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【発明の名称】 棒状品物用ケース
【発明者】 【氏名】クリステイアン・ライベック

【要約】 【課題】取出しやすい位置決めのためまたは作業場所でケースを傾斜させるための効果的な補助手段を有する、低価格で、安定しそして機械的に充填可能な棒状品物のためのケースを提供する。

【解決手段】棒状の品物用のケースは互いに枢着連結された収容部分と閉鎖部分からなり、閉鎖部分が付加的に、ケースを傾斜状態に保持する補助具または器具として形成され、それによってケースが所定の傾斜位置または普通の使用位置にもたらされ、この位置に保持可能である。閉鎖部分2は所定のフラップヒンジ14によって収容部分に枢着連結または開閉可能に連結されている。閉鎖部分2は分割され、開放可能に形成されている。閉鎖部分は下側の閉鎖シェル21と上側の閉鎖シェル22からなり、両閉鎖シェル21,22は所定の閉鎖ヒンジ23によって開放可能に互いに連結され、相対的に揺動可能に配置されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも収容部分と閉鎖部分からなり、両部分が互いに枢着連結され、閉鎖部分が付加的に、ケースを傾斜位置に保持する補助具または器具として形成され、それによってケースが所定の傾斜位置または普通の使用位置にもたらされ、この位置に保持可能である、棒状の品物、特に筆記ペン、製図用ペン、クレヨン、マーカーペンまたは化粧ペンあるいは筆記具、製図用器具、絵画用器具、マーカー用器具または化粧器具のためのケースにおいて、閉鎖部分(2)が所定のフラップヒンジ(14)によって互いに枢着連結または開閉可能に連結され、閉鎖部分(2)が分割され、開放可能に形成され、閉鎖部分が下側の閉鎖シェル(21)と上側の閉鎖シェル(22)からなり、両閉鎖シェル(21,22)が所定の閉鎖ヒンジ(23)によって開放可能に互いに連結され、相対的に揺動可能に配置されていることを特徴とするケース。
【請求項2】 両部分(1,2)のヒンジ(13,14,23)または連結部がフィルムヒンジとして形成され、それによって両部分(1,2)がヒンジ状に相対的に動くことができるように連結され、そうでないときには互いに固定連結されていることを特徴とする請求項1記載のケース。
【請求項3】 フラップヒンジ(14)と閉鎖ヒンジ(23)が、ケース軸線(x)に対して横方向にまたは垂直方向に、すなわち横軸線(y)に対して平行に延びるように配置されていることを特徴とする請求項1または2記載のケース。
【請求項4】 収容部分(1)と閉鎖部分(2)が曲げ剛性を有する永久弾性的な合成樹脂からなっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のケース。
【請求項5】 ケースがポリプロピレン、場合によっては透明なポリプロピレンからなっていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のケース。
【請求項6】 収容部分(1)が底シェル(11)とカバーシェル(12)からなり、底シェル(11)とカバーシェル(12)が収容部分ヒンジ(13)によって互いに連結されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のケース。
【請求項7】 底シェル(11)とカバーシェル(12)と両閉鎖シェル(21,22)が、形状補完的、摩擦的または材料一体的な連結手段によって固定連結され、必要に応じて取り外し可能にかつ互いに閉鎖可能に連結されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載のケース。
【請求項8】 ケース内に収容すべき棒状の品物(9,91)を正しい位置に位置決めするために、固定部(111)が少なくとも収容部分(1)およびまたは閉鎖部分(2)内に設けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載のケース。
【請求項9】 収容部分(1)と閉鎖部分(2)が形状補完的な係止要素(41)と適当な位置決め部(31)によって閉鎖位置(V)で互いに固定可能であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載のケース。
