| 【発明の名称】 |
鞄用ハンガー |
| 【発明者】 |
【氏名】和泉 一郎
|
| 【要約】 |
【課題】鞄に取り付けるハンガーに被服を掛けた状態のまま、鞄の開閉が出来るようにすることを課題とする。
【解決手段】鞄用ハンガーにおいて、棒状もしくは紐状の被服掛け部分と、被服掛け部分を鞄に対して略水平に取り付ける取り付け部分と、鞄に取り付けられた被服掛け部分を鞄の前面側及び背面側に回転移動可能に支持する取り付け部分に設けられた回転支持部分とを設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】棒状もしくは紐状の被服掛け部分と、被服掛け部分を鞄に対して略水平に取り付ける取り付け部分と、鞄に取り付けられた被服掛け部分を鞄の前面側及び背面側に回転移動可能に支持する取り付け部分に直接的又は間接的に設けられる回転支持部分とを有する鞄用ハンガー。 【請求項2】前記取り付け部分は鞄の取っ手に取り付けられ、前記回転支持部分は被服掛け部分を鞄の上面をまたいで回転可能に支持する請求項1の鞄用ハンガー。 【請求項3】棒状もしくは紐状の被服第1被服掛け部分と、この第1被服掛け部分を鞄に取り付ける取り付け部分と、棒状もしくは紐状の第2被服掛け部分と、この第2被服掛け部分を、鞄に取り付けられた前記第1被服掛け部の下方で上下動可能に、前記第1被服掛け部分もしくは前記鞄に支持する支持部分と、上下動可能に支持された第2被服掛け部分を上方位置で係止する第2被服掛け部分係止部がある鞄用ハンガー。 【請求項4】〔請求項1〕から〔請求項3〕に記載した鞄用ハンガーを取り付けた鞄 |
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、鞄に取り付けて被服を掛ける器具に関する。 【0002】 【従来の技術】暑い夏、通勤時や、日中、屋外で背広の上着を脱いで、手に持ったり、腕に掛けたり、また、鞄の上部に掛けている人をよく見かける。手に持った場合は持ちにくいし、腕に掛けた場合は背広の上着を掛けた腕が大変あつい。また、長袖のYシャツを着ている場合、背広の上着を掛けた腕の部分がシワになることがある。鞄の上部に掛けた場合、背広の上着がシワになったり、鞄からずり落ちることがある。また、鞄の上部に掛けた背広の上着によって鞄の開閉部分を塞がれる為、鞄の開閉が出来なくなる。 【0003】そして、鞄と上着を持っていると、両手を自由に使うことが出来ず、電話を掛ける時や、トイレに行ったときなど非常に困るし、大変うっとうしい。(冬、コートを脱いで持ち歩く時も前記と同様の事が言える。) 【0004】これらの問題に対処するために、鞄にハンガーを取り付ける「カバン取り付け用キャリーハンガー」(実開昭61−31275号公報)がある。「カバン取り付け用キャリーハンガー」は、被服掛け部分を鞄に取り付ける取り付け部分を、鞄の取って部分全体に掛けるか、または、取っ手の2つの根元に引っ掛けて、被服掛け部分に被服を掛けるものである。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上記カバン取り付け用キャリーハンガーでは、被服掛け部分が、前面側片側に固定されるため、取って部分が鞄の背面側に連なる上部に付いている物は、鞄の前面側を上着で塞いでしまうため、上着を掛けた状態で、鞄を開閉できない。打開策として、被服掛け部分を鞄の背面側にすると、鞄の開閉が可能になる。しかし、その場合は、被服掛け部分に掛けた上着が、体とすれあい、シワになる可能性がある。 【0006】また、上着を被服掛け部分に掛けた場合、上着は2つ折りの状態で、通常は鞄よりも長くなり、鞄を地面に置いたときに上着が地面に着いてしまうという問題点がある。以上の問題点を解決するために、本発明では、被服掛け部分に上着を掛けた状態での鞄の開閉と、その状態で鞄を地面に置いたときに上着が地面につかないようにすることを課題とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】以上の問題を解決するために、請求項1に記載の発明では、鞄に取り付ける取り付け部分に回転支持部分が設けられている為、被服掛け部分が鞄の前背面両面に回転移動し、上着を掛けた状態でも、鞄の開閉を可能にし、請求項2に記載の発明では、回転支持部分は被服掛け部分が鞄の上面をまたいで回転可能に支持する為、回転に有するスペースが、最小限に抑えられる。 【0008】また、請求項3に記載の発明では、第1被服掛け部分と同様の第2被服掛け部分を、第1被服掛け部分の下方で上下動可能にする。このような構成により鞄に取り付けられた鞄用ハンガーの第1被服掛け部分を、2つ折りにした被服で上から、はさむように被服を掛ける。この時、第1被服掛け部分の下方にある第2被服掛け部分は、鞄の前面側と被服の間にくるように、被服を掛ける。