| 【発明の名称】 |
昇降テーブル |
| 【発明者】 |
【氏名】海老原 良明
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| 【要約】 |
【課題】左右の利き腕の違いやレイアウトによる障害物等で、ある一箇所での操作が困難な場合でも、他の場所の操作位置を選択してスムーズに天板を昇降させることが可能な昇降テーブルを提供する。
【解決手段】天板1を支持する左右の脚部2に、互いに同調して天板の高さを調節可能な昇降機構を内蔵し、少なくとも天板の左右両側の上面部と前端部とに昇降機構を駆動する操作部4を設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 天板を支持する左右の脚部に、互いに同調して前記天板の高さを調節可能な昇降機構を内蔵し、少なくとも天板の左右両側の上面部と前端部とに前記昇降機構を駆動する操作部を設けたことを特徴とする昇降テーブル。 【請求項2】 前記脚部は接地部を有する下部脚と前記天板に下設した上部脚とを同心状にスライド可能に連結したものであり、前記昇降機構は脚部内に配した調節軸体の上部を前記上部脚の上端部に定位置回動可能に連結するとともに、調節軸体の下部に形成した螺軸部を前記下部脚内に固定したナット部に螺合したものであり、前記調節軸体の上端を天板の上面に臨ませて上面部の操作部となし、前記調節軸体と、前記天板下面に横設した連動シャフトと、前端部の操作部から後方へ延びた操作軸体とをそれぞれ直交配置し、その交差部に歯車伝達手段を設けてなる請求項1記載の昇降テーブル。 【請求項3】 少なくとも天板の左右両側の上面部と前端部とに設けた各操作部は、正転方向の回転に対して前記天板が上昇し、逆転方向の回転に対して前記天板が下降するように前記歯車伝達手段を構成してなる請求項2記載の昇降テーブル。 【請求項4】 前記連動シャフトの両端部を前記天板の両側部に臨ませて、該端部を操作部としてなる請求項1又は2記載の昇降テーブル。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、昇降テーブルに係わり、更に詳しくは天板の高さを調節することが可能な昇降テーブルに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、天板の高さを調節することが可能な昇降テーブルは、各種提供されている。この種の昇降テーブルは、天板を支持する左右の脚部に、互いに同調して前記天板の高さを調節可能な昇降機構を内蔵したものである。 【0003】例えば、前記脚部は接地部を有する下部脚と前記天板に下設した上部脚とを同心状にスライド可能に連結したものであり、前記昇降機構は脚部内に配した調節軸体の上部を前記上部脚の上端部に定位置回動可能に連結するとともに、調節軸体の下部に形成した螺軸部を前記下部脚内に固定したナット部に螺合したものである。 【0004】しかし、前記昇降機構を構成する調節軸体を回転操作するための操作部は、天板の一箇所に固定的に設けられているため、利き腕の違いによってその操作に手間がかかったり、更にレイアウトによっては障害物等で昇降操作が困難になる場合もある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、左右の利き腕の違いやレイアウトによる障害物等で、ある一箇所での操作が困難な場合でも、他の場所の操作位置を選択してスムーズに天板を昇降させることが可能な昇降テーブルを提供する点にある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題解決のために、天板を支持する左右の脚部に、互いに同調して前記天板の高さを調節可能な昇降機構を内蔵し、少なくとも天板の左右両側の上面部と前端部とに前記昇降機構を駆動する操作部を設けてなる昇降テーブルを構成した。即ち、前記操作部は、少なくとも天板の左右両側の上面部と前端部の合計四箇所に設けられており、何れの操作部を選択しても天板を昇降調節することが可能である。 【0007】ここで、前記脚部は接地部を有する下部脚と前記天板に下設した上部脚とを同心状にスライド可能に連結したものであり、前記昇降機構は脚部内に配した調節軸体の上部を前記上部脚の上端部に定位置回動可能に連結するとともに、調節軸体の下部に形成した螺軸部を前記下部脚内に固定したナット部に螺合したものであり、前記調節軸体の上端を天板の上面に臨ませて上面部の操作部となし、前記調節軸体と、前記天板下面に横設した連動シャフトと、前端部の操作部から後方へ延びた操作軸体とをそれぞれ直交配置し、その交差部に歯車伝達手段を設けてなることが好ましい形態である。 