| 【発明の名称】 |
睫毛用の製品アプリケータ、アプリケータセット及び塗布方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】ジャン ルイ ゲール
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| 【要約】 |
【課題】製品を睫毛に付けるためのアプリケータ、アプリケータセット及び塗布方法を提供する。
【解決手段】アプリケータセットは、ステムの端部に設けられた塗布要素を有する。塗布要素は、幾何学的分離面の互いに反対側の側部に少なくとも部分的に交互に設けられた少なくとも1列の連続した歯を有している。連続した歯は、互いに実質的に連続した部分を有している。実質的に連続した部分の上方には連続した歯によって隙間、例えばV字形の切欠きが形成されている。3つの連続した歯は、付けられるべき製品を入れるように形作られた容積部を構成している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 製品を睫毛に付けるためのセットであって、製品を収容するよう形作られた容器と、塗布要素を含むアプリケータとから成り、塗布要素は、幾何学的分離面の互いに反対側の側部に少なくとも部分的に交互に設けられた少なくとも1つの列をなす連続した歯を有し、前記列のうち少なくとも2つの連続した歯は、互いに実質的に連続した部分を有し、前記少なくとも2つの連続した歯相互間には隙間が形成されていることを特徴とするセット。 【請求項2】 少なくとも2つの連続した歯の実質的に連続した側部は、歯の根元部を含むことを特徴とする請求項1記載のセット。 【請求項3】 根元部は、互いに接触していることを特徴とする請求項2記載のセット。 【請求項4】 根元部は、互いにオーバーラップしていることを特徴とする請求項2記載のセット。 【請求項5】 根元部は、塗布要素を横から見ると互いにオーバーラップしていることを特徴とする請求項4記載のセット。 【請求項6】 前記実質的に連続した部分は、互いに接触していることを特徴とする請求項1記載のセット。 【請求項7】 前記実質的に連続した部分は、互いにオーバーラップしていることを特徴とする請求項1記載のセット。 【請求項8】 幾何学的分離面の同一の側部に設けられた少なくとも2つの隣り合う歯は、互いに間隔を置いて位置した根元部を有することを特徴とする請求項1記載のセット。 【請求項9】 塗布要素は、幾何学的分離面の同一の側部に設けられた少なくとも2つの隣り合う歯の根元部相互間に形成された間隙を更に有し、前記間隙は、幾何学的分離面の反対側の側部に設けられた歯の幅の少なくとも半分に等しいことを特徴とする請求項1記載のセット。 【請求項10】 塗布要素は、歯が設けられているベース部分を更に有することを特徴とする請求項1記載のセット。 【請求項11】 隙間は切欠きであり、切欠きの底部は、ベース部分の頂面から距離を置いて位置していることを特徴とする請求項10記載のセット。 【請求項12】 前記距離は、少なくとも約0.2mmに等しいことを特徴とする請求項11記載のセット。 【請求項13】 歯及びベース部分は、一体品として一緒に成形されていることを特徴とする請求項10記載のセット。 【請求項14】 歯及びベース部分は、プラスチックを用いて一緒に成形されていることを特徴とする請求項13記載のセット。 【請求項15】 少なくとも1つの歯の根元部は、深さが幅よりも大きく、前記深さは、塗布要素の長手方向軸線に垂直の方向に測定され、前記幅は、長手方向軸線に平行な方向に測定されていることを特徴とする請求項1記載のセット。 【請求項16】 歯は、幾何学的分離面の同一の側部の2つの隣り合う歯相互間の間隙よりも大きな深さを有し、前記深さは、塗布要素の長さ方向に垂直な方向に測定され、前記間隙は、塗布要素の長さ方向に沿って測定されていることを特徴とする請求項1記載のセット。 【請求項17】 アプリケータは、ステムを更に有し、塗布要素は、ステムに連結されるように形作られていることを特徴とする請求項1記載のセット。 【請求項18】 塗布要素は、ステムとの一体品として成形されていることを特徴とする請求項17記載のセット。 【請求項19】 塗布要素は、2つの実質的に反対側の端部を有し、前記端部のうち一方は、ステムの遠方側端部に連結されていることを特徴とする請求項18記載のセット。 【請求項20】 塗布要素は、2つの実質的に反対側の端部を有し、前記2つの端部の間に位置した塗布要素の一部分は、ステムの遠方側端部に連結されていることを特徴とする請求項18記載のセット。 【請求項21】 ステムは、実質的に平らであることを特徴とする請求項20記載のセット。 【請求項22】 塗布要素は、ステムに着脱自在に連結されていることを特徴とする請求項17記載のセット。 【請求項23】 ステムは、ステムの遠方側端部に設けられたコネクタを有し、塗布要素は、コネクタに係合するように形作られていることを特徴とする請求項22記載のセット。 【請求項24】 コネクタは、塗布要素を受け入れるように形作られたスロットを備えていることを特徴とする請求項23記載のセット。 【請求項25】 塗布要素は、2つの実質的に反対側に位置した端部を有し、前記端部のうち一方は、ステムの遠方側端部に連結されていることを特徴とする請求項22記載のセット。 【請求項26】 塗布要素は、2つの実質的に反対側に位置した端部を有し、前記2つの端部の間に位置する塗布要素の一部分は、ステムの遠方側端部に連結されていることを特徴とする請求項22記載のセット。 【請求項27】 ステムは、実質的に平らであることを特徴とする請求項を26記載のセット。 【請求項28】 塗布要素は、塗布要素をステムに連結したとき、ステムの長手方向軸線に対して角度をなすか、あるいはこれに対して実質的に平行に延びる長手方向軸線を有していることを特徴とする請求項17記載のセット。 【請求項29】 塗布要素の長手方向軸線は、ステムの長手方向軸線に垂直に延びていることを特徴とする請求項28記載のセット。 【請求項30】 容器を密封自在に閉鎖するように形作られた密封部材を更に有することを特徴とする請求項1記載のセット。 【請求項31】 アプリケータは、ステムを有し、ステムは、前記密封部材を有していることを特徴とする請求項30記載のセット。 【請求項32】 塗布要素は、ステムより可撓性が高いことを特徴とする請求項17記載のセット。 【請求項33】 塗布要素は、ステムよりも可撓性が低いことを特徴とする請求項17記載のセット。 【請求項34】 歯の高さは、約0.5mm〜約15mmの範囲にあることを特徴とする請求項1記載のセット。 【請求項35】 歯の高さは、約7mm〜約13mmの範囲にあることを特徴とする請求項1記載のセット。 【請求項36】 歯は、ベース部分に設けられ、歯の高さは、約3mmであり、切欠きの底部は、ベース部分の頂部から約2mmの距離を置いたところに位置していることを特徴とする請求項11記載のセット。 【請求項37】 歯は、ベース部分に連結され、幾何学的分離面は、ベース部分の中央平面であることを特徴とする請求項1記載のセット。 【請求項38】 前記幾何学的分離面は、平面であることを特徴とする請求項1記載のセット。 【請求項39】 前記幾何学的分離面は、歯の列の成形のための分割線であることを特徴とする請求項1記載のセット。 【請求項40】 幾何学的分離面は、平らでないことを特徴とする請求項1記載のセット。 【請求項41】 幾何学的分離面は、捩じれていることを特徴とする請求項1記載のセット。 【請求項42】 幾何学的分離面は、円筒面であり、その準線は、曲線又は破線であることを特徴とする請求項1記載のセット。 【請求項43】 幾何学的分離面の同一の側部に設けられた隣り合う歯の根元部相互間に形成された少なくとも1つの溝を更に有することを特徴とする請求項1記載のセット。 【請求項44】 2つの実質的に反対側に向いた側部を有するベース部分を更に有し、連続した歯が、ベース部分の実質的に反対側に向いた側部に交互に設けられており、前記少なくとも1つの溝は、ベース部分の前記一方の側部に設けられた隣り合う歯相互間においてベース部分の一方の側部に形成されていることを特徴とする請求項43記載のセット。 【請求項45】 溝は、2つの隣り合う歯及びベース部分の反対側の側部に設けられていて、隣り合う歯の中間に位置した第3の歯によって構成された容積部と製品流れ連通状態にあることを特徴とする請求項44記載のセット。 【請求項46】 複数の溝が、ベース部分の同一の側部に設けられた隣り合う歯相互間においてベース部分の一方の側に形成されていることを特徴とする請求項44記載のセット。 【請求項47】 溝は、ベース部分の前記側部の各々の隣り合う歯相互間においてベース部分の実質的に反対側の側部の両方に形成されていることを特徴とする請求項46記載のセット。 【請求項48】 歯の根元部は、塗布要素の長手方向軸線に対して角度をなして設けられたフェースを有することを特徴とする請求項1記載のセット。 