| 【発明の名称】 |
カートリッジ式棒状繰出容器 |
| 【発明者】 |
【氏名】谷 仁一
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| 【要約】 |
【課題】容器本体とカートリッジの相対回転時に、カートリッジ後端の回転が押出棒に確実に伝達できるカートリッジ式棒状繰出容器を提供する。
【解決手段】先筒2内に摺動自在に挿入された芯チャック3を有するカートリッジ10と、先筒2を相対回転可能に嵌合する容器本体20と、この容器本体20の雌ねじ部22aと螺合する雄ねじ部24dを有し相対回転によって芯チャック3を先筒2の先端に向けて押し出す押出棒24と、先筒2の後端と回転不能でかつ軸方向に移動可能に結合しその貫通穴25a 内に押出棒24を挿通して摺動自在に案内する案内部材25とを備えたカートリッジ式棒状繰出容器において、案内部材25は外周面の軸方向に沿って溝穴25h が設けられ、押出棒24は芯チャック3を押し出す棒状部24aとその外周面に雄ねじ部24dを設けた筒部24bと棒状部24aを軸芯として棒状部24aと筒部24b を連結するリブ24cとで形成され、案内部材25に押出棒24を挿入させる時、貫通穴25aに棒状部24aを挿入させると共に、溝穴25hにリブ24cを摺動可能に介挿させて案内部材25の回転を押出棒24に伝達することを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】先筒に設けた貫通穴に摺動自在に挿入された芯チャックを有するカートリッジと、前記先筒を相対回転可能に嵌合する容器本体と、この容器本体の内周面に設けた雌ねじ部と螺合する雄ねじ部を有し、前記相対回転によって前記容器本体内を軸方向に移動して前記芯チャックを前記先筒の先端に向けて繰り出しあるいは引き込む押出棒と、前記容器本体内にあって筒形状を有しその貫通穴内に前記押出棒を挿通して前記軸方向に摺動自在に案内すると共に、前記先筒の後端と回転不能でかつ前記軸方向に移動可能に結合する案内部材とを備えたカートリッジ式棒状繰出容器において、前記案内部材は前記筒形状の外周面に前記軸方向に沿って溝穴が設けられ、前記押出棒は前記芯チャックを押し出す棒状部と筒形状を有しその外周面に前記雄ねじ部を設けた筒部と前記棒状部を軸芯として前記棒状部と前記筒部を連結するリブとで形成され、前記案内部材に前記押出棒を挿入させる時、前記貫通穴に前記棒状部を挿入させると共に、前記溝穴に前記リブを摺動可能に介挿させて前記案内部材の回転を前記押出棒に伝達することを特徴とするカートリッジ式棒状繰出容器。 【請求項2】前記案内部材の筒外周面に設けた係止部と前記筒部との間に圧縮コイルバネを介挿し、この圧縮コイルバネにより前記押出棒を前記引き込む側に付勢する請求項1記載のカートリッジ式棒状繰出容器。 【請求項3】前記案内部材が前記先筒の後端と当接する当接部を有すると共に前記案内部材が前記容器本体内に設けられた係止部を介して遊嵌され、この係止部と前記案内部材との間に前記案内部材を前記繰り出し側に付勢する弾性体が介挿されており、前記カートリッジと前記容器本体とを嵌合することにより、前記先筒の後端と前記当接部が当接して前記案内部材が前記引き込む側に移動し、前記弾性体の付勢により前記カートリッジと前記容器本体の回転抵抗が発生する請求項1または2に記載のカートリッジ式棒状繰出容器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、棒状芯材を芯チャックに保持し、この芯チャックを先筒と称する筒体に組み込んでカートリッジに形成し、このカートリッジを容器本体に相対回転可能に嵌合して組み込み、カートリッジと容器本体とを相対回転させることによって、押出棒を軸方向に移動させて芯チャックおよび棒状芯材を繰り出すようにしたカートリッジ式棒状繰出容器に関し、特に棒状芯材にアイライナー、アイブロウ、リップライナー、アイシャドウなどの棒状化粧料を用いてカートリッジ式棒状化粧料繰出容器に好適に利用できるものである。 【0002】 【従来の技術】アイライナー、アイブロウ、リップライナー、アイシャドウなどの棒状化粧料を芯チャックに取り付け、さらに芯チャックを先筒内に組み込んでカートリッジに形成し、このカートリッジを容器本体に相対回転可能に組み込んでカートリッジ式棒状繰出容器としたものがある。