| 【発明の名称】 |
配膳車 |
| 【発明者】 |
【氏名】岩本 博
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| 【要約】 |
【課題】簡便でより効率的かつより効果的な殺菌消毒を行うことのできる配膳車を提供する。
【解決手段】少なくとも一つの側面にトレー出し入れ用扉を有する箱状の本体と、該本体内を上下複数段に間仕切るとともにトレーを載せるための棚部と、該本体の下部に取り付けられた走行用車輪とからなる配膳車において、消毒液を収容するタンク11と、庫内の適所及び/又は車輪の近傍に取り付けられた複数の消毒液噴霧用スプレーノズル12と、該スプレーノズルと該タンクを連結する配管13と、消毒液を該タンクから該スプレーノズルに圧送させる圧送手段14とを具備することを特徴とする配膳車。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも一つの側面にトレー出し入れ用扉を有する箱状の本体と、該本体内を上下複数段に間仕切るとともにトレーを載せるための棚部と、該本体の下部に取り付けられた走行用車輪とからなる配膳車において、消毒液を収容するタンクと、庫内の適所及び/又は車輪の近傍に取り付けられた複数の消毒液噴霧用スプレーノズルと、該スプレーノズルと該タンクを連結する配管と、消毒液を該タンクから該スプレーノズルに圧送させる圧送手段とを具備することを特徴とする配膳車。 【請求項2】 該圧送手段が電動ポンプである請求項1の配膳車。 【請求項3】 該配管の途中に、該スプレーノズルに供給される該消毒液の流量を制御する流量調整手段が設けられている請求項1又は2の配膳車。 【請求項4】 該消毒液が次亜塩素酸ナトリウムである請求項1〜3のいずれかの配膳車。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、病院、学校、ホテル、宴会場等のように多数の人に食事を提供する施設において利用される配膳車に関するものである。 【0002】 【従来の技術】例えば、病院等において入院している患者に食事を提供する際に、配膳車が利用される。この配膳車は厨房室から各病室へ食事を運ぶためもので、本体には何段かの棚が備えられるとともに、下部には車輪が取り付けられている。そして、主食や副食等を盛りつけた食器を乗せたトレーをその棚に並べて置き、各病室へ運ばれるようになっている。 【0003】ところで、配膳車において使用上問題となるのが、配膳を終えて厨房室に戻ったときの庫内壁、扉の庫内側、車輪などの殺菌消毒である。従来、配膳車の庫内壁や扉の庫内側の殺菌消毒は、アルコールや薄めた逆性石鹸液など浸した布で清拭したり、これらの液を収容したスプレー容器を用いて噴霧したのち清拭したりするのが一般的であった。 【0004】しかしながら、このように手作業で清拭あるいは噴霧・清拭する方法では、その作業に相当長い時間が必要であり、それに応じた人手を確保する必要があった。また、アルコールや逆性石鹸液を浸したり、噴霧したりする量も作業者の感にたよるしかなく、多すぎたり、少なすぎたりすることが多々あり、効率的なものとは言えなかった。さらに、配膳車の車輪は床面上に付着した雑菌やゴミと接触し、これらを庫内に導くおそれがあるが、その車輪の殺菌消毒は殆ど行われていないのが実状であった。最近では、院内感染が社会問題化しており、院内感染防止の観点からも、配膳車の上記各所のより有効的な殺菌消毒の手法の実現が望まれていた。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、簡便でより効率的かつより効果的な殺菌消毒を行うことのできる配膳車を提供することをその課題とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成するに至った。即ち、本発明によれば、少なくとも一つの側面にトレー出し入れ用扉を有する箱状の本体と、該本体内を上下複数段に間仕切るとともにトレーを載せるための棚部と、該本体の下部に取り付けられた走行用車輪とからなる配膳車において、消毒液を収容するタンクと、庫内の適所及び/又は車輪の近傍に取り付けられた複数の消毒液噴霧用スプレーノズルと、該スプレーノズルと該タンクを連結する配管と、消毒液を該タンクから該スプレーノズルに圧送させる圧送手段とを具備することを特徴とする配膳車が提供される。 【0007】 【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を好ましい実施例に基づいて詳述する。図1は、本発明の一実施例である温・冷配膳車の全体外観を示す斜視図である。この温・冷配膳車は、温食と冷食を区分けして載せる専用のトレーを用いて、これらを保温、保冷する装置を台車に搭載したもので、調理された状態とほぼ同じ状態で食事を入院患者等へ提供できるようにするものである。なお、図示の例は、48膳用のものである。 【0008】本実施例の配膳車は、箱状の本体1の下部に移動運搬用の台車2を取り付けた構造となっている。本体1の一側面は開放され、そこにはトレー出し入れ用の開閉扉3が取り付けられている。また、本体1の庫内には上下に区画を間仕切り、トレーを並べて置くための棚4が複数段、設けられている。一方、台車2には移動運搬用の車輪5が取り付けられている。本体1には図示はしないが、保温、保冷のための上記装置が搭載されている。また、本体1は必要に応じて抗菌処理された材料で構成することができる。なお、図中、6は配膳車の位置を固定するためにペダルを押し込むだけでその固定が可能なペダルストッパー、7は障害物等に衝突した際にその衝撃を緩和するためのバンパー、8は手で配膳車を移動させる際に用いるハンドル、9は当該配膳車の運転や、後述の消毒液噴霧システムの動作、あるいは保温、保冷状態を監視、制御するための制御盤である。ここまでは、従来公知の温・冷配膳車の構成と同様である。 【0009】次に、本実施例の配膳車に設置された消毒液噴霧システムについて説明する。図2は本システムの要部を説明するための斜視図、図3は概念図である。