| 【発明の名称】 |
配膳温冷車 |
| 【発明者】 |
【氏名】谷口 俊夫
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| 【要約】 |
【課題】軽量で操車し易く、安価で、しかも維持費も安くできるような簡易型の配膳温冷車を提供すること。
【解決手段】配膳温冷車は、温かい状態で配膳すべき食品を収納保管する温蔵室と、冷たい状態で配膳すべき食品を収納保管する冷蔵室とを備え、冷蔵室は、食品を載置する棚部近傍に保冷材を着脱自在に保持するための保冷材保持部を備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 温かい状態で配膳すべき食品を収納保管する温蔵室と、冷たい状態で配膳すべき食品を収納保管する冷蔵室とを備えた配膳温冷車において、前記冷蔵室は、前記食品を載置する棚部近傍に保冷材を着脱自在に保持するための保冷材保持部を備えたことを特徴とする配膳温冷車。 【請求項2】 前記保冷材保持部は、前記冷蔵室の棚受に対して着脱自在に装着されるバットにて構成されており、該バットには、該バットに入れた保冷材をカバーし且つ上面に食品を載置できるようにするための保護カバーが組み合わされている請求項1記載の配膳温冷車。 【請求項3】 前記保護カバーは、断面コの字状に折り曲げたパンチングメタルで構成されている請求項2記載の配膳温冷車。 【請求項4】 前記温蔵室および冷蔵室の出し入れ口は、カーテンによって開閉自在とされている請求項1または2または3記載の配膳温冷車。 【請求項5】 前記カーテンは、ロールカーテンである請求項4記載の配膳温冷車。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、病院、社員食堂、旅館、学校給食等において各種料理等の食品を配膳するのに使用する配膳車に関するものであり、特に、配膳温冷車に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、入院設備のある大病院等においては、入院患者に朝食、昼食および夕食を提供する際に、各種料理された食品等を収納保管して各病棟や各病室等へ運ぶために、いわゆる配膳車を使用することが多い。これら配膳車として、近年においては、温かい料理を温かい状態で提供できるように食品を温蔵できるような温蔵室を有した配膳温蔵車や、冷たい料理を冷たい状態で提供できるように食品を冷蔵できるような冷蔵室を有した配膳冷蔵車や、さらには、温蔵室および冷蔵室の両方を備えた配膳温冷車も出現している。 【0003】配膳温冷車は、特に夏場においては、冷やっこ等冷たい料理をそのまま冷たい状態でできるだけ美味しく食してもらえるようにと、多くの病院等で使用されてきている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】この種の従来の配膳温冷車においては、一般的に、温蔵室の加熱源は、温蔵室の天井壁や内側壁等に配設した電気ヒータ等とし、冷蔵室の冷却源は、冷媒ガスを圧縮するコンプレッサ等を要する冷凍機等によって与えることが考えられていた。温蔵室の加熱源としての電気ヒータ等は、軽量で比較的に安価に装備でき、電気代等の維持費も比較的に安価ですむので特に問題はなかった。 【0005】しかしながら、冷蔵室の冷却源としての冷凍機は、比較的に重量があり、価格も高いもので、また、冷蔵のための電気代等の維持費も比較的に高く、次の点で問題になっていた。すなわち、配膳車全体の重量を増すことになり、操車にそれだけ負担が増すことになる。配膳車全体のコストアップとなり、また、食品提供のためのコストも高くなってしまうことが考えられる。 【0006】本発明の目的は、前述したような従来の問題点を解消し、軽量で操車し易く、安価で、しかも維持費も安くできるような簡易型の配膳温冷車を提供することである。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明の配膳温冷車は、温かい状態で配膳すべき食品を収納保管する温蔵室と、冷たい状態で配膳すべき食品を収納保管する冷蔵室とを備え、前記冷蔵室は、前記食品を載置する棚部近傍に保冷材を着脱自在に保持するための保冷材保持部を備えたことを特徴とする。 【0008】本発明の一つの実施の形態によれば、前記保冷材保持部は、前記冷蔵室の棚受に対して着脱自在に装着されるバットにて構成されており、該バットには、該バットに入れた保冷材をカバーし且つ上面に食品を載置できるようにするための保護カバーが組み合わされている。 