【請求項49】 前記角度は、塗布要素長手方向軸線に対してなす鋭角、鈍角及び直角のうちから選択されることを特徴とする請求項48記載のセット。 【請求項50】 歯は、ベース部分に設けられ、前記角度は、ベース部分の長手方向軸線となす角度であることを特徴とする請求項48記載のセット。 【請求項51】 歯のうち少なくとも1つは、塗布要素の端部に向いた少なくとも1つのフェースを有し、前記少なくとも1つのフェースは、塗布要素を横から見たときに、塗布要素の長手方向軸線に対して角度をなしていることを特徴とする請求項1記載のセット。 【請求項52】 前記角度が、コアの長手方向軸線に対してなす直角、鋭角及び鈍角のうちから選択されることを特徴とする請求項51記載のセット。 【請求項53】 幾何学的分離面の一方の側部の少なくとも1つの歯は、塗布要素の端部に向いたフェースを有し、前記フェースは、幾何学的分離面の他方の側部の少なくとも1つの歯の塗布要素の端部に向いたフェースとは異なる角度に設けられていることを特徴とする請求項51記載のセット。 【請求項54】 歯は、前記少なくとも1つの歯の根元部と同軸の長手方向軸線を備えた上方部分を有していることを特徴とする請求項1記載のセット。 【請求項55】 塗布要素は2つの互いに反対側に位置した端部を有し、連続した歯は、塗布要素の第1の反対側の端部及び塗布要素の第2の反対側の端部に向かって交互に差し向けられた上方部分を有していることを特徴とする請求項1記載のセット。 【請求項56】 少なくとも2つの連続した歯は、塗布要素の長さ方向に平行な方向に延びる互いにオーバーラップしたフェースを有していること特許とする請求項1記載のセット。 【請求項57】 少なくとも2つの連続した歯は、塗布要素の長さ方向に垂直な方向に延びる互いにオーバーラップしたフェースを有していること特許とする請求項1記載のセット。 【請求項58】 連続した歯のうち少なくとも1つは、塗布要素の端部に向いた凸状フェース、凹状フェース及び平らなフェースのうち少なくとも1つを有することを特徴とする請求項1記載のセット。 【請求項59】 幾何学的分離面の一方の側部に設けられた歯のフェースは、幾何学的分離面の反対側の側部に設けられた歯のフェースとは形状が異なっていることを特徴とする請求項58記載のセット。 【請求項60】 少なくとも2つの連続した歯は、塗布要素をその長さ方向に沿って見て、互いに遠ざかるよう広がっている自由端部を有していることを特徴とする請求項1記載のセット。 【請求項61】 少なくとも2つの連続した歯は、塗布要素をその長さ方向に沿って見て、互いに近づくよう細まった自由端部を有していることを特徴とする請求項1記載のセット。 【請求項62】 少なくとも2つの連続した歯は、塗布要素の長さ方向に沿って見て、互いに実質的に平行な自由端部を有していることを特徴とする請求項1記載のセット。 【請求項63】 少なくとも2つの連続した歯は、塗布要素その長さ方向に沿って見て、互いに交差した自由端部を有していることを特徴とする請求項1記載のセット。 【請求項64】 歯の高さは、互いに異なっていることを特徴とする請求項1記載のセット。 【請求項65】 塗布要素は、1列の歯を有し、本質的に櫛状部を形成していることを特徴とする請求項1記載のセット。 【請求項66】 塗布要素は、複数の列の歯を有し、本質的にブラシを形成していることを特徴とする請求項1記載のセット。 【請求項67】 歯の列は、塗布要素のベース部分の周りに互いに異なる角度位置で配置されていることを特徴とする請求項66記載のセット。 【請求項68】 ベース部分は、多角形の断面を有し、歯の少なくとも1つの列が、前記ベース部分の側部から実質的に延長状態で延びていることを特徴とする請求項67記載のセット。 【請求項69】 ベース部分は、非多角形の断面を有し、歯の少なくとも1つの列が、ベース部分に対して実質的に接線方向に延びていることを特徴とする請求項67記載のセット。 【請求項70】 歯の列のうち少なくとも1つの列は、前記ベース部分から実質的に半径方向に延びていることを特徴とする請求項67記載のセット。 【請求項71】 歯は、断面が多角形のベース部分に設けられており、歯の列は、前記ベース部分の側部から実質的に延長状態で延びていることを特徴とする請求項1記載のセット。 【請求項72】 歯は、断面が非多角形のベース部分に設けられており、歯の列は、ベース部分に対して実質的に接線方向に延びていることを特徴とする請求項1記載のセット。 【請求項73】 歯の列は、塗布要素のベース部分に設けられており、前記列は、ベース部分から実質的に半径方向に延びていることを特徴とする請求項1記載のセット。 【請求項74】 歯の複数の列が設けられており、各列は、ベース部分から実質的に半径方向に且つベース部分の長手方向軸線に対して互いに異なる角度位置で延びていることを特徴とする請求項73記載のセット。 【請求項75】 ベース部分は、多角形及び非多角形のうちから選択された断面を有することを特徴とする請求項73記載のセット。 【請求項76】 塗布要素は、互いにフィルムヒンジによって連結された部品を有していることを特徴とする請求項1記載のセット。 【請求項77】 一並びの歯が、塗布要素の前記2つの部品の各々の上面に沿って設けられており、歯の前記列は、前記2つの部品をフィルムヒンジのところで折り畳むことによって形成され、2つの部品の上面は互いに対向するようになっていることを特徴とする請求項76記載のセット。 【請求項78】 製品は、容器に収容されており、製品は、化粧品であることを特徴とする請求項1記載のセット。 【請求項79】 化粧品は、マスカラであることを特徴とする請求項78記載のセット。 【請求項80】 アプリケータを容器から取り出す際に歯から余分の製品を取り除くように構成されたワイパーを更に有することを特徴とする請求項1記載のセット。 【請求項81】 ワイパーは、変形可能であることを特徴とする請求項80記載のセット。 【請求項82】 ワイパーは、フォームのブロック及びエラストマー製舌部のうちから選択されていることを特徴とする請求項80記載のセット。 【請求項83】 複数の連続した歯は、互いに実質的に連続した部分を有し、実質的に連続した部分を有する複数の連続した歯相互間には、複数の隙間が形成されていることを特徴とする請求項1記載のセット。 【請求項84】 少なくとも2つの連続した歯の実質的に連続した部分は、睫毛が前記部分相互間で自由に動くのを阻止するように形作られていることを特徴とする請求項1記載のアプリケータ。 【請求項85】 少なくとも2つの連続した歯の実質的に連続した部分は、前記部分相互間を通る睫毛を掴むように形作られていることを特徴とする請求項1記載のアプリケータ。
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【発明の詳細な説明】【0001】本発明は、製品を付けるためのアプリケータ及びかかるアプリケータの使用方法に関する。特に、本発明は、製品、例えば化粧品を、例えば睫毛又は眉毛に付けるためのアプリケータに関する。本発明は又、アプリケータ及び付けられるべき製品を入れるための容器を含むアプリケータセット又はアプリケータシステムに関する。 【0002】直線に沿って整列した歯の単一の列を有するコーム又は櫛状部を有するアプリケータが、メーキャップ用品を付けるのに用いられている。アプリケータを容器から取り出す際に製品を歯相互間の空間に詰め込むことができる。 【0003】メーキャップ用品をあまり頻繁にアプリケータに再装填する必要なく、かかる従来型アプリケータを利用できるようにする量のまとまった製品(以下、かかる製品のひとまとまりを「製品のリザーバ」という)を生じさせるために、歯は代表的には、互いにかなり広い間隔をとっている。2つの連続した歯相互間の間隔は一般に、睫毛の直径よりも相当大きい。この形態は、睫毛を櫛状部ではあまり良く掴めないという欠点をもっている。かくして、これら従来型アプリケータは、睫毛の表面に付いた製品を適正にならし又は伸ばすことができず、しかも睫毛を満足の行く程度に伸長させたり、これにカールを付けることはできない。さらに、これら従来型の櫛状アプリケータは、ペースト状または比較的粘度の低い製品を付けるのに向いていない場合が多い。 【0004】ドイツ国特許出願DE−A−2559273は、支持体に連結された列状の剛毛を有するブラシを開示している。各列の剛毛は、支持体に連結されていて、中央線の各側に交互に設けられた互いに間隔の相当広い部分を有している。 【0005】欧州特許出願EP−A−0474934は、半径方向に差し向けられた多数の列をなす要素を含むブラシを開示しており、これら列は、互いに対して軸方向にずれている。 【0006】本発明の一特徴によれば、製品、例えばメーキャップ用品を睫毛に付けるためのアプリケータが提供され、このアプリケータは、睫毛を満足のいく程度に掴むことができると同時にアプリケータに付着している製品のかなり大きなリザーバを保持することができる。本発明のもう1つの特徴は、繊維を含む製品をつけることができるアプリケータを提供することにあり、このアプリケータは、製品をつけているときに繊維を睫毛に対して実質的に平行に差し向けるようになっている。 