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【発明の名称】 生地片の仮止め装置
【発明者】 【氏名】下地 広之

【氏名】下山 次弘

【要約】 【課題】多種多様な形状に対応可能な生地片の仮止め装置を提供すること。

【解決手段】生地片を接着により仮止めするディスペンサ410をX軸方向(左右方向)の所望の位置で支架する固定バー451を備える。この固定バー451は、Y軸(前後方向)に沿って設けられた固定バー453の所望の位置に取り付けられる。したがって、複数あるディスペンサ410の各々は、前後左右の所望の位置に保持可能となる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数枚重ね合わせた生地片に対し、複数箇所を仮止めする装置であって、複数枚の生地片が、重ね合わされた状態で載置されるテーブルと、仮止め箇所数に応じて設けられ、操作者からの指示により、生地片に対し、仮止め処理を施す仮止め手段と、前記各仮止め手段を前記テーブル上において仮止め作業姿勢を保持した状態で、当該テーブル上面に沿って位置変更自在に支架する支架部材と、を備えることを特徴とする生地片の仮止め装置。
【請求項2】 前記仮止め手段は、ノズルを有し、当該ノズル先端を生地片の片面と接触させた状態で接着剤を吐出し、当該接着剤を生地片の仮止め箇所にに浸透させて、仮止めを行うことを特徴とする請求項1記載の生地片の仮止め装置。
【請求項3】 前記テーブルは、少なくとも、前記ノズル先端が生地片と接触する位置と対向する位置に孔を有していることを特徴とする請求項2記載の生地片の仮止め装置。
【請求項4】 前記孔を介して生地片を吸引する吸引手段を備えたことを特徴とする請求項3記載の生地片の仮止め装置。
【請求項5】 前記テーブルは、箱体であって、当該箱体の一面に前記孔が開設されており、前記吸引手段は、箱体内部を負圧にするブロワであることを特徴とする請求項4記載の生地片の仮止め装置。
【請求項6】 前記テーブルと同様のテーブルをさらに有し、両テーブルを、生地片が載置される載置位置と前記仮止め手段による仮止め位置との間で循環移動させるテーブル循環手段を備え、各テーブルの、前記循環移動の方向と直交する方向における相反する側に、前記ブロワからのフレキシブルホースがそれぞれ接続されており、上記循環移動に伴って、フレキシブルホース同士が交叉しないように構成されていることを特徴とする請求項5記載の生地片の仮止め装置。
【請求項7】 前記支架部材における仮止め手段の支架位置の配列方向と、前記孔の配列方向とが一致しており、前記支架位置の配列間隔は、前記孔の配列間隔の整数倍であることを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載の生地片の仮止め装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、縫製技術分野で利用され、特に、本縫製前に、複数枚重ねられた生地片を仮止めするための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ほぼ同一形状に裁断した生地片を、重ね合わせた状態で縫製する場合、縫製しやすくするために、当該生地片の角々が予め仮止めされる。この仮止めは、従来、手作業でなされており、作業者が、重ね合わせた生地片をミシンの上で取り回しながら、仮止め箇所である各角部を一ヶ所ずつ縫い合わせることにより行なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、手作業の場合、作業者の熟練を要し、工数がかかるため製品のコストアップになってしまう。例えば、女性用下着であるブラジャーなどの場合、複雑な形状をしているため、仮止め箇所が多く、特に工数がかかってしまう。近年の消費者の嗜好の多様化により、女性用下着などは、ますます形状が複雑化しバリエーションも豊富になってきている。接着剤によって仮止めを行う自動機も考案されているが、いずれも、一品種用の専用的なものばかりで、上記した多種多様な形状に対応可能な汎用性のあるものが見当らないのが現状である。