【0009】本発明の一つの実施例によれば、前記保護カバーは、断面コの字状に折り曲げたパンチングメタルで構成されている。 【0010】本発明の一つの実施の形態によれば、前記温蔵室および冷蔵室の出し入れ口は、カーテンによって開閉自在とされている。 【0011】本発明の一つの実施例によれば、前記カーテンは、ロールカーテンである。 【0012】 【発明の実施の形態】次に、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態および実施例について、本発明をより詳細に説明する。 【0013】図1は、本発明の一実施例としての配膳温冷車の正面図であり、図2は、図1の配膳温冷車の右側面図であっり、図3は、図1の配膳温冷車の平面図である。これら図に示されているように、この実施例の配膳温冷車は、底板1と、この底板1に立設された前後各3本の柱3、4および5と、これら合計6本の柱によって支持された天井板2とによって主として構成された本体部を備えており、底板1の底面には、図1において左側に前後一対の固定キャスター6と、図1において右側に前後一対の自在キャスター7とが取り付けられている。そして、図1および図3によく示されているように、図1において左側の柱3の間に渡すようにして取手パイプ8が取り付けられている。底板1の各隅部には、緩衝のためのゴムタンパ9を設けておくと良い。作業者は、この取手パイプ8を把持して、この配膳温冷車を押したり引いたりすることにより、操車することができる。 【0014】図1および図3によく示されるように、前後の柱3の間および前後の柱4の間には、側壁が設けられており、これら側壁には、図3に仮想線で示すように、断熱材10および電気ヒータ11が配設されている。これら側壁の間に温蔵室12が画定されており、この温蔵室12の前後は、温蔵すべき食品の出し入れを行なえるような出し入れ口として開口されており、これら出し入れ口は、ロールカーテン13および14(図2参照)によって開閉自在とされている。天井板2の周辺には、幕板16を張り巡らすことにより、これらカーテンロールの巻取り部の目隠しとしておくとよい。 【0015】図2によく示されるように、電気ヒータ11に電力を供給するための電源コード17が設けられており、この電源コード17を適当な電源コンセントに接続ことにより、電気ヒータ11により温蔵室12内を加熱して、適当な温蔵温度に維持することができる。この実施例では、温蔵室12の内部は、複数個のアミ棚18によって複数段に仕切られており、アミ棚18には、各種食品を載置するトレー19を載せることができるようにされている。また、アミ棚18自体も温蔵室12内へ着脱自在に装着できるようなものとしておくとよい。 【0016】一方、図1および図2によく示されるように、柱4と柱5との間には、透明なアクリル板20がはめ込まれており、前後の柱4の間に設けられた側壁と、これらアクリル板20との間に冷蔵室21が画定されている。図1において冷蔵室21の右側方は、図2によく示されるように、冷蔵すべき食品ので仕入れを行なえるような出し入れ口として開口されており、この出し入れ口は、ロールカーテン15によって開閉自在とされている。 【0017】柱4と柱5との内側の間には、複数本の棚受22が取り付けられており、図2によく示されるように、各段の棚受22にそってバット23が着脱自在に装着されうるようになっている。これらバット23内には、保冷材24を収納できるようにされている。また、この実施例では、各バット23には、保護カバー25が組み合わされており、これら保護カバー25は、バット23に入れた保冷材24をカバーし且つ上面に食品を載置できるようにする。 【0018】図4は、保護カバー25の一実施例を示す平面図であり、図5は、その側面図である。これら図4および5によく示されるように、この実施例の保護カバー25は、断面コの字状に折り曲げたパンチングメタルで構成され、食品載置面に多数の貫通穴25Aを有している。 【0019】保冷材24は、バット23に組み合わされた保護カバー25の下に収まる程度の薄型のものが好ましい。この保冷材24としては、液状体を冷却して固体とすることにより蓄冷することができるような一般的な蓄冷媒体を使用することができる。 【0020】次に、前述したような全体構成を有する配膳温冷車の使用方法について説明する。