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【発明の名称】 サービスカート用のトレイ
【発明者】 【氏名】並木 覚太郎

【要約】 【課題】第1に、主食加熱用カート等の付随専用機器が不要化され、コスト面に優れるようになり、第2に、主采と主食等が一度に加熱調理,保温でき、移し変えて改めてセットする手間が省け、運用効率が大きく向上する、サービスカート用のトレイを提案する。

【解決手段】このトレイ9は、食事の提供サービスに供されるサービスカート3にて使用され、ヒーター12,13が複数個組み込まれ、複数種類の食材を個別に加熱調理,保温可能となっている。例えばトレイ9は、2個のヒータープレート部10,11を備え、両ヒータープレート部10,11に面状のヒーター12,13が組み込まれている。そして、一方のヒータープレート部10は、載せられた食器B内の料理等の主采Aを加熱調理,保温し、他方のヒータープレート部11は、載せられた食器D内の御飯等の主食Cを加熱調理,保温する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 食事の提供サービスに供されるサービスカートにて使用されるトレイであって、通電により発熱するヒーターが複数個組み込まれており、複数種類の食材を、個別に加熱調理,保温可能となっていること、を特徴とするサービスカート用のトレイ。
【請求項2】 請求項1に記載したサービスカート用のトレイであって、該サービスカートは、箱状をなしドアとキャスターを備え、内部に該トレイを、出し入れ自在な棚として上下多段に収納可能であり、各該トレイは、それぞれ2個のヒータープレート部を備え、両該ヒータープレート部に、面状の該ヒーターが組み込まれており、一方の該ヒータープレート部は、載せられた食器内の料理等の主采を加熱調理,保温し、他方の該ヒータープレート部は、載せられた食器内の御飯等の主食を加熱調理,保温すること、を特徴とするサービスカート用のトレイ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サービスカート用のトレイに関する。すなわち、食事の提供サービスに供されるサービスカートにおいて使用され、食材を加熱調理,保温するトレイに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は、この種のトレイの説明に供し、(1)図は、トレイの平面図であり、(2)図は、トレイを用いた食事の提供サービス工程の斜視説明図である。図3の(1)図に示したように、従来のこの種のトレイ1は、1枚につき1個のヒータープレート部2を備えたシングルヒータータイプよりなっていた。そして、図3の(2)図に示したように、このトレイ1そしてサービスカート3を用いた食事の提供サービスは、次のように行われていた。まず、図3の(2)図のステップ■に示したように、トレイ1のヒータープレート部2上に、食材たる料理等の主采Aを入れた食器Bが載せられる。それから、このような各トレイ1が、図3の(2)図のステップ■に示したように、サービスカート3内に出し入れ自在な棚として上下多段に収納される。そして、各トレイ1のヒータープレート部2のヒーターが通電,発熱されることにより、ヒータープレート部2上の食器B内の主采Aが、加熱調理,保温されていた。これと併行して別途、図3の(2)図のステップ■に示したように、例えば主食加熱用カート4等の付随専用機器を用い、食材たる御飯等の主食Cが加熱調理,保温されていた。主食加熱用カート4では、各トレイ5上に載せられた食器D内の主食Cが、ヒータープレート(図示せず)等にて加熱調理,保温され、主食Cは、上述した主采Aとは別に用意されていた。
【0003】それから、図3の(2)図のステップ■に示したように、サービスカート3から取り出された各トレイ1上に、主食加熱用カート4等から取り出した食器Dつまり主食Cを、載せていた。つまり、加熱調理,保温された主采Aの食器Bが載せられている各トレイ1上に、別途加熱調理,保温されていた主食Cの食器Dを、それぞれ移してセットしていた。なお図中Eは副采等、Fはその食器である。しかる後、図3の(2)図のステップ■に示したように、主采A,主食C,副采E等を載せたトレイ1が、配膳に供されていた。この種のサービスカート3そしてトレイ1を用いた食事の提供サービスは、このようなステップ■,■,■,■,■を辿って、実施されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。第1に、料理等の主采Aを加熱調理,保温するサービスカート3(ステップ■を参照)とは別に、御飯等の主食Cを加熱調理,保温する主食加熱用カート4(ステップ■を参照)等の付随専用機器が、必須的に併用されており、コスト高となるという問題が指摘されていた。すなわち、この種のサービスカート3そしてトレイ1を用いた食事の提供サービスでは、従来、主食加熱用カート4等の付随専用機器が別途必要とされ、その分だけコスト高となっていた。