【請求項10】 収容部分(1)と閉鎖部分(2)が閉鎖位置(V)で互いに安定し、ケース軸線(x)に沿ったおよびケース軸線に対して横向きの運動および摺動をしないよう保持されるように、形状補完的な係止要素(41)と補完的な位置決め部(31)が形成および配置されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載のケース。
【請求項11】 下側の閉鎖シェル(21)と上側の閉鎖シェル(22)が異なる長さを有し、閉鎖ヒンジ(23)から出発して、上側の閉鎖シェル(22)が下側の閉鎖シェル(21)よりも短く形成されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一つに記載のケース。
【請求項12】 ケースが傾斜位置(A)で10〜50°、特に20〜30°の傾斜角度(a)を有するように、両閉鎖シェル(21,22)の長さが異なっていることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一つに記載のケース。
【請求項13】 上側の閉鎖シェル(22)の支持エッジ(221)が、ケースの傾斜位置(A)で、挿入された棒状の品物(9,91)に点状に接触するように形成されていることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一つに記載のケース。
【請求項14】 ケースの傾斜位置(A)で、上側の閉鎖シェル(22)の支持エッジ(221)の各々の波形尖端部(222)が、挿入された棒状の品物の外周に直接接触するように、支持エッジが波形に形成されていることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一つに記載のケース。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも収容部分と閉鎖部分とからなり、両部分が互いに枢着連結されている、棒状の品物、特に筆記ペン、製図用ペン、クレヨン、マーカーペンまたは化粧ペンあるいは筆記具、製図用器具、絵画用器具、マーカー用器具または化粧器具のためのケースに関する。
【0002】
【従来の技術】このようなケースは例えばドイツ連邦共和国特許第3921781号公報(公開日:1991年1月10日)によって知られている。この公報に記載された“硬質プラスチックケース”は折畳み可能な蓋を備えている。この蓋は、折り曲げ時に案内ピンが案内溝内を滑動し、それによって蓋の位置決めを補助することができるように、回転支承されて固定されている。この場合、ケースの取出し位置または傾斜位置は案内溝の形成と案内溝内での蓋支承部材の運動によって生じる。従って、これはケースが比較的に高価であり、かつ位置決めが非常に狭い範囲に制限される。
【0003】実公昭53−6516号公報(公告日:昭和53年2月18日)により、いわゆる“軟質プラスチックケース”において、閉鎖部分またはカバー部分の範囲に補強部を取付け、それによって閉鎖部分を下方に揺動させたときに、支えを形成し、この支えにより、好ましい取出し位置にケースを傾斜させることができる。この場合、支持帯状体が更に、取出し位置を固定するために寄与する。この場合、ケース自体は安価であるが、解決策は比較的にコストがかかる。この解決策は更に、不安定であり、取出し位置で確実に固定保持することができない。
【0004】両ケースの場合には更に、機械的にまたは自動的に充填できるかどうか判らない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の課題は、棒状の品物を簡単に充填可能にかつ容易に取出しできるように収容し、それにもかかわらず確実に保持し、更に取出しやすい位置決めのためまたは作業場所でケースを傾斜させるための効果的な補助手段を有する、低価格で、安定しそして機械的に充填可能な棒状品物のためのケースを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題は、請求項1に記載した特徴によって解決される。
【0007】提案した解決策の有利な実施の形態と発展形態は、特許請求の範囲に記載されている。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、若干の図にもづいて本発明を詳しく説明する。