【0004】上記課題に鑑み、本発明は、多種多様な形状に対応可能な生地片の仮止め装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、本発明に係る生地片の仮止め装置は、複数枚重ね合わせた生地片に対し、複数箇所を仮止めする装置であって、複数枚の生地片が、重ね合わされた状態で載置されるテーブルと、仮止め箇所数に応じて設けられ、操作者からの指示により、生地片に対し、仮止め処理を施す仮止め手段と、前記各仮止め手段を前記テーブル上において仮止め作業姿勢を保持した状態で、当該テーブル上面に沿って位置変更自在に支架する支架部材とを備えることを特徴とする。
【0006】また、前記仮止め手段は、ノズルを有し、当該ノズル先端を生地片の片面と接触させた状態で接着剤を吐出し、当該接着剤を生地片の仮止め箇所にに浸透させて、仮止めを行うことを特徴とする。さらに、前記テーブルは、少なくとも、前記ノズル先端が生地片と接触する位置と対向する位置に孔を有していることを特徴とする。
【0007】さらに、また、前記孔を介して生地片を吸引する吸引手段を備えたことを特徴とする。また、前記テーブルは、箱体であって、当該箱体の一面に前記孔が開設されており、前記吸引手段は、箱体内部を負圧にするブロワであることを特徴とする。また、前記テーブルと同様のテーブルをさらに有し、両テーブルを、生地片が載置される載置位置と前記仮止め手段による仮止め位置との間で循環移動させるテーブル循環手段を備え、各テーブルの、前記循環移動の方向と直交する方向における相反する側に、前記ブロワからのフレキシブルホースがそれぞれ接続されており、上記循環移動に伴って、フレキシブルホース同士が交叉しないように構成されていることを特徴とする。
【0008】また、前記支架部材における仮止め手段の支架位置の配列方向と、前記孔の配列方向とが一致しており、前記支架位置の配列間隔は、前記孔の配列間隔の整数倍であることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1は、実施の形態に係る仮止め装置10の概略構成を示す斜視図である。本実施の形態に適用される生地片Bは、ブラジャーの胸当て部となる部分で、図2の上部に示すように、メリヤス生地をほぼ同一形状に裁断した2枚の生地片B1,B2と当該生地片でサンドイッチされるバイリーン(綿状のクッション材)B3とからなる。
【0010】仮止め装置10は、上記生地片を吸引保持する2台の吸引テーブル(第1吸引テーブル100,第2吸引テーブル200)と、両吸引テーブル100,200を生地片セット位置と接着剤注入・乾燥位置との間で循環させるローテーション部300と、生地片Bに接着剤を注入した後乾燥させる接着部400と、接着の済んだ生地片を積載するスタック部500などで構成されている。
【0011】なお、以下の説明において、図1に示すY軸方向を前後方向(紙面手前側が前、奥側が後)、X軸方向を左右方向とする。図2は、第1吸引テーブル100の概略構成を示す斜視図である。本図に示すように第1吸引テーブル100は、直方体をした箱体101の上に、箱体101よりも上下面が一回り大きな直方体をした箱体102を積み上げた形状をしている。下部箱体101の上面は開放されており、上部箱体102の下面は、下部箱体101の上記開放箇所に相当する部分が切除されていて、両箱体101,102で構成される第1吸引テーブル100の内部には、単一の空間が形成されている。
【0012】上部箱体102の左右の側面の各々には、角柱状のつば103A,103Bが設けられており、下部箱体101の左右の側面の各々には、筒状をした雌カプラが一対ずつ取り付けられている(104A〜104D、104C,104Dは図に現われていない)。さらに、下部箱体101の前後の側面の各々には、円柱状の突起が一対ずつ取り付けられている(105A〜105D、105C,105Dは図に現われていない)。