【0008】更に、少なくとも天板の左右両側の上面部と前端部とに設けた各操作部は、正転方向の回転に対して前記天板が上昇し、逆転方向の回転に対して前記天板が下降するように前記歯車伝達手段を構成してなることがより好ましい。 【0009】また、前記連動シャフトの両端部を前記天板の両側部に臨ませて、該端部を操作部とすれば、該操作部は天板の左右両側の上面部と前端部及び両端部の合計六箇所に設けられることになる。 【0010】 【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を添付図面に基づき更に詳細に説明する。図1は本発明に係る昇降テーブルAを示し、図2〜図8は各部の詳細を示し、図中符号1は天板、2は脚部、3は昇降機構、4は操作部、5は歯車伝達手段をそれぞれ示している。 【0011】本発明に係る昇降テーブルAは、天板1を支持する左右の脚部2,2に、互いに同調して前記天板1の高さを調節可能な昇降機構3,3を内蔵し、少なくとも天板1の左右両側の上面部と前端部とに前記昇降機構3,3を駆動する操作部4,…を設けた基本構造を有している。 【0012】前記天板1は、本実施形態では木質系の板体であり、下面6の両側中央部に前記脚部2の上端をそれぞれ固定している。そして、前記脚部2は、中空筒状の下部脚7と前記天板1に下設した中空筒状の上部脚8とを同心状にスライド可能に連結したものであり、前記下部脚7の下端には前後方向に延びた接地部9を有し、前記上部脚8には上端部に固定板10を有し、該固定板10を前記天板1の下面6に取付けている。本実施形態では、前記下部脚7の内部に前記上部脚8がスライド可能に嵌挿した構造であり、下部脚7の上端口縁にスライダーを兼ねたキャップ11を取付けるとともに、前記上部脚8の下端外周にスライダーを兼ねたスペーサー12を取付け、下部脚7に対して上部脚8がスムーズに上下動するようにしている。 【0013】前記昇降機構3は、前記脚部2内に配した調節軸体13の上部を前記上部脚8の上端部に定位置回動可能に連結するとともに、調節軸体13の下部に形成した螺軸部14を前記下部脚7内に固定したナット部15に螺合したものである。 【0014】更に詳しくは、前記調節軸体13は、図4に示すように、下部の略半分に前記螺軸部14を形成し、上端部に肩部16を形成するとともに、上端に操作ハンドル17を係合する操作部4を形成している。また、前記ナット部15は、角パイプ状の固定部材18の上端部内に固定しており、該固定部材18の下端の固定片19を前記下部脚7の図示しない底板に下方からネジ止めしている。 【0015】そして、図5及び図6に示すように、前記調節軸体13の肩部16にスラストベアリング20を当止した状態で、前記上部脚8の上端部内にその上方に前記歯車伝達手段5を組み込む空間部21を残して水平に固着した受板22の軸孔23に合成樹脂製の軸受24を介して下方から挿入し、該軸受24の上部で調節軸体13に第1はすば歯車25を固定して定位置回動可能に連結している。前記第1はすば歯車25の調節軸体13への固定は、両者を貫通させたピン26にて行っている。 【0016】前記固定板10は、それに設けた開口27に前記上部脚8の上端部を貫通させ、前記受板22よりも若干上方に固定している。つまり、前記固定板10より上方は前記上部脚8の上端部が突出した状態となっており、その突出部内の空間部21に前記第1はすば歯車25を含む歯車伝達手段5を内蔵するのである。 【0017】前記左右の脚部2,2に内蔵した昇降機構3,3を連動させるため、前記天板1の下面6に横設した連動シャフト28は、各脚部2に歯車伝達手段5を介して前記調節軸体13に連結する中実の組込シャフト28Aと、両組込シャフト28A,Aを連結する中空の連結シャフト28Bとからなっている。前記組込シャフト28Aは、前記第1はすば歯車25と略同じ高さ位置で前記調節軸体13と前側で直交するように上部脚8に内外貫通させ、各貫通部には合成樹脂製の軸受29,30を配するとともに、その中間に前記第1はすば歯車25の前側と噛合する第2はすば歯車31を前記同様にピン32で固定している。 【0018】更に、前端に前端部側の操作部4を有する操作軸体33を、前記天板1の下面6の両側部に前後方向に配設し、該操作軸体33の後端部を前記固定板10の下面に沿った位置で前記組込シャフト28Aに下側で直交するように前記上部脚8に前方から挿入し、その後端に第3はすば歯車34を前記同様にピン35にて固定し、該第3はすば歯車34を前記第2はすば歯車31の下側に噛合させている。