かかるカートリッジ式棒状繰出容器は、カートリッジと容器本体とを相対回転させることによって、容器本体内の押出棒を軸方向に移動させて芯チャックおよび棒状化粧料を繰り出すようにしたものであり、種々のカートリッジ式棒状繰出容器が提案されている。 【0003】例えば、本出願人は特開平9−70317号公報のカートリッジ式繰出容器を提案している。このカートリッジ式繰出容器は、容器本体内に押出棒を挿通して案内する案内部材を設け、この案内部材は先筒の後部と回転不能でかつ軸方向に移動可能に結合すると共に、案内部材には先筒の後端縁と当接する当接部が設けられ、さらに案内部材と係止部材との間に弾性体を介装し、先筒の容器本体への組み込み時に、先筒の後端縁に案内部材の当接部が当接して案内部材を軸方向へ移動させて弾性体を圧縮可能としたことを特徴とするものである。 【0004】上記構成により、特開平9−70317号公報のカートリッジ式繰出容器は、カートリッジを容器本体に組み込んだ際、案内部材の当接部と容器本体に設けた係止部材との間に介装された弾性体を案内部材の軸方向移動に伴って圧縮可能とする。そして、弾性体に加わる圧縮作用による抗力が先筒にかかり、さらに容器本体に作用して芯チャックを繰り出した時にがたつきがなく安定した作動抵抗が得られるようにしたものである。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の押出棒は、長手方向にスプライン溝を設けたスプライン軸形状であって、一部外周面に雄ねじ部を有するように形成されている。そして、従来の押出棒は、容器本体の内部に組み込まれると、雄ねじ部が容器本体内面に螺設された雌ねじ部と螺合する一方で、スプライン溝が先筒の後端にスプライン係合する。従って、容器本体とカートリッジとが相対回転すると、カートリッジの回転がスプライン係合により押出棒に伝達され、押出棒の雄ねじ部が容器本体内面の雌ねじ部と螺合して容器本体内を軸方向に移動して芯チャックを先筒の外方へ押し出し、棒状化粧料を繰り出す。 【0006】このように、従来の押出棒は、容器本体内を軸方向に移動して芯チャックを押圧するという機能と、カートリッジの後端と回転不能かつ軸方向摺動自在に係合(スプライン係合)するという機能を合わせ持った形態としてスプライン軸形状となっているのである。 【0007】しかし、カートリッジ式棒状繰出容器の押出棒は細くて長尺であるため、押出棒が螺合時のねじりモーメントに耐えられず折れてしまうといった強度の問題や、スプライン溝の凹凸が摩耗すると、スプライン係合が不完全となり、カートリッジの回転が押出棒に確実に伝わらないといった問題が生じ、繰り出し動作が出来なくなることがあった。特に、カートリッジ式棒状繰出容器の細径化を考えた場合、繰り出し動作の不具合が顕著に現れることが予想される。 【0008】本発明は、前記課題に鑑みて創案されたものであり、容器本体とカートリッジとを相対回転しても、押出棒が折れることなく、カートリッジ後端の回転が押出棒に確実に伝達できるカートリッジ式棒状繰出容器を提供することを技術的課題とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解決するために、以下の手段を採用した。本発明のカートリッジ式棒状繰出容器は、先筒に設けた貫通穴に摺動自在に挿入された芯チャックを有するカートリッジと、前記先筒を相対回転可能に嵌合する容器本体と、この容器本体の内周面に設けた雌ねじ部と螺合する雄ねじ部を有し、前記相対回転によって前記容器本体内を軸方向に移動して前記芯チャックを前記先筒の先端に向けて繰り出しあるいは引き込む押出棒と、前記容器本体内にあって筒形状を有しその貫通穴内に前記押出棒を挿通して前記軸方向に摺動自在に案内すると共に、前記先筒の後端と回転不能でかつ前記軸方向に移動可能に結合する案内部材とを備えたカートリッジ式棒状繰出容器において、前記案内部材は前記筒形状の外周面に前記軸方向に沿って溝穴が設けられ、前記押出棒は前記芯チャックを押し出す棒状部と筒形状を有しその外周面に前記雄ねじ部を設けた筒部と前記棒状部を軸芯として前記棒状部と前記筒部を連結するリブとで形成され、前記案内部材に前記押出棒を挿入させる時、前記貫通穴に前記棒状部を挿入させると共に、前記溝穴に前記リブを摺動可能に介挿させて前記案内部材の回転を前記押出棒に伝達することを特徴とする。 