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【発明の名称】 折り畳み式テーブル
【発明者】 【氏名】北原 明彦

【氏名】岩本 重勝

【要約】 【課題】重量が重いステンレス製のテーブルを折り畳んだり展開するにあたって必要な手間や労力を軽減し、折り畳みまたは展開作業を容易かつ安全に行うことができるようにしてコンパクトに収容できるようにしたステンレス製の折り畳み式テーブルを提供する。

【解決手段】折り畳み式テーブル(T)はステンレス製で、水平状態から上面側が外側となる方向へ折り曲げ可能に連結された左テーブル板(1a)及び右テーブル板(1b)と、左テーブル板(1a)に対して回動自在に設けられた左脚部材(2a)と、右テーブル板(1b)に対して回動自在に設けられた右脚部材(2b)と、左テーブル板(1a)と左脚部材(2a)とを連動させるための左リンク部材(32a)と、右テーブル板(1b)と右脚部材(2b)とを連動させるための右リンク部材(32b)と、左脚部材(2a)と左テーブル板(1a)との間に設けられた左ダンパ(4a)と、右脚部材(2b)と右テーブル板(1b)との間に設けられた右ダンパ(4b)とを備えている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 折り畳み式テーブル(T)であって、テーブルの上面側を外側にして折り畳み可能なテーブル板(1)と、当該テーブル板(1)に設けられ、テーブル板(1)が水平状態のとき、及び折り畳まれて実質的に垂直状態のときに垂直になるようにしてある脚部材(2)と、上記テーブル板(1)と上記脚部材(2)を連動させる連動手段と、上記テーブル板の折り畳み時と展開時の初期動作においてその動作を加勢し、または折り畳み時と展開時の終期動作においてその動作に抵抗を与える手段と、を備えており、少なくとも、上記テーブル板(1)はステンレス鋼で形成されていることを特徴とする、折り畳み式テーブル。
【請求項2】 折り畳み式テーブル(T)であって、水平状態から上面側が外側となる方向へ折り曲げ可能に連結された左テーブル板(1a)及び右テーブル板(1b)と、上記左テーブル板(1a)を支持するために左テーブル板(1a)に対して回動自在に設けられた左脚部材(2a)と、上記右テーブル板(1b)を支持するために右テーブル板(1b)に対して回動自在に設けられた右脚部材(2b)と、上記左テーブル板(1a)と上記左脚部材(2a)とを連動させるための左リンク部材(32a)と、上記右テーブル板(1b)と上記右脚部材(2b)とを連動させるための右リンク部材(32b)と、上記左脚部材(2a)と上記左テーブル板(1a)との間に設けられた左ダンパ(4a)と、上記右脚部材(2b)と上記右テーブル板(1b)との間に設けられた右ダンパ(4b)と、を備えており、上記各脚部材(2a,2b)は、上記各テーブル板(1a,1b)が水平状態のとき、及び折り畳まれて実質的に垂直状態のときに垂直になるようにしてあり、上記各ダンパ(4a,4b)は、上記各テーブル板(1a,1b)の折り畳み時と展開時の初期動作においてその動作を加勢し、または折り畳み時と展開時の終期動作においてその動作に抵抗を与えるようにしてあり、少なくとも、上記左テーブル板(1a)及び右テーブル板(1b)は、ステンレス鋼によって形成されていることを特徴とする、折り畳み式テーブル。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はステンレス製の折り畳み式テーブルに関するものである。更に詳しくは、重量が重いステンレス製のテーブルを折り畳んだり展開するにあたって必要な手間や労力を軽減し、しかも折り畳みまたは展開作業を比較的容易にかつ安全に行うことができるようにして、使用しないときには邪魔にならない場所にコンパクトに収容できるようにしたステンレス製の折り畳み式テーブルに関する。
【0002】
【従来技術】半導体等の精密部品や食品などを製造する工場では、製品の品質を確保するために、空気中に存在する塵埃のごく小さなものまでが問題となる。このため、それらの工場で使用される作業用のテーブル(作業台)としては、十分な強度と腐食などに対する耐久性を備え、しかも塵埃が付着しにくく、塵埃の発生源となることもないステンレス製のテーブルが主に使用されている。このようなステンレス製のテーブルは、重量が重いので、一般的には、テーブル板と脚部材の構成で形状が固定された据え置き型であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記したような従来のステンレス製のテーブルには次のような課題があった。