【0005】第2に、サービスカート3から取り出され料理等の主采Aが載せられた各トレイ1上に、それぞれ、主食加熱用カート4等の付随専用機器から主食Cを取り出して、移しセットする手間を要し(ステップ■を参照)、煩わしく面倒である、という問題が指摘されていた。すなわち、この種のサービスカート3そしてトレイ1を用いた食事の提供サービスでは、従来、加熱調理,保温された主采Aの各トレイ1上に、それぞれ、別途加熱調理,保温された主食Cを、移し変え改めてセットしていたので、手間がかかり運用効率が悪い、という問題が指摘されていた。
【0006】本発明は、このような実情に鑑み、上記従来例の課題を解決すべくなされたものであって、例えば2個のヒータープレート部を備えたダブルヒータータイプとし、もって食材を加熱調理,保温可能としたことにより、第1に、主食加熱用カート等の付随専用機器が不要化され、コスト面に優れ、第2に、主采と主食等の食材が一度に加熱調理,保温でき、移し変えてセットする手間が省ける、サービスカート用のトレイを提案することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決する本発明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請求項1については次のとおり。すなわち、この請求項1のサービスカート用のトレイは、食事の提供サービスに供されるサービスカートにて使用される。そして、通電により発熱するヒーターが複数個組み込まれており、複数種類の食材を、個別に加熱調理,保温可能となっていること、を特徴とする。次に、請求項2については次のとおり。すなわち、この請求項2のサービスカート用のトレイは、請求項1に記載したサービスカート用のトレイにおいて、該サービスカートは、箱状をなしドアとキャスターを備え、内部に該トレイを、出し入れ自在な棚として上下多段に収納可能である。各該トレイは、それぞれ2個のヒータープレート部を備え、両該ヒータープレート部に、面状の該ヒーターが組み込まれている。そして、一方の該ヒータープレート部は、載せられた食器内の料理等の主采を加熱調理,保温し、他方の該ヒータープレート部は、載せられた食器内の御飯等の主食を加熱調理,保温すること、を特徴とする。
【0008】本発明は、このようになっているので、次のようになる。このトレイは、例えば、2個のヒータープレート部を備え、2個のヒーターが組み込まれたダブルヒータータイプよりなる。もって食事の提供サービスは、次のステップを辿って行われる。まずステップ■で、例えば、一方のヒータープレート部に主采が載せられ、他方のヒータープレート部に主食が載せられる。次にステップ■で、このような各トレイがサービスカート内に収納され、そのヒータープレート部のヒーターが通電,発熱されることにより、主采や主食等がそれぞれ個別かつ同時に、付随専用機器を別途併用することなく加熱調理,保温される。しかる後ステップ■で、加熱調理,保温された主采や主食等が載せられセットされたトレイが、サービスカートから取り出される。そこでステップ■で、トレイ上の主采や主食等は、移し変えてセットし直すことなく、加熱調理,保温後そのまま直ちに配膳可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明を、図面に示す発明の実施の形態に基づいて、詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態の説明に供し、(1)図は、トレイの平面図であり、(2)図は、トレイを用いた食事の提供サービス工程の斜視説明図である。図2は、同発明の実施の形態の説明に供する、トレイの平面拡大図である。図4は、サービスカートの1例を示す斜視図である。
【0010】まず、図4更には図1の(2)図等により、サービスカート3について概説する。このサービスカート3は、例えば病院内,航空機内,新幹線内等において、患者や乗客に対し、食事の提供サービスを行う際に使用され、外箱本体6とドア7とキャスター8とを備えてなり、手で押して移動,運搬されると共に、その前後において適宜保管される。外箱本体6は、天板,床板,左右の側板,リア板等を備えた箱状をなし、ドア7は、外箱本体6の前面に取付けられ、キャスター8は、外箱本体6の床板の四隅下に付設されている。外箱本体6の天板,床板,側板,リア板やドア7は、それぞれ断熱材製のパネル構造よりなり、縦横つまり上下,左右,前後等に骨組として配されたアルミその他の軽金属製の各コーナー型材に、パネルが組み付けられている。なお図4の例は、外箱本体6のリア板に代えてドア7が配され、もって前後にドア7を備えたタイプよりなる。サービスカート3は、概略このようになっている。
