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【発明の名称】 テーブル等の幕板取付構造
【発明者】 【氏名】吉田 隆二

【要約】 【課題】幕板を管状の脚柱に対して容易に取り付けることが可能なテーブル等の幕板取付構造を提供すること。

【解決手段】管状の脚柱3と、該脚柱3の周面に上下方向に延びる開口13と、該開口13の左右両端縁からそれぞれ内方に向けて延設される取付片27とが、押し出し成形により一体成形されるとともに、該取付片27に、前記開口13を介して挿入される前記幕板4、4’の左右側端部の少なくとも一部を取付け可能とした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 天板を支持する管状の脚柱間に幕板を取り付けるためのテーブル等の幕板取付構造であって、管状の脚柱と、該脚柱の周面に上下方向に延びる開口と、該開口の左右両端縁からそれぞれ内方に向けて延設される取付片とが、押し出し成形により一体成形されるとともに、該取付片に、前記開口を介して挿入される前記幕板の左右側端部の少なくとも一部を取付け出来るようになっていることを特徴とするテーブル等の幕板取付構造。
【請求項2】 前記幕板の左右側端部に外方に突出するように設けられる突片が、前記取付板に取り付けられてなる請求項1に記載のテーブル等の幕板取付構造。
【請求項3】 前記開口を閉塞可能なカバー体が、該カバー体の左右端部と前記脚柱における開口の左右端縁との間に隙間が形成されるように前記開口に対して着脱自在に取り付けられてなる請求項1または2に記載のテーブル等の幕板取付構造。
【請求項4】 前記左右の取付片の先端に、脚柱の外方に向けて延びる屈曲片がそれぞれ形成されるとともに、該左右の屈曲片に、前記カバー体の内側に形成される係止爪が係脱可能な係止部が形成されている請求項3に記載のテーブル等の幕板取付構造。
【請求項5】 前記係止部が、前記左右の屈曲片におけるそれぞれの外面に形成されている請求項4に記載のテーブル等の幕板取付構造。
【請求項6】 前記突片が、前記幕板の左右端部における上下方向にわたって形成されている請求項2ないし5のいずれかに記載のテーブル等の幕板取付構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テーブル等の天板の下方に配設される幕板の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、管状の脚柱により天板が支持されたテーブル等において、前記天板の下方における各脚柱間に幕板を配設し、天板の下方を覆うことがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような幕板を、例えば幕板の左右端部を脚柱に対して取付けることで幕板を支持する場合、幕板の左右端部と脚柱の周面とを取付金具等を介して取り付けることが考えられるが、脚柱の周面形状によっては、脚柱周面に対する幕板の取付位置を決定しにくいばかりか、取付金具が外部に露呈して見映えが悪くなるといった問題があった。
【0004】本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、幕板を管状の脚柱に対して容易に取り付けることが可能なテーブル等の幕板取付構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明のテーブル等の幕板取付構造は、天板を支持する管状の脚柱間に幕板を取り付けるためのテーブル等の幕板取付構造であって、管状の脚柱と、該脚柱の周面に上下方向に延びる開口と、該開口の左右両端縁からそれぞれ内方に向けて延設される取付片とが、押し出し成形により一体成形されるとともに、該取付片に、前記開口を介して挿入される前記幕板の左右側端部の少なくとも一部を取付け出来るようになっていることを特徴としている。この特徴によれば、幕板の左右端部を取付け可能な取付片が、脚柱の成形と同時に一体成形されるため、幕板の脚柱に対する取付けを、脚柱の形状等に影響されることなく確実に、かつ容易に行える。