【0013】下部箱体101の右側面には、ブロワ120(図1など)の吸気口に通じるフレキシブルホース123Aが接続されており、当該ブロワ120の吸引作用により、第1吸引テーブル100内(前記空間)が負圧になるようになっている。上部箱体102の天板102Aには、生地片Bを天板102A上面に吸付けるための吸引孔102Bが複数個開設されている。吸引孔102B…はいくつかのグループになって分布しており、各グループは、生地片Bの仮止め位置およびその周辺に開設された吸引孔から構成されている。吸引孔Bを天板102A全体に設けずに、このように散在させたのは、ブロワ120の吸引力を効率的に利用するためである。また、吸引孔102Bの直径は3mmであり、全ての吸引孔102B…が前後左右方向に5mmピッチの等間隔となるような位置に開設されている。なお、吸引孔102Bの大きさ、個数、開設位置、開設間隔などは、本例に限られず、生地片種類(形状)などに応じて適宜変更されることは言うまでもない。また、本例では、同一種類の生地片のサイズ違いなどには対応できるが、あらゆる種類(形状)の生地片に対応するため、天板102Aのほぼ全体に吸引孔を設けることとしてもよい。
【0014】天板102Aは、磁性鋼板であるフェライト系ステンレス鋼板を加工したものであり、当該天板102Aの上面には、生地片Bの形状に打ち抜かれた空所を中央部に有するマグネットシート140(ニ点鎖線で示す)がその磁力によって吸着されている。生地片Bは、作業者によって前記空所に合わせて載置される。すなわち、当該マグネットシート140は、生地片Bの天板102A上における位置決め部材となる。また、生地片Bの外側に位置することとなる吸引孔102B…を塞いで、生地片Bの吸引力を増加させる役割も果たしている。なお、マグネットシート140の厚みは、生地片Bの厚みよりも薄くなっている。
【0015】もう一方の第2吸引テーブル200は、ブロワ120からのフレキシブルホースが第1吸引テーブル100とは反対側(下部箱体の左側面)に取り付けられている他は、第1吸引テーブル100と基本的に同じ構成である。したがって、第2吸引テーブル200の詳細な説明は省略する。なお、以下、必要に応じて、第2吸引テーブル200の各部位には200番台の符号を付して説明するが、その際には、下2桁およびこれに続くアルファベットは、第1吸引テーブル100の対応する各部位に付したものと同じとする。また、以下、ローテーション部300などの他の構成部分と吸引テーブルとの関係を説明する際には、主に第1吸引テーブル100を用いることとする。
【0016】図3は仮止め装置10の正面図を、図4は右側面図をそれぞれ示している。ローテーション部300は、吸引テーブルを生地片セット位置S(以下、単に「S位置」と言う。)から接着剤注入・乾燥位置E(以下、単に「E位置」と言う。)へと移動させる往動部310や、吸引テーブルをE位置からS位置へ戻す復動部340などで構成される。
【0017】往動部310は、第1吸引テーブル100のつば103A,103Bを、細長い平板状をした2個のスライド部材311A,311Bで下方から支持しつつ、第1吸引テーブル100をS位置からE位置へと水平移動させる。スライド部材311A,311Bは、骨組み構造体である基台600に、左右に対向して設けられた公知の直動ころがり案内312A,312Bを介して、その長手方向にスライド自在に取り付けられている。
【0018】各直動ころがり案内312A,312Bの前後端部近傍には、それぞれ、プーリ313A,314A,313B,314B(314Bは、図に現われていない)が設けてあり、プーリ313A・314A間にはベルト315Aが、プーリ313B・314B間にはベルト315B(図に現われていない)がそれぞれ張架されている。平行して上下に張架されている各ベルト315A,315Bの下側部分の一部に、対応するスライド部材311A,311Bの一部が固定されている。