【0010】この構成によれば、カートリッジを容器本体に組み込んだ時、案内部材が前記先筒の後端と回転不能でかつ軸方向に移動可能に結合する。そして、容器本体とカートリッジとを相対回転させると、カートリッジ後端の回転が案内部材に伝達され、次に案内部材の回転が溝穴に介挿されたリブを介して押出棒に伝達され、容器本体と螺合する押出棒が繰出してカートリッジ内部の芯チャックおよび化粧料が先端側に繰り出す。すなわち、芯チャックを押圧する機能は棒状部が行い、案内部材と回転不能かつ摺動自在に係合する機能は溝穴にリブが介挿することで行うので、結果として、棒状部にはねじりモーメントがかからないから棒状部が折れることはない。また、案内部材の回転はリブを介して伝達されるから、確実に回転が伝達できる。 【0011】また、本発明のカートリッジ式棒状繰出容器は、前記案内部材の筒外周面に設けた係止部と前記筒部との間に圧縮コイルバネを介挿し、この圧縮コイルバネにより前記押出棒を前記引き込む側に付勢する構成にしたものも例示できる。 【0012】更に、本発明のカートリッジ式棒状繰出容器は、前記案内部材が前記先筒の後端と当接する当接部を有すると共に前記案内部材が前記容器本体内に設けられた係止部を介して遊嵌され、この係止部と前記案内部材との間に前記案内部材を前記繰り出し側に付勢する弾性体が介挿されており、前記カートリッジと前記容器本体とを嵌合することにより、前記先筒の後端と前記当接部が当接して前記案内部材が前記引き込む側に移動し、前記弾性体の付勢により前記カートリッジと前記容器本体の回転抵抗が発生する構成にしたものも例示できる。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態に係るカートリッジ式棒状繰出容器を図1〜図5に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態ではカートリッジ内に棒状化粧料(アイライナー)を収納し、カートリッジと容器本体との相対回転により、棒状化粧料を繰り出すカートリッジ式棒状化粧料繰出容器として説明する。 【0014】[カートリッジ式棒状化粧料繰出容器の構造]カートリッジ式棒状化粧料繰出容器は、図1および図5に示すように、その全体形状が筆記具の如き細長い棒状をしたものである。カートリッジ式棒状化粧料繰出容器は、先筒2内に棒状化粧料(アイライナー)Mを保持する芯チャック3を含むカートリッジ10と、このカートリッジ10が回転可能に組み込まれる容器本体20と、容器本体20の内部に組み込まれかつ芯チャック3を繰り出すのに用いる押出棒24と、先筒2の後端と回転不能でかつ軸方向に移動可能に結合すると共に押出棒24を挿通して軸方向に摺動自在に案内する案内部材25などの部材から構成される。 【0015】[先筒2]先筒2は図1および図2に示すように、大径部2aと小径部2bとを有し、大径部2aはその横断面が円形をし、かつ先端に向けて次第に細くなる先細り形状をしている。また、小径部2bは大径部2aの後端に連続する円筒部のことであって、この小径部2bの外周面のうち後端よりの箇所には、小径部2bの周方向に巡らせた周溝部2cを形成してある。 【0016】また、先筒2はその長手方向に芯チャック3を収納し、かつ押出棒24が通る貫通穴2dを大径部2aと小径部2bとを通じて有する。この貫通穴2dはその先端および後端の一定距離を除き、長手方向に沿って相互に対向する一対の長溝2eを有する。そして、貫通穴2dの後端には貫通穴2dより大径の後端穴部を有し、この後端穴部に尾栓4を挿入することによって貫通穴2dの後端開口は塞がれる。 【0017】尾栓4は一端に鍔部4bを設けた円筒軸部4aで形成され、円筒軸部4aが貫通穴2dの後端穴部に挿入されて先筒2の後端開口を塞いでいる。また、円筒軸部4aは、案内部材25の結合部25cおよび押出棒24が通る貫通穴4cを有する。この貫通穴4cは軸方向に延びる多数のスプライン溝4dを周方向に等間隔で形成してある。