板と、当該底板の左右両側に位置する側端部とを備え、この側端部は、前記底板に立設された棒状部材により形成されることを特徴とする昇降キャビネット。 【請求項2】 前記底板には、中空の配線領域が形成されていることを特徴とする請求項1記載の昇降キャビネット。 【請求項3】 前記底板は、中空形状に設けられ、その内部に底板の変形を防止する補強材が配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の昇降キャビネット。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、昇降キャビネットに係り、更に詳しくは、収納ケースの重量を軽減することができる昇降キャビネットに関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、キッチンルームの壁面上部等に配置される昇降キャビネットが知られている。この昇降キャビネットは、前記壁面上部等に固定配置される本体部と、この本体部内に収容可能に設けられるとともに、食器等を収納可能な収納領域が内部に形成された収納ケースとを備えて構成されており、電動或いは手動によって、前記収納ケースを本体部に対して昇降できるようになっている。ここで、収納ケースは、前部が開放する箱状をなし、その剛性を十分に確保するため、5枚の板材を組み合わせることによって形成されている。すなわち、前記収納ケースは、天板と、この天板の左右両端に垂下される一対の側壁と、これら側壁の下端側に配置された底板と、前記天板及び側壁の後端側に配置された背面板とを備えて構成されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記昇降キャビネットにあっては、前述したように、収納ケースが5枚の板材を組み合わせることによって形成されているため、収納ケースの剛性を保持しつつ、当該収納ケースの軽量化を図るには限界がある。このことは、前記収納ケースを電動で昇降させる昇降キャビネットの場合に、その動力となる駆動装置が大型化するという不都合を招来する。また、収納ケースを手動で昇降させる昇降キャビネットの場合には、収納ケースを上昇させるとき、当該収納ケースが持ち上げにくくなる一方、収納ケースを下降させるとき、当該収納ケースが急降下し易くなるという不都合を招来する。 【0004】 【発明の目的】本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、収納ケースの剛性を保持しつつ、当該収納ケースの軽量化を図ることができる昇降キャビネットを提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため、本発明は、固定配置される本体部と、この本体部内に収容可能に設けられ、当該本体部内に収容される上限位置と本体部の下方に位置する下限位置とに移動可能な収納ケースとを備えた昇降キャビネットであって、前記収納ケースは、底板と、当該底板の左右両側に位置する側端部とを備え、この側端部は、前記底板に立設された棒状部材により形成される、という構成を採っている。このような構成によれば、収納ケースの側端部を底板に立設された棒状部材によって形成するため、側壁として板材を用いなくても、底板に一定の剛性を付与すれば、収納ケースの剛性を保持しつつ、当該収納ケースの軽量化を図ることが可能となる。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明における前記底板には、中空の配線領域が形成される、という構成を採ることが好ましい。このように構成することで、操作スイッチ等から延びる配線コードを外部に露出させることなく内部に収容できるため、外観上の体裁を良好にすることができる他、使用者等が配線コードを引っ掛けて切断等することも防止することができる。 【0007】また、前記底板は、中空形状に設けられ、その内部に底板の変形を防止する補強材が配置される、という構成も併せて採用することができる。これにより、底板の剛性を増大させることができ、ひいては、収納ケース全体の剛性を増大させることができるとともに、底板に掛かる衝撃荷重による当該底板の変形、或いは、びびり音等を抑制することができる。 【0008】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。 【0009】図1には、本発明に係る昇降キャビネットの概略斜視図が示され、図2には、図1から扉を取り外した状態の概略正面図が示されている。これらの図において、昇降キャビネット10は、図示しない天井若しくは壁面上部に固定配置される本体部11と、この本体部11内に収容可能に設けられ、複数の収納領域を有する収納部12と、この収納部12の左右両端側にそれぞれ固定される一対の吊持ベルト13(図2参照)と、これら一対の吊持ベルト13の巻き取り及び繰り出しを行う駆動装置14(図2参照)とを備えて構成されている。