【0019】後方のプーリ314A,314Bと同軸上にプーリ316A,316B(図に現われていない)が設けられている。プーリ316A,316Bの下方には、モータ317の出力軸が軸受(両方とも不図示)を介して基台600に取り付けられており、出力軸のプーリ316A,316B直下にあたる位置には、プーリ318A,318B(318Bは図に現われていない)が固定されている。プーリ316A・318A間には、ベルト319Aが、プーリ316B・318B間には、ベルト319B(図に現われていない)がそれぞれ上下方向に張架されている。
【0020】したがって、モータ317を正転させてプーリ318A,Bを矢印Cの向きに回転させると、ベルト319A,B〜プーリ316A,B〜プーリ314A,Bの順にモータ317の動力が伝達され、ベルト315A,Bが矢印Hの向きに走行し、これに伴って、スライド部材311A,Bも同方向に(E位置からS位置方向に)移動する。一方、モータ317を逆転させて、プーリ318A,Bを矢印Dの向きに回転させると、同様の動力伝達経路を経て、スライド部材311A,Bは矢印Gの向き(S位置からE位置方向)移動し、スライド部材318A,Bに支持されている第1吸引テーブル100も移動する。
【0021】なお、スライド部材318A,Bと第1吸引テーブル100とは、ボールプランジャなどの係合部材(不図示)で軽く係合されており、移動中に第1吸引テーブル100がスライド部材311A,Bに対してずれるのを防止している。また、第1吸引テーブル100を軽く固定し、スライド部材318A,Bを移動させると。前記係合部材による係合は簡単に解除される。
【0022】復動部340は、往動部310によって移動された吸引テーブルをE位置で受取り、一旦、下降させた後、S位置の下方まで水平移動させ、上昇させてS位置へと復帰させる。復動部340は、略方形のスライドプレート341を有しており、当該スライドプレート341は、左右に対向して設けられた、ガイドレール(基台600に固定)とスライドブロック(スライドプレートに固定)とからなる公知の直動案内342A,342Bを介して、前後方向にスライド自在に基台600に取り付けられている。また、前記両スライドブロックは、基台600に取り付けられた公知のロッドレスシリンダ343A,343Bの可動子に固定されており、当該ロッドレスシリンダ343A,343Bによって、前後方向に移動される。
【0023】スライドプレート341には、その上方に、略方形のプレート344Pを有する昇降台344が、左右に配置された一対の直動案内345A、345Bを介して上下方向に案内される形で連結されている。また、昇降台344は、スライドプレート341に取り付けられたエアーシリンダ346の可動子と固定されており、当該エアーシリンダ346によって、上下方向に移動される。
【0024】また、プレート344Pには、その四隅に方形板状のストッパ347A〜347Dが立設されている。前後のストッパの間隔(347A・B間、347C・D間)は、第1吸引テーブル100の下部箱体101の前後方向の長さよりも若干長めになっており、左右の間隔(347A・C間、347B・D間)は、同一側面における突起の間隔(105A・B間、105C・D間)よりも若干長めになっている。
【0025】上記のように構成された復動部340において、昇降台344を、E位置の下方にある状態から、エアーシリンダ346を作動させて、プレート344Pの上面が第1吸引テーブル100の下部箱体101の下面に当接するまで上昇させると、第1吸引テーブル100は、前後、左右方向の動きがストッパ347A〜347Dによって拘束される。すなわち、ストッパ347A〜347Dによって、前後方向は下部箱体101の前後の側面が、左右方向は突起105A〜105Dが拘束される。
【0026】この状態で、往動部310のスライド部材311A,Bが前側(S位置方向)へ引抜かれると、第1吸引テーブル100は、昇降台344だけで支持されることとなる。エアーシリンダ346を作動させて、昇降台344を降下させ、続いて、ロッドレスシリンダ343A,343Bを作動させて、昇降台344をS位置下方まで移動させた後、エアーシリンダ346を作動させて、第1吸引テーブル100がS位置に到達するまで、昇降台344を上昇させる。なお、このときには、後述するように、すでに、スライド部材311A,Bは、もう一方の吸引テーブル(この場合は、第2吸引テーブル200)を支持して、E位置へと移動しているので、第1吸引テーブル100の上記上昇動作を妨げることはない。