即ち、従来のものでは、上記したように、テーブル板をはじめとしてテーブル全体の重量が相当に重いこともあって、形状が固定されており、テーブル板や全体を折り畳むことができる構造のものがなかった。このため、テーブルを使用しないときには、置かれたテーブルは他の作業の邪魔になるだけの存在となり、このことが作業効率を低下させる原因となっていた。特に、半導体を製造する近代的な製造工場等では、クリーンルームと呼ばれる極めて清浄度の高い作業スペース内で製品の製造や検査が行われているが、そのような限られた作業スペース内で、使用しないテーブルが無駄なスペースを占めていると、作業効率が低下するのは当然であり、結果的に製品のコスト高といった悪影響を及ぼすこととなっていた。
【0004】そこで、本発明者らは、ステンレス製で折り畳み可能な作業用テーブルの開発に取り組み、本発明を完成するに至ったものである。
【0005】(発明の目的)本発明の目的は、重量が重いステンレス製のテーブルを折り畳んだり展開するにあたって必要な手間や労力を軽減し、折り畳みまたは展開作業を比較的容易にかつ安全に行うことができるようにして、使用しないときには邪魔にならない場所にコンパクトに収容できるようにしたステンレス製の折り畳み式テーブルを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明にあっては、折り畳み式テーブルであって、テーブルの上面側を外側にして折り畳み可能なテーブル板と、当該テーブル板に設けられ、テーブル板が水平状態のとき、及び折り畳まれて実質的に垂直状態のときに垂直になるようにしてある脚部材と、上記テーブル板と上記脚部材を連動させる連動手段と、上記テーブル板の折り畳み時と展開時の初期動作においてその動作を加勢し、または折り畳み時と展開時の終期動作においてその動作に抵抗を与える手段と、を備えており、少なくとも、上記テーブル板はステンレス鋼で形成されていることを特徴とする、折り畳み式テーブルである。
【0007】第2の発明にあっては、折り畳み式テーブルであって、水平状態から上面側が外側となる方向へ折り曲げ可能に連結された左テーブル板及び右テーブル板と、上記左テーブル板を支持するために左テーブル板に対して回動自在に設けられた左脚部材と、上記右テーブル板を支持するために右テーブル板に対して回動自在に設けられた右脚部材と、上記テーブル連結部材と上記左脚部材とを連動させるための左リンク部材と、上記テーブル連結部材と上記右脚部材とを連動させるための右リンク部材と、上記左脚部材と上記左テーブル板との間に設けられた左ダンパと、上記右脚部材と上記右テーブル板との間に設けられた右ダンパと、を備えており、上記各脚部材は、上記各テーブル板が水平状態のとき、及び折り畳まれて実質的に垂直状態のときに垂直になるようにしてあり、上記各ダンパは、上記各テーブル板の折り畳み時と展開時の初期動作においてその動作を加勢し、または折り畳み時と展開時の終期動作においてその動作に抵抗を与えるようにしてあり、少なくとも、上記左テーブル板及び右テーブル板は、ステンレス鋼によって形成されていることを特徴とする、折り畳み式テーブルである。
【0008】(作 用)本発明に係る折り畳み式テーブルは、左テーブル板、右テーブル板等からなるテーブル板と、左脚部材、右脚部材等からなる脚部材を備えており、使用しないときには左テーブル板と右テーブル板を上面側が外側になるように折り曲げて折り畳むことができる。この折り畳み構造では、折り畳んだときに外方側に突出する部分がほとんど形成されないので、人が近くを通っても引っ掛かることがなく安全である。また、テーブル上面側を外側にして収容できるので、折り畳み状態であっても、テーブル面を比較的簡単に掃除することができる。
【0009】左テーブル板と左脚部材、右テーブル板と右脚部材はリンク部材等の連動手段によって連動するようになっており、各テーブル板を折り畳むことにより、各脚部材はその動作に伴って自動的に折り畳み方向へ回動する。各ダンパ等は、各テーブル板の折り畳み時と展開時の初期動作においてその動作を加勢するので、僅かな力で折り畳み方向または展開方向へ動かすことができ、例えば作業者が一人であっても、テーブルの折り畳み作業と展開作業が可能になる。また、折り畳み時と展開時の終期動作においては、その動作に抵抗を与えるようにしてあるので、終期動作が緩やかになる。これにより、衝撃を伴う動作を防止でき、テーブルは折り畳み動作及び展開動作による損傷を受けにくく、作業者が各部材で手を挟んだりする危険も緩和され、安全性が高い。