| 【発明の名称】 |
昇降脚具 |
| 【発明者】 |
【氏名】稲荷 孝彦
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| 【要約】 |
【課題】支持対象物の支持高さを少しずつ微調整することができると共に、当該支持高さを大きく変えることも可能なようにする。
【解決手段】下端部に操作摘み11を、外周に雄螺子部10aを備えた脚軸10を有する脚部1と、脚部1を回転可能に支持するベース2と、脚部1の脚軸10を側方から受け入れる凹所30aに雌螺子部30bを備えたナット状体30を内部に有し操作摘み11の回転操作に伴ない上下に移動される移動体3とを備えている。移動体3がナット状体30の雌螺子部30bを脚部1の脚軸10の雄螺子部10aに常時押し付ける向きに付勢する付勢体31を有する。付勢体31の付勢に抗して雌螺子部30bと雄螺子部10aとのかみ合いを解く向きにナット状体30を後退移動させるかみ合い解除手段32を有している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 下端部に操作摘みを一体に備えると共に外周に雄螺子部を備えた脚軸を有する脚部と、この脚部を起立状態に回転可能に支持するベースと、前記脚部の脚軸を側方から受け入れる凹所を有すると共に当該凹所に当該脚軸の雄螺子部にかみ合う雌螺子部を備えたナット状体を内部に有し前記操作摘みの上方にあって当該操作摘みの回転操作に伴なう当該脚軸の回転により上下に移動されると共に支持対象物への取付部を備えた移動体とを備えており、前記移動体が、前記ナット状体の雌螺子部を前記脚部の脚軸の雄螺子部に常時押し付ける向きに当該ナット状体を付勢する付勢体を有すると共に、当該付勢体の付勢に抗して当該ナット状体の雌螺子部と当該脚軸の雄螺子部とのかみ合いを解く向きに当該ナット状体を後退移動させるかみ合い解除手段とを有していることを特徴とする昇降脚具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、各種の物品を高さ調整可能に支持するように、これらの物品の下部に組み付け用いられる脚具の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】電気機器の高さ調整脚として、圧縮ばねによって下方に下端を押し付ける向きに常時付勢されたストレート脚と、このストレート脚に対し側方から押し付けられて当該ストレート脚を係止するカム面を備えた回動可能なレバーカムとを備え、レバーカムの回動操作によりストレート脚を前記圧縮ばねの付勢にかかわらず所望の位置で係止させるようにして前記電子機器の支持高さを調整するようにしたものがある。(実開昭53−4679) 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかるに、かかる従来の高さ調整脚にあっては、前記レバーカムを回動させて当該レバーカムのカム面によるストレート脚への押し付け係止を解くと、自動的に前記圧縮ばねの付勢によりストレート脚に支持される電気機器側が持ち上げられてしまうため、かかる電子機器の支持高さを微調整し難いものであった。すなわち、かかる高さ調整脚にあっては、実際上、前記電子機器の支持高さを微調整するにあたって、前記ストレート脚に対しカム面を押し付ける向きへのレバーカムの回動操作と、このストレート脚に対しカム面の押し付けを解く向きへのレバーカムの回動操作とを小刻みに繰り返すことを余儀なくされるものであった。 【0004】そこでこの発明は、この種の脚具において、支持対象物の支持高さを少しずつ微調整することができると共に、当該支持高さを大きく変えることも可能なようにすることを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するために、この発明にあっては、昇降脚具を、下端部に操作摘みを一体に備えると共に外周に雄螺子部を備えた脚軸を有する脚部と、この脚部を起立状態に回転可能に支持するベースと、前記脚部の脚軸を側方から受け入れる凹所を有すると共に当該凹所に当該脚軸の雄螺子部にかみ合う雌螺子部を備えたナット状体を内部に有し前記操作摘みの上方にあって当該操作摘みの回転操作に伴なう当該脚軸の回転により上下に移動されると共に支持対象物への取付部を備えた移動体とを備えており、前記移動体が、前記ナット状体の雌螺子部を前記脚部の脚軸の雄螺子部に常時押し付ける向きに当該ナット状体を付勢する付勢体を有すると共に、当該付勢体の付勢に抗して当該ナット状体の雌螺子部と当該脚軸の雄螺子部とのかみ合いを解く向きに当該ナット状体を後退移動させるかみ合い解除手段とを有している構成を備えたものとした。 