【0011】以下、図1,図2,図4により、トレイ9について説明する。サービスカート3の左右の側板内面には、トレイ受けたるガイドレールRが、左右で高さレベルを揃えて対向しつつ、上下多段に固設されている。そして、この左右の各ガイドレールR間に、板状のトレイ9が出し入れ自在な棚として保持されている。つまりトレイ9は、サービスカート3の内部に、前後に出し入れ自在な棚として、上下多段に収納可能となっている。そして、この各トレイ9は、それぞれ、複数個のヒータープレート部10,11を備え、複数個のヒーター12,13が組み込まれており、複数種類の食材を個別に加熱調理,保温可能となっている。図示例のトレイ9は、それぞれ2個のヒータープレート部10,11を備え、両ヒータープレート部10,11には、ヒーター12,13が組み込まれている。そして、一方のヒータープレート部10は、載せられた食器B内の主采Aを加熱調理,保温し、他方のヒータープレート部11は、載せられた食器D内の主食Cを加熱調理,保温する。
【0012】このようなトレイ9について、更に詳述する。トレイ9は樹脂製よりなり、1枚のトレイ9について、2個の加熱部分たるアルミ製のヒータープレート部10,11を備えてなる。ヒータープレート部10,11には、それぞれ、通電により発熱する面状のヒーター12,13が内蔵されている。一方のヒータープレート部10上には、食器Bが載せられ、この食器B内には主采A、つまり料理等のおかず食材が入っている。他方のヒータープレート部11上には、食器Dが載せられ、この食器D内には主食C、つまり御飯,めん類,パスタ,パン等の食材が入っている。これらの主采Aや主食C等の食材は、ヒータープレート部10,11のヒーター12,13の通電,発熱により、加熱調理,保温される。正確には、加熱調理されるのみか、加熱調理されると共に事後保温されるか、予め別途加熱調理されていたものが保温されるか、予め別途加熱調理されていたものが更に加熱調理されるか、等々各種のパターンが考えられる(本明細書において、加熱調理,保温とは、このような意味にて用いる)。
【0013】図4中14は、サービスカート3上部に付設されたカート用コネクタであり、このカート側コネクタ14が、外部の電源側コネクタ15に接続されることにより、サービスカート3の外箱本体6に設けられた内部配線,パンタグラフ構造のその接点端子(図示せず),トレイ9側のコンタクト部たる接点端子16(図2を参照)等々を介し、各トレイ9のヒータープレート部10,11のヒーター12,13に対し電力が供給され、もってヒーター12,13が通電,発熱可能となっている。トレイ9内部の配線17は、接点端子16から並列に分岐され、それぞれサーモスタットを介し、ヒーター12,13に接続されている。ところで、両ヒーター12,13へと分岐された配線17の一方又は双方に、オン・オフスイッチを介装し、もって必要なヒーター12,13のみを通電,発熱可能としておく方式が考えられる。勿論、このようなオン・オフスイッチを設けず、通電と同時に、両ヒーター12,13が共に発熱する方式も可能である。
【0014】ヒータープレート部10,11の配設位置は、一方のヒータープレート部10そしてヒーター12は、サービスカート3の外箱本体6側の接点端子の位置、そしてトレイ9側の接点端子16付近に配設されるが、他方のヒータープレート部11そしてヒーター13の配設位置は、自在に設定される。図示例では、両ヒータープレート部10,11そしてヒーター12,13が、トレイ9の側部に並んで配設されている。
【0015】ヒーター12,13の消費電力については、次の通り。まず、両ヒーター12,13を同一の消費電力,ワット数,発熱温度帯に設定した場合は、主采Aの入った食器Bと主食Cの入った食器Dを、いずれのヒータープレート部10そしてヒーター12,13上に載せて加熱調理,保温してもよく、便利である。つまりトレイ9について、両ヒータープレート部10,11そしてヒーター12,13が、区別を要することなく同様に使用可能であり、適宜、そのいずれか一方に主采Aを残った他方に主食Cを載せればよく、食材のセットが楽となる利点がある。これに対し、一方のヒータープレート部10のヒーター12を、例えば主采Aの加熱調理,保温用の消費電力,ワット数,発熱温度帯に設定し、他方のヒータープレート部11のヒーター13を、これとは異なる例えば主食Cの加熱調理,保温用の消費電力,ワット数,発熱温度帯に設定しておくことも考えられる。このようにトレイ9について、ヒータープレート部10,11そしてヒーター12,13を、主采Aや主食C等の食材によって使い分けるようにすると、食材に最も適した加熱調理,保温が実現される利点がある。