したがって、本発明に係る折り畳み式テーブルは、重量が重いステンレス製のテーブルを折り畳んだり展開するにあたって必要な手間や労力を軽減し、しかも折り畳みまたは展開作業を比較的容易にかつ安全に行うことができる【0010】更に、折り畳み式テーブルを使用しないときには折り畳んで邪魔にならない場所に収容することができるので、従来、使用しないテーブルが占めることで無駄になっていたスペースを有効に活用することができ、特に半導体製造工場などの限られた作業スペース内で使用する場合には、作業効率の大幅な向上につながり、結果的に製品の製造コスト削減が期待できる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明を図面に示した実施の形態に基づき更に詳細に説明する。図1は本発明に係る折り畳み式テーブルの実施の形態を示しており、テーブル板を展開した状態の説明図、図2は図1に示す折り畳み式テーブルの折り畳んだ状態を示す斜視図、図3は図2に示す折り畳み式テーブルの右側構造を省略した説明図である。なお、以下の説明において、図1におけるX−X方向を長手方向、Y−Y方向を幅方向とし、本明細書で示すその他の図面について説明する際もこれを適用する。
【0012】折り畳み式テーブルTは、左右に分割され、山型を形成する方向へ折り畳むことのできるテーブル板1と、テーブル板1を支持するための脚部材2と、上記テーブル板1を折り畳むためのリンク部材3と、テーブル板1の折り畳み時と展開時の初期動作においてその動作を加勢し、且つ、折り畳み時と展開時の終期動作においてその動作に抵抗を与えるガスダンパ4とを備えた基本構成を有している。なお、本明細書にいう「テーブル板」は、一般的に「甲板」や「天板」とも呼ばれる。
【0013】テーブル板1について説明する。テーブル板1は、平面視で方形の左テーブル板1aと、左テーブル板1aと同一の大きさを有する右テーブル板1bを有している。各テーブル板1a,1bはステンレス鋼によって形成されている。なお、各テーブル板1a,1bにおいて、形成されるテーブル板1の中央側を先端側とし、テーブル板1の左右両端側を基端側とする。
【0014】各テーブル板1a,1bの裏面側には、図3に示すように、裏面枠を構成する一対の縦枠部111及び横枠部112(1)(2)と、縦枠部111,111間の2カ所に所要の間隔で取付けてある横連結部113(1)(2)と、横枠部112(1),112(2)の中間位置に取付けてある縦連結部114が設けられている。縦枠部111、横枠部112(1)(2)、横連結部113(1)(2)、及び縦連結部114は共に断面方形の管部材となっている。
【0015】なお、横枠部112において、各テーブル板1a,1bの先端側に設けられている方を第1横枠部112(1)とし、基端側に設けられている方を第2横枠部112(2)とする。また、横連結部113において、各テーブル板1a,1bの連結側に設けられている方を第1横連結部113(1)とし、基端側に設けられている方を第2横連結部113(2)とする。
【0016】また、各テーブル板1a,1bの縦枠部111,111の中間部分と第2横枠部112(2)の左右両側寄りには、ステンレス製の棒体によって形成された握り部12a,12bがそれぞれ設けられている。握り部12a,12bは、各テーブル板1a,1bの開閉を安全に行うための把手である。
【0017】各テーブル板1a,1bは、対向する端部側の下部に設けられたテーブル連結部材13によって連結されている。テーブル連結部材13はステンレス板によって形成されており、下方側が山形で上辺部が平らな五角形構造をしている。テーブル連結部材13は、各テーブル板1a,1bの幅方向の両端部とその中間位置の計三カ所に設けられている。各テーブル板1a,1bは、テーブル連結部材13の両端部に設けられたブラケット(符号を省略、以下同じ)に連結軸131を介して回動自在に連結されており、各テーブル板1a,1bを水平状態から先端側が上昇する方向へ折り曲げ可能な構成となっている。そうして、左右のテーブル板1a,1bの対向する先端部が互いに当接された状態でテーブル板1が水平に形成されるようになっている。
【0018】また、幅方向の中央に設けてあるテーブル連結部材13には、上記リンク部材3を構成するリンク連結部31が下方に突出して設けられている。リンク連結部31はステンレス板によって形成されており、後述する左リンク部材32a及び右リンク部材32bの先端部を上下方向に摺動して移動させることができる溝部310を有している。