【0007】好ましくは、これら特徴は、幾何学的分離面の互いに反対側の側部に少なくとも部分的に交互に設けられた連続した歯からなる少なくとも1つの列を有する塗布要素を備えたアプリケータによって達成される。少なくとも2つの連続した歯、好ましくは複数の連続した歯は、互いに実質的に連続した部分を有している。以下に詳細に説明するように、幾何学的分離面の互いに反対側の側部に連続した歯を交互に設けることにより好ましくは、連続した歯のグループによって1又は2以上の製品リザーバが作られる。 【0008】発明の詳細な説明及び特許請求の範囲に記載されているような「実質的に連続した部分」という表現は、塗布要素の長手方向軸線に実質的に垂直な平面内で連続した歯相互間に挿入される睫毛が、上記部分が互いに近接しているので、上記部分相互間で自由に動くことができないようになっていることを意味している。換言すると、塗布要素を睫毛に対して実質的に横方向に延びるよう睫毛に接触させると、互いに実質的に連続している部分を有する連続した歯相互間に入る睫毛が、これら部分が互いに近接しているのでこれら部分間で自由に動くことができないようになると共にこれらで掴まれるようになる。実質的に連続した部分の掴み作用は、連続した歯の長さに沿う任意の位置で生じることができる。加うるに、実質的に連続した部分は、連続した歯の部分相互間での睫毛の通過が阻止されるよう互いに十分に近接しているのがよい。「実質的に連続した部分」という用語は、互いに接触又はオーバラップした部分を含むが、「実質的に連続した部分」という表現は、睫毛がこれら部分相互間で自由に動くことが阻止される限り、互いに接触することを必要とするわけではない。実質的に連続した部分の間隔についての正確な寸法は、多くの要因、例えば睫毛の平均直径及び付けられるべき製品の特定の性状に応じて選択できる。 【0009】上述したように、実質的に連続した部分は、睫毛の掴み作用を発揮する。この掴み作用により製品を睫毛の実質的に長さ全体に沿って実質的に一様に広げることができる。アプリケータを用いてマスカラをつける場合、睫毛の実質的に長さ全体に沿うかかる実質的に一様な塗布により、睫毛は長くなったように見える。また、睫毛を実質的に連続した部分で掴むことにより、アプリケータを動かすことにより睫毛を整え直すことができる。例えば、睫毛を掴んだ状態でアプリケータを回すと、これに対応して掴まれた状態の睫毛にカールをつけることができる。 【0010】一実施形態では、少なくとも2つの連続した歯は、実質的に連続した根元部を有している。根元部は又、互いに接触又はオーバラップしていてもよい。別の実施形態では、少なくとも2つの連続した歯は、互いに接触した部分を有し、かかる部分は、上方部分であるのがよい。更に別の実施形態では、少なくとも2つの歯は、互いにオーバラップした部分を有する。複数の連続した歯は又、実質的に連続した部分を有するのがよい。 【0011】本明細書で用いる「オーバラップした部分」という表現は、塗布要素を横から又はフェースから見て、互いに重なり合った部分又は少なくとも縁又は接点を介してだけ互いに重なり合った部分を意味するものと理解されるべきである。 【0012】本発明の1つの特徴は、幾何学的分離面の同一の側部にずれて設けられた2つの隣り合う歯が互いに接触しないで互いに間隔を置いて位置していることにある。 【0013】睫毛が剛毛相互間で自由に動くのを阻止するようにはなっていない比較的間隔の広い剛毛を有するドイツ国特許出願DE−A−2559273に記載されたブラシとは異なり、本発明の一形態では、睫毛は好ましくは、本質的に少なくとも2つの連続した歯相互間に形成された切欠きの形態をした隙間の中に嵌まり、これら2つの歯相互間で掴まれる。睫毛は、歯によって形成された切欠き相互間を完全に通って歯が設けられているベース部分に到達することがないようになっている。睫毛は、実質的に連続した部分が設けられているので歯によってしっかりと掴まれるようになり、アプリケータは、睫毛を長くしてこれに付着している製品を伸ばすことができ、かくしてメーキャップ効果を全体的に向上させることができる。 【0014】加うるに、欧州特許出願EP−A−0474934に記載されたブラシとは異なり、本発明の別の形態では、連続した歯の列中の3つの連続した歯の部分は好ましくは、製品を収容するよう形づくられた容積部の少なくとも一部を構成する。 【0015】かくして、本発明のアプリケータは好ましくは、余り頻繁に再装填する必要なく、塗布に十分な量の製品を収容することができると共に睫毛をしっかりと掴んでこれを伸長したり、これにカールをつけやすくし、しかもこれに付着している製品を広げることができる。 【0016】さらに、歯の幾何学的形状及びこれらの形態を変えることにより、所望に応じて歯相互間に製品を多く又は少なく収容する容積部を形成することが容易である。 【0017】幾何学的分離面の一方の側部の2つの隣り合う歯相互間の間隔は例えば、幾何学的分離面の他方の側にずれて設けられた歯の幅よりも大きく又はこれと等しい。かくして、歯相互間に相当な量の製品を保持することができる。 【0018】本発明の実施形態では、少なくとも2つの連続した歯は、塗布要素の長さ方向に平行な方向に延びる互いにオーバラップしたフェースを有している。これは、塗布要素を横から見て互いにオーバラップしている歯の根元部を含むのがよい。本発明の別の特徴によれば、少なくとも1つの隙間が、2つの連続した歯相互間に形成されている。好ましくは、隙間は、それぞれが実質的にV字形の形をした切欠きを含む。少なくとも2つの連続した歯相互間に形成された切欠きの底部は、実質的に連続した部分の上に位置している。好ましくは、歯は、ベース部分に設けられ、切欠きの底部は、ベース部分よりも上に距離を置いたところに、好ましくは、ベース部分の頂部から約0.2mm以上又はこれと等しい距離のところに配置されている。 【0019】幾何学的分離面の一方の側に設けられた歯は好ましくは、幾何学的分離面の他方の側に設けられた歯よりも塗布要素の長さに沿って互いに異なる軸方向位置のところに位置している。 【0020】本発明のもう1つの特徴では、交互に設けられた3つの連続した歯は、製品を収容するような形状の容積部を構成し、この製品は好ましくはマスカラである。この容積部は実質的に開いた部分及び実質的に閉じた部分を有している。実質的に開いた部分は、幾何学的分離面の同一の側部に設けられた3つの連続した歯のうち2つの間に構成され、実質的に閉じた部分は、同一の側部に設けられた3つの連続した歯のうち2つから見て幾何学的分離面の反対側の側部に設けられた3つの連続した歯のうち1つによって構成されている。実質的に開いた部分及び実質的に閉じた部分は好ましくは、幾何学的分離面から遠ざかる方向に向き、幾何学的分離面に平行に延びるのがよい。さらに、幾何学的分離面は、実質的に閉じた部分と実質的に開いた部分との間に位置するのがよい。歯が設けられているベース部分はさらに、容積部を構成するのがよい。塗布要素は、3つの連続した歯によって構成される複数の容積部を有するのがよい。 【0021】本発明のもう1つの特徴は、ステムの一端に設けられた塗布要素にある。塗布要素は、幾何学的分離面の互いに反対側の側部に少なくとも部分的に交互に設けられた少なくとも1つの列をなす連続した歯を有する。連続した歯は、根元部を有し、幾何学的分離面の一方の側部に設けられた歯の根元部の各々の断面は、フェース及び幾何学的分離面の反対側の側部に設けられた塗布要素の一部分に向いた接平面のうち一方を有する。フェース又は接平面は、塗布要素の長手方向軸線に実質的に平行である。列の少なくとも2つの連続した歯は、互いに実質的に連続した部分を有している。根元部の断面は、多角形であるのがよく、根元部の各々のフェースは、幾何学的分離面の反対側の側部に設けられた塗布要素の上記一部分に向くと共に塗布要素の長手方向軸線に実質的に平行であるのがよい。変形例として、この断面は、根元部の内側部分に沿って少なくとも部分的に非多角形であってもよい。この場合、各内側部分に沿う接平面は、塗布要素の上記一部分に向くと共に長手方向軸線に実質的に平行である。 【0022】歯は、幅よりも大きな深さを有する根元部を有するのがよい。これにより、歯は、塗布要素に横方向に加わる力に対する耐性が高くなる。根元部の深さは、塗布要素の長手方向軸線に垂直な方向に測定され、幅は、長手方向軸線に平行に測定される。 【0023】好ましくは、歯は、幾何学的分離面の同一の側部に対してずれている2つの隣り合う歯相互間の間隙よりも大きな深さを有している。 【0024】好ましくは、比b/eは、約1.2以上又はこれに等しく、より好ましくは、この比は、約1.4以上又はこれに等しく、ここでbは、歯の根元部の深さ、eは、その幅である。 【0025】また好ましくは、比b/cは、約1.2以上又はこれに等しく、より好ましくは、約1.4以上又はこれに等しく、ここでbは、歯の根元部の深さであり、cは、幾何学的分離面の同一の側にずれた状態で設けられた2つの隣り合う歯相互間の間隙である。 【0026】歯は、塗布要素又はベース部分の長さに沿って変化している深さを有するのがよい。