【0006】かかる構成によれば、前記解除手段の未操作状態においては、前記脚軸の雄螺子部と前記ナット状体の雌螺子部とを前記支持対象物に取り付けられた前記移動体の内部において前記付勢体の付勢によって常時適切に噛み合わせることができる。そして、この状態においては、第一に、前記操作摘みを回転操作することにより前記脚軸に沿って前記移動体を少しずつ昇降させることができ、これに伴って前記支持対象物の一部を少しずつ昇降させることができる。また、第二に、前記移動体が当該移動体のそれ以上の上方への移動を許容しない最上昇位置まで移動された状態からさらに操作摘みが当該移動体を上昇させる向きに過剰に回転操作された場合、または、当該移動体のそれ以上の下方への移動を許容しない最下降位置まで移動された状態からさらに操作摘みが当該移動体を下降させる向きに過剰に回転操作された場合であっても、前記バネの付勢に抗して前記ナット状体は前記脚軸の雄螺子部と凹所の雌螺子部とのかみ合いを解く向きに後退移動可能であることから、かかる過剰な回転操作によってナット状体の雌螺子部の破損を生じさせることはない。 【0007】また、前記解除手段を操作して前記付勢体の付勢に抗してナット状体の雌螺子部と脚軸の雄螺子部のかみ合いを解く向きに当該ナット状体を後退移動させた状態においては、前記脚軸に沿って前記移動体、すなわち、この移動体の取り付けられた支持対象物の一部を大きく昇降させることができる。また、任意の昇降位置において、前記解除手段の前記未操作状態に復帰操作させることにより、前記付勢体の付勢により前記ナット状体を前進移動させて再び当該ナット状体の雌螺子部を脚軸の雄螺子部に噛み合わせて当該任意の昇降位置での移動体の移動を阻止し、この任意の昇降位置で支持対象物の一部を支持することができる。また、この後、前記操作摘みを回転操作することにより、前記移動体を少しずつ昇降させ、かかる支持対象物の支持位置を微調整することができる。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、図1ないし図13に基づいて、この発明の典型的な実施の形態について説明する。 【0009】なお、ここで図1は、この実施の形態にかかる昇降脚具Lの組み付け状態を示す側面構成図であり、また、図2は、図1と異なる向きから当該昇降脚具Lの組み付け状態を示す側面構成図である。また、図3は、かかる昇降脚具Lを下方から見た状態として示している。 【0010】また、図4および図5は、移動体3内にあるナット状体30の雌螺子部30bが脚部1の脚軸10の雄螺子部10aにかみ合わされた状態をそれぞれ示しており、また、図6および図7は、かかるナット状体30の雌螺子部30bと脚軸10の雄螺子部10aとのかみ合いが解かれた状態をそれぞれ示している。図4および図6は、移動体3を構成する上部ケース体33を省略した状態で当該移動体3の上方から当該移動体3内を表しており、また、図5および図7は、かかる移動体3を縦断面にして表している。 【0011】また、図8ないし図11は、昇降脚具Lを構成する移動体3を構成する上部ケース体33、ナット状体30、かみ合い解除手段32ならびに下部ケース体34を分離した状態で、それぞれ示しており、図9は図8の上方から見た状態として、図10は図8の左側から見た状態として、図11は図8の右側から見た状態として、それぞれ示している。(なお、図10においてはかみ合い解除手段32を、図11においてはナット状体30を、それぞれ省略して表している。) 【0012】また、図12および図13は、前記脚軸10と操作摘み11およびベース2を分離した状態でそれぞれ示しており、図13では特に、脚軸10の下端と操作摘み11およびベース2の上面側を一緒に表しており、同図におけるベース2の破線により表される円は、このベース2に操作摘み11の嵌め付け部11cを嵌め付けた状態における当該嵌め付け部11cの輪郭を示したものである。 【0013】この実施の形態にかかる昇降脚具Lは、各種の物品を高さ調整可能に支持するように、これらの物品の下部に組み付け用いられるものであって、例えば、液晶プロジェクターなどの映像投影装置の投光部側の高さを必要に応じて調整可能とするように、当該映像投影装置における投光部側の下部に組み付けられて用いられるものである。 