このスプライン溝4dは、案内部材25の結合部25cとスプライン結合できるように、その大きさや長さを設定してある。更に、尾栓4と芯チャック3との間には芯チャック用引きバネ51を取り付けてある。 【0018】[芯チャック3]芯チャック3は、図1に示すように、棒状化粧料Mを把持する把持部3aと、この把持部3aの後端に連続し、かつ把持部3aよりも小径円筒で押出棒24と当接する当接部3bとからなる。 【0019】把持部3aはその外周面に一対の突起3cを有する。この突起3cは先筒2の長溝2eに摺動自在に係合し、これにより先筒2の貫通穴2dに沿って芯チャック3を案内する。よって、先筒2の長溝2eは、芯チャック3を貫通穴2dに沿って案内する案内溝であり、芯チャック3の突起3cは案内片といえる。 【0020】芯チャック用引きバネ51は一端に小径部51aを有し、他端に大径部51bを有するコイルバネである。小径部51aと大径部51bとを繋ぐ中間部分のコイル径は芯チャック3の当接部3bの外周面に巻回可能に形成されている。 【0021】芯チャック3の当接部3bにはその外面のうち把持部3a寄りの箇所に芯チャック用引きバネ51の小径部51aを係止する節条部3dを有する。芯チャック用引きバネ51の大径部51bは尾栓4で貫通穴2dの後端穴部を塞ぐときに尾栓4と小径部2bの内壁面との間で挟持される。芯チャック用引きバネ51は、押出棒24により芯チャック3が貫通穴2dを軸方向先端側に移動したときに、これを軸方向後端側へ向けて付勢して引き戻す。 【0022】以上、先筒2にこのような構成部材を備えてなるものがカートリッジ10であり、カートリッジ10の先端側には先筒2を覆う前端キャップ5が設けられている。 【0023】[容器本体20]容器本体20は、図1に示すように、中空円筒形をしており、その中にカートリッジ10の一部すなわち先筒2の小径部2bと、案内部材25および押出棒24の全部とを収納する。 【0024】また、容器本体20の内面には、カートリッジ10、案内部材25および押出棒24の容器本体20への収納に先立って、カートリッジ10に係わるライナ21と案内部材25および押出棒24に係わるライナ22とが嵌入されている。これらのライナ21,22は、ともに合成樹脂であって両端開口の円筒形をしており、容器本体20内に嵌入後は容器本体20に対し回転したり抜け出したりすることはない。 【0025】容器本体20の後端には、保持部材31に挟接された化粧料塗布具(スポンジでできたチップ)32とこれを保護する後端キャップ33とが設けられている。[ライナ21]カートリッジ10に係わるライナ21は円筒形状を有し、後端より所定位置離れた内周面に凸状の周段部21aを設けている。この周段部21aは、カートリッジ10を装着した時、先筒2の周溝部2cに係合する。 【0026】[ライナ22]押出棒24に係わるライナ22は円筒形状を有し、その内周面には先端部を除き雌ねじ状螺旋溝(雌ねじ部)22aが穿設してある。 【0027】ライナ22の先端部は、図2に示すように、雌ねじ部22aより大径の大径穴22bが形成されている。従って、雌ねじ部22aと大径穴22bとの間には段差が生じており、この段差部の内周面には凸状の係止部22cが形成されている。 【0028】そして、大径穴22bには圧縮コイルバネ(請求項3の弾性体に相当)52が装着されている。この圧縮コイルバネ52は、大径穴22bの段差により軸方向後端側への進行が阻止される。一方、その段差と反対側では当接する案内部材25のフランジ部25dによって圧縮される。 【0029】[案内部材25]案内部材25は、図1に示すように、その中央に貫通穴25aを有し、この貫通穴25aに押出棒24が挿入される筒状体である。貫通穴25aに押出棒24を挿入した案内部材25は、容器本体20内で押出棒24を軸方向に案内する。 【0030】案内部材25は、図3に示すように、その先端から結合部25c、フランジ部(請求項3の当接部に相当)25d、中軸部25e、環状凸部(請求項2の係止部に相当)25f、小径軸部25gの順で構成されている。 【0031】結合部25cは先端に向けて長手方向に平行にスプライン溝を形成したスプライン軸となっている。