かくして、歯の深さは、塗布要素の長さに沿って、増大し、減少し、増大し次に減少し、或いはこれらの逆であるのがよい。 【0027】幾何学的分離面の同一の側部の2つの歯相互間の間隔と2つの歯の中間に位置した幾何学的分離面の反対側の側部に設けられた歯の幅との比は、歯の高さのほぼ中間点で測定して約0.2〜約2.0の範囲にあるのがよい。 【0028】好ましくは、歯は、ベース部分と一体品として成形される。好ましくは、歯及びベース部分は、プラスチックを用いて成形される。 【0029】塗布要素は、これをアプリケータステムに着脱自在に連結できる部分を有するのがよい。変形例として、塗布要素は、アプリケータステムとの一体品としてプラスチックを成形することによって作ることができる。塗布要素は好ましくは、2つの実質的に反対側の端部及びこれら端部の間に位置した部分を有する。塗布要素の実質的に反対側の部分のうち一方をステムの遠方側端部に連結するのがよく、塗布要素の長手方向軸線は、ステムの長手方向軸線に対して角度をなして、或いは実質的にこれに平行に延びるのがよい。変形例として、2つの実質的に互いに反対側の端部相互間に位置した塗布要素の部分をステムの遠方側端部に連結してもよく、塗布要素の長手方向軸線は、ステムの長手方向軸線に実質的に垂直であってもよい。ステムは実質的に平らであるのがよい。 【0030】ステムは、遠方側端部に設けられたコネクタを有するのがよく、塗布要素はこのコネクタに係合自在であるのがよい。好ましくは、コネクタは、塗布要素を受け入れるような形状のスロットを備えている。 【0031】塗布要素は、アプリケータステムとの一体品としてプラスチックにより成形することにより、用いられていない場合には閉鎖される容器を密封するようになった密封部材と共に作ることができ、この密封部材は、容器の首の中に密封自在に嵌まり込むような形状の表面を有することができる。アプリケータはまた、塗布要素が設けられている端部と反対側のアプリケータステム端部に設けられたキャップを更に有するのがよい。このキャップは、密封部材を含み、容器の口を密封自在に閉じるように形づくられているのがよい。 【0032】本発明の一特徴によれば、塗布要素は、アプリケータのワンドを作るのに用いられた材料よりも可撓性の高い材料で作られている。変形例として、ステムを、塗布要素を作るのに用いられる材料よりも可撓性の高い材料で作ってもよい。かくして、製造上の理由により、塗布要素を作るのに比較的可撓性の低い材料を用い、ワンド又はステムの可撓性を利用すれば、塗布要素の可撓性が低くても塗布時にこれを補うことができる。塗布要素をステムを作るのに用いられた材料よりも可撓性の高い材料で作るのがよく、かくしてアプリケータを用いる際の付け心地が一層よくなる。 【0033】塗布要素は、フィルムヒンジにより互いに接合された2つの部品から成っていてもよい。一連の歯が、2つの部分の各々の上面に設けられ、2つの部品をフィルムヒンジのところで互いに折り畳むことができる。2つの部品を折り畳むことにより、2つの部品の上面は互いに対向し、各部品の歯の並びは、互いに一緒になって塗布要素の交互に設けられた連続した歯の列を形成している。 【0034】歯の高さは、塗布要素の長さに沿って様々であってよい。好ましくは、歯の高さは、約0.5mm〜約15mmの範囲にある。より好ましくは、歯の高さは、約7mm〜約13mmの範囲にある。 【0035】一実施形態では、歯の高さは、3mm台であり、連続した歯相互間に形成された切欠きの底部は、ベース部分よりも上に約2mmの距離dのところに位置している。 【0036】幾何学的分離面は、平面、好ましくは塗布要素又はベース部分の中間平面であるのがよい。さらに、この幾何学的分離面は好ましくは、歯の列の成形のため、より好ましくは、塗布要素又はベース部分の成形のための分割線である。 【0037】幾何学的分離面は変形例として、円筒面であってもよく、その準線は曲線又は破線である。幾何学的分離面はまた、平らでなくてもよく、例えば捩じれていてもよい。かくして、幾何学的分離面は、例えば螺旋状の表面であってもよい。 【0038】本発明の一実施形態では、幾何学的分離面の同一の側に少なくとも部分的に設けられた隣り合う歯の根元部相互間には少なくとも1つの溝が形成されている。ベース部分は、2つの実質的に反対側に向いた側部を有するのがよく、連続した歯は、実質的に反対側に向いた側部に交互に設けられている。溝を、一方の側部に設けられた隣り合う歯相互間のベース部分の一方の側部に形成するのがよい。好ましくは、溝は、2つの隣り合う歯及びベース部分又は幾何学的分離面の反対側に向いた側部に設けられると共に2つの隣り合う歯の中間に位置した第3の歯によって構成される容積部と製品流体連通状態にある。 【0039】幾何学的分離面のいずれか一方の側部の隣り合う歯相互間には複数の溝が形成される。複数の溝は又、ベース部分の互いに反対側の側部に形成してもよい。 【0040】少なくとも1つの歯は、塗布要素の一端に向いた少なくとも1つのフェースを有するのがよく、この少なくとも1つのフェースは、塗布要素を横から見て塗布要素の長手方向軸線に対して角度をなして設けられている。この角度は、長手方向軸線に対して鋭角、鈍角又は直角のいずれかであるのがよい。 【0041】歯の根元部は、ベース部分の軸線に対して垂直な又はこれと鋭角又は鈍角をなす塗布要素の端部に向いた前方フェース及び(又は)後方フェースを有するのがよい。 【0042】歯の根元部は、塗布要素の長手方向軸線に対して直角、鋭角又は鈍角から選択された角度をなして設けられた長手方向軸線を有するのがよい。歯がベース部分に設けられていれば、根元部は、ベース部分の長手方向軸線に対して角度をなすのがよい。 【0043】本発明の一特徴によれば、歯の列は、塗布要素の長手方向軸線に対して傾けられた前方フェース及び(又は)後方フェースを有する歯の第1の並び及び塗布要素の軸線に対して第1の並びの歯とは異なる態様で傾けられた前方フェース及び(又は)後方フェースを有する歯の第2の並びを有する。第1の並び中の歯及び第2の並び中の歯は、幾何学的分離面の各側部に少なくとも部分的に交互に配置されている。本明細書で用いる前方フェースという用語は、アプリケータの遠方側端部に向いたフェースのことであり、後方フェースは、アプリケータの手元側端部に向いたフェースのことである。 【0044】好ましくは、塗布要素の一端に向いた幾何学的分離面の一方の側部に設けられた歯の少なくとも一方のフェースは、幾何学的分離面の反対側の側部に設けられた歯の少なくとも1つのフェースの角度とは異なる角度に設けられている。例えば、2つの連続した歯のうち一方は、塗布要素の長手方向軸線に対して傾けられた塗布要素の一端に向いた少なくとも1つのフェースを有し、2つの連続した歯のうち他方は、第1の連続した歯とは異なる方法で傾けられた塗布要素の一端に向いた少なくとも1つのフェースを有するのがよい。 【0045】歯は、根元部と同軸の上方部分を有するのがよい。変形例として、歯の上方部分をそれぞれ前方及び後方に、即ち、塗布要素の互いに反対側の第1の端部及び第2の端部に差し向けるのがよい。 【0046】歯は、塗布要素を前から見て、外方に、即ち互いに遠ざかる方向に、又は内方に、即ち互いに近付く方向に差し向けられた上方部分、特に自由端部を有するのがよい。 【0047】2つの連続した歯は、塗布要素の長さ方向に平行な方向に延びる互いにオーバラップしたフェースを有するのがよい。変形例として、2つの連続した歯は、塗布要素の長さに垂直な方向に延びる互いにオーバラップしたフェースを有するのがよい。好ましくは、これらフェースは、歯の根元部に設けられている。 【0048】塗布要素の連続した歯のうち少なくとも1つは、塗布要素の端部に向いた凸状フェース、凹状フェース及び平らなフェースのうち少なくとも1つを有している。幾何学的分離面の一方の側部に設けられた歯のフェースは、幾何学的分離面の反対側に設けられた歯のフェースとは形態が異なるのがよい。 【0049】塗布要素は、幾何学的分離面の一方の側に設けられた歯の第1の並び及び第1の並びの歯と交互に設けられていて幾何学的分離面の他方の側に設けられた歯の第2の並びを含むのがよい。いずれか一方の並び又は両方の並びの歯は、塗布要素のいずれか一方の端部又は両方の端部に向いた凸状フェース又は凹状フェースのうちいずれかを有するのがよい。両方の並びのフェースは、同一の形態を備える必要がなく、また同一並び中の歯のフェースも同一の形態を有する必要はない。 【0050】塗布要素は、幾何学的分離面の一方の側に設けられた歯の第1の並び及び第1の並びの歯と交互に設けられていて幾何学的分離面の他方の側に設けられた歯の第2の並びを含むのがよい。第1の並び中の歯は、塗布要素の何れか一方又は両方の端部に向いた凹状又は凸状のフェースを有するのがよく、第2の並び中の歯は、塗布要素の何れか一方又は両方の端部に向いた平らなフェースを有するのがよい。 【0051】一実施形態では、塗布要素をその長手方向軸線に沿って見て、即ち前から見て、2つの連続した歯は、互いに離れるよう広がっている。