その状態で、第2被服掛け部分を、上方位置で係止する第2被服掛け部分係止部に係止することにより、2本の被服掛け部分に掛けられた被服は4つ折り状態になり、鞄よりも被服の長さが短くなる為、被服掛け部分に被服を掛けたままでも、鞄を地面に置くことが可能になる。 【0009】なお、鞄の前背面両面とは、鞄の取っ手を持ったときに体の方を向く面と、これに対向する面の両面をいい、通常、前面とは鞄のブランドのエンブレムなどがついている面のことであり、背面とはその反対側のことである。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。 【0011】(実施の形態1)図1に実施の形態1に係る鞄用ハンガー1の斜視図を示す。図のように、この鞄用ハンガー1は、被服掛け部分Aと、回転支持部分Bと、取り付け部分Cと、連結部分Dとを有する。被服書け部分Aは棒状であり、被服掛け部分Aの両端にはL字状の連結部分Dが互いの端部をそれぞれ対向するように向けて一体的に設けられている。さらに、連結部分Dの互いに対向する端部には取り付け部分Cが設けてあり、連結部分Dと取り付け部分Cとの間には取り付け部分Cが自在に回動するように支持する回転支持部Bが設けてある。なお、回転支持部Bはここでは取り付け部Cに直接的に取り付けられているが、連結部分Dの水平部材の途中に設けるようにする等、取り付け部分Cに間接的に取り付けてもよい。また、鞄用ハンガー1は、プラスチック、金属、木、真鍮などで形成され、被服掛け部分A及び連結部分Dは、皮や、布などで被われている。 【0012】図2に取り付け部分Cと回転支持部分B近傍の拡大図を示す。取り付け部分Cは回転支持部Bに回転支持される筒状の軸部bと、軸部bの先端に設けられる鉤状の鉤部cと、軸部bと鉤部cの先端との間を塞ぐように設けられる留め部aとを有する。留め部aは回転支持部分Bの方向へスライド可能に軸部bに支持されており、さらに、筒状の軸部b内に内蔵された図示しない圧縮バネで鉤部cの方向へ押されていて、通常は図の位置にある。取り付け部Cはこのような構成を有するので、留め部aに力を加え、留め部aを押圧ばねに逆らって回転支持部Bの方向へスライドさせると鉤部cが開放される。この開放された鉤部cの内部へ取り付ける対象物を挿入し、その後、留め部aに掛けた力をなくすと留め部aが元に戻って鉤部cを塞ぎ、取り付け部分Cが対象物に取り付けられることとなる。 【0013】図3に実施の形態1に係る鞄用ハンガー1を鞄に取り付けた図を示す。図のように2つの取り付け部分Cを上述のようにして鞄の取っ手部分の両端に取り付けることで、鞄用ハンガーが鞄の前面部分に取り付ける。このようにすると被服掛け部分が鞄に対して略水平に取り付けられる。 【0014】図4に鞄に取り付けられた鞄用ハンガー1の被服掛け部分Aの回転を示す図を示す。鞄に取り付けられた鞄用ハンガー1の被服掛け部分Aは、取り付け部分Cに設けられた回転支持部分Bの回転により、鞄の上面をまたいで回転し、点線で示した鞄の背面部分に移動可能である。 【0015】図5に鞄に取り付けられた鞄用ハンガー1の被服掛け部分Aに、被服を掛けた図を示す。鞄用ハンガー1の被服掛け部分Aを、2つ折りにした被服で上から、はさむように被服を掛ける。図5に示すように、鞄に取り付けられた鞄用ハンガー1の被服掛け部分Aに掛けられた被服は、鞄の前面側にある。通常は、この状態で鞄を持ち運ぶ。 【0016】そして、鞄を開閉したい場合は、鞄に取り付けられた鞄用ハンガー1の回転部分Bを回転させることにより、被服を鞄用ハンガーの被服掛け部分Aに掛けたままで、鞄の上面をまたいで鞄の背面側に持っていく。これにより、鞄の開閉で動く鞄の前面部分を塞ぐことがなく、鞄用ハンガー1の被服掛け部分Aに被服を掛けたままでも、鞄の開閉が可能になる。 【0017】(実施の形態2)図6■■に実施の形態2に係る鞄用ハンガー2の斜視図を示す。この鞄用ハンガー2は、第1被服掛け部分Aと、第2被服掛け部分Eの2本の被服掛け部分と、取り付け部分Cと、連結部分Dと、回転支持部分Bと、ジョイント部Gにより構成される。第1被服掛け部分Aと連結部分Dと取り付け部分Cと回転部分Bは実施の形態1と同様なので説明を省略する。 【0018】第2被服掛け部分Eは、第1被服掛け部分Aと同様に、プラスチック、金属、木、真鍮などで形成され、皮や、布などで被われている。ジョイントGは紐で形成され第1被服掛け部分Aと第2被服掛け部分Eとをつないでいる。なお、ジョイントGは棒状体であってもよい。 【0018】第2被服掛け部分Eは、第1被服掛け部分と紐のジョイントGでつながれているので第1被服掛け部分Aの下方で、上下動する。即ち、ジョイントGは第2被服掛け部分を第1被服掛け部分に上下動可能に支持する支持部分を形成する。なお、ジョイントGが棒の時は、第1被服掛け部分Aと第2被服掛け部分EをつないだジョイントGの中心部分でジョイントGを2つ折りとなるリンクとすることで第2被服掛け部分Eが上下動するようにできる。