【0019】左テーブル板1aの縦枠部111の長手方向の基端側寄りには、後述する左脚部材2aの脚部本体21aを挟み込んだ状態で回動自在に軸支するための一対の連結板14aが設けてある。同じく、右テーブル板1bの各縦枠部111の長手方向の右寄りには、後述する右脚部材2bの脚部本体21を挟み込んだ状態で回動自在に連結するための一対の連結板14bが設けてある。
【0020】脚部材2について説明する。脚部材2は、左テーブル板1aを支持するために左テーブル板1aに対して回動自在に設けられた左脚部材2aと、右テーブル板1bを支持するために右テーブル板1bに対して回動自在に設けられた右脚部材2bを有している。各脚部材2a,2bはステンレス鋼によって形成されている。各脚部材2a,2bは、下部側が外方向にカーブを付けて折り曲げられた一対の脚部本体21a,21bを有しており、この一対の脚部本体21a,21bは連結部22によって平行に連結されている。なお、脚部本体21a,21bと連結部22は断面方形の管部材となっている。
【0021】更に、脚部本体21の折り曲がり部分の下面部には、キャスター23が設けられており、このキャスター23によって折り畳み式テーブルTの移動及びテーブル板1の開閉時における各脚部材21a,21bの移動を容易に行うことができる。
【0022】左脚部材2aを構成する一対の脚部本体21aは、左テーブル板1aの縦枠部111に設けられた一対の連結板14aに連結軸141aを介して回動自在に設けられている。同じく、右脚部材2bを構成する一対の脚部本体21bは、右テーブル板1bの縦枠部111に設けられた一対の連結板14bに連結軸141bを介して回動自在に設けられている。
【0023】また、左脚部材2aを構成する一方側(図1において正面側)の脚部本体21aの所要の位置には、各テーブル板1a,1bを折り畳んだ際に各脚部材2a,2bが開かないように固定するための留め金24aが取付けてある。また、右脚部材2bにおいて、上記留め金24aに対応する位置には留め金24aを引掛けて固定するためのフック24bが取付けてある。
【0024】リンク部材3について説明する。リンク部材3は、左テーブル板1aを折り畳むための左リンク部材32aと、右テーブル板1bを折り畳むための右リンク部材32bを有している。先端部がリンク連結部31に取り付けられた左リンク部材32aの基端部は、左脚部材2aを構成する連結部22の中間部に設けられたブラケットに連結軸321を介して回動自在に設けられている。なお、連結部22に対する左リンク部材32aの取付位置は、図1において連結部22の上面部である。同じく、先端部がリンク連結部31に取り付けられた右リンク部材32bの基端部は、右脚部材2bを構成する連結部22の中間部に設けられたブラケットに連結軸321を介して回動自在に設けられている。なお、連結部22に対する右リンク部材32bの取付位置は、図1において連結部22の上面部である。
【0025】また、上記したように左リンク部材32a及び右リンク部材32bの各先端部は、テーブル連結部材13に設けられた上記リンク連結部31の溝部310に設けてある連結軸311を介して互いに連結されており、溝部310に嵌入れられている連結軸311に対し各リンク部材32a,32bを上下方向に移動させることができるようになっている。そして、各テーブル板1a,1bが折り畳まれた図3の状態では、各リンク部材32a,32bの先端部は溝部310の上方に位置している。
【0026】ガスダンパ4について説明する。ガスダンパ4は、左脚部材2aと左テーブル板1aとの間に設けられた左ダンパ4aと、同じく右脚部材2bと右テーブル板1bとの間に設けられた右ダンパ4bとを有している。
【0027】左ダンパ4aの基端部は、左脚部材2aを構成する連結部22の中間部に設けられたブラケットに連結軸41を介して回動自在に設けられている。なお、連結部22に対する左リンク部材32aの取付位置は、図1において連結部22の左側面部である。左ダンパ4aの先端部は、左テーブル板1aの縦連結部114と第2横連結部113(2)の交差する位置に設けられたブラケットに連結軸42を介して回動自在に設けられている。
【0028】右ダンパ4bの基端部は、右脚部材2bを構成する連結部22の中間部に設けられたブラケットに連結軸41を介して回動自在に設けられている。なお、連結部22に対する右リンク部材32bの取付位置は、図1において連結部22の右側面部である。右ダンパ4bの先端部は、図面では見えないが、右テーブル板1bの縦連結部114と第2横連結部113(2)の交差する位置に設けられたブラケットに連結軸42を介して回動自在に設けられている。
【0029】なお、折り畳み式テーブルTの外形寸法は、テーブル板1を展開した状態で、幅90cm、長さ200cm、高さ75cmである。ただし、使用する場所や作業目的に応じて、適する折り畳み式テーブルTの大きさは異なり、上記したものに限定されない。