尚、前記第3はすば歯車34を設ける部分に対応する前記受板22の前部は切欠している。更に、本実施形態では、前記脚部2の断面形状を前後方向に延びた長円形としたので、前記上部脚8の上端部内の前側に規制片36を固定し、該規制片36に操作軸体33を貫通させ、第3はすば歯車34を規制片36に当止して回転がスムーズになるようにしている。また、前記操作軸体33の前端部は天板下面6に固定した軸受体37にて回転自在に支持している。 【0019】また、前記天板1の下面6で、前記上部脚8の上端部に対応する部分には、前記固定板10より上部を受け入れる凹部38をそれぞれ形成するとともに、両凹部38,38間に前記連動シャフト28を収容する凹溝39を形成している。そして、前記凹部38内に歯車伝達手段5を内蔵した上部脚8の上端部を受け入れた状態で前記固定板10を天板1の下面6にネジ止め等の適宜な固定手段で取付けている。 【0020】ここで、前記天板1は、前記凹溝39を形成することによって強度が低下するが、その強度低下を補い、更に補強するために、図2、図3、図6及び図8に示すように、断面コ字形の収容部40Aの両側に沿って固定部40B,40Bを有するスチール製のチャンネル部材40を、前記凹溝39内に収容部40Aを嵌合するとともに、両固定部40B,40Bを天板下面6にネジ止めや接着等の適宜な固定手段にて取付けている。尚、本実施形態では、前記固定部40B,40Bも天板下面6に形成した段部41,41に位置させて、該下面6から突出しないようにしている。また、前記チャンネル部材40の収容部40A内に連動シャフト28を収容した後、該収容部40Aに、上方開放した断面コ字形のスチール製のカバー部材42を嵌着して、該収容部40Aを塞ぎ、下面6に凹凸がないようにしている。尚、前記チャンネル部材40にカバー部材42を嵌着する構造は、前記収容部40Aの対向面に複数の係合孔43,…を形成するとともに、該係合孔43,…に対応する前記カバー部材42の両外面に突起44,…を形成し、係合孔43と突起44との係合によって外れ止めしている。 【0021】ここで、前記チャンネル部材40と前記カバー部材42とが一体となった状態では、中空のパイプ状となるので、曲げ強度が非常に高いものとなる。更に、本実施形態では、前記チャンネル部材40は、板厚が厚いスチール板で形成し、例えば厚さ1.6mmのものを用いている。尚、前記カバー部材42の板厚は0.8mmである。 【0022】このように、前記調節軸体13と、前記天板1の下面6に横設した連動シャフト28と、前記操作軸体33とをそれぞれ直交配置し、その交差部に歯車伝達手段5を設け、そして歯車伝達手段5を第1はすば歯車25、第2はすば歯車31、第3はすば歯車34にて構成している。従って、天板1の左右両側の上面部と前端部とに設けた各操作部4,…は、正転方向の回転に対して前記天板1が上昇し、逆転方向の回転に対して前記天板1が下降するように前記歯車伝達手段5が構成されている。また、前記調節軸体13の上端を天板1の貫通孔45から上面に臨ませて上面部の操作部4となし、前記操作軸体33の前端を軸受体37から前面に臨ませて前端部の操作部4となしている。尚、天板1の貫通孔45には、開閉可能な蓋を有するキャップ46を嵌着し、前記調節軸体13の操作部4はこのキャップ46内に位置している。 【0023】以上説明した本実施形態では、前記操作部4は、天板1の左右両側の上面部と前端部の合計四箇所に設けられており、何れの操作部4,…を選択しても天板1を昇降調節することが可能である。つまり、左右一方の調節軸体13の操作部4に前記操作ハンドル17を連結して回転させると、該調節軸体13が直接回転するとともに、その回転力が第1はすば歯車25から第2はすば歯車31を介して連動シャフト28を回転させ、更に他方の第2はすば歯車31から第1はすば歯車25を介して他方の調節軸体13が連動して回転するのである。両左右両側の調節軸体13,13は同一方向に回転するので、下部脚7に固定したナット部15に対して上下に変位し、もって天板1の高さを調節することができる。また、左右一方の操作軸体33の操作部4に前記操作ハンドル17を連結して回転させると、その回転力が第3はすば歯車34から第2はすば歯車31、第1はすば歯車25を介して調節軸体13に伝達するとともに、第2はすば歯車31から連動シャフト28に回転力が伝達し、前記同様に他方の調節軸体13が連動して回転するのである。 