【0027】第1吸引テーブル100をS位置へと搬送した復動部340は、続いて、E位置にあるもう一方の吸引テーブル(この場合は、第2吸引テーブル200)を迎えに行く。そこで、ローテーション部300は、第1吸引テーブル100をS位置に保持するためのチャッキング部370を備えている。チャッキング部370は、左右に対向して配置された一対の揺動板371A,371Bを有しており、当該揺動板371A,371Bの下端部側は、基台600に回転自在に取り付けられている。揺動板371A、371Bの各々の上端部側には、第1吸引テーブル100の前記雌カプラ104A〜104Dと嵌合する雄カプラが一対ずつ設けられている(372A〜372D、372Dは図に現われていない)。また、揺動板371A,371B各々の上端部側と基台600の一部とがエアーシリンダ373A,373Bで連結されている。したがって、エアーシリンダ373A,373Bの作動させて、その可動子を矢印Uの方向に進退させると、揺動板371A,371Bは矢印Jの方向に回転する。この回転動作により、揺動板371A,371Bの雄カプラ372A〜372Dが、第1吸引テーブル100の対応する雌カプラ104A〜104Dに嵌合したり、嵌合が解除されたりする。以下、雄カプラ372A〜372Dを雌カプラ104A〜104Dに嵌合することを「チャッキング」と言う。
【0028】チャッキング部370によって第1吸引テーブル100がチャッキングされると、第1吸引テーブル100は当該チャッキング部370だけで支持可能となる。この状態で、復動部340は、第1吸引テーブル100をE位置からS位置へと搬送したのとは逆の動作をして、もう一方の吸引テーブル(この場合は、第2吸引テーブル200)を迎えに行く。
【0029】復動部340によって、もう一方の吸引テーブルが支持されると、往動部310のスライド部材311A,311Bが前側へと移動し、第1吸引テーブル100を支持する。往動部310によって、第1吸引テーブル100が支持されると、チャッキング部370による第1吸引テーブル100のチャッキングが解除され、その後、第1吸引テーブル100は、往動部310によって、再び、E位置へと搬送される。
【0030】ブロワ120の吸引口120Aには、ホース121が接続されており当該ホース121は、基台600の下部中央で、T字形に、左右に向かって分岐している。ホース121の左右端部は、それぞれ、開閉バルブ122A,122Bの一端側に接続されている。右側の開閉バルブ122Aの他端側と第1吸引テーブル100の右側面とがフレキシブルホース123Aで接続されており、左側の開閉バルブ122Bの他端側と第2吸引テーブル200の左側面とがフレキシブルホース123Bで接続されている。開閉バルブ122A,122Bは、基台600下部に取り付けられた、エアーシリンダ124A,124B(124Bは図に現われていない)によってそれぞれ独立して開閉される。ブロワ120を運転しながら、バルブ122A,122Bを開閉させることにより、対応する吸引テーブルにおける吸引力を発生させることができる。各吸引テーブルで吸引力を発生させる期間は、復動部340によって、吸引テーブルが上昇され、S位置に到達したときから、後述する接着部400による生地片Bの仮止めが終了するまでである。
【0031】接着部400は、E位置の上方に設けられており、生地片Bの仮止め箇所に応じた数のディスペンサ410を有している。なお、当該ディスペンサ410の個数は、生地片の種類に応じて増減できることは言うまでもない。図5は、ディスペンサ410の斜視図を、図6は、ディスペンサ410の側面図をそれぞれ示す。なお、両図とも、ディスペンサ410が、後述する固定バー451に取り付けられた状態を示している。