この昇降キャビネット10は、収納部12の下部に設けられた操作スイッチ16を操作することによって、吊持ベルト13の巻き取り或いは繰り出しが行われ、収納部12が、本体部11内に収容される上限位置と本体部11の下方に位置する下限位置との間で昇降するようになっている。なお、図1及び図2は、収納部12が下限位置にある状態を示している。 【0010】前記本体部11は、天板18と、この天板18の左右両端に垂下された一対の側板19と、天板18及び側板19の後端に配置された背面板20と、前端側に配置される扉21とを備えた底部開放型に形成されている。扉21は、本実施例では、金属製の外枠23の内側に透光性を有する樹脂プレート24が嵌め込まれることによって形成される。この扉21は、その上端がヒンジ連結されており、当該上端を支点として、自由端側となる下端側を前後方向に回動できるようになっている。従って、扉21の下部に設けられた把手25を把持して前後方向に回動操作することで、本体部11内に配置された収納部12へのアクセスが可能となっている。なお、扉21の下端側には、照明装置26が配置されており、下降状態にある収納部12の収納領域及び当該収納部12の下部領域を照射できるようになっている。 【0011】前記収納部12は、内側天板43と、この内側天板43の下方に配置される棚形成部材45とからなっている。内側天板43は、その上面左右両側に、前記各吊持ベルト13の一端側がそれぞれ固定されており、これによって、内側天板43が本体部11に吊持される。ここで、内側天板43の下面右端側には、下方に垂下する側面視略U字状の引掛バー44が設けられている。 【0012】前記棚形成部材45は、正面視左側に位置する収納ケース47と、同右側に位置する収納網篭48とからなっている。ここにおいて、収納網篭48は、主として、洗浄した後の食器等の濡れ物を収容するようになっており、収納ケース47は、それ以外の物を収容するようになっている。 【0013】前記収納ケース47は、その底部をなす底板50と、この底板50のコーナー部分四箇所にそれぞれ立設されるとともに、上端側が内側天板43に固定される棒状部材51と、左側面側及び背面側に位置する棒状部材51間にそれぞれ配置される透光性の樹脂プレート52,53と、前記内側天板43の下面に固定される網棚55とを備えて構成されている。ここにおいて、収納ケース47の側端部は、左側が棒状部材51,51とそれらの間に配置された樹脂プレート52によって構成され、右側が棒状部材51,51によって構成される。 【0014】前記底板50は、図3に示されるように、前記操作スイッチ16から伸びる配線コード(図示省略)が通過する配線領域Aが内部に形成された中空形状となっている。具体的に、底板50は、ステンレス材、アルミニウム合金、エンジニアリングプラスチック、FRP、カーボン繊維補強樹脂等の剛性の高い材料によって形成されており、上部が開放する有底状の下側部材57を、下部が開放する蓋部材58で閉蓋することによって形成される。ここで、蓋部材58の上面58Aは、略平面状になっており、所定の収納物を載置可能な収納物載置面として機能する。従って、収納ケース47には、日常使用する調理用具、調味料、乾物類等をまとめて収納することができ、キッチンカウンター(図示省略)の作業スペースを広くすることができる。更に、収納部12が図1に示される下限位置にある状態では、前記上面58Aを調理スペースの一部として活用することもでき、作業スペースの効率的な利用が可能になる。 【0015】また、蓋部材57の下面には、樹脂等によって形成された補強材60が固定されており、これによって、底板50の剛性が増し、底板50に掛かる衝撃荷重による当該底板50の変形、或いは、底板50に物を載せたときに発生するびびり音を抑制することが可能となる。 【0016】前記棒状部材51は、アルミニウム合金、エンジニアリングプラスチック、FRP、カーボン繊維補強樹脂等により中空の角柱状に設けられており、コーナー部分四箇所にそれぞれ立設されるとともに、上端側が内側天板43に固定されている。また、棒状部材51の内部には、前記底板50から前記駆動装置14に伸びる配線コード(図示省略)が通過するようになっている。 【0017】前記収納網篭48は、その底部をなす下段網棚79と、その上方に位置する上段網棚80と、これら下段網棚79の左側前後両端側に立設されて上段網棚80を支持する鉛直棒材82と、各網棚79,80の右側に配置される枠体83と、この枠体83の内側に嵌め込まれる透光性の樹脂側板85(図1参照)と、各網棚79,80の背面側に配置される透光性の樹脂背面板86とを備えて構成されており、収納ケース47と前記引掛バー44との間に着脱自在に掛け渡されるようになっている。 