そして、結合部25cは、図1に示すように、尾栓4のスプライン溝4dとスプライン結合できるように、その大きさや長さを設定してある。 【0032】フランジ部25dは結合部25cに隣接して設けられ、その外径が圧縮コイルバネ52の径より大径であって、ライナ22に案内部材25を装着したとき、フランジ部25dが圧縮コイルバネ52の一端側に向けられた状態で配置してある。このようにするのはフランジ部25dで圧縮コイルバネ52を受けるためである。 【0033】中軸部25eは圧縮コイルバネ52の径より小径であって、圧縮コイルバネ52が巻回される。環状凸部25fは中軸部25eの小径軸部25g寄りにあって、係止部22cの内径よりやや大きな外径を有している。 【0034】小径軸部25gは中軸部25eより更に小径であって、押出棒用押しバネ53が巻回される。また、案内部材25は図3に示すように、中軸部25e後端から小径軸部25gにかけて軸方向に沿って1本の溝穴25hを穿設している。 【0035】案内部材25はライナ22の貫通穴と係止部22cを介して遊び状態で嵌合するようになっている。[押出棒24]押出棒24は、図4に示すように、棒状部24aとこの棒状部24aの後端に設けられた円筒部24bとを有している。また、円筒部24bは棒状部24aが円筒部24bの中心になるように1本のリブ24cで連結された形状で形成されている。なお、リブ24cの幅は案内部材25の溝穴25hの幅よりやや小さめに形成され、押出棒24を案内部材25に挿通する際、溝穴25hにリブ24cを挿入させ、溝穴25hをガイドとして押出棒24を案内部材25の軸移動可能とする(図1および図2参照)。 【0036】円筒部24bは外周面にライナ22内に形成した雌ねじ部22aに螺合する雄ねじ状の突起(雄ねじ部)24d,24dを形成してある(図4参照)。そして、押出棒24を案内部材25に挿通するにあたり、案内部材25の小径軸部25gに押出棒用押しバネ(請求項2の圧縮コイルバネに相当)53を外嵌状に介装し、押出棒24の棒状部24aを案内部材25に挿通することで円筒部24bの側面24eと案内部材25の環状凸部25fとの間に押出棒用押しバネ53が位置するようになる。 【0037】この押出棒用押しバネ53によって、押出棒24は常時軸方向後端側(引き込み側)に付勢される。また、押出棒用押しバネ53は圧縮コイルバネ52よりも小径のコイルバネであって、案内部材25の環状凸部25fにその先端が保持され後端が押出棒24の円筒部24bの側面24eに当接する。この時、押出棒24が結合部25cから突出する量は、芯チャック3の後端に押出棒24の先端が当たる程度である。 【0038】[実施の形態の作用]カートリッジ式棒状化粧料繰出容器において、図1に示すように、容器本体20にカートリッジ10を装着すると、圧縮コイルバネ52の弾撥力によってフランジ部25dがカートリッジ10後端の尾栓4を押す。すると、尾栓4を介して先筒2が先端方向に付勢された状態となり、周溝部2cの一端に本体容器20側の周段部21aが係合状態となるので、圧縮コイルバネ52の付勢力は摩擦力となり、容器本体20とカートリッジ10との間で回転抵抗が発生する。すなわち、本体容器20側のフランジ部25dと周段部21aとの間に、カートリッジ10側は周溝部2cより後端部分および尾栓4の鍔部4bが挟接される。この挟接によって容器本体20とカートリッジ10とを相対回転したときに、両者の間には作動抵抗が生じ、カートリッジ10と容器本体20との相対回転を阻止する。 【0039】容器本体20にカートリッジ10を嵌合した状態でこれらを相対回転すると、図5に示すように、容器本体20に含まれている押出棒24は、これが案内部材25の溝穴25hにリブ24cを介挿されて回転不能に係合しており、案内部材25の回転が押出棒24に伝達される。そして、雄ねじ部24dが雌ねじ部22aに螺合して回転し、押出棒24は容器本体20内を軸方向先端側に向けて移動し、この移動に伴って押出棒24の先端が芯チャック3の当接部3bを芯チャック用引きバネ51の付勢力に抗して押圧し、芯チャック3を軸方向先端側へ押し出すので、芯チャック3の棒状化粧料Mが先筒2の貫通穴2dから繰り出される。 