【0006】本発明のテーブル等の幕板取付構造は、前記幕板の左右側端部に外方に突出するように設けられる突片が、前記取付板に取り付けられてなることが好ましい。このようにすれば、幕板と取付片との取付けを容易に行える。
【0007】本発明のテーブル等の幕板取付構造は、前記開口を閉塞可能なカバー体が、該カバー体の左右端部と前記脚柱における開口の左右端縁との間に隙間が形成されるように前記開口に対して着脱自在に取り付けられてなることが好ましい。このようにすれば、脚柱に幕板が取り付けられた状態にあっても、開口をカバー体により閉塞できるばかりか、カバー体により幕板と取付片との取付部がカバー体により覆われるため、外観体裁が向上する。
【0008】本発明のテーブル等の幕板取付構造は、前記左右の取付片の先端に、脚柱の外方に向けて延びる屈曲片が形成されるとともに、該左右の屈曲片に、前記カバー体の内側に形成される係止爪が係脱可能な係止部が形成されていることが好ましい。このようにすれば、幕板が脚柱に取付けられた状態で、カバー体を係止爪と係止部との係脱作用により開口に対して容易に取り付け出来る。
【0009】本発明のテーブル等の幕板取付構造は、前記係止部が、前記左右の屈曲片におけるそれぞれの外面に形成されていることが好ましい。このようにすれば、脚柱内の空間部にケーブルやコード類等が収納されている場合等においても、係止部と係止片との係脱が収納されたケーブルやコード類に邪魔されることがないので、開口へのカバー体の取付け、取り外しを確実に行える。
【0010】本発明のテーブル等の幕板取付構造は、前記突片が、前記幕板の左右端部における上下方向にわたって形成されていることが好ましい。このようにすれば、幕板の左右端部と脚柱の周面との間に生じる隙間が突片により閉塞されるので、外観が損なわれることがない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、まず図1には本発明の適用されたテーブル1が示されており、2は天板、3は天板2を支持する脚柱をそれぞれ示しており、天板2の下方における各脚柱3間には、幕板4、4’が配設されている。また、5はノートブック型のパソコンであり、このパソコンから延出されるケーブル・コード類Cは、天板2上面における後方左右側にそれぞれ設けられた挿通口6を介して天板2の下方に挿通出来るようになっている。
【0012】図2中において天板2の左右側を支持する前後の脚柱3、3間に配設される幕板4、及び天板2の後方を支持する後部左右の脚柱3、3間に配設される幕板4、4’は、それぞれの左右端部に外方に突出するように設けられる取付金具7を介して各脚柱3に取り付けられている。この幕板4、4’の取付構造の詳細は後述することとする。
【0013】図2に示される8は、天板2の下面を支持する補強フレームであり、この補強フレーム8は、前後の脚柱3の上端部に取り付けられる天板受座9のフランジ部10(図3、4参照)に前後端がネジ固定されるフレーム8aと、この左右のフレーム8a同士を連結する連結フレーム8bとから構成されている。
【0014】天板受座9は、図3、図4に示されるように、天板2の下面を支持するフランジ部10を有する天板固定部材9aと、脚柱3の上端面を閉塞する閉塞部材9bとからなり、フランジ部10には、天板2を固定するボルト11を挿通する挿通孔12と、前述したフレーム8aを固定するボルト34の挿通孔14がそれぞれ形成されているとともに、天板固定部材9aの中央部に形成された凹部15の底部16には、脚柱3との固定用のボルト17の挿通孔18が形成されている。
【0015】また、底部16には、閉塞部材9bの上面中央部に突設された凸部19が嵌合可能な孔部20が形成されており、天板固定部材9aの孔部20に閉塞部材9bの凸部19を嵌合することにより、両者を一体化出来るようになっている。
【0016】脚柱3の下端には、床面に接地する樹脂製の接地部材21の取付部22がボルト23を介して取り付けられている。