【0030】(作 用)図4は折り畳み式テーブルを折り畳みまたは展開している状態の説明図、図5はダンパーの作用を説明するための要部拡大説明図である。図面を参照して、折り畳み式テーブルTの作用を説明する。なお、本実施の形態では、テーブル板1の折り畳み作業と展開作業を一人の作業者によって行う場合を例にとって説明する。
【0031】まず、テーブル板1の折り畳み作業について説明する。図1に示すように、テーブル板1が展開された状態では、左テーブル板1aの右端縁部と右テーブル板1bの左端縁部とが互いに当接し、かつ、各テーブル板1a,1bに対して左脚部材2a及び右脚部材2bが垂直に起立しており、折り畳み式テーブルTは使用可能な状態となっている。
【0032】この状態から、右テーブル板1bに設けられた所要の位置の握り部12bを掴み、右テーブル板1bの当接部分の近傍を矢印Iで示すように上方に持ち上げる。そうすると、テーブル連結部材13の上辺部で保持されていた右テーブル板1bは、図4に示すようにテーブル連結部材13の連結軸131を中心として矢印II方向に回動する。またそれと共に、右リンク部材32bもリンク連結部31の連結軸311を中心にして矢印II方向に回動する。
【0033】また、右テーブル板1bに対し垂直に起立していた右脚部2bは、右テーブル板1bの傾倒とともに右リンク部材32bによって外方へ押される。これにより、右脚部2bは連結軸141bを中心として外方へ回動し、右テーブル板1bと同一方向に折り畳まれる。
【0034】ここで、展開状態の右テーブル板1bが折り畳まれるまでの右ダンパー4bの作用を図5を参照して説明する。右テーブル板1bが展開している状態(水平状態)では、右ダンパー4bのロッドは右テーブル板1bの荷重によって上方から押さえ込まれ、ロッドが縮小した状態となっている。次に、右テーブル板1bを折り畳む方向(矢印方向)へ少し持ち上げると、右テーブル板1による押さえが解除されて縮んでいた右ダンパー4bのロッドが伸び、右テーブル板1bの動作を加勢する。これによって、重量のあるステンレス製の右テーブル板1bでも僅かな力で動かすことができ、作業者が一人であっても折り畳み作業を容易に行うことができる。
【0035】更に、右テーブル板1bを折り畳む方向に移動させると、伸びていた右ダンパー4bのロッドが縮み、右ダンパー4bの緩衝作用が働く。この右ダンパー4bの緩衝作用により右テーブル板1bの傾倒速度が制御されて動作が緩やかになり、右テーブル板1bの急激な傾倒が防止される。これにより、衝撃を伴う動作を防止でき、右テーブル板1bは折り畳み動作による損傷を受けにくく、作業者が各部材で手を挟んだりする危険も緩和され、安全性が高い。
【0036】右テーブル板1bを折り畳んだ後、同様に左テーブル板1aの当接部分の近傍を上方に持ち上げて左テーブル板1aを折り畳む。左テーブル板1aを折り畳んだ後、留め金24aをフック24bにかけ、右脚部材2aと左脚部材2bを固定する。なお、展開状態の左テーブル板1aが折り畳まれるまでの左ダンパー4aの作用は、上記した右ダンパー4bの場合と同じであるため省略する。
【0037】以上のようにして、テーブル板1は、図2で示すような中央部分で二つ折りに折り曲げられた状態となる。そして、上記した折り畳み構造では、折り畳んだときに外方側に突出する部分がほとんど形成されないので、人が近くを通っても引っ掛かることがなく安全である。また、テーブル上面側を外側にして収容できるので、折り畳み状態であっても、テーブル面を比較的簡単に掃除することができる。
【0038】次に、テーブル板1の展開作業について説明する。テーブル板1が折り畳まれた図2に示す状態において、フック24bから留め金24aを外した後、左テーブル板1aに設けられた所要の位置の握り部12aを掴み、左テーブル板1aの基端側を右テーブル板1bに対して離間する方向に拡げる。これにより、左テーブル板1aは、図4に示すようにテーブル連結部材13の連結軸131を中心として外方向に回動し、テーブル連結部材13の上辺部で保持される状態になる。またそれと共に、左リンク部材32aはリンク連結部31の連結軸311を中心として同じく外方向へ回動する。また、左テーブル板1aと同一方向に折り畳まれていた左脚部2aは、左テーブル板1aの水平に近づくにつれて左リンク部材32aによって内方向に引っ張られ、水平状態となった左テーブル板1aに対して垂直状態に起立する。