また、ここでは支持部分としてジョイントGで第1被服掛け部分Aに第2被服掛け部分Eを設けたが、第2被服掛け部分Eは鞄に直接上下動可能に固定するようにしてもよい。 【0019】図6■は、第2被服掛け部分Eが、第1被服掛け部分Aの下方で最下方にある時を示す。 【0020】図6■は、第2被服掛け部分Eが、第1被服掛け部分Aの下方で最上方にある時を示す。図6の鞄用ハンガー2の第1被服掛け部分Aには第1被服掛け部分Aに第2被服掛け部分Eを係止する第2被服掛け部分係止部としての係止具Fが付いていて、図6■のように第2被服掛け部分Eを上方の位置で係止する。第1被服掛け部分Aに取り付けられた係止具Fは、被服掛け部分と同様の材料で構成され、第1被服掛け部分Aを始点にL字型のものであり、第1被服掛け部分Aと水平方向で同一になる面に第2被服掛け部分Eを載せて係止する。 【0021】図7に実施の形態2に係る鞄用ハンガー2を鞄に取り付けた図を示す。図のように鞄用ハンガー2は、2つ取り付け部分Cを鞄の取っ手部分の両端に取り付けることで、鞄の前面部分に取り付けられる。 【0022】図8■■に鞄に取り付けられた被服掛け部分を2本有する鞄用ハンガー2の各被服掛け部分に被服を掛ける手順を表す図を示す。 【0023】まず、図8■に示すように鞄用ハンガー2の第1被服掛け部分Aを、2つ折りにした被服で上から、はさむように被服を掛ける。この時、第1被服掛け部分Aの下方にある第2被服掛け部分Eは、鞄の前面側と被服の間のくるように、被服を掛ける。 【0024】続いて図8■に示すように、その状態で、第2被服掛け部分Eを、第1被服掛け部分Aに取り付けられた、第1被服掛け部分Aに第2被服掛け部分をE係止する第2被服掛け部分係止部Fに係止することにより、2本の被服掛け部分に掛けられた被服は4つ折り状態になる。図8■に示すように通常の被服なら4つ折りなると第1被服掛け部分Aから鞄の底面までの長さよりも短くなるので鞄を置いても被服が地面にふれることがない。 【0025】図9に、本発明「鞄用ハンガー」の変形例の一部を示す。 【0026】図9■は、鞄用ハンガーの被服掛け部分Aと取り付け部分Cとを連結する連結部分Dが片側一つだけの鞄用ハンガーの図を示す。この場合、2つ折りにした被服を、被服掛け部分Aの真横から被服掛け部分をはさむように掛ける。被服掛け部分Aと取り付け部分Cと回転部分Bは実施の形態1と同様なので説明を省略する。 【0027】図9■は、鞄用ハンガーの被服掛け部分Aと取り付け部分Cとを連結する連結部分Dが紐状の鞄用ハンガーの図を示す。被服掛け部分Aと取り付け部分Cと回転部分Bは実施の形態1と同様なので説明を省略する。 【0028】その他、バリエーションとして、鞄用ハンガーの被服掛け部分が紐状のもの、鞄用ハンガーを、鞄の取っ手部分以外の鞄の側面部分などに取り付けるもの、鞄用ハンガーの取り付け部分に取り付けられた回転支持部分の回転を鞄の横側から回転させるものなどがある。 【0029】 【発明の効果】以上の説明から本発明は、次のような効果を奏する。まず、請求項1に記載の発明では、鞄に取り付けられた被服掛け部分を鞄の前面側及び背面側に回転移動が可能なため、鞄の前面部分の開閉部分が、被服掛け部分に掛けられた被服に塞がれることがなく、鞄用ハンガーの被服掛け部分に被服を掛けたままの状態で、鞄を開閉することが出来る。 【0030】請求項2に記載の発明では、回転支持部分は被服掛け部分を鞄の上面をまたいで回転可能に支持する為、回転に有するスペースが、最小限に抑えられる。 【0031】請求項3に記載した発明では、第1被服掛け部分の下方で上下動可能な第2被服掛け部分を取り付けることにより、第2被服掛け部分により、第1被服掛け部分に掛けた被服を4つ折りにすることが出来、鞄用ハンガーの被服掛け部分に被服を掛けた状態で、鞄を地面に置いても、被服が汚れることがない。 【0032】請求項4に記載した発明では、鞄に本発明「鞄用ハンガー」を取り付けることにより、背広の上着やコートを脱いで、持ち歩く時に、手に持ったり、腕に掛けたりする必要がなく、また、鞄の上部に掛けたりしなくてもすむ。これにより、上着をきれいな状態で持ち運ぶことが出来、手に持ったり、腕に掛けた時の煩わしさから開放される。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】599144664 【氏名又は名称】和泉 一郎
|
| 【出願日】 |
平成11年9月6日(1999.9.6) |
| 【代理人】 |
|
| 【公開番号】 |
特開2001−70029(P2001−70029A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月21日(2001.3.21) |
| 【出願番号】 |
特願平11−292759 |
|