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【発明の名称】 表示画面付電子機器を収納する携帯用ケース
【発明者】 【氏名】藤野 光司

【氏名】田口 順

【要約】 【課題】構成が簡易で、かつ汎用性の高い電子機器の携帯用ケースを提供する。

【解決手段】収納ケース31内を面状ファスナーの一方のファスナー片で覆い、電子機器2を保持する保持具4の底面に、他方のファスナー片を固定し、電子機器2の大きさや形状に応じた保持具4を用意することによって、1つのケース1で、複数の大きさの機器が収納できるような汎用性のある構成とした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 収納ケースと、一端辺が前記収納ケースの開口部に、開閉自在に接続されて、開口部を塞ぐ蓋体と、前記蓋体を前記収納ケースに閉じた状態で保持する固定手段と、前記収納ケースに両端が固定され、前記収納ケースの端辺部とともに輪を形成し、使用者の腰部付近に巻き付けられる第1の帯体と、先端が蓋体の開放側に接続され、使用者の肩又は首に引っかけられる第2の帯体と、前記収納ケースの内側面の少なくとも一部に配置された、面状ファスナーの一方のファスナー片と、面状ファスナーの他方のファスナー片を外側に有し、表示画面を露出するように電子機器を保持する保持具とを備えたことを特徴とする表示画面付電子機器を収納する携帯用ケース。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、野外等で使用する表示画面の付いた携帯用電子機器を収納する携帯用ケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、画面に操作用のペンをタッチして、地形の計測などの作業を行う電子機器がある。このような電子機器は、野外で使用されるため、持運びの利便性や、埃、雨、衝撃などの外部からの影響から機器を守る保護機能が要求される。また、表示画面に日光が直接当たると、画面が反射して、その表示内容が見づらくなるため、直射日光が当たらない構成を有することが必要とされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の携帯用ケースでは、上記要請を満たしているものの、構成が大掛かりとなるか、または複雑となって、取り扱いが面倒である。また、特定の電子機器用として携帯用ケースが作られているので、電子機器を変えれば、ケースも変えなければならない、などの問題があった。
【0004】この発明は、構成が簡易で、かつ汎用性の高い電子機器の携帯用ケースを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この様な目的は、以下の本発明によって達成される。
【0006】収納ケースと、一端辺が前記収納ケースの開口部に、開閉自在に接続されて、開口部を塞ぐ蓋体と、前記蓋体を前記収納ケースに閉じた状態で保持する固定手段と、前記収納ケースに両端が固定され、前記収納ケースの端辺部とともに輪を形成し、使用者の腰部付近に巻き付けられる第1の帯体と、先端が蓋体の開放側に接続され、使用者の肩又は首に引っかけられる第2の帯体と、前記収納ケースの内側面の少なくとも一部に配置された、面状ファスナーの一方のファスナー片と、面状ファスナーの他方のファスナー片を外側に有し、表示画面を露出するように電子機器を保持する保持具とを備えたことを特徴とする表示画面付電子機器を収納する携帯用ケース。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適実施形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0008】図1は、表示画面付電子機器を収納する携帯用ケース1(以下、「携帯用ケース1」と言う)の使用状態を示す全体斜視図である。携帯用ケース1は、電子機器2を収納して保持する収納ケース31と、一端辺が収納ケース31の開口部311に、開閉自在に接続されて、開口部311を塞ぐ蓋体32とを備えている。
【0009】収納ケース31の内側壁312と底面313には、面状ファスナーの一方のファスナー片が全面に覆い被されている。また、収納ケース31の開口部311と、この開口部311に突き合わされる蓋体32の縁部321には、それぞれジッパー314、ジッパー322が設けられ、この固定手段であるジッパーを閉じることによって、収納ケース31に対して蓋体32が閉じられ、電子機器を収納する運搬用のカバンとなる。