【0014】かかる昇降脚具Lは、(1)下端部に操作摘み11を一体に備えると共に外周に雄螺子部10aを備えた脚軸10を有する脚部1と、(2)この脚部1を起立状態に回転可能に支持するベース2と、(3)前記脚部1の脚軸10を側方から受け入れる凹所30aを有すると共に当該凹所30aに当該脚軸10の雄螺子部10aにかみ合う雌螺子部30bを備えたナット状体30を内部に有し前記操作摘み11の上方にあって当該操作摘み11の回転操作に伴なう当該脚軸10の回転により上下に移動されると共に支持対象物Mへの取付部3aを備えた移動体3とを備えている。 【0015】より具体的には、先ず、前記脚部1を構成する脚軸10は円柱状をなし、その外周に前記雄螺子部10aを備えている。また、この脚軸10は、上端にEリング10dを嵌め付け備えている。また、この脚軸10は、その下端部に前記操作摘み11への組み付け部10cを備えている。この実施の形態にあっては、前記脚軸10の下端部を、対向する幅広の両側面が互いに略平行をなすように、横断面形状において長細く形成してあり、この横断面形状を持つ箇所が前記操作摘み11への組み付け部10cとしてある。また、かかる脚部1を構成する操作摘み11は、この実施の形態にあっては、幅広の面を上下に配する向きに前記脚軸10に組み付けられる円盤状に構成されている。この操作摘み11には、その上面側略中央に穴口を有するように、前記脚軸10の組み付け部10cを嵌め込み可能な、当該組み付け部10cの横断面外郭形状に倣った穴形状を備えた組み付け穴11aが当該組み付け部10cの長さ寸法とほぼ等しい深さを持つように穿設してある。そして、この実施の形態にあっては、前記脚軸10における組み付け部10cを、当該脚軸10の軸線にほぼ直交する向きに形成された前記組み付け部10cの基部面10dが前記操作摘み11の上面に突き当てられる位置まで当該脚軸10の組み付け部10cを当該操作摘み11の組み付け穴11aに前記穴口より差し入れることにより、当該脚軸10の下端に当該操作摘み11を一体に組み付けて前記脚部1を構成している。また、かかる操作摘み11は、その外周部に、操作摘み11の厚さ方向に沿った複数の溝部11b、11b…を隣り合う溝部11b、11b間の間隔をほぼ等しくするように備えており、この溝部11bを滑り止めとして当該操作摘み11の外周を把持して回転操作できるように構成してある。また、この実施の形態にあっては、かかる操作摘み11の下面側略中央に、前記ベース2に対する筒状をなす嵌め付け部11cが形成されている。この嵌め付け部11cは、その筒軸をかかる操作摘み11の上面側に起立状態に組み付けられる前記脚軸10の軸線上に位置させるように構成されている。また、この嵌め付け部11cの上端には、外向きのフランジ11dが形成されており、このフランジ11dによって当該嵌め付け部11cの基部に向けられた掛合面11eが形成されている。なお、この実施の形態にあっては、かかる操作摘み11の嵌め付け部11cの底部と前記組み付け穴11aの底部間に亙るネジの差し込み穴11fが当該操作摘み11に形成してあると共に、前記脚軸10の組み付け部10cの下端にネジ穴10eが形成してあり、操作摘み11に前記のように脚軸10を組み付けた後、前記差し込み穴11fにネジを差し込み、このネジを当該脚軸10のネジ穴10eにネジ付けることによって、操作摘み11と脚軸10とをより強固に組み付けることができるようにしてある。 【0016】次いで、前記ベース2は、この実施の形態にあっては、前記操作摘み11の下面側に設けられた嵌め付け部11cを回転可能に内側に嵌め入れ可能な内径を備えた、上面を開口させた有底の筒状をなすように構成してある。このベース2は、上端開口縁から下端に亙って形成された一対の割溝21、21により区分された弾性掛合片20を三か所に備えており、隣り合う弾性掛合片20、20間の間隔は互いに略等しくなるように構成されている。また、各弾性掛合片20…20の先端部内側には、上側から下側に向けて次第に内向きに傾斜する傾斜面20bと、この傾斜面20bの下端との間に稜部を形成させるようにベース2の底側に向いて形成された掛合面20cとを有する掛合突起20aがそれぞれ形成してある。そして、各弾性掛合片20…20の掛合突起20aの稜部を通る仮想の円の径が前記操作摘み11の嵌め付け部11cのフランジ11dの外径よりも小さくなるように構成してある。