【0009】図1,2に示したケースE1,E2はそれぞれ収容部分1を備えている。この収容部分は底シェル11とカバーシェル12とによって形成されている。この底シェルとカバーシェルはケース軸線xに対して平行に延びる閉鎖軸線zに沿って互いに連結されている。閉鎖部分2は下側の閉鎖シェル21と上側の閉鎖シェル22とからなり、この両閉鎖シェルは一方では、閉鎖ヒンジ23によって固定連結および揺動可能に互いに連結され、他方ではフラップヒンジ14によって底シェル11に固定連結および揺動可能に連結され、そして支持されている。支持エッジ221または波形尖端部222は上側の閉鎖シェル22の端面側輪郭を形成している。収容部分ヒンジ13はケース軸線xに対して平行に底シェル11とカバーシェル12の長い側面に沿って配置されている。その代わりに、底シェル11とカバーシェル12の間のヒンジ状の継手を底プロフィル15に設けてもよい。これによって、すべての部分11,12,21,22の一様に伸ばされる構造が生じる。この部分はフィルムヒンジ13,14,23によって互いに連結されている。
【0010】図3は他のケースE3の開放位置または充填位置Bを示している。この場合、収容部分ヒンジ13はケース軸線xの他方の側に配置されている。その代わりに、この収容部分は両収容部分シェル11,12のプロフィル底15にフィルムヒンジとして配置することができる。収容部分1の底シェル11は軸方向においてフラップヒンジ14によって画成されている。このフラップヒンジには、固定部111を備えた、棒状の品物を方向づけて収容するための閉鎖部分2の下側の閉鎖シェル21が接続している。同様にフィルムヒンジ状の閉鎖ヒンジ23が横方向に向いた閉鎖軸zに沿って延びている。この閉鎖ヒンジには上側の閉鎖シェル22が接続している。この閉鎖シェル自体は波形尖端部222によって画成されている。充填位置Bでは、棒状の品物をケース軸線xと平行に容易に挿入できるようにするために、両閉鎖シェル21,22が伸ばされて開放されているかまたは付加的に下方に揺動開放されている。同様に揺動開放された収容部分1のカバーシェル12内には、例えば筆記具に設けられたクリップまたはその他の突出する部分を固定するために窪み121と、位置決め部31が見える。この位置決め部の外側の凹部には、閉じたケースを確実に錠止するための係止要素41が係止可能である。
【0011】図4には、部分的に開放したケースの一部が示してある。底シェル11とカバーシェル12からなるこのケースの収容部分1は、閉鎖範囲に位置決め部31を備えている。ケースが完全に閉じたときに、この位置決め部には係止要素41が係合する。部分的に開放した図示位置では同様に、下側の閉鎖シェル21がフィルムヒンジ状のフラップヒンジ14に一体成形され、閉鎖部分2の上側の閉鎖シェル22が閉鎖ヒンジ23の後に接続していることが判る。この閉鎖シェルは支持エッジ221で終わっている。
【0012】図5には、ケースの一部が挿入品物と共に示してある。この場合、カバーシェル12の窪み121には、挿入された筆記具のクリップ92が挿入固定されている。
【0013】図6にはケースEの傾斜位置Aが示してある。この場合、底シェル11とカバーシェル12によって形成された収容部分1には、棒状の品物9、例えば筆記具91が挿入されている。この筆記具の外周90には、閉鎖部分2の波形尖端部222が接触している。この場合、挿入された各品物9には、波形尖端部が点状に接触し、それによってケースEは傾斜位置Aに支持されている。フラップヒンジ14の折り曲げ個所を介して収容部分1を閉鎖部分2に対して揺動させることによってこの傾斜位置が得られる。この場合得られた傾斜角度aは、下側の閉鎖シェル21に対する底シェル11の長さの比と、上側の閉鎖シェル22に対する下側の閉鎖シェル21の長さの比に応じて決まる。この上側のシェルと下側のシェルは閉鎖ヒンジ23によって互いに連結され、図示した使用位置Aにおいて互いに形状補完的にまたは摩擦的にかつ分離可能に連結されている。
【0014】ケースEを手に取り、閉鎖部分2を折り曲げることにより、使用位置Aを解除すると、閉鎖部分2は開放可能であり、開放状態で品物9,91にかぶせ、そして再び閉鎖可能である。そして閉鎖状態では、上側の閉鎖シェル22に設けた係止要素41は、カバーシェル12内に設けた位置決め部31に係合し、閉鎖されたケースを横方向に付加的に安定させる。というのは、これによって、ケース軸線xに沿ったあらゆる軸方向の動きが阻止されるからである。
【0015】図7は開放したケースEの充填位置B、例えば手動充填位置または取出し位置を示している。これは同時に傾斜位置Aでもある。その際、筆記具91が収容部分1に供給されるか場合によっては取り出される。この場合、閉鎖部分2の閉鎖シェル22の支持エッジ221は筆記具の外周90に接触している。閉鎖ヒンジ23に連結された両閉鎖シェル21,22は同様に、形状補完的な連結によって固定接合されているが、いつでも互いに分離可能である。
