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【発明の名称】 テーブル
【発明者】 【氏名】泉 里志

【要約】 【課題】天板とバーとの組立て、バーと脚構造との組立てのそれぞれにおける煩わしさを解消し、容易に組立て可能で、揺動が抑えられたテーブルを提供する。

【解決手段】天板10の一方の面に第1の接続部材1が取り付けられる。脚構造30の脚31の上端には、それぞれ第2の接続部材2が取り付けられる。第1の接続部材1および第2の接続部材2は、取付け手段を備えた基部と、該基部から伸び出た2つの弾性保持片からなり、該弾性保持片は、それぞれの先端が対向する方向に曲げられ、バー21の溝に係合する形状である。前記天板10は紐状の連結手段で折畳み自在に連結された複数の板部材11からなり、前記脚構造30は角柱の4本の脚31がリンク32で折り畳み可能に組み立てられる。前記天板10の両端の板部材11の裏面に、それぞれ取り付けられた第1の接続部材1の間隔と同じ間隔で2つの溝が前記バー21に設けられ、脚31の上端の第2の接続部材2の間隔と同じ間隔で2つの溝が前記バー21に設けられる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 角柱状または丸柱状で複数の周方向溝を備えたバーと、天板と、脚構造とを組み立てるテーブルであって、前記天板の一方の面に第1の接続部材が取り付けられ、前記脚構造の脚の上端には、それぞれ第2の接続部材が取り付けられ、第1の接続部材および第2の接続部材は、取付け手段を備えた基部と、該基部から伸び出た2つの弾性保持片からなり、該弾性保持片は、それぞれの先端が対向する方向に曲げられ、バーの周方向溝に係合する形状であることを特徴とするテーブル。
【請求項2】 前記バーは2本であり、前記天板は紐状の連結手段で折畳み自在に連結された複数の板部材からなり、前記脚構造は角柱または丸柱の4本の脚がリンクで折り畳み可能に組み立てられており、前記天板の両端の板部材の裏面に、それぞれ取り付けられた第1の接続部材の間隔と同じ間隔で2つの溝が前記バーに設けられ、脚の上端の第2の接続部材の間隔と同じ間隔で2つの溝が前記バーに設けられたことを特徴とする請求項1に記載のテーブル。
【請求項3】 前記バーの溝は、2つの凸部に挟まれた凹部であることを特徴とする請求項1または2に記載のテーブル。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脚および天板が着脱自在で、折畳み可能なテーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、野外活動、野外作業に使用するテーブルには、コンパクトに収納でき、軽量で携帯に便利であり、組立てが容易であることが要求され、脚と天板とを分離可能な構造とし、分離した脚や天板を折り畳むことができるようにしたテーブルが提案され、実用化されている。また、分離した天板を、複数の板部材を紐状の連結手段で折畳み自在に連結して構成し、天板の平面性を維持するバーを裏面に取り付け、脚は該バーに取り付ける技術も実用化されていた。
【0003】しかし、分離した脚と天板との組立てに、相当の時間と手間を要する問題があり、容易に組立てられるテーブルが求められていた。
【0004】例えば、特開平11−196939号公報には、紐状の連結手段により折畳み可能な天板と、該天板を平面に固定する平面維持バーと、折り畳み可能な脚部材からなり、天板および脚部材に、平面維持バーを受け入れることができる半円より大きな円弧状の弾性保持片からなる連結手段を設け、平面維持バーに係合させることにより組み立てるテーブルがあった。さらに、天板および脚部材に突起を形成し、平面維持バーには該突起が嵌挿する挿入孔を穿孔する技術が開示されている。
【0005】しかし、前記テーブルでは、平面維持バーが円柱であり、挿入用の孔を設けるので、孔の方向にのみ天板や脚を位置させて取り付けなければならず、平面維持バーの位置決めに手間取り、組立てが煩わしい問題があった。