【0010】収納ケース31には、電子機器2を収容する保持具4が配置されている。保持具4は、収納ケース31の底面に接触する板状の底部材41と、底部材41上に配置され、電子機器2の縁部分の近傍を覆う保持部分421と、一端が保持部分421につながっており、他端が底部材41に固定されている脚部分422とを備えた保持部材42を備えている。保持部分421は2分割されており、ボタンファスナー423で輪状に連結されて構成されており、輪状に連結された保持部分421の内側が、電子機器2の表示画面21が露出する露出部424となっている。電子機器2を取り外す際には、ボタンファスナー423を外し、保持部分421を分割して、保持されている電子機器2を取り出す。電子機器2を装着する場合も同様である。露出部424によって、表示画面21に対するペンタッチなどによる操作が容易となる。
【0011】底部材41の底面には、面状ファスナーの他方のファスナー片が固定されている。このファスナー片は、収納ケース31の底面313に被されているファスナー片と係合し、保持具4を収納ケース31内に固定する構成となっている。大きさや形状の異なる電子機器を収納する場合には、この保持具4自体の大きさを変更すればよく、携帯用ケース1の構成や大きさを変える必要はないという利点がある。また、電子機器2の着脱は、保持具4を収納ケース31から取り外して、該ケース31の外で、電子機器2の着脱作業ができるため、作業が容易に行える。
【0012】一方、蓋体32の内側壁320にも、面状ファスナーの一方のファスナー片が全面に覆い被されている。また、蓋体32内には、透明なシート部材323が収納されている。このシート部材323を、電子機器2の上に覆い被せれば、雨や埃から電子機器2を保護することができ、かつ透明であるため、画面を視認することが可能となる。
【0013】また、図2に示されているように、蓋体32と、収納ケース31の間には、蓋体32と収納ケース31との角度を保持する一対の角度固定手段5が、左右両端部に設けられている。この角度固定手段5は、各基端が蓋体32と収納ケース31に揺動自在に固定されている揺動アーム51、52と、揺動アーム51、52の先端に設けられ、これらを連結するヒンジ53とから構成されている。
【0014】揺動アーム51は、収納ケース31内に立設されている支持片54にピン56にて揺動自在に支持されている。揺動アーム52は、蓋体32内に立設されている支持片55にピン57によって、揺動自在に支持されている。
【0015】一方の揺動アーム51には、他方の揺動アーム52の端辺に当接して、ヒンジ53の回転を規制する突起511が設けられている。この突起511によって、蓋体32を開いた状態における揺動アーム51と揺動アーム52の交差角度が決められ、これにより収納ケース31と蓋体32の開放角度が規定される。収納ケース31と蓋体32の開放時においては、一対の揺動アーム51、52は、図2に示されているように、収納ケース31と蓋体32の開放側にヒンジ53が突出して、開放側にヒンジ53を押出すような角度でセットされ、突起511は、揺動アーム51、52のヒンジ53における交差角度を、必要以上に折れ曲がらないように規制する。また、蓋体32を閉める時には、開放側とは反対側にヒンジ53を押し込んで、図中の矢印a方向へ各揺動アーム51、52を揺動させて、ヒンジ53部分で折り畳む。
【0016】角度固定手段5の外側には、外光が表示画面に当たることを防止するためのシート状の遮光部材7が設けられている。この遮光部材7は、扇状に形成され、扇の各端辺部には、面状ファスナーの他方のファスナー片71、72が設けられ、収納ケース31や蓋体32に対して、着脱自在に構成されている。遮光部材7は、遮光効果を発揮させるために、光を透過させない、或いは透過しにくい材質で構成されている。
【0017】収納ケース31の外側には、収納ケース31に両端が固定され、収納ケース31の端辺部とともに輪を形成し、使用者の腰部付近に巻き付けられる第1の帯体6が設けられている。第1の帯体6には、一端が折り返されて全体の長さを調整する接続具61と、帯体6を巻き付けて使用者の腰を締付けるための微調整をする調整部62とを備えている。この第1の帯体6は、ジッパー314、322を閉じて、運搬用のカバンとして使用した場合の、ショルダー帯としても機能する。