そして、この実施の形態にあっては、前記操作摘み11の嵌め付け部11cを前記ベース2の上端開口22から当該ベース2の内側に入れ込むことにより、前記フランジ11dに前記弾性掛合片20の掛合突起20aの傾斜面20bを突き当てさせ、当該弾性掛合片20を外向きに広がり出させた後、この弾性掛合片20の掛合突起20aの稜部を当該フランジ11dが乗り越えた位置で当該弾性掛合片20を弾性復帰させて当該フランジ11dの掛合面11eと掛合突起20aの掛合面20cを掛合させ合わせ、これにより、かかるベース2に対し前記脚部1を当該ベース2内で回転可能にワンタッチで組み付けたものとしてある。そしてまた、この実施の形態あっては、かかるベース2における底部外面、すなわち、下面を支持面23として、前記脚部1が起立状態に支持される構成とされている。なお、この実施の形態にあっては、かかるベース2の底部であって、前記弾性掛合片20の掛合突起20aの直下位置に、当該ベース2の内外を連通させる窓穴24がそれぞれ形成してあり、プラスチック材料を用いてかかるベース2を一体に成形する場合に、この窓穴24を利用してかかる掛合突起20aを成形し易いようにしてある。 【0017】次いで、前記移動体3は、この実施の形態にあっては、前記脚部1の脚軸10の雄螺子部10aにかみ合う雌螺子部30bを備えたナット状体30を内部に有するケース状に構成されている。かかる移動体3は、この実施の形態にあっては、対向する二つの面を上下方向に配するように、前記脚部1に対しその脚部1の操作摘み11の上方において上下動可能に組み付けられた略直方体状のものとして構成されている。かかる移動体3は、その上下面3c、3dにおいてそれぞれ、その長さ方向略中央位置に前記脚軸10の通し穴3bを有しており、上面3d側に形成された通し穴3bから当該脚軸10を入れ込み、かつ、下面3c側に形成された通し穴3bから当該脚軸10を抜け出させた状態で当該脚軸10に組み付けられている。そして、かかる移動体3は、前記ナット状体30によって、前記操作摘み11の回転操作による前記ベース2を軸受とした前記脚軸10の回転に伴って当該脚軸10に沿って上下動されるものとされ、具体的には、かかる移動体3の下面3cが前記操作摘み11に突き当たる位置から、かかる移動体3の上面3dが前記脚軸10の上端に嵌め付けられたEリング10bに突き当たる位置まで上下動可能としてある。また、この実施の形態にあっては、かかる移動体3の前記通し穴3bを挟んだ両側に、この移動体3の上面3dにおいて開放された取り付けネジの差し込み穴3eが形成してあり、支持対象物Mに対しこの上面3dを接しさせた状態で当該支持対象物Mに設けたネジの差し込み穴に差し入れたネジをかかる移動体3の差し込み穴3eにネジ付けることにより当該支持対象物Mに当該移動体3を取り付けることができる構成としてある。すなわち、この実施の形態にあっては、かかる移動体3の上面3dが支持対象物Mへの取付部3aとしてある。 【0018】また、かかる移動体3における前記ナット状体30は、この移動体3における一対の案内側壁3f、3f間に亙る大きさを備えると共に、この移動体3内を通された前記脚部1の脚軸10に向けられた側に、当該脚軸10を側方から受け入れる凹所30aを上下方向に亙って有している。この凹所30aは、横断面形状において、半円状の輪郭形状を有するように形成されていると共に、前記脚部1の脚軸10の雄螺子部10aにかみ合う雌螺子部30bを形成させる横方向に向けられた凹部と突部とをその内面部に交互に備えている。また、かかるナット状体30は、その上下面をそれぞれ平坦とするように構成されており、移動体3の下部内側に形成された案内リブ3gの突き出し端を当該ナット状体30の下面に、また、かかる移動体3の上部内側に形成された案内リブ3gの突き出し端を当該ナット状体30の上面に摺接させながら、かかる移動体3内にあって前記凹所30aに前記脚軸10を側方から納め、その脚軸10の雄螺子部10aに雌螺子部30bを噛み合わせる位置(図5に示される位置)から当該雄螺子部10aに雌螺子部30bを噛み合わせない位置(図7に示される位置)まで規則的な後退移動可能に移動体3内に納められている。また、かかるナット状体30における前記凹所30aを挟んだ両側には、後述するかみ合い解除手段32のカム面320fによって押圧される上下方向に沿った平坦な押圧面30cが形成されている。 【0019】また、かかる移動体3は、その内部に、前記ナット状体30の凹所30a内にこのナット状体30の雌螺子部30bを前記脚部1の脚軸10の雄螺子部10aに常時押し付ける向きに当該ナット状体30を付勢する付勢体31を有している。この実施の形態にあっては、かかる付勢体31は、前記ナット状体30における凹所30aの形成側と反対の側に一端を押し当てると共に、この反対の側に向き合った前記移動体3の側壁に他端を押し当てた圧縮コイルバネ31aとしてある。