【0032】ディスペンサ410の筐体411には、接着剤が流通するパイプ412が上下方向にスライド可能に保持されており、当該パイプ412の下端部には、ノズル413が設けられている。また、筐体411には、前記パイプ412と平行して、エアーシリンダ414が取り付けられており、当該エアーシリンダ414の可動子414Aと前記パイプ412の下端部分とが、連結部材415によって連結されている。したがって、エアーシリンダ414を作動させて、可動子414Aを上下させると、これと連結されているパイプ414、ひいては、ノズル413が上下する。
【0033】また、筐体411には、パイプ412と平行して回転シャフト416が回転自在に軸支されている。回転シャフト416の下方端部には、弾性片417を介してノズルキャップ418が取り付けられており、上方端部には歯車419が取り付けられている。歯車419は、筐体411に取り付けられているロータリアクチュエータ420の出力軸421下端部に設けられた歯車422と噛み合っている。したがって、ロータリアクチュエータを作動させると、出力軸421の回転力が、歯車422〜歯車419〜回転シャフト416〜弾性片417へと伝達され、ノズルキャップ418が矢印Lの方向に回転する。当該回転動作により、ノズルキャップ418を、ノズル413の下方位置(以下、「キャップ位置」と言う。)とキャップ位置からそれた位置(以下、「退避位置」と言う。)とに切り換えることができる。
【0034】ノズルキャップ418を退避位置にした状態で、ノズル413を下降させ、後述るようにして接着剤を生地片に注入する。接着剤の注入が終了すると、ノズル413を上昇させ、ノズルキャップ418をキャップ位置に切換える。この状態で、ノズル413を下降させ、その先端で、ノズルキャップ418を押圧して、ノズル先端を閉塞し、ノズル413内での接着剤の乾燥を防止する。
【0035】基台600の最上部には、酢酸ビニル系接着剤を貯留するタンク430が設けられており、当該タンク430から、各ディスペンサ410に前記接着剤が供給させる。タンク430内には、所定の圧力がかけられており、当該圧力によって押し出される接着剤は、各ディスペンサ410へ、チューブ431を介して供給され、当該チューブ431の中間には、バルブ440が介挿されている(タンク430とバルブ440間のチューブ431は不図示)。
【0036】図7は、バルブ440の一部の概略構成を示す断面図である。当該バルブ内部は、隔壁441を隔てて、空気室442と接着剤室443とに分かれており、下方端部が円錐状に形成され、上方端部にフランジ部を有する弁体444が両室にまたがって装着されている。空気室442には、コンプレッサーから空気弁(両方とも不図示)を介して圧搾空気が流入し、接着剤室443には、タンク430から接着剤が流入する。弁体444のフランジ部は圧縮コイルばね445によって下方に押圧されており、当該押圧作用により、常時は、弁体443の円錐先端が接着剤吐出口446を閉塞している。接着剤をディスペンサ410へ流出させる際には(ノズル413から接着剤を吐出させる際には)、上記空気弁を空けて圧搾空気を空気室444に流入させ、弁体444を圧縮コイルばね445の付勢力に抗して持ち上げ、接着剤吐出孔446を開放させる。
【0037】図6に戻り、先端が円錐状に形成されたヒータ423が、前記ノズル413とP1の間隔をもって、筐体411に取り付けられている。当該ヒータ423は、電気はんだごてと同様の原理で発熱し、図示しない電線から電力が供給される。当該ヒータ423は、生地片Bの接着剤注入箇所に、後述するようにして押し当てられ、当該ヒータ423の発する熱によって、接着剤の乾燥(固化)が促進される。
【0038】筐体411には、ディスペンサ410を細長い平板状をした固定バー451に着脱自在にするアタッチメント424が取り付けられている。アタッチメント424は、筐体411の上下端部の水平方向に突出した突出部411A,411Bに取り付けられている。下方の突出部411Bには、圧縮コイルばね425Bで弾撥付勢された球体(ボール)425Aの半分弱部分が露出してなる公知のボールプランジャ425がそのボール部分を上方にして取り付けられており、上方の突出部411Aには、ボールプランジャ425と対向して、抜き差しピン426が設けられている。抜き差しピン426の下端部には小径部426Sが形成されており、上端部には、フランジ427が嵌合固着されており、当該抜き差しピン426は、圧縮コイルばね428で下方に弾撥付勢されている。