【0016】ヒータープレート部10,11の形状に関しては、上述した前者の場合、つまり同一の消費電力等に設定されたヒーター12,13を使用する場合は、ヒータープレート部10,11の外観形状も共通にしておくとよい。又、主采Aや主食C等の食材の食器B,Dの形状も、共通にしておくとよい(図示例を参照)。これに対し後者の場合、つまり異なる消費電力等に設定されたヒーター12,13を使用する場合、ヒータープレート部10,11の外観形状を、載せられる主采Aや主食C等の食材の食器B,Dの形状に、対応させておくことが考えられる。この場合、食器B,Dの形状は食材によって異なっているが、これらによらず、共通形状の食器B,Dを使用することも勿論可能である。
【0017】図中18は、ストッパである。このストッパ18は、トレイ9のヒータープレート部10,11の周囲に、各々リブ状に立設されている。そして、ヒータープレート部10,11上に載せられた食器B,Dが、ずれたり,移動したり,倒れたり,落下したりしないように、規制する。特に、トレイ9がサービスカート3内に収納されて、移動,運搬される際、これらを防止すべく機能する。図示例では、このようなストッパ18が、トレイ9上に一体成形されると共に、ヒータープレート部10,11について、それぞれの前後,左右に1個ずつ対向して配設されている。
【0018】そして、対向する一方の両ストッパ18は、ヒータープレート部10,11やその上に載せられる食器B,Dに対し、隙間Gが生じないように密接位置している。これに対し、対向する他方の両ストッパ18は、ヒータープレート部10,11やその上に載せられる食器B,Dに対し、若干の隙間Gを存して位置している。前者の密接位置したストッパ18は、ヒータープレート部10,11との間に隙間Gが存しないので、事後のトレイ9の洗浄に便利であるという利点がある。すなわち、トレイ9上面に対し立設されたストッパ18と、トレイ9上面より若干高く配されたヒータープレート部10,11間に、もしも隙間Gが存すると、ゴミ等が詰まり易く洗浄に手間取るが、このようなゴミ等の詰まりが回避され、洗浄が容易化されるようになる。これに対し、後者の隙間Gを存して位置したストッパ18は、この隙間Gを利用することにより、ヒータープレート部10,11上へ食器B,Dを載せてセットする作業や、食器B,Dを取り出す作業等が容易化される、という利点がある。なお図示例では、紙面上、上下のストッパ18側が前述したように密接位置し、左右のストッパ18側が前述したように隙間Gが存しているが、逆の配置も勿論可能である。つまり、上下のストッパ18側に隙間Gが存し、左右のストッパ側が密接位置する配置も可能である。このトレイ9は、このように構成されている。
【0019】本発明は、以上説明したように構成されている。そこで、以下のようになる。このサービスカート3用のトレイ9は、例えば2個のヒータープレート部10,11を備え、2個のヒーター12,13が組み込まれたダブルヒータータイプよりなり、複数種類の食材例えば主采Aと主食Cとを、一度に同時に加熱調理,保温可能となっている(図1の(1)図,図2を参照)。そこで、このトレイ9そしてサービスカート3を用い、食事の提供サービスは、図1の(2)図に示したように、次のステップ■,■,■,■を辿って行われる。
【0020】まず、図1の(2)図のステップ■で、トレイ9のヒータープレート部10,11上に、それぞれ食材が載せられる。例えば、一方のヒータープレート部10上に料理等の主采Aを入れた食器Bが載せられ、他方のヒータープレート部11上に御飯等の主食Cを入れた食器Dが載せられる。
【0021】次に、図1の(2)図のステップ■で、このように主采Aや主食C等の食材が載せられた各トレイ9が、サービスカート3内に、出し入れ自在な棚として上下多段に収納される。そして、ヒータープレート部10,11のヒーター12,13が通電,発熱されることにより、主采Aや主食C等の食材が、それぞれ、個別かつ一度に同時に、加熱調理,保温される。
【0022】しかる後、図1の(2)図のステップ■で、移動,運搬されたサービスカート3から各トレイ9が取り出される。このトレイ9上には、加熱調理,保温された主采Aや主食Cの食材が、載せられセットされている。その際、適宜必要に応じ、食器Fに盛られた野菜その他の副采等Eが、トレイ9上に載せられセットされる。