本システムは、消毒液を収容するタンク11と、庫内の適所と車輪の近傍にそれぞれ取り付けられた複数の消毒液噴霧用スプレーノズル12と、各スプレーノズル12とタンク11を連結する配管13と、消毒液をタンク11から各スプレーノズル12に圧送させる電磁ポンプ14と、消毒液の供給路を切り替える切替電磁弁15と、供給する消毒液の流量を調整する流量調整弁16から構成される。電磁ポンプ14、切替電磁弁15及び流量調整弁16の動作は制御盤10で制御できるようになっている。また、制御盤10には本システムの運転のオンオフを行う起動スイッチ、噴霧の開始を指示するスイッチ、運転の時間制御を行うタイマー(図示せず)等が設置されており、押しボタンのワンタッチ操作により消毒作業が行えるようになっている。 【0010】タンク11の材料は消毒液を収容しうるものであれば特に限定されず、プラスチックやステンレス等の材料を使用することができる。また、タンク11の構造も配膳車の構造に応じた各種のものとすることができる。タンク11は配膳や搬送移動にじゃまにならない箇所、例えば台車の下部や天板の下等に取り付けることが好ましい。本実施例では台車の下部に取り付けられている。タンク11は着脱自在タイプのものでもよいし、固定式のものでもよい。スプレーノズル12は、本体11の庫内の上部にその両側から庫内に消毒液が均一に噴霧されるよう取り付けられる。また、スプレーノズル12は、車輪5の消毒のため、車輪5の近傍の台車部分に車輪5への噴霧が適切になされるように取り付けられる。スプレーノズル12の取付個数、取付間隔は配膳車の大きさ、消毒液の種類等に応じて適宜決定される。スプレーノズル12のノズル径も配膳車の大きさ、消毒液等に応じて適宜決定されるが、通常180〜200μm程度である。スプレーノズル12の材料にはプラスチックやステンレス等を使用することができる。スプレーノズル12の取付は板金部品、ニップル等を用いた公知の方法で行うことができる。配管13の材料は消毒液の供給に適切でかつ供給圧力に耐えるものであれば適宜の材料が使用可能であり、例えばプラスチックやステンレス等を使用することができる。配管13の管径、肉厚は上記供給圧力に耐えうる適当な値に設定される。電磁ポンプ14、切替電磁弁15、流量調整弁16としては、それぞれ市販の適当なものを使用することができる。 【0011】本発明において用いる消毒液は、有害作用を示さずに、一般的殺菌性や抗菌性を有するものであればよく、従来公知の各種のものが用いられる。このようなものには、食品に対して一般的に使用されているもの、例えば、次亜塩素酸ナトリウム、エタノール、イソチオシアン酸アリル等の殺菌剤(抗菌剤)を含む溶液が包含される。この場合、その溶液は、通常、水溶液であることができる。本発明では、好ましくは次亜塩素酸ナトリウムの水溶液が用いられる。溶液中の殺菌剤(抗菌剤)の濃度は、それら殺菌剤(抗菌剤)の種類に応じて適宜選定される。 【0012】次に、本実施例の消毒液噴霧システムの動作について説明する。まず、配膳車から食器とトレーを庫外に搬出する。次に、図示しないメインスイッチをオンにして、電磁ポンプ14を連続運転させ、切替電磁弁15は庫内供給用に切り替える。ここで流量調整弁16は適切な噴霧量になるように、あらかじめ必要に応じて調整しておく。ここで噴霧開始用スイッチをオンにしてスプレーノズル12から配膳車本体1の庫内への噴霧を開始する。タイマーの設定時間の経過により、噴霧を停止する。次に、切替電磁弁15を車輪供給用に切り替え、噴霧開始用スイッチをオンにして車輪5への噴霧を開始する。タイマーの設定時間の経過により、噴霧を停止する。庫内において噴霧された消毒液は、浮遊している雑菌を内壁や棚部に沈降させたり、内壁に付着している棚部や床部に沈降させるので、これらを清潔な布などで拭き取ることにより、殺菌消毒をすることができる。また、車輪に噴霧された消毒液は、車輪に付着したゴミや雑菌を床に沈降させるので、その沈降した液をモップ等で拭き取ることにより、殺菌消毒をすることができる。 【0013】以上本発明を一実施例により説明してきたが、本発明は上記実施例のみに限定されず、種々の変形、変更が可能である。例えば、上記では、温・冷配膳車の場合について説明したが、本発明は保温、保冷をしないタイプの配膳車にも適用可能である。また、移動運搬用の車輪は人力で運搬するタイプのものでもよいし、モータ駆動を利用して運搬するタイプのものでもよいし、その両方の機能を有するものでもよい。また、上記では、消毒液の噴霧を庫内と車輪に対して行ったが、庫内のみ、あるいは車輪のみに行うように構成することもできる。さらに、本発明による配膳車は、病院のみならず、ホテル、学校、宴会場等のように多数の人に食事を提供する施設において好適に利用される。 【0014】 【発明の効果】本発明によれば、前記構成を採用したので、簡便でより効率的かつより効果的な殺菌消毒を行うことのできる配膳車を提供することが可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】599156689 【氏名又は名称】株式会社太田治工
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| 【出願日】 |
平成11年11月5日(1999.11.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100074505 【弁理士】 【氏名又は名称】池浦 敏明
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| 【公開番号】 |
特開2001−128754(P2001−128754A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月15日(2001.5.15) |
| 【出願番号】 |
特願平11−315855 |
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