【0039】一方、固定バー451の上面には、前記小径部426Sと嵌合する位置決め孔451Aが、固定バー451の下面には、前記ボールプランジャ425のボール425Aと嵌合する位置決め孔451Bが対向して開設されている。また、両位置決め孔451A,451Bは、固定バー451の長手方向に、前記吸引孔102Bと同じ5mmピッチの等間隔で設けられている。
【0040】図6に示すように、上記構成のアタッチメント424によって固定バー451に取り付けられているディスペンサ410を、固定バー451から取り外すときには、フランジ427を指でつまんで上方に持ち上げ、小径部426Sと位置決め孔451Aの係合を解除し、そのままの状態で、ディスペンサ410を水平方向に引っ張る。そうすると、ボールプランジャ425のボール425Aが内部に後退して、当該ボール425Aと位置決め孔451Bの係合が解除され、ディスペンサ410が取り外される。
【0041】反対に、ディスペンサ410を固定バー451に装着するときには、フランジ427を指でつまんで、小径部426Sを上方に後退させ、その状態で、ディスペンサ410を固定バー451に水平方向から押し込み、ボールプランジャ425のボール425Aを所望の位置決め孔451Bに係合させる。そして、フランジ427から指を離すと、圧縮コイルばね428の作用によって、抜き差しピン426が下方に押し出され、その先端の小径部426Sが、ボール425Aと係合した位置決め孔451Bと対向する位置決め孔451Aと係合して、ディスペンサ410の固定バー451への装着がなされる。装着された状態で、ディスペンサ410は、吸引テーブルの上面に対して、ノズルの軸心が垂直な方向となる姿勢、すなわち、仮止め作業姿勢に保持される。
【0042】ここで、ディスペンサ410とアタッチメント424とを合わせて、ディスペンサ410Fとする。また、ディスペンサ410Fとは、アタッチメントの位置だけが異なるディスペンサ410R(ディスペンサとアタッチメントを合わせたもの、詳細は不図示)が設けられている。上記ディスペンサ410Fは、アタッチメント、ノズル、ヒータが、この順に一列に配置されていたが、ディスペンサ410Rは、アタッチメント、ヒータ、ノズルの順に配列されている。すなわち、ディスペンサ410Fとディスペンサ410Rとは、アタッチメントから見たノズルとヒータの配置順が異なっているのである。
【0043】上記したようにディスペンサ410を支架する支架部材である固定バー451は、複数本準備されており、当該固定バー451などで、ディスペンサ410の位置決め部450が構成されている。図8は、位置決め部450の主要部の斜視図である。位置決め部450は、ディスペンサ410の前後左右方向における位置決めを行うためのものであり、コの字型をした上記固定バー451を4本と、固定バーと対称的な形状の固定バー451Rを4本と、ストレート型の固定バー452を2本と、固定バー452のほぼ倍の長さの固定バー453を4本とを有している。固定バー452は、固定バー451と同様に、その上下面に位置決め孔を有しており、ディスペンサ410が着脱されるものである。固定バー453は、その上面のみに固定バー451と同様の位置決め孔を有しており、固定バー451を支持するものである。固定バー452と固定バー453とは、枠体をしたバー支持部材454(図1,図3)に固定されている。
【0044】固定バー451,451Rの両端の屈曲部の下面からは、ピン(不図示)が下方に向いて突設されており、当該ピンを固定バー453の位置決め孔に嵌合することにより、当該固定バー451,451Rを固定バー453に取り付ける。したがって、固定バー451,451Rは、前後方向、5mm間隔で任意の位置に位置決めすることができる。