【0024】更に、図示しないが、前記連動シャフト28の両端部を前記天板1の両側部に臨ませて、該端部を操作部としてなることにより、該操作部4,…は天板1の左右両側の上面部と前端部及び両端部の合計六箇所に設けられることになる。また、前記歯車伝達手段5として、はすば歯車を用いた例を示したが、かさ歯車を用いて構成することもできる。更には、歯車を用いない回転伝達手段によって構成することも可能である。また、前記操作ハンドル17は、前記操作部4に折り畳み可能に枢着し、操作ハンドル17を使用しない場合には、天板1の前端部にあっては下面奥方向へ収容し、上面部にあっては上面に設けて収容穴内に格納することも可能である。 【0025】本発明に係る昇降テーブルAを組立てる手順は、先ず前記脚部2の上部脚8に調節軸体13と組込シャフト28A及び操作軸体33とを装着し、それぞれに第1はすば歯車25、第2はすば歯車31、第3はすば歯車34を予め組み付けた後、調節軸体13の螺軸部14を固定部材18に固定したナット部15に所定深さだけ螺合する。この際、図4に示すように、固定部材18の側面に形成した開口47に、螺軸部14の先端部に形成した孔48を位置させた状態で該孔48に抜け止めピン49を嵌入し若しくはネジを螺合して過度の上昇時のストッパーとなしている。それから、前記上部脚8を下部脚7に嵌挿すると同時に、前記固定部材18を下部脚7内に挿入してその底面に固定する。それから、前記天板1の凹溝39内にチャンネル部材40を取付けた後、各脚部2を天板1の下面6の所定位置に固定すると、固定板10にチャンネル部材40の端部が重なるので、強度が高くなる。そして、前記軸受体37を天板下面6に取付け、両組込シャフト28A,28A間に連結シャフト28Bを連結し、最後にカバー部材42を装着する。 【0026】ここで、前記天板1の下面6には、何ら突出物がないので、この下面6に図示しない引出し等を取付けることができる。 【0027】また、図9に示した他の実施形態は、天板1の形状が異形天板であり、図例のものは、平面視リング状の等分割形状である。つまり、天板1の前後縁が円弧で両側縁が直線である。この場合、前記脚部2,2は両側縁に沿って設けるが、前記調節軸体13と、前記連動シャフト28と、前記操作軸体33との直交状態は保っている。このような昇降テーブルA,…を複数組み合わせると、図9に示すような大きな円形テーブルとなり、個々の天板1の高さを自由に設定することができ、例えば車椅子に座ったままの身体障害者と健常者が同時に着席することが可能である。 【0028】 【発明の効果】以上にしてなる請求項1に係る発明の昇降テーブルは、天板を支持する左右の脚部に、互いに同調して前記天板の高さを調節可能な昇降機構を内蔵し、少なくとも天板の左右両側の上面部と前端部とに前記昇降機構を駆動する操作部を設けたので、前記操作部は、少なくとも天板の左右両側の上面部と前端部の合計四箇所に設けられており、何れの操作部を選択しても天板を昇降調節することができ、左右の利き腕の違いやレイアウトによる障害物等で、ある一箇所での操作が困難な場合でも、他の場所の操作位置を選択してスムーズに天板を昇降させることができる。 【0029】請求項2又は3によれば、天板の左右両側の上面部と前端部とに設けた各操作部は、正転方向の回転に対して前記天板が上昇し、逆転方向の回転に対して前記天板が下降するようにできるので、天板の昇降操作を間違いなく行うことができる。 【0030】請求項4によれば、操作部は天板の左右両側の上面部と前端部及び両端部の合計六箇所に設けられるので、更に操作性が向上するのである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000139780 【氏名又は名称】株式会社イトーキクレビオ
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| 【出願日】 |
平成11年10月29日(1999.10.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100074561 【弁理士】 【氏名又は名称】柳野 隆生
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| 【公開番号】 |
特開2001−128741(P2001−128741A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月15日(2001.5.15) |
| 【出願番号】 |
特願平11−310320 |
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