【0016】少なくとも収容部分1と閉鎖部分2とからなり、両部分1,2が互いに枢着連結されている、棒状の品物、特に鉛筆、製図用鉛筆、クレヨン、マーカーペンまたは化粧ペンあるいは筆記具、製図用器具、絵画用器具、マーカー用器具または化粧器具のための提案したケースは、収容部分1に揺動可能に固定された閉鎖部分2が下側の閉鎖シェル21と上側の閉鎖シェル22を備え、分割され、揺動開放可能に形成され、閉鎖部分2がケースを傾斜位置に保持する補助具または器具として付加的に形成され、それによってケースは所定の傾斜位置Aまたは普通の使用位置にもたらされ、この位置に保持可能である。
【0017】更に、互いに枢着連結され、相対的に動くことができる曲げ剛性を有する材料からなる複数の部分から構成され、少なくとも1個の収容部分1と閉鎖部分2が相対的に揺動可能に互いに連結され、ケース開放時に収容部分1が閉鎖部分2によって所定の傾斜位置に位置決めおよび保持可能である、棒状の品物、特に筆記器具、製図用器具または絵画用器具のための本発明によるケースは、閉鎖部分2が下側の閉鎖シェル21と上側の閉鎖シェル22からなり、両閉鎖部分が閉鎖ヒンジ23によって開閉可能に互いに連結され、かつ互いに揺動可能に配置され、閉鎖部分2がフラップヒンジ14によって収容部分1に開閉可能に枢着連結されている。
【0018】更に、このようなケースは特に、ヒンジ13,14,23または両部分1,2の連結部がフィルムヒンジとして形成され、それによって両部分1,2が互いに枢着連結され、そうでない場合には互いに固定連結されている。
【0019】この場合、フラップヒンジ14と閉鎖ヒンジ23は特に、ケース軸線xに対して横方向にすなわち垂直に、かつ横軸線yに対して平行に配置され、収容部分1と閉鎖部分2は曲げ剛性を有する永久弾性の合成樹脂、特にポリプロピレン、例えば透明なポリプロピレンからなっている。
【0020】収容部分1は好ましくは底シェル11とカバーシェル12からなり、底シェル11とカバーシェル12は好ましくは収容部分ヒンジ13によって互いに連結されている。底シェル11とカバーシェル12と両閉鎖シェル21,22は、形状補完的、摩擦的または材料一体的な連結手段によって固定連結され、必要に応じて取り外し可能にかつ互いに閉鎖可能に連結されている。そのために、キーとキー溝、係止突起またはその他の引っ掛け部を設けることができる。
【0021】ケース内に収容すべき棒状の品物9,91を正しい位置に位置決めするために、固定部111が少なくとも収容部分1およびまたは閉鎖部分2内に設けられていると有利であり、更に、収容部分1と閉鎖部分2が形状補完的な係止要素41と適当な位置決め部31によって閉鎖位置Vで互いに固定保持可能であると有利である。
【0022】そのために使用される形状補完的な係止要素41と補完的な位置決め部31は、収容部分1と閉鎖部分2が閉鎖位置Vで互いに安定し、ケース軸線xに沿ったおよびケース軸線に対して横向きの運動および摺動をしないよう固定保持されるように、形成および配置されている。
【0023】更に、下側の閉鎖シェル21と上側の閉鎖シェル22が同様に、形状補完的な連結手段およびまたは摩擦連結的な連結手段を備え、容易に分離可能に互いに閉鎖可能であると有利である。両シェル21,22は更に、異なる長さを有し、閉鎖ヒンジ23から出発して、上側の閉鎖シェル22が下側の閉鎖シェル21よりも短く形成されている。両閉鎖シェル21,22の異なる長さは、ケースが傾斜位置Aで10〜50°、特に20〜30°の傾斜角度aを有するように採寸されている。
【0024】棒状品物を容易に取り出すために、上側の閉鎖シェル22の支持エッジ221が、ケースの傾斜位置Aで、挿入された棒状の品物9,91に点状に接触するように形成されていると特に有利である。これ特に、ケースの傾斜位置Aで、上側の閉鎖シェル22の支持エッジ221の各々の波形尖端部222が、挿入された棒状の品物の外周90に直接接触するように、支持エッジが波形に形成されていることによって達成される。
【出願人】 【識別番号】390035437
【氏名又は名称】ヨット・エス・ステットラー・ゲゼルシャフト・ミツト・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー
【出願日】 平成12年7月21日(2000.7.21)
【代理人】 【識別番号】100069556
【弁理士】
【氏名又は名称】江崎 光史 (外3名)
【公開番号】 特開2001−61532(P2001−61532A)
【公開日】 平成13年3月13日(2001.3.13)
【出願番号】 特願2000−221130(P2000−221130)