【0006】また、従来技術によるテーブルは、脚を折り畳み可能とするため、4本の円柱状の脚において、隣接する2本の脚をリンクで連結する構造であった。従って、スライドさせて脚に係合するリンクの端部の部材が、円柱の脚に対し回動可能であるため、平面で四辺形を構成する4つのリンクが平行四辺形状に歪むことにより、天板が揺動する問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、第1に、天板とバーとの組立て、バーと脚構造との組立てのそれぞれにおける煩わしさを解消し、容易に組立て可能なテーブルを提供することを課題とする。
【0008】第2に、揺動が抑えられたテーブルを提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のテーブルは、角柱状または丸柱状で複数の周方向溝を備えたバーと、天板と、脚構造とを組み立てるテーブルである。
【0010】前記天板の一方の面に第1の接続部材が取り付けられる。
【0011】前記脚構造の脚の上端には、それぞれ第2の接続部材が取り付けられる。第1の接続部材および第2の接続部材は、取付け手段を備えた基部と、該基部から伸び出た2つの弾性保持片からなり、該弾性保持片は、それぞれの先端が対向する方向に曲げられ、バーの周方向溝に係合する形状である。
【0012】また、本発明のテーブルの一態様としては、前記バーは2本であり、前記天板は紐状の連結手段で折畳み自在に連結された複数の板部材からなり、前記脚構造は角柱または丸柱の4本の脚がリンクで折り畳み可能に組み立てられた4本脚のテーブルである。
【0013】前記天板の両端の板部材の裏面に、それぞれ取り付けられた第1の接続部材の間隔と同じ間隔で2つの溝が前記バーに設けられ、脚の上端の第2の接続部材の間隔と同じ間隔で2つの溝が前記バーに設けられる。
【0014】あるいは、前記バーの溝は、2つの凸部に挟まれた凹部であってもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明のテーブルの一実施例を示す下側から見た斜視図である。図2から図4は、各部品を説明する拡大図である。図5、図6は、組立て方法を説明するための一部拡大図である。
【0016】本発明のテーブルは、天板10と、2本のバー21と、脚構造30とを組み立てる。
【0017】天板10は、図2に折り畳んだ状態の側面図を示したように、紐状の連結手段13で折畳み自在に連結された複数の(図示した実施例では13枚である)板部材11からなり、両端に位置する天板11の一方の面に、それぞれ2つの接続部材1が取り付けられる。板部材11は板状で、例えばアルミニウム製や木製、プラスチック製とする。アルミニウム製にした場合には、筒状にし、中を空洞にして軽量化する。板部材11の間に間隙片12を配置し、連結手段13を貫通させる。該間隙片12により、図1に示したように天板10を平面上に開いた時、板部材11が接触しないので、耐久性に優れ、かつ、扱い性がよくなる。接続部材1は、リベット3により板部材11に固定したが、周知技術に基づいて取り付ければよい。
【0018】前記接続部材1は、図3に斜視図を示したように、取付けのための貫通孔1aを備え、それぞれの先端1cが対向する方向に曲げられた2つの弾性保持片1bを有する。接続部材1は、樹脂製でもよいし、金属製でもよい。貫通孔1aを通して、リベットやネジで取り付けるが、図示したように、脚部1dを形成しておいて、取り付ける板部材に適合する孔を設けると、位置決めが容易になる。
【0019】脚構造30は、角柱の脚31がリンク32で折り畳み可能に組み立てられ、脚31の上端には、それぞれ接続部材2が取り付けられる。脚31およびリンク32は、軽量化のためアルミニウム製がよいが、木製でも鉄製でもよい。
【0020】接続部材2は、脚を挿入して固定するための角穴を備え、リンクを回動自在に取り付ける基部と、それぞれの先端が対向する方向に曲げられた2つの弾性保持片を有する。接続部材2のバー21との接続部は、前記接続部材1と同様の形状である。接続部材2は、樹脂製でもよいし、金属製でもよい。