【0018】また、収納ケース31の蓋体32接続側には、連結帯315、315が角度固定手段5の内側に設けられている。連結帯315は、基端が収納ケース31の底部に固定され、先端には、第2の帯体8が接続される接続部315aが設けられている。また、連結帯315の先端部にはボタンファスナー315bが設けられ、このボタンファスナー315bによって、蓋体32に連結帯315が固定される。連結帯315の接続部315aには、先端が蓋体32の開放側に接続され、使用者の肩又は首に引っかけられる第2の帯体8は、二股に別れた2つの先端と、第1の帯体6に接続される基端とを備えている。基端部には、ボタンファスナー81が設けられている。
【0019】図3は、使用者が携帯用ケース1を装着した際の状態を示す図である。第2の帯体8の基端部は、ボタンファスナー81によって、輪が形成され、この輪の中に、第1の帯体6が挿通する。第1の帯体6には、カバー60が摺動自在に取付けられ、外側には面状ファスナーの一方のファスナー片601が設けられている。第2の帯体8の基端部にボタンファスナー81によって形成された輪の内側には、面状ファスナーの他方のファスナー片83が設けられ、ファスナー片601と接合する構成となっている。
【0020】第2の帯体8の二股に別れた2つ先端には、それぞれ接続具82が設けられ、接続部315bに対して脱着自在に接続される。第2の帯体8の二つに別れた帯部分80は、使用者の肩の上に載り、肩で電子機器2の重さを支える構成となっている。また、連結帯315によって、帯体8は、直接収納ケース31の重量を支持することとなるので、蓋体32が帯体8に沿って湾曲し、表示画面を見るための視界を遮ることがない。特に、角度固定手段5によって、蓋体32の開放角度は固定されているので、さらに表示画面が見やすくなる。
【0021】一方、収納ケース31の底面と、蓋体32の天上面において、外装と内装の間には、十分な剛性を有する板材310、323が挿入されている。この板材は、例えば、アルミニウムなどの軽金属や、軽金属の合金で構成され、重量の増大を抑制している。この板材によっても、蓋体32の湾曲が抑制されることとなり、表示画面を見るための視界を遮ることがない。
【0022】また、収納ケース31の前側側面には、固定手段9が設けられている。固定手段9は、固定帯92と、締金91とを備えている。固定帯92を、を使用者のベルトに巻き付け、締金91で固定帯92を輪状に固定することで、ベルトに収納ケース31を固定することができ、収納ケース31を使用者の身体に固定することができる。そして、第2の帯体8によって、収納ケース31を水平に維持し、電子機器2を安定した状態で使用することができる。
【0023】第1の帯体6には、バッテリーケース65を装着することができる。図5および図6は、バッテリーケース65の全体斜視図である。バッテリーケース65は、電子機器の電源となる、直方体形状のバッテリーを収納するケースである。バッテリーケース65は、バッテリーを収納する箱部651と、箱部651の開口部に基端が接続され、折り曲げる事によって該開口部を覆う蓋部652と、蓋部652の先端部に設けられ、蓋部652を箱部651に固定するボタンファスナー653と、ループ状に形成され箱部651に固定されている取付け部654とを備えている。取付け部654には、第1の帯体6を挿通させ、持ち運ぶ際に身体に取付けることができる。
【0024】電子機器2と収納ケース31の内壁との間にある空間10には、例えばバッテリーケース65を収納することができる。また、このバッテリーケース65の表面に面状ファスナーの他方のファスナー片655を設けておけば、バッテリーの位置固定ができる。
【0025】
【発明の効果】以上のように構成された本発明は、簡単な構成で、電子機器ほ水平を維持することができ、保持具を交換することによって、大きさや形状の異なる電子機器の携帯用ケースとして使用することが可能となる。
【出願人】 【識別番号】599079296
【氏名又は名称】株式会社 藤光通商
【識別番号】599079300
【氏名又は名称】株式会社 フモトプランニング
【出願日】 平成11年7月5日(1999.7.5)
【代理人】 【識別番号】100095289
【弁理士】
【氏名又は名称】堀 弘
【公開番号】 特開2001−54419(P2001−54419A)
【公開日】 平成13年2月27日(2001.2.27)
【出願番号】 特願平11−189920