変形実施形態として、塗布要素をその長手方向軸線に沿って見て、少なくとも2つの連続した歯は、互いに向かって細まっている自由端部を有する。更に別の変形実施形態では、塗布要素をその長手方向軸線に沿って見て、少なくとも2つの連続した歯は、互いに交差し、又は実質的に平行な自由端部を有している。かくして、歯の自由端部は、同一の方向に向いてもよい。塗布要素をその軸線に沿って見て、少なくとも2つの連続した歯は、互いに整列した自由端部を有するのがよく、好ましくは33つの連続した歯が、互いに整列した自由端部を有する。 【0052】塗布要素のベース部分は、多角形又は非多角形(例えば、円形又は楕円形)の断面を有するのがよく、塗布要素は、ベース部分の断面が多角形の場合、実質的にベース部分の側部の延長部として延び、或いはベース部分の断面が非多角形の場合、歯は実質的に接線方向にベース部分につながる。このように構成された塗布要素により、ベース部分を用いて製品を付け、睫毛と歯との間になだらかな接触状態を生じさせることができる。かかる塗布要素は、睫毛にカールを付けやすくすることができる。好ましくは、複数の列をなす歯が、ベース部分に設けられ、各歯は、互いに異なる側部の延長部として延び、又は互いに異なる角度位置で接線方向に連結される。 【0053】歯の列はまた、ベース部分から実質的に半径方向に延びるのがよい。さらに、ベース部分の周囲の周りに互いに異なる角度位置でベース部分に複数の列を設けるのがよく、これらは本質的にブラシを形成する。 【0054】上述の本発明のアプリケータは、製品を入れている容器と関連して用いることができる。好ましくは、容器は、アプリケータを容器から取り出す時に塗布要素の歯から余分の製品を取り除くように構成されたワイパーを有している。このワイパーは好ましくは変形可能であり、例えばフォームのブロック又はエラストマー製舌部を含むのがよい。 【0055】本発明のもう1つの特徴は、睫毛につけられるべき製品が化粧品、好ましくはマスカラであるような上述のアプリケータ、アプリケータセット又は塗布方法にある。マスカラは、マスカラの塗布中、睫毛に平行になるよう塗布要素によって差し向けられるようになる繊維を含む場合がある。 【0056】本発明の別の特徴は、製品を睫毛に付ける方法にあり、かかる方法は、上述のアプリケータ又はアプリケータセットの何れかを準備する段階と、製品を歯のうち少なくとも幾つかに装填し又は載せる段階と、歯のうち少なくとも幾つかを睫毛に接触させて製品が睫毛を覆うようにする段階とを有する。製品を装填する段階では、アプリケータを製品の入っている容器に差し込み、アプリケータを容器から取り出し、余分の製品を歯から拭い取る。変形例として、製品を装填する段階では、製品を容器から小出しして歯に付着させ、或いは歯を製品の固形ケークに接触させるのがよい。好ましくは、後に述べた装填段階では、製品の固形ケークを加湿する。加湿段階では、歯を加湿するのがよい。本発明の方法は又、睫毛を隣り合う歯相互間で掴む段階を含む。 【0057】本発明の特徴のもう1つの特徴は、塗布要素をステムに連結することにあり、歯は塗布要素に設けられている。塗布要素の連結に先立って、種々の形態を備えた歯を有する複数の塗布要素のうち1つを選択してステムに連結するのがよい。上述の種々のアプリケータの塗布要素は、コア及び歯が設けられているベース部分を更に有するのがよい。 【0058】好ましくは、本発明のアプリケータ、アプリケータセット及び方法は、化粧品、例えばマスカラを睫毛に付けるのに用いられるが、他の製品も又、使用可能であり、これを他の表面に付けることができる。 【0059】上述の構造及び作用的特徴とは別に、本発明は、例えば以下に説明するような多数の他の形態を取ることができる。上記説明と以下の説明は共に例示であって、特許請求の範囲に記載された本発明についての説明を与えるものである。 【0060】添付の図面は、本発明を理解しやすくするためのものであり、本明細書の一部をなしている。図面は、本発明の実施形態を示しており、以下の説明と共に本発明の原理を説明するのに役立つ。 【0061】図1に示すアプリケータセット10は、製品P、例えば流体レベルからペースト状レベルの稠度のマスカラのリザーバを収容した容器11及び一端に塗布要素14を備え、他端に掴むための掴み部材又は柄12aを備えた長手方向軸線Xのステム13を含むアプリケータ12を有している。掴み部材又は柄12aは、容器11の口を閉鎖するためのキャップの形態をしていてもよい。 【0062】容器11は好ましくは、ワイパー又は絞り取り部材又はワイパー19を有している。ワイパー19は、図1に示すように連続気泡フォームのブロック又は図1Aに示すようにエラストマー製の舌部又はリップ19Aの形態をしていてもよい。この舌部にはフロック加工を施してもよく、或いは施さなくてもよい。いずれの場合においても、ワイパーは好ましくは、塗布要素を容器から引き出す時に塗布要素がワイパーを通過する際に塗布要素の形状に実質的に一致するよう変形可能である。 【0063】塗布要素14は本質的には、ステム13の延長部として設けられたコーム又は櫛状部14の形態をしている。即ち、図1の塗布要素の長手方向軸線は、ステム13の長手方向軸線に実質的に平行であり、塗布要素14の端部は、ステム13の端部に連結されている。以下に説明するように、ステムの長手方向軸線と塗布要素の長手方向軸線は、互いに平行である必要はない。 【0064】ワイパー19を過度に圧縮しないよう好ましくはステム13はその長さの一部にわたって塗布要素14よりも小さな直径を有している。 【0065】塗布要素14は、図2に単独で示されている。この塗布要素は、幾何学的分離面Sの互いに反対側の側部に交互に配置された第1の歯の並び15a及び第2の歯の並び15bから成る歯の列15を有している。図2では、連続した歯から成る並び中の各歯は全体が、幾何学的分離面のそれぞれの側部に設けられているが、本発明の範囲から逸脱せずに、連続した歯の一部だけを幾何学的分離面の互いに反対側の側部に交互に設けてもよい。 【0066】歯15a,15bは、長手方向軸線Zを有するベース部分16に連結されている。図示の幾何学的分離面Sは、ベース部分16の中央対称面であり、塗布要素を成形するための分割線でもある。 【0067】図3で分かるように、ベース部分16の外面は、半円形断面の筒体であり、列15の輪郭又は外周部は、実質的に三角形断面の筒体を形成している。この場合、歯とベース部分によって形成される塗布要素の外周面の横断面形状は全体として、本質的に、図2に示す実施形態の滴の形をしている。 【0068】塗布要素14は好ましくは、アプリケータを容器11に差し込みやすくするためにその前方端部(即ち、遠方側端部)に丸い先端部17を備えている。塗布要素14はその後方端部(即ち、手元側端部)に、塗布要素をワイパー19に通しやすくするようになったボス18を有している。 【0069】図2で分かるように、歯15a,15bがベース部分16に連結される箇所における歯15a,15bの深さbは、図示の実施形態では、これらの幅eよりも大きく、しかも2つの連続した歯15a又は15b相互間の間隙cよりも大きい。深さは、長手方向軸線Zに垂直に測定され、幅は、長手方向軸線Zに平行に測定されている。幾何学的分離面の同一の側に位置した2つの隣り合う歯15a又は15b相互間の間隙cは、ベース部分16の軸線Zに平行に測定される。 【0070】ベース部分16の軸線Zは又、アプリケータステム13の軸線Xに対して角度をなして設けられるのがよい。実際には、図26及び図27に示すように、塗布要素を、塗布要素の2つの反対側の端部相互間に位置した箇所でステムに連結するのがよい。かくして、塗布要素の長手方向軸線は、ステムの長手方向軸線に実質的に垂直に延びるのがよい。 【0071】歯は、これらの根元部が広くなっているので、軸線Zに横方向に加わる歪みに耐えることができ、これにより、睫毛を分けることができると共にこれらの表面に付着した製品を、たとえ用いた製品が部分的に乾燥したとしても伸ばすことができるようになる。 【0072】図2では、各歯15a又は15bは、軸線Zに垂直な実質的に平らで互いに平行な前方フェース21と後方フェース22を備えた下方部分20を有している。歯の上方部分23は、歯の自由端部に向かって細まっている前方フェース24と後方フェース25を有している。かくして、各歯の上方部分23は、塗布要素を横から見ると全体としてテーパした形状になっている。 【0073】「前方」及び「後方」という用語は本明細書においては、それぞれ、櫛状部14の先端部17又はアプリケータ12のステム13に向き、即ち塗布要素14の2つの反対側の端部、即ち、それぞれ末端側端部と手元側端部に向いたフェースを意味するものとして用いられている。 【0074】列15の3つの連続した歯は、これらの間に且つベース部分16と協働して、睫毛に付けられる幾分かの製品を収容できる容積部26を構成している。 【0075】塗布要素を例えば図4で横から見ると、連続した歯相互間には隙間が形成されている。一般に、これらの隙間は本質的には、2つの連続した歯の実質的に隣り合う部分の上方に位置する切欠き28の形態をするのがよい。