【0039】折り畳まれた状態の左テーブル板1aが展開されるまでの左ダンパー4aの作用は、展開状態の右テーブル板1bが折り畳まれるまでの右ダンパー4bの作用と順序が逆なだけで本質的には同一である。即ち、左ダンパー4aの作用により、重量のあるステンレス製の左テーブル板1aでも僅かな力で動かすことができ、作業者が一人であっても展開作業が可能になる。また、衝撃を伴う動作を防止でき、左テーブル板1aは折り畳み動作による損傷を受けにくく、作業者が各部材で手を挟んだりする危険も緩和され、安全性が高い。
【0040】左テーブル板1aを展開した後、同様に右テーブル板1bの基端側を左テーブル板1aに対して離間する方向に拡げ、右テーブル板1bを展開する。以上のようにして、各テーブル板1a,1bは各々展開されて図2で示すようなテーブル板1を構成し、折り畳み式テーブルTは使用可能な状態となる。
【0041】なお、本実施の形態では、説明の便宜上、各テーブル板1a,1bの折り畳み(または展開を)上記したような順序によって説明したが、各テーブル板1a,1bをどちらから先に折り畳む(または展開する)ようにしても問題ない。
【0042】以上説明したように、折り畳み式テーブルTは、重量が重いステンレス製のテーブル板1を折り畳んだり展開するにあたって必要な手間や労力を軽減し、しかも折り畳みまたは展開作業を比較的容易にかつ安全に行うことができる。
【0043】更に、折り畳み式テーブルTを使用しないときには折り畳んで邪魔にならない場所に収容することができるので、従来、使用しないテーブルが占めることで無駄になっていたスペースを有効に活用することができ、特に半導体製造工場などの限られた作業スペース内で使用する場合には、作業効率の大幅な向上につながり、結果的に製品の製造コスト削減が期待できる。
【0044】なお、本明細書で使用している用語と表現は、あくまで説明上のものであって限定的なものではなく、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではない。また、本発明は図示した実施の形態に限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形が可能である。
【0045】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有する。
(a)本発明に係る折り畳み式テーブルによれば、重量が重いステンレス製のテーブルを折り畳んだり展開するにあたって必要な手間や労力を軽減し、しかも折り畳みまたは展開作業を比較的容易にかつ安全に行うことができる。
【0046】(b)左テーブル板、右テーブル板等からなるテーブル板と、左脚部材、右脚部材等からなる脚部材を備えているものでは、使用しないときには左テーブル板と右テーブル板を上面側が外側になるように折り曲げて折り畳むことができる。この折り畳み構造では、折り畳んだときに外方側に突出する部分がほとんど形成されないので、人が近くを通っても引っ掛かることがなく安全である。また、テーブル上面側を外側にして収容できるので、折り畳み状態であっても、テーブル面を比較的簡単に掃除することができる。各ダンパ等は、各テーブル板の折り畳み時と展開時の初期動作においてその動作を加勢するので、僅かな力で折り畳み方向または展開方向へ動かすことができ、例えば作業者が一人であっても、テーブルの折り畳み作業と展開作業が可能になる。また、折り畳み時と展開時の終期動作においては、その動作に抵抗を与えるようにしてあるので、終期動作が緩やかになる。これにより、衝撃を伴う動作を防止でき、テーブルは折り畳み動作及び展開動作による損傷を受けにくく、作業者が各部材で手を挟んだりする危険も緩和され、安全性が高い。ができ、特に半導体製造工場などの限られた作業スペース内で使用する場合には、作業効率の大幅な向上につながり、結果的に製品の製造コスト削減が期待できる。
【0047】(c)更に、折り畳み式テーブルを使用しないときには折り畳んで邪魔にならない場所に収容することができるので、従来、使用しないテーブルが占めることで無駄になっていたスペースを有効に活用することができ、特に半導体製造工場などの限られた作業スペース内で使用する場合には、作業効率の大幅な向上につながり、結果的に製品の製造コスト削減が期待できる。
【出願人】 【識別番号】599161627
【氏名又は名称】株式会社 ケイ・エス・ケイ
【出願日】 平成11年11月16日(1999.11.16)
【代理人】 【識別番号】100085327
【弁理士】
【氏名又は名称】梶原 克彦
【公開番号】 特開2001−137049(P2001−137049A)
【公開日】 平成13年5月22日(2001.5.22)
【出願番号】 特願平11−326194