先ず、各種食品を配膳しようとする作業者は、例えば、厨房等の所定場所に設置した別個の冷蔵庫等において冷却して蓄冷してある保冷材24を取り出し、冷蔵室21に装着された各バット22内の底部に一つ一つ置いていき、各保冷材24の上に被せるようにして各保護カバー25を配置する。次に、作業者は、調理され冷たい状態にて配膳したい食品類を各段の保護カバー25の上面に載置するようにして冷蔵室21内へと収納していく。冷蔵室21内への食品の収納がすべて完了したら、作業者は、引き上げてあったロールカーテン15を引き出し下げて冷蔵室21の出し入れ口を閉じる。 【0021】次いで、作業者は、電源コード17を適当な電源コンセントに接続して電気ヒータ11を付勢させることにより、温蔵室12の加温を開始させると共に、調理された温かい状態にて配膳したい食品類をトレー19に載せて、各段のアミ棚18の上に載置するようにして温蔵室12内へと収納していく。この場合において、食品の温蔵室12内への収納は、温蔵室12の前後の出し入れ口のどちらにおいても行なえる。温蔵室12内への食品の収納がすべて完了したら、作業者は、引き上げてあったロールカーテン13および14を引き出し下げて温蔵室12の前後の出し入れ口を閉じる。 【0022】このような状態において、この配膳温冷車の冷蔵室21内の空気は、バット23内に置かれた保冷材24に蓄冷された冷熱により低温に保持され、したがって、この冷蔵室21内に収納保管された食品類は、所望の冷たい状態に保たれる。一方、温蔵室12内の空気は、電気ヒータ11による加熱により高温に保持され、したがって、この温蔵室12内に収納保管された食品類は、所望の温かい状態に保たれる。 【0023】病院等においては、このようにして各配膳温冷車に各入院患者当ての所定の食品類を収納保管しておき、食事の配給時間になったときに、作業者は、電源コード17を電源コンセントから抜き、各配膳温冷車を押す等して操車して、各対応する病棟や病室の入口等へ運ぶ。この際に、適当な電源コンセントが近くにある場合には、作業者は、電源コード17をその電源コンセントに接続してもよい。入院患者は、ロールカーテン13、14または15を引き上げて、温蔵室12にて温かい状態に保たれた自分当ての食品類または冷蔵室21にて冷たい状態に保たれた自分当ての食品類を取り出して、それぞれの食品類を美味しい状態で食することができる。 【0024】各入院患者の食事終了後の汚れた食器類等は、再びその配膳温冷車へと戻され、作業者は、それら各配膳温冷車を厨房や洗浄室等へと戻し、各食器類等の汚れた部分の洗浄を行なうと共に、冷蔵室21の各バット23に置かれた保冷材24をそれぞれ取り出し、次の配膳のために、適当な冷凍庫等にて蓄冷できるようにしておく。この場合において、保冷材の蓄冷は、電気料金率の低い夜間電力を使用するなどすれば、維持費としての電気料金を低減できる。 【0025】 【発明の効果】冷蔵室内の保冷は、手軽に出し入れ可能な保冷材によって行われるので、配膳車全体の重量を軽くすることができ操車の容易なものとすることができ、しかもより安価なものとすることができる。 【0026】冷蔵室に使用する保冷材の蓄冷は、一度に大量に行なうこともでき、非常に効率的に行なうことができ、維持費としての電気代を低減でき、しかも、この蓄冷を夜間電力を使用して行なうことにより、より電気代を節約できる。 【0027】また、保冷材の保護カバーをパンチングメタルで構成することにより、保冷材の保護がなされ、食品類の安定な載置が保証されるだけでなく、多数の貫通穴の存在によって熱交換の効率を良くすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】599115893 【氏名又は名称】谷口 俊夫
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| 【出願日】 |
平成11年8月18日(1999.8.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100059959 【弁理士】 【氏名又は名称】中村 稔 (外9名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−54428(P2001−54428A) |
| 【公開日】 |
平成13年2月27日(2001.2.27) |
| 【出願番号】 |
特願平11−231199 |
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