【0017】脚柱3は、図5に示される横断面図のように中空の管状に形成されており、その周面には、開口13が上端から下端に亘って形成されているとともに、この脚柱3における開口13の左右端縁部からは、取付片27がそれぞれ内向きに連設されている。この取付片27には、幕板4、4’の左右端部にネジ固定された取付金具7の取付用のネジ孔29が上下方向に複数形成されているとともに、天板受座9及び取付部22を固定するボルト17、23を螺入可能な雌ネジ部が内周面における上下端部にそれぞれ形成された断面略C字形のネジ受部25a、25bがそれぞれ外向きに形成されている。なお、本実施例における取付金具7は、上下幅が幕板4、4’の左右端部の上下幅とほぼ同寸をなす板状に形成されている。
【0018】取付片27の先端からは互いに内向きに屈曲する屈曲片28が連設されており、この左右の屈曲片28の先端部外面には、開口13を閉塞可能なカバー体30の内側より延設された2つの係止片31の先端に形成された係止爪32に係脱可能な係止部33が形成されている。この係止部33にカバー体30の係止爪32を係止させることでカバー体30を取付出来るようになっており、このカバー体30により開口13が閉塞されるようになっている。
【0019】さらに、左右それぞれの取付片27の先端部同士は、横断面略C字状の連結板26によりそれぞれ連結されており、これら取付片27、27と連結板26とから構成される仕切板36により、脚柱3内に、開口13を介して外部に連通する配線の収納空間Sが形成されるようになっている。また、脚柱3の内周面における開口13の対向位置から内向きに連設される突出片24の先端には、天板受座9及び取付部22を固定するボルト17、23を螺入可能な雌ネジ部が内周面における上下端部にそれぞれ形成されたネジ受部25cが設けられているとともに、さらにこのネジ受部25cと連結板26とは、連結片37を介して連結されている。
【0020】そして本実施例においては、これら脚柱3を構成するネジ受部25a〜25c、突出片24、連結板26、取付片27、屈曲片28、開口13が、押し出し成形により脚柱3の成形と同時に一体成形されるため、全て脚柱3の上下方向に亘って形成されている。
【0021】このように形成される脚柱3は、図3に示されるように、天板受座9における凹部15の上方より挿通孔18に挿通したボルト17を、脚柱3のネジ受部25a〜25cの上部に螺入することで、天板受座9により上端開口が閉塞されるようになっているとともに、ネジ受部25a〜25cの下部にボルト23を螺入することにより取り付けられる取付部22により、下端開口が閉塞されるようになっている。なお、ボルト17をフランジ部10の挿通孔18を挿通して天板2に螺入することにより天板2が取り付けられている。
【0022】また、脚柱3の成形時において、取付片27、27と連結板26とにより構成される仕切板36、及び開口13が一体成形されることにより、配線の収納空間Sが脚柱3の上下方向にわたって形成されるので、例えば天板2上にて使用するコンピュータ5等から挿通孔6を介して天板2の下方に延出されるケーブル・コード類Cを、図3、図6に示されるように脚柱3の上下方向に収納出来るばかりか、使用時においてはこの開口13をカバー体30により閉塞することが出来るため、ケーブル・コード類Cを見映えよく配線出来るようになっている。
【0023】また、このように脚柱3内に設けられる仕切板36と開口13を閉塞可能なカバー体30とにより配線の収納空間Sが形成されることにより、開口13を介して収納されるケーブル・コード類Cが脚柱3内の奥方に収納されて開口13より取り出しにくくなることがない。そしてこの仕切板36が脚柱3と同時に一体成形されるため、配線の収納空間Sを脚柱3内に容易に形成することが出来るばかりか、仕切板36により脚柱3における開口13近傍の強度低下が効果的に防止される。
【0024】また、開口13近傍のネジ受部25a、25bが仕切板36に一体的に形成されているため、ケーブル・コード類Cの収納時にネジ受部25a、25bが邪魔になることがないばかりか、仕切板36における開口13の対向側に位置し、仕切板36の一部を構成する連結板26が開口13と反対方向に膨出しているため、開口13の近傍に多量のケーブル・コード類Cを収納することが出来る。
【0025】また、図6に示されるように、脚柱3の成形と同時に、取付片27が脚柱3における開口13の左右端縁からそれぞれ内向きに形成され、この取付片27に幕板4、4’の左右端部より外方に突出するようにネジ固定される取付金具7をネジ固定出来るようになっているため、脚柱3の周面形状に影響されることなく、幕板4、4’を脚柱3に対して確実に取り付けることが出来るばかりか、幕板4、4’が強固な取付片27により安定して支持される。