これら切欠きは、睫毛を掴み、これらを分け、これらをとかし、そしてこれらの表面に付着している製品を伸ばすよう形作られている。 【0076】具体的に説明すると、歯の上方部分23は、櫛状部を横から見ると、これらの間にV字形の切欠き28を形成している。切欠きの底部29は好ましくは、ベース部分16の頂部から距離dを置いて位置し、この距離dは好ましくは、約0.2mm以上又はこれに等しい。図示の実施形態では、距離dは、2mm台であり、歯の全高は、3mm台である。 【0077】歯の高さ、距離d及び幾何学的分離面の同一の側部に位置した隣り合う歯相互間の間隙cを変えることにより、櫛状部が担持する製品の量を変えることができるということは理解されるべきである。 【0078】2つの連続した歯の下方部分20、本質的には根元部は、塗布要素14を横から見ると、僅かにオーバーラップしている。 【0079】図5及び図6は、塗布要素14が歯相互間に製品Pを担持する前後の塗布要素14をそれぞれ示している。 【0080】塗布要素が睫毛を掴む能力を損なわないで、塗布要素によって保持される製品の量を多くするには、歯の同一の並び中の歯15a又は15b相互間の間隙cを比較的大きくすればよいことは理解されよう。この理由は、連続した歯が交互にずれているということ及び歯の上方部分によって形成される切欠き28が、連続した歯の実質的に連続した部分の結果として、底部のところに睫毛を掴むのに十分狭くなったままであるということにある。 【0081】櫛状部の歯は、本発明の範囲から逸脱しないで、多くの形態をとることができる。 【0082】一例を挙げると、多くの考えられる形態が図7〜図12に示されている。これらの図は、歯の種々の構成の単なる例示であり、他の形状も本発明の範囲内で想到することができる。 【0083】図7〜図12は各々、ベース部分の軸線Zを含む幾何学的分離面Sの互いに反対側の側部で交互にずれた2つの連続した歯30a,30bを示している。歯はそれぞれの下方部分、即ち根元部31a,31b及びそれぞれの上方部分、即ち自由端部32a,32bを有している。 【0084】図7では、上方部分32a,32bは、互いに実質的に平行に延びている。さらに、上方部分32a,32bは、根元部31a,31bと同一の軸線を有し、根元部31a,31bは共通の縁部を有している。 【0085】図8では、上方部分32a,32bは、それぞれ前方及び後方に傾けられている。即ち、並び30a中の歯は、塗布要素の一端部、即ち遠方側端部に向いた上方部分32aを有し、並び30b中の歯は、塗布要素の反対側の端部、即ち手元側端部に向いた上方部分32bを有している。各並び中の歯の向いたそれぞれの端部は、逆であってもよい。 【0086】即ち、上方部分32aは、塗布要素の手元側端部に向いていてもよく、そして上方部分32bは遠方側端部に向いていてもよい。 【0087】図9では、上方部分32a,32bは、櫛状部をその長さに沿って見て、それぞれ左側及び右側に傾けられている。即ち、2つの連続した歯の上方部分は、互いに遠ざかるように広がっており、或いは塗布要素を前からその長さに沿って見て外方に向いている。 【0088】図10では、上方部分32a,32bは、右側及び左側に向かってそれぞれ傾けられており、塗布要素をその長さに沿って見て、交差していてもよく、或いは交差していなくてもよい。即ち、2つの連続した歯の上方部分は、互いに向かって細まっており、或いは塗布要素を前からその長さに沿って見て内方に向いている。 【0089】図面には示していない変形実施形態では、歯の上方部分は、それぞれ左側及び右側に傾けられていることに加えて、前方又は後方にそれぞれ傾けられていてもよく、或いはその逆であってもよい。連続した歯の上方部分の多くの他の形状及び組合せも想到でき、これらは本発明の範囲に含まれると考えられる。 【0090】歯の根元部相互の接触は、共通の1つの縁部に制限されず、歯は、塗布要素を横から見ると軸線Zの方向に、即ち図11に示すように塗布要素の長手方向軸線Zに対して平行な方向に更にオーバーラップするのがよい。即ち、塗布要素の長手方向軸線に平行に配置された連続した歯の隣り合うフェースは互いにオーバーラップしている。 【0091】歯は変形例として、図12に示すように軸線Zに垂直な方向にオーバーラップしてもよい。即ち、塗布要素の長手方向軸線に実質的に垂直にそれぞれ延びる2つの連続した歯の後方フェースと前方フェースが互いにオーバーラップしていてもよい。 【0092】図13は、幾何学的分離面の同一側部に設けられた隣り合う歯の根元部が、幾何学的分離面の同一側部の隣り合う歯相互間に形成された間隙の延長部をなす溝42を構成するよう互いにつながっている点において図2に示す塗布要素とは異なった塗布要素40を示している。これらの溝は、付けられるべき製品を保持することができ、かくして塗布要素の製品担持量が増大する。 【0093】塗布要素40は、歯41aの第1の並びと歯41bの第2の並びで構成された列状の連続した歯を有し、これら歯41a,41bは、この場合ベース部分41の中央平面である幾何学的分離面Sの各側に交互に位置するよう配置されている。また、連続した歯41a,41bは、図2の塗布要素の歯よりも大きな程度まで塗布要素の長手方向軸線に沿ってオーバーラップしている。 【0094】塗布要素は、これまでに説明した櫛状部に限定されず、本質的にブラシを形成する幾つかの列をなす歯を有してもよい。 【0095】塗布要素のベース部分は、多角形、例えば三角形の横断面を有してもよく、歯の1つの列は、ベース部分の各側の延長部をなして延び、かくして睫毛がベース部分と接触して塗布時に製品を担持するようになり、次に次第に歯に接触して睫毛についている製品を伸ばすと共に睫毛を分けることができる。 【0096】一例を挙げると、図14は、列状に連続して配置された歯193a,193bを有する塗布要素の軸方向断面を示しており、これら歯193a,193bは、少なくとも三角形ベース部分192の側部191の実質的に延長部をなして延びる根元部を有している。図示のように、複数の列をなす歯をベース部分に設けてもよく、歯の各列は、少なくとも、多角形ベース部分の異なる側部の延長部をなして延びる根元部を有している。 【0097】歯193a,193bは、図1〜図4の塗布要素14の全体構成と類似した全体構成を有するのがよい。また、ベース部分は多種多様な横断面形状を有してもよいことは理解されるべきである。実際には、ベース部分は非多角形であってもよく、歯の列は、ベース部分の周囲に対して実質的に接線方向に延びてもよい。 【0098】図22は、実質的に三角形断面のベース部分204及び星形に配置された3つの歯の列201,202,203を有するブラシ200の略図であり、各列はベース部分204から半径方向に延びている。各列201〜203は、この場合半径方向平面である幾何学的分離面の各側部で交互にずれた歯を有している。かくして、列201は、図2の塗布要素14の歯15a,15bに類似した2つの一連の交互に並んだ歯201a,201bを有している。 【0099】塗布要素を、多くの部品を組み立てることによって製造できる。一例を挙げると、図15は、プラスチックで成形されると共にフィルムヒンジ53によって互いに連結された2つの部品51,52を有する塗布要素50を示している。第1の部品51は、その上面に一連の歯54aを有し、第2の部品52は、その上面に一連の歯54bを有している。連続した歯54a,54bは、部品51を部品52と組み立てると、即ち部品52を部品51上に折り畳むと、この場合、部品51,52の接触面を含む幾何学的分離面の互いに反対側の側部に交互に配置された列状の歯を形成する。 【0100】部品51は、収納部55を有するのがよく、部品52は、部品51,52を互いに結合するようハウジング55に嵌まるような形状の固定タブ56を有している。部品51,52を互いに結合するのに他の類似の係止機構を用いてもよい。本発明の塗布要素の歯は、塗布要素の軸線Zに対して鋭角、鈍角又は垂直をなして配置された前方フェース及び後方フェースを有するのがよい。 【0101】図16は、図示の実施形態ではベースの中央対称面である幾何学的分離面Sの互いに反対側の側部に交互に配置された歯61aの第1の並びと歯61bの第2の並びを有する塗布要素60を示している。歯61a又は61bの各々は、塗布要素の長手方向軸線Zに対して角度をなして方向Nに延びる前方フェース62,63をそれぞれ備えた下方部分、即ち根元部を有している。図16に示す歯の下方部分は、互いに接触している。並びのうちの一方の歯の下方部分は、他方の並びの歯と同一の方向に延びる必要はない。 【0102】上述の実施形態では、歯を支持したベース部分及びかくして塗布要素を真っ直ぐな長手方向軸線をもつものとして示した。しかしながら、ベース部分が例えば図17に示すように幾何学的分離面に平行であり且つ実質的に歯の長手方向に対して平行な軸線の周りに湾曲した長手方向軸線を有していてもこれは本発明の範囲から逸脱しない。変形例として、実施形態によっては、ベース部分は、図18に示すように幾何学的分離面Sに垂直であり、且つ実質的に歯の長手方向に対して垂直な軸線、例えば図1の軸線Yの周りに湾曲した長手方向軸線を有していてもよい。 