この実施の形態にあっては、移動体3の側壁にかかるバネ31aの他端下部を納め入れ保持する保持凹所3hが形成してあると共に、前記ナット状体30の凹所30aの形成側と反対の側にかかるバネ31aの一端側から当該バネ31aの内部に入り込む保持突部30dが形成してあり、かかるナット状体30と側壁との間に安定的に前記バネ31aが組み込まれるようにしてある。 【0020】また、かかる移動体3は、前記バネ31aの付勢に抗して前記ナット状体30の雌螺子部30bと前記脚軸10の雄螺子部10aとのかみ合いを解く向きに当該ナット状体30を後退移動させるかみ合い解除手段32とを有している。この実施の形態にあっては、かかる解除手段32は、前記ナット状体30の組み付け側と反対の側において前記移動体3に回動可能に組み付けられている。また、かかる解除手段32は、前記移動体3の内部に通された前記脚軸10を間に挟んで、前記ナット状体30の凹所30aの形成側に向けて延びる一対の押圧板片320、320を、当該押圧板片320の板面を上下方向に沿わせるように備えている。かかる押圧板片320は、前記移動体3の案内側壁3f側から見た状態において下辺320aを短くした台形板状に構成されている。そして、この実施の形態にあっては、かかる一対の押圧板片320、320のそれぞれにおいて、当該押圧板片320の下辺320aと当該押圧板片320における前記ナット状体30の側に向けられていない側辺320cとの接する隅部320dにあって当該押圧板片320の外面から突き出す軸突起320eを移動体3の下部に形成された軸穴3iに回動可能に嵌め入れることにより、当該移動体3に解除手段32が組み付けられている。また、かかる解除手段32は、前記移動体3における前記ナット状体30の組み付け側と反対の側に形成された開口3kから外方に突き出す操作レバー321を一体に備えている。この実施の形態にあっては、かかるレバー321は横向きに幅広の面を位置させるように形成された板状をなし、前記一対の押圧板片320、320の間に一端側を入り込ませ、かつ、この入り込ませた一端側を当該押圧板片320の内面に一体に連接させている。また、この実施の形態にあっては、前記支持対象物Mに対する取り付けをなすべきネジの差し込み穴3eの一方が移動体3の内部にあって上下方向に亙る柱状部3jの内部に形成されており、かかるレバー321に前記軸突起320eを中心とした押圧板片320の回動を許容可能にこの柱状部3jを通す長さの長穴321aが形成してある。 【0021】また、かかる解除手段32を構成する一対の押圧板片320、320はそれぞれ、前記ナット状体30の側にある側辺に沿った端面を、当該ナット状体30における凹所30aの側方にある前記押圧面30cに押し当てるカム面320fとしている。そして、この実施の形態にあっては、かかるカム面320fが上下方向に沿った前記押圧板片320の回動位置においては、このカム面320fが前記ナット状体30の押圧面30cに略平行をなすように密着し、この回動位置においては前記バネ31aの付勢によって当該ナット状体30の雌螺子部30bが脚軸10の雄螺子部10aにかみ合わされる構成としてある。(図5・以下、かかる押圧板片320の回動位置をロック位置という。)また、このロック位置においては、かかる押圧板片320の下辺320aが当該押圧板片320の軸突起320eの側からカム面320fの側に向かうに連れて次第に前記移動体3の内底面から離れ出すように傾斜するものとされ、当該移動体3の外方に突き出された前記レバー321を上方に押し上げることにより、押圧板片320を前記軸突起320eを中心として下方に回動できるものとされる。 【0022】この結果、この実施の形態にあっては、かかる解除手段32のロック位置においては、前記脚軸10の雄螺子部10aと前記ナット状体30の雌螺子部30bとを前記支持対象物Mに取り付けられた前記移動体3の内部において前記バネ31aの付勢によって常時適切に噛み合わせることができる。この状態において解除手段32を構成する押圧板片320は、上下方向に沿ったナット状体30の押圧面30cに前記バネ31aの付勢の向きにほぼ直交する上下方向に前記カム面320fを位置付けて当該カム面320fを押し当てることから、前記レバー321を操作しない限り当該解除手段32はかかるロック位置に安定的に位置付けられる。