【0040】次に、カートリッジ10を容器本体20から抜き取ると、図2に示すように、案内部材25のフランジ部25dにより圧縮コイルバネ52にかかっていた押圧が解除され、案内部材25は圧縮コイルバネ52による付勢力により軸方向前端側に移動するが、環状凸部25fがライナ22の係止部22cに当接することにより、案内部材25のそれ以上の進行を阻止する。 【0041】同時に尾栓4と案内部材25とのスプライン結合が解除されるので、案内部材25は回転可能になる。そして、案内部材25と押出棒24とは回転不能かつ摺動可能に係合しており、押出棒24には筒部24bの側面24eを介して軸方向後端側(引き込み側)に向けて押出棒用押しバネ53による付勢力がかかっている。また、押出棒24と容器本体20とはライナ22を介して螺合関係にある。従って、この押出棒用押しバネ53による付勢力で、押出棒24は案内部材25とともに回転しつつ軸方向後端側に向けて初期位置に瞬時に戻る。 【0042】一方、カートリッジ10を容器本体20から抜くと、カートリッジ10側では押出棒24によって先筒2の貫通穴2dから軸方向先端側に押しやられていた芯チャック3が、芯チャック用引きバネ51の付勢力によって軸方向後端側に引き戻される。よって、芯チャック3に保持された棒状化粧料Mは先筒2内に自動的に収納される。 【0043】この実施形態の構成によれば、カートリッジ10を容器本体20に組み込んだ時、案内部材25が先筒2の後端と回転不能でかつ軸方向に移動可能に結合する。そして、容器本体20とカートリッジ10とを相対回転させると、カートリッジ10後端の回転が案内部材25に伝達され、次に案内部材25の回転が溝穴25hに介挿されたリブ24cを介して押出棒24に伝達される。すると、容器本体20と螺合する押出棒24が繰出し、カートリッジ10内部の芯チャック3および棒状化粧料Mが先端側に繰り出す。すなわち、芯チャック3を押圧する機能は棒状部24aが行い、案内部材25と回転不能かつ摺動自在に係合する機能は溝穴25hにリブ24cが介挿することで行うので、結果として、棒状部24aにはねじりモーメントがかからないから折れることはない。また、案内部材25の回転はリブ24cを介して伝達されるから、確実に回転が伝達できる。 【0044】なお、この実施の形態では、案内部材25を繰り出し側に付勢する弾性体として圧縮コイルバネ52を用いたが、この発明の弾性体は圧縮コイルバネ52に限定されるものではなく、案内部材25を繰り出し側に付勢する弾性体であれば、ゴム製の円筒状部材であってもよい。 【0045】 【発明の効果】以上本発明によれば、カートリッジを容器本体に組み込んだ時、案内部材が前記先筒の後端と回転不能でかつ軸方向に移動可能に結合する。そして、容器本体とカートリッジとを相対回転させると、カートリッジ後端の回転が案内部材に伝達され、次に案内部材の回転が溝穴に介挿されたリブを介して押出棒に伝達され、容器本体と螺合する押出棒が繰出し、カートリッジ内部の芯チャックおよび、化粧料が繰り出す。すなわち、芯チャックを押圧する機能は棒状部が行い、案内部材と回転不能かつ摺動自在に係合する機能は溝穴にリブが介挿することで行うので、結果として、棒状部にはねじりモーメントがかからないから折れることはない。また、案内部材の回転はリブを介して伝達されるから、確実に回転が伝達できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591147339 【氏名又は名称】株式会社トキワ
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| 【出願日】 |
平成11年8月16日(1999.8.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100089244 【弁理士】 【氏名又は名称】遠山 勉 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−46145(P2001−46145A) |
| 【公開日】 |
平成13年2月20日(2001.2.20) |
| 【出願番号】 |
特願平11−229856 |
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