【0103】図17では、幾何学的分離面は、この図の紙面に垂直な母線及び円の一部の形態の準線を備えた筒体の一部である。幾何学的分離面は、図17に示すように曲線からなる準線又は本発明の変形実施形態(図示せず)に応じて破線、例えばジグザグの形を備えた円筒形であってもよい。 【0104】図18では、ベース部分及びかくして塗布要素は、湾曲した長手方向軸線を有していて、歯が設けられた凹状面Cを備えており、この凹状面は、歯の先端部に向かって凹状である。これとは対照的に、図19の実施形態では、ベース部分は、湾曲した長手方向軸線及び歯が設けられている凸状面C′を有している。図19の塗布要素に設けられた連続した歯で構成される第1の並びの歯は、実質的に凹状の前方フェース及び実質的に凸状の後方フェースを有し、第2の並びの歯は、実質的に凸状の前方フェース及び凹状の後方フェースを有している。 【0105】幾何学的分離面の一方の側部に位置した歯は、幾何学的分離面の他方の側部に位置した歯と必ずしも全体的に同一の形状を有する必要はない。例えば、塗布要素は、幾何学的分離面の一方の側に設けられたある1つの所与の形態の第1の歯の並び及び第1の並びの歯と交互に幾何学的分離面の他方の側部に位置していて、これとは完全に異なる形態の歯の第2の並びを有してもよい。 【0106】図20に示す塗布要素70は、歯71aの第1の並び及び歯71bの第2の並びを有する連続した歯71の列を有している。歯71aは、図示の実施形態ではベース部分に関して中央対称面である幾何学的分離面の一方の側部に設けられた部分及びこの中央対称面の反対側の側部に設けられた部分を有している。 【0107】図20では、歯71aは、後方に、即ちアプリケータの手元側端部に向かって傾けられ、歯71bは、前方に、即ちアプリケータの遠方側端部に向かって傾けられている。連続した歯71a,71bは、塗布要素を横から見た時に互いに交差した部分を有している。 【0108】歯71a,71bは、これらの上方部分のところでこれらの間に本質的に切欠きの形態をした隙間73を構成している。切欠き73の底部74は、ベース部分75の頂部から距離をおいて位置している。歯71a,71bを、これらが交差するところで互いに結合するのがよく、或いはこの場所で連続的に隣接していてもよい。 【0109】図21は、歯91aの第1の並び及び歯91bの第2の並びを有する塗布要素90を示している。歯91aは、幾何学的分離面の一方の側部に設けられた根元部を有し、歯91bは、この幾何学的分離面の反対の側に設けられた根元部を有し、かくして歯91bは歯91aと交互に並んでいる。アプリケータは、比較的幅の広い根元部を有すると共にこれらの自由端部に向かって相当な程度テーパした連続した歯91a,91bを有している。塗布要素90を横から見ると、連続した歯の根元部は実質的に連続しており、連続した歯の自由端部は互いに比較的大きな間隔を置いて位置している。 【0110】歯91aは、塗布要素の遠方側端部に向いた凸状前方フェース92及び塗布要素の手前側端部に向いた凸状後方フェース93を有している。歯91bは、凸状の前方フェース94及び実質的に平らであって且つ塗布要素90の長手方向軸線Zに垂直な後方フェース95を有している。 【0111】歯91bの後方フェース95と歯91aの前方フェース92は、塗布要素90を横から見ると、これらの間に、切欠き96を形成し、この切欠きの底部97はベース部分98から距離を置いて位置している。 【0112】図21に示す塗布要素は、ベース部分に設けられていて、幾何学的分離面の同一の側部の隣り合う歯相互間に位置した溝99を更に有している。 【0113】図32及び図35は、図21に示すアプリケータと同一構造のアプリケータを示している。即ち、塗布要素は、比較的幅の広い根元部及びこれらの自由端部に向かって相当な程度テーパした連続している歯を有している。図32において、歯322は、これらの長さの一部に沿って延びる中空部分Hを有している。各歯の少なくとも一方の側部に設けられたOリングOが中空部分に通じている。歯の開口部及び中空部分により、塗布要素は非常に多くの量の製品を保持することができる。図35に示すアプリケータは、フロック加工された歯352を有している。歯が設けられている塗布要素のベース部分にもフロック加工を施すのがよい。フロックは、歯に施された被膜であっても、或いは歯を形成するのに用いられる材料に直接入れてもよい。 【0114】図1を参照して説明したアプリケータセットの変形実施形態が、図23及び図24に示されている。図23は、製品がチューブ状容器230に入れられているアプリケータセットを示している。このチューブは好ましくは、絞られると製品のアプリケータ器具の塗布要素上への小出しを行う可撓性材料で作られる。製品を塗布要素上に小出しするのに他のディスペンサ、例えばポンプタイプのディスペンサも使用可能であり、かかる他のディスペンサは本発明の範囲に属すると考えられる。図24に示すアプリケータセットは、製品の固形ケーク245を収納する容器240を有している。塗布要素に製品を付けるために、塗布要素はこの製品245中へ通される。この固形ケークは好ましくは、加湿でき、塗布要素は、製品の加湿部分を貫通して製品をアプリケータ器具に付ける。変形例として、塗布要素を加湿してもよく、この塗布要素は加湿されない製品を貫通する。図23及び図24に示す実施形態の場合、アプリケータ器具の手元側端部に柄又はキャップを設けることは不要である。というのは、アプリケータ器具は製品を入れた容器内には保管されず、かかる容器を密閉する必要はないからである。さらに、これらの実施形態では、ステムそれ自体を柄として用いることができる。 【0115】図25は、本発明のアプリケータの更に別の特徴を示している。図25に示すアプリケータは、塗布要素161の遠方側端部から延びる尖った先端部255を有している。塗布要素251に製品を付けると、尖った先端部255にも製品が付くようになり、かかる尖った先端部は、目にアイラインを引くための道具として、或いは個々の睫毛をつつくためのピッキング器具として役立つことができる。 【0116】図26、図26A及び図28は、塗布要素がステムに着脱自在に連結されるように構成されているアプリケータの実施形態を示している。図26及び図26Aに示す塗布要素261は、ベース部分263を有し、このベース部分上には、コア及びコアの互いに反対側の側部に交互に設けられた列状の歯が設けられている。ベース部分263は、アプリケータステム265の円筒側端部のところに形成されたハウジング又はエンクロージャの形態をしたコネクタ260内に挿入されるような形状になっている。図26Aは、塗布要素のベース部分263をコネクタ260に挿入している状態を示している。 【0117】ハウジング261は、塗布要素の根元部及び塗布要素のコアの一部を通すことができるスロット262をステムの遠方側部分に備えるのがよい。好ましくは、このスロット262の幅は実質的に、塗布要素の歯の根元部がスロットの対向した縁部の間にクランプされるようなものである。このこの取付け法により、塗布要素はエラストマープラスチックで構成可能であり、ステム265は剛性又は半剛性のプラスチックで構成可能である。 【0118】図26及び図26Aに示すように、塗布要素170の長手方向軸線は、ステム265の長手方向軸線に実質的に垂直に配置されている。塗布要素261は、塗布要素の2つの端部相互間に位置した部分のところでステム265の遠方側端部に取り付けられている。 【0119】図28は、塗布要素281のベース部分283をステム285の遠方側端部のところに形成されたコネクタハウジング280に着脱自在に連結できるアプリケータの別の実施形態を示している。この場合もまた、ハウジング280は本質的には、スロット282を形成しており、このスロットに塗布要素のベース部分が嵌合できる。図26及び図26Aに示す実施形態とは対照的に、塗布要素281の端部は、コネクタ280に挿入されると、ステム285の遠方側端部に連結される。図28では、塗布要素281の長手方向軸線は、コネクタ280にいったん差し込まれると、実質的にステム285の長手方向軸線と同一の方向にステムから延びる。塗布要素は又、ステムに対して角度をなして延びてもよく、塗布要素の端部はこの場合もまた、ステムの遠方側端部に連結されている。 【0120】図27は、図26のアプリケータに形態が類似したアプリケータを示している。図27に示す実施形態では、ベース部分273は本質的には、ステム275付きの一体構造成形品として形成されている。同様に、歯276をベース部分273及びステム275との一体品として成形してもよい。 【0121】図29に示す塗布要素は、多角形横断面を有するベース部分293を有している。ベース部分293はかくして、複数のフェースを有している。幾何学的分離面の互いに反対側の側部に交互に設けられた列状に連続した歯は、ベース部分293のフェースの各側に設けられている。幾何学的分離面は本質的には、各列が設けられたフェースの中央平面に相当している。