【0018】なお、底板50としては、前述した形状に限定されるものではなく、例えば、図4ないし図6に示される構成を採用することもできる。 【0019】すなわち、図4に示される底板62は、略角柱状をなす中空のアルミ押出材63を組み合わせることによって構成されたものである。具体的に、中央二列に配置されるアルミ押出材63Aは、同図中左側上部に段部65が設けられる一方、同右側上部に前記段部65と係合可能な係合片66が設けられており、隣接する段部65と係合片66との係合によって相互に組み合わされるようになっている。また、同図中左端側に位置するアルミ押出材63Bは、前記段部65が設けられていない点を除き、アルミ押出材63Aと略同一の外観形状に設けられている。一方、同図中右端側に位置するアルミ押出材63Cは、前記係合片66が設けられていない点を除き、アルミ押出材63Aと略同一の外観形状に設けられている。これらアルミ押出材63B,63Cの内部空間には、図示省略した配線コードが通過可能となる配線領域Aが形成されており、そこにはコードフック67が適宜設けられる。 【0020】また、図5に示される底板69は、図3の底板50を一体成形したものであり、その内部空間が前記配線領域Aとなる。 【0021】更に、図6に示される底板70は、同図中左右両端側に中空のアルミ押出材72が配置され、それらの間に板材73が掛け渡される構成となっている。板材73は、アルミ押出材72の一側端部に形成された保持溝74,74間に保持されるようになっている。アルミ押出材72の内部には、図示省略した配線コードが通過可能となる配線領域Aが形成されており、そこにはコードフック75が適宜設けられる。また、保持溝74には、調理器具などをぶら下げるフック等を取り付けることもできる。 【0022】なお、前記実施例においては、収納部12として、収納ケース47及び収納網篭48の二分割構造としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に複数分割となる収納部を有する昇降キャビネット、或いは、収納ケース47のみで構成された昇降キャビネット等にも適用可能である。 【0023】また、前記棒状部材51の本数や設置位置等は前記実施例の構造に限定されるものではなく、少なくとも、底板50の左右両側に配置されている限りにおいて、種々の構造を適用することができる。 【0024】更に、本発明にあっては、乾燥機能を有する昇降キャビネットに適用することはもとより、手動で昇降可能な昇降キャビネットにも適用可能である。 【0025】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、本体部内に収容可能に設けられ、当該本体部内に収容される上限位置と本体部の下方に位置する下限位置との間で移動可能な収納ケースを、底板と、当該底板の左右両側に位置する側端部とにより構成し、当該側端部を前記底板に立設された棒状部材により形成したから、側壁となる板材を用いなくても、底板に一定の剛性を付与すれば、収納ケースの剛性を保持しつつ、当該収納ケースの軽量化を図ることが可能となる。 【0026】また、前記底板に中空の配線領域を形成したから、操作スイッチ等から延びる配線コードを外部に露出させることなく内部に収容でき、外観上の体裁を良好にすることができる他、使用者等が配線コードを引っ掛けて切断等することも防止できる。 【0027】更に、前記底板を中空形状に設け、その内部に底板の変形を防止する補強材を配置したから、収納ケース全体の剛性を増大させることができるとともに、底板に掛かる衝撃荷重による当該底板の変形、或いは、びびり音等を抑制することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】392008529 【氏名又は名称】ヤマハリビングテック株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年12月24日(1999.12.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100101188 【弁理士】 【氏名又は名称】山口 義雄
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| 【公開番号】 |
特開2001−178551(P2001−178551A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月3日(2001.7.3) |
| 【出願番号】 |
特願平11−367255 |
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