【0026】使用時においては、カバー体30の係止爪32を屈曲片28の係止部33に係止させ、カバー体30を開口13に取り付けることで、収納空間S内に収納されたケーブル・コード類Cや、幕板4、4’の取付金具7と取付片27との取付部材がカバー体30により覆われるため、外観体裁が向上する。また、カバー体30は容易に着脱出来るため、配線作業等を容易におこなえる。
【0027】なお、本実施例においては、カバー体30の係止爪32と係止部との係脱が、左右の屈曲片28の外側にて行われるため、カバー体30の開口13への取付け時において、係止爪32と係止部との係脱がケーブルやコード類等に邪魔されることがないので、カバー体30にて開口13を確実に閉塞できる。
【0028】また、本実施例におけるカバー体30は、図3に示されるように取付け時において開口13の上部にコード挿通用の開口が形成される長さに形成されているとともに、下端に形成される切欠部35を介してケーブルやコード類を外部に挿通出来るようになっているため、カバー体30を取り外すことなく配線することが出来る。
【0029】さらに、図5に示されるように、カバー体30の開口13への取付け時において、カバー体30の左右端部と、脚柱3における開口13の左右端縁との間に、取付金具7を挿通可能とする所定の隙間が形成されるようになっているため、幕板4、4’の取付け状態においても、カバー体30を開口13に対して取り付けることが出来る。
【0030】また、図6に示されるように幕板4、4’が脚柱3に対して取り付けられた状態において、脚柱3の周面と幕板4、4’の左右端部との間が、上下幅が幕板4、4’の左右端部の上下幅とほぼ同寸の取付金具7により閉塞されるため、脚柱3の外周面と幕板4、4’の端面との間に生じる隙間が取付金具7により閉塞されるため、外観体裁が損なわれることがない。
【0031】以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0032】例えば、取付片27の形状や長さは、上記実施例に記載したものに限定されるものではなく、種々に変形可能である。
【0033】また、幕板4、4’は取付金具7を介して取付片27に取り付けられていたが、幕板4、4’の左右端部を取付片27に直接取付てもよい。
【0034】
【発明の効果】本発明は以下の効果を奏する。
【0035】(a)請求項1項の発明によれば、幕板の左右端部を取付け可能な取付片が、脚柱の成形と同時に一体成形されるため、幕板の脚柱に対する取付けを、脚柱の形状等に影響されることなく確実に、かつ容易に行える。
【0036】(b)請求項2項の発明によれば、幕板を配設する方向に関わらず、幕板と取付片との取付けを容易に行える。
【0037】(c)請求項3項の発明によれば、脚柱に幕板が取り付けられた状態にあっても、開口をカバー体により閉塞できるばかりか、カバー体により幕板と取付片との取付部がカバー体により覆われるため、外観体裁が向上する。
【0038】(d)請求項4項の発明によれば、幕板が脚柱に取付けられた状態で、カバー体を係止爪と係止部との係脱作用により開口に対して容易に取り付け出来る。
【0039】(e)請求項5項の発明によれば、脚柱内の空間部にケーブルやコード類等が収納されている場合等においても、係止部と係止片との係脱が収納されたケーブルやコード類に邪魔されることがないので、開口へのカバー体の取付け、取り外しを確実に行える。
【0040】(f)請求項6項の発明によれば、幕板の左右端部と脚柱の周面との間に生じる隙間が突片により閉塞されるので、外観が損なわれることがない。
【出願人】 【識別番号】000000561
【氏名又は名称】株式会社岡村製作所
【出願日】 平成11年11月5日(1999.11.5)
【代理人】 【識別番号】100098729
【弁理士】
【氏名又は名称】重信 和男
【公開番号】 特開2001−128751(P2001−128751A)
【公開日】 平成13年5月15日(2001.5.15)
【出願番号】 特願平11−315396