ベース部分の各フェースの幅は、歯の列の全深さにほぼ等しい。即ち、ベースの幅は本質的には2つの連続した歯の深さの合計に等しく、かくして各歯の外面は歯が設けられているフェースの縁部と実質的に面一をなしている。各列の連続した歯は、実質的に互いに隣接した部分を有し、図示の実施形態では、連続した歯は、歯の根元部上の一点で互いに接触している。複数の列をなす連続した歯は、互いに対して、一方のフェースの縁部に設けられた歯の並びがその隣のフェースの同一の縁部に設けられている歯と実質的に連続した部分を有するように配置されている。同一のフェースに設けられた歯の列の場合と同様に、隣り合うフェースの同一の縁部の歯は、互いに接触した状態のこれらの根元部のコーナーを有している。 【0122】図29の塗布要素のA−A線における断面図が、図29Aに示されている。 【0123】図30は、ベース部分303が非多角形横断面を有している点を除き、図29に示す塗布要素と同一の塗布要素の実施形態を示している。図示の実施形態では、非多角形横断面は、実質的に円形である。複数の列をなす歯が、隣り合う列が図29の塗布要素と関連して説明したのと同様な態様で互いに対して配置されるような角度位置でベース部分303の周りに配置されている。即ち、連続した歯の各列の歯の並びは、その隣の連続した歯の列のその隣に位置する歯の並びと接触したこれらの根元部のコーナーを有している。この場合もまた、歯の各列は、幾何学的分離面の互いに反対側の側部に交互に設けられた連続した歯を有している。 【0124】図31は、本発明の特徴による連続した歯の列の1つの考えられる形態の詳細平面図を示している。連続していて実質的に連続し交互に配置された歯の列は、列の少なくとも一方の外側フェースにおいて、隣り合う歯400の根元部が互いに間隔を置くよう配置されている。換言すると、幾何学的分離面の同一側部に設けられた隣り合う歯400の少なくとも1つの並びは、幾何学的分離面の反対側の側部に設けられた塗布要素の一部に向いているフェース402を有し、フェース402は、塗布要素の長手方向軸線に平行に配置されている。 【0125】図33では、本発明の更に別の特徴を有する塗布要素が示されている。塗布要素は、幾何学的分離面の互いに反対側の側部に少なくとも部分的に交互に設けられた連続した歯の列を有している。歯の列は本質的には、対をなす連続した歯332の形態をしている。対の各歯は、幾何学的分離面の反対側の側部に設けられ、その長さに沿って設けられていて、対の他方の歯と実質的に連続した比較的大きな部分を有している。歯の対の歯の自由端部は、これらの間に、製品の塗布中、睫毛を掴むことができる小さな切欠き336を形成している。歯の対は、塗布要素の長さに沿って互いに間隔を置いて位置している。 【0126】上述したように、塗布要素は、図34に示すように歯が設けられた凸状の表面を備えた湾曲した長手方向軸線Zを有してもよい。さらに、塗布要素を、塗布中に曲がることができるように可撓性材料で作ってもよい。かかる可撓性塗布要素も又、図34に示されている。凸状表面形態により、隣り合う歯は互いに離れるように広がるようになり、かくして比較的多量の製品を隣り合う歯と連続した歯との間に収容することができる。さらに、図34に示すアプリケータは、塗布要素をワイパーを通って引き出しているときに歯への製品の装填具合をよくすることができる。この理由は、塗布要素に加わるワイパーの力が塗布要素の軸線を真っ直ぐにしがちであり、かかる力により、歯が互いに向かって動き、特に塗布要素の(長さに沿って)中央部分に向かって動くようになるからである。歯が互いに近付くと、製品をベース部分に向かって歯相互間に押し出すことができ、この場合もまた、塗布要素は比較的多量の製品を保持することができるようになる。 【0127】本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。それどころか、これ実施形態の特徴のうち少なくとも幾つかを一つのアプリケータに組み込むことが可能である。一般に、上述の実施形態の各々の特定の特徴を、付けられるべき製品のタイプ及び所望の塗布効果に応じて組み合わせることができる。 【0128】例えば、歯は、上述した形状以外の形状を有してもよく、特定の塗布要素又は特定の列中の歯は互いに同一の形状を有する必要はない。例えば、塗布要素は、交互に配置された歯の第1の並び及び第2の並びを含む一列の歯を有してもよく、この場合、第1の並び中の歯は、第2の並び中の歯とは異なる形状を有する。 【0129】さらに、同一の並びに属する歯も又、異なる形状又は異なる高さの歯で構成できる。歯は例えば、塗布要素に沿う軸方向位置に応じて様々な高さを有していてもよく、例えば、塗布要素の一端から他端に向かって大きくなり、小さくなり、小さくなり、次に大きくなり、或いは大きくなり、次に小さくなるような高さを有してもよい。 【0130】塗布要素は、塗布要素への製品の装填量を増大させる表面条件を有するのがよい。例えば、歯、ベース部分及び(又は)コアは、これら表面の全体にわたり又は部分的に毛管状溝又はフロックを有するのがよい。歯に設けられたかかるフロックの一例が、図35に示されている。 【0131】歯は、例えば歯の端部にフォーク状部分を形成するよう研磨によって表面加工が施されるのがよく、或いは例えばこれらの先端部を丸くするよう又はこれらの自由端部のところにドーム部を形成するよう熱処理を施したものであってもよい。歯はかくして、睫毛に対する危険性の度合いが小さくなる。 【0132】塗布要素の歯、ベース部分及び(又は)他の部分は、これらを睫毛に沿って滑りやすくするよう滑り剤、例えばラッカー又はテフロン(登録商標)(Teflon)で被覆してもよく、、或いは変形例としてこれらのざらつきを大きくしてもよい。変形例として又は追加例として、かかる滑り剤を歯の形成に用いられる材料に添加してもよい。 【0133】塗布要素及び特に歯は、製品を塗布要素に装填したときに製品中に放出される活性成分、例えば防腐剤、加湿剤、銅塩、磁粉及び他の類似の適当な材料をさらに有するのがよい。これら活性成分を、塗布要素を形成するのに用いられる材料中に含ませてもよく、或いは塗布要素に被着させてもよく、或いはこれらの両方であってもよい。加うるに、水分との接触時に塗布要素の表面張力を変える製品を用いて塗布要素の歯、ベース部分及び(又は)他の部分を形成でき又はこれらを被覆することができる。 【0134】塗布要素は好ましくは、プラスチックの射出成形法によって作られるが、別法として、圧縮、プレス加工又は旋削法によって材料を付形するための方法を用いてもよい。歯は、ベース部分又はこれらが設けられる塗布要素の一部を作るのに用いられる材料とは異なる材料で作ってもよい。また、塗布要素及びステムを2つの互いに異なる材料で作ってもよい。 【0135】ベース部分は、製品を保持するような形状の溝又は逃げ部を有するのがよい。本発明では歯及びベース部分に関する多くの形態を想到できるが、上述の実施形態の各々に関し、好ましくは列状に連続して配置される歯の長さは、約10mm〜約45mmの範囲、より好ましくは約15mm〜約28mmの範囲、さらに好ましくは、約20mm〜約26mmの範囲にある。各歯の個々の長さは好ましくは、約0.5mm〜約15mmの範囲、より好ましくは約7mm〜約13mmの範囲となろう。連続した歯からなる列中の歯の数は好ましくは、約6〜約50の範囲、より好ましくは約10〜約35の範囲、さらに好ましくは約15〜約32の範囲にあるであろう。 【0136】当業者であれば、本発明の範囲及び精神から逸脱せずに、本発明の構造及び方法論の種々の設計変更例及び改造例を想到できることは明らかである。かくして、本発明は発明の詳細な説明中に記載した実施形態に限定されない。それどころか、本発明は、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲及びその均等範囲に属する限り、本発明の設計変更例及び改造例を包含するものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】391023932 【氏名又は名称】ロレアル 【氏名又は名称原語表記】LOREAL
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| 【出願日】 |
平成12年7月21日(2000.7.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100059959 【弁理士】 【氏名又は名称】中村 稔 (外9名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−145515(P2001−145515A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月29日(2001.5.29) |
| 【出願番号】 |
特願2000−254626(P2000−254626) |
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