【0021】リンク32の一方の端に取り付けた固定部材34を、脚31の一端に取り付け、リンク32の他方の端に取り付けた摺動部材33を、脚31の周囲に配置する。摺動部材33が、脚31に沿って摺動することにより、脚構造が折り畳んだ状態と、自立する状態とに変化可能となる。さらに、図示しないストッパーを脚31に設けることにより、摺動部材33の摺動を制限するとよい。また、脚31の接地端には、ゴム製かプラスチック製のキャップ35を取り付けるとよい。脚31を角柱としたので、摺動部材33が脚31に対して回動することがない。従って、リンク32が平面において直角四辺形を保つので、支える天板の揺動を小さく抑えることができる。
【0022】図4に、バー21の端部を拡大した斜視図を示した。バー21は、前記天板10が開いた時の幅と同じ長さを有し、反対側の端部も図4と同様の形状である。
【0023】バー21は角を丸めた角柱状であって、前記接続部材1の弾性保持片1bが係合する2つの溝21aと、前記接続部材2の弾性保持片が係合する2つの溝21bを有する。バー21は、例えばアルミニウム製とし、端部にゴム製かプラスチック製のキャップ22(図1参照)をはめておく。
【0024】本発明の組立方法を、図5、図6に基づき以下に詳述する。
【0025】まず、脚構造のリンク32を変形させて、4本の脚31で自立させる。脚31の上端に接続部材2が取り付けられているので、該接続部材2の弾性保持片に、バー21の溝21bを挿入する。この際、弾性保持片の先端がそれぞれ対向する方向に曲げられているので、弾性保持片を開かせて、差し込むように挿入する。いったん接続部材2に係合させたバー21は、容易に外れず、滑らずにしっかりと固定される。また、バー21の溝21bは、四面に対称に設けられているので、バー21の向きを気にせず、接続部材2に容易に係合させることができる。
【0026】このようにして、脚構造に2本のバー21を平行に取り付けてから、図6に示すように、天板の板部材11の裏面に取り付けられた4つの接続部材1を、バー21の溝21aに係合させて組立てが終了する。
【0027】図7に、バー21の異なる実施例の一部を拡大した斜視図を示した。前述の実施例と異なり、溝21a、21bを2面にのみ設けたが、溝は、1面にのみ設けてもよい。本実施例のバー21は加工しやすく、安価に製造できる。
【0028】さらに、図8に、バー21の異なる実施例の一部を拡大した斜視図を示した。本実施例では、バー21の面を絞って加工した前記実施例と異なり、バー21の角を平坦状に潰して溝21a、21bを設けた。係合させる接続部材は、断面形状に合わせて形成する。溝21a、21bは、バー21を接続部材に着脱させる方向に対して斜めの方向に平坦なので、接続部材の弾性保持片の変形がスムースに行われるので具合がよい。
【0029】以上の実施例として図示したバーは、四角柱であったが、丸い柱でもよいし、三角柱でもよいし、六角柱でもよい。
【0030】バーを角柱とし、接続部材に適合する溝を設けることにより、天板や脚構造に対するバーの向きを気にせず、容易に組み立てることができる。
【0031】また、バーに設ける溝は、2つの凸部に挟まれた凹部であってもよい。該凸部は、ネジを取り付けたり、部材や金具を取り付けたり、バーを加工して設ける。
【0032】なお、説明のために図示した実施例により本発明が限定されることはない。
【0033】
【発明の効果】本発明のテーブルでは、角柱状のバーに多方向から係合可能な溝を設けたので、天板とバーとの組立て、バーと脚構造との組立てのそれぞれにおける煩わしさがなく、容易に組立て可能である。
【0034】同様に、脚を角柱としたので、揺動が抑えられ、安定して使用できる。
【出願人】 【識別番号】599083271
【氏名又は名称】オンウェー株式会社
【出願日】 平成11年10月27日(1999.10.27)
【代理人】 【識別番号】100084087
【弁理士】
【氏名又は名称】鴨田 朝雄 (外1名)
【公開番号】 特開2001−120360(P2001−120360A)
【公開日】 平成13年5月8日(2001.5.8)
【出願番号】 特願平11−305774