【0023】そこで、図1の(2)図のステップ■で、直ちに配膳に供することが可能となる。すなわち、主采Aや主食C等の食材は、共通のトレイ9上にセットされたまま、移し変えやセットし直すことなく、前述したステップ■,■の加熱調理,保温後、直ちに配膳できるようになる。サービスカート3で加熱調理,保温されると共に移動,運搬された、トレイ9に載せられセットされた主采Aや主食C等は、そのまま直ちに、病院内,航空機内,新幹線内等において患者や乗客に配膳される。このトレイ9そしてサービスカート3を用いると、このようなステップ■,■,■,■を辿り、食事の提供サービスが行われる。さてそこで、このサービスカート3用のトレイ9によると、次の第1,第2のようになる。
【0024】第1に、ステップ■,■で述べたように、このトレイ9を用いると、共通のトレイ9上に主采Aや主食C等の複数種類の食材が載せられ、同一のサービスカート3内で共に、個別かつ一度に同時に加熱調理,保温される。つまり、前述した図3のこの種従来例のように、主食加熱用カート4等の付随専用機器を併用することなく、1台のサービスカート3のみを使用することにより、主采Aや主食C等が加熱調理,保温される。
【0025】第2に、ステップ■,■で述べたように、このトレイ9が用いると、サービスカート3から取り出されたトレイ9上に、主采Aや主食C等の食材が、載せられセットされている。つまり、前述した図3のこの種従来例のように、別途加熱調理,保温された主食Cを、主采Aが載せられているトレイ9上に移し変えて改めてセットする必要がなく、各トレイ9上には、主采Aと主食Cとが初めからセットされている。そこで手間取ることなく、加熱調理,保温したての主采Aや主食Cを、直ちに配膳することができるようになる。
【0026】なお、このサービスカート3は、収納されたトレイ9上の主采Aや主食C等を、トレイ9に組み込まれたヒーター12,13を利用して、個別に集中的に暖め加熱調理,保温する。しかしながら、本発明のトレイ9は、このようなヒーティング専用タイプのサービスカート3に限定されることなく、冷却・保冷兼用タイプのサービスカート3にも、適用される。すなわち、サービスカート3の内部を全体的に冷却・保冷し、もって収納されたトレイ9上の食材を冷やす冷却装置や氷,ドライアイス等の冷却材が搭載された、冷却・保冷兼用タイプのサービスカート3にも、適用される。この場合、多くのケースでは、冷却装置による冷却・保冷実施時間と、ヒーター12,13による加熱実施時間とが、時間的に前後の関係となるように制御される。
【0027】
【発明の効果】本発明に係るサービスカート用のトレイは、以上説明したように、例えば2個のヒータープレート部を備えたダブルヒータータイプとし、もって食材を加熱調理,保温可能としたことにより、次の効果を発揮する。
【0028】第1に、主食加熱用カート等の付随専用機器が不要化され、コスト面に優れるようになる。すなわち、この種のサービスカートそしてトレイを用いた食事の提供サービスでは、前述したように従来、主食加熱用カート等の付随専用機器が別途必須的に併用されていたが、本発明では、サービスカートとそのトレイで、主采や主食等が一度に同時に加熱調理,保温できるので、このような付随専用機器が不要化され、もってその分、コストダウンが可能となる。
【0029】第2に、主采や主食等が一度に加熱調理,保温でき、移し変えてセットする手間が省けるようになる。すなわち、この種のサービスカートそしてトレイを用いた食事の提供サービスでは、前述したように従来、加熱調理,保温された主采を載せたトレイ上に、それぞれ、別途加熱調理,保温された主食を移してセットする手間を要していたが、本発明では、サービスカートそしてトレイで、主采や主食等の食材が一度に同時に加熱調理,保温されるので、このような移し変えやセットが不要化される。もってその分、手間が省け運用効率が大きく向上すると共に、加熱調理,保温したての主采や主食等の食材を、直ちに配膳できるようになる。このように、この種従来例に存した課題がすべて解決される等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるものがある。
【出願人】 【識別番号】000187208
【氏名又は名称】昭和飛行機工業株式会社
【出願日】 平成11年12月22日(1999.12.22)
【代理人】 【識別番号】100086092
【弁理士】
【氏名又は名称】合志 元延
【公開番号】 特開2001−169836(P2001−169836A)
【公開日】 平成13年6月26日(2001.6.26)
【出願番号】 特願平11−363772