そして、このロック位置においては、第一に、前記操作摘み11を回転操作することにより前記脚軸10に沿って前記移動体3を少しずつ昇降させることができ、これに伴って前記支持対象物Mの一部を少しずつ昇降させることができる。また、第二に、前記移動体3が前記脚軸10の上端に嵌め付けられたEリング10dに上面3dを突き当てる最上昇位置まで移動された状態からさらに操作摘み11が当該移動体3を上昇させる向きに過剰に回転操作された場合、または、前記操作摘み11の上面に下面3cを突き当てる最下降位置まで移動された状態からさらに操作摘み11が当該移動体3を下降させる向きに過剰に回転操作された場合であっても、前記バネ31aの付勢に抗して前記ナット状体30は前記脚軸10の雄螺子部10aと凹所30aの雌螺子部30bとのかみ合いを解く向きに後退移動可能であることから、かかる過剰な回転操作によってナット状体30の雌螺子部30bの破損を生じさせることはない。 【0023】また、この実施の形態にあっては、前記押圧板片320が下辺320aを小さくした台形状に構成してあることから、前記ロック位置から前記レバー321を押し下げ操作して当該押圧板片320の下辺320aを移動体3の内底面に沿って接しさせる回動位置(図7・以下、この押圧板片320の回動位置をフリー位置という。)に向けて回動させると、当該押圧板片320の上辺320b側にあるカム面320fがナット状体30の押圧面30cを押圧しながら下方に移動され、この移動によって前記バネ31aの付勢に抗して前記ナット状体30は後退移動され、前記フリー位置においては当該ナット状体30の雌螺子部30bと脚軸10の雄螺子部10aとのかみ合いが解かれる構成としてある。 【0024】この結果、この実施の形態にあっては、かかる解除手段32のフリー位置においては、前記脚軸10に沿って前記移動体3、すなわち、この移動体3の取り付けられた支持対象物Mの一部を大きく昇降させることができる。また、任意の昇降位置において、前記解除手段のレバー321を押し下げ操作して前記ロック位置に復帰させることにより、前記バネ31aの付勢により前記ナット状体30を前進移動させて再び当該ナット状体30の雌螺子部30bを脚軸10の雄螺子部10aに噛み合わせて当該任意の昇降位置での移動体3の移動を阻止し、この任意の昇降位置で支持対象物Mの一部を支持することができる。また、この後、前記操作摘み11を回転操作することにより、前記移動体3を少しずつ昇降させ、かかる支持対象物Mの支持位置を微調整することができる。 【0025】なお、この実施の形態にあっては、前記移動体3を、下面開口の上部ケース体33と上面開口の下部ケース体34とを、その内部に前記ナット状体30とバネ31aおよび解除手段32の一部を入れ込んだ状態で、組み合わせて構成するものとしてある。図中符号33aで示されるのは、上部ケース体33の開口端部を下部ケース体34の開口端部に突き合わせた位置で、下部ケース体34の外面掛合部34aに先端両側に突き出す掛合部33bを弾性的に掛合させる掛合片である。 【0026】 【発明の効果】この発明にかかる昇降脚具によれば、脚部を構成する操作摘みを回転操作させてベースを軸受として脚軸を回転させることにより、この脚軸の雄螺子部に雌螺子部を噛み合わせるナット状体を内部に備えた移動体を昇降させて、この移動体が取り付けられた支持対象物の支持高さを少しずつ微調整することができると共に、解除手段を操作させて前記ナット状体の雌螺子部と脚軸の雄螺子部とのかみ合いを解くようにナット状体を後退移動させることにより、移動体を脚軸に沿って大きく昇降させ、支持対象物の前記支持高さを大きく変えることも可能とされる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000135209 【氏名又は名称】株式会社ニフコ
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| 【出願日】 |
平成11年8月18日(1999.8.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077241 【弁理士】 【氏名又は名称】桑原 稔 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−54435(P2001−54435A) |
| 【公開日】 |
平成13年2月27日(2001.2.27) |
| 【出願番号】 |
特願平11−231185 |
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