【0045】図9は、仮止め装置10の平面図であり、ディスペンサ410F、410Rの位置決め部450における配置の一例が示されている。固定バー451,451Rに取り付けたものの内、矢印Fで指し示すのはディスペンサ410Fであり、矢印Rで指し示すのはディスペンサ410Rである。すなわち、固定バー451,451Rの後側に取り付ける場合は、ディスペンサ410Fを用い、固定バー451,451Rの前側に取り付ける場合は、ディスペンサ410Rを用いる。こうすることによって、全てのディスペンサ410において、ヒータが前側、ノズルが後側となり、ノズルとヒータの前後方向の位置関係が揃うこととなる。また、矢印Mで指し示すのは、別のアタッチメント455を介して固定バー452に取り付けられたディスペンサ410であり、この場合も、ヒータが前側、ノズルが後側になっている。
【0046】図3に示すように、断面L字状をしたアングル部材456A,456Bが、左右に対向し、その長手方向を前後方向にして、水平に設けられており、上記固定バーを支持するバー支持部材454が、アングル部材456A,456Bの起立部に直動案内457A,457Bを介して取り付けられている。この構成により、バー支持部材454は、アングル部材456A,456Bに対して、前後の水平方向に移動可能となっている。
【0047】また、アングル部材456A,456Bの水平部の前後の端部付近は、長手方向を上下方向にして基台600に固定されたエアーシリンダ458A,458B,458C,458D(458Bは図に現われていない)の可動子と固定されている。この構成において、4個のエアーシリンダ458A〜Dをいっせいに作動させることにより、アングル部材456A,B、バー支持部材454、各バー部材ひいては各ディスペンサ410を上下方向に移動させることができる。
【0048】さらに、アングル部材456A,456Bの水平部下面の前後方向ほぼ中央部には、エアーシリンダ459A,459Bがその可動子を前後方向に進退する向きで取り付けられており、当該可動子とバー支持部材456とが、連結部材460A,460Bを介して連結されている。この構成において、エアーシリンダ459A,459Bをいっせいに作動させると、バー支持部材454、各バー部材ひいては各ディスペンサ410を前後方向水平に移動させることができる。
【0049】上記の構成からなる接着部400による接着剤の注入・乾燥工程を、一つのディスペンサに着目して説明する。図10は、接着剤の注入・乾燥工程を示す図である。先ず、(a)に示す状態から、ノズル413を上方に移動させた後、回転シャフト416を回転させて、ノズルキャップ418を退避位置まで移動させる(b)。
【0050】次に、ノズル413を下降させて、生地片Bを吸引孔102Bの周縁部に押圧する(c)。この状態で、バルブ440(図7)を所定時間開けて、ノズル413から適量の接着剤を生地片Bに注入する。このとき、ブロワ120の吸引作用も加わるため、接着剤の生地片Bへの浸透性が良くなる。なお、接着剤は、若干量生地片Bを通過することもあるが、当該接着剤は、吸引テーブル内部の底部に停留し、ブロワ120に達することはないので、当該仮止め装置10の運転には支承をきたさない。もっとも、吸引テーブルの天板を取外し、定期的に吸引テーブル内部に停留した接着剤を取り除く必要はある。
【0051】続いて、ノズル413をノズルキャップ418よりも上方まで上昇させて、回転シャフト416を回転させノズルキャップ418をノズル413の下方に移動させ、その後、ノズル413を少し下降させて、ノズル413のキャップを行う(d)。この状態で、バー支持部材454をP1分変位させて、ヒータ423を吸引孔102B(生地片Bの接着剤注入箇所)の上方に位置させる(e)。
【0052】そして、バー支持部材454を下降させて、所定時間、ヒータ423を生地片Bに押圧させ、接着剤の乾燥を行う(f)。最後に、バー支持部材454を上昇させて、ヒータ423(ディスペンサ410全体)を上昇させ、バー支持部材454を、上記とは逆向きにP1分水平移動させて、接着・乾燥の1サイクルが終了する。
【0053】なお、上記したように、固定バー(451,451R、452)は、X軸方向またはY軸方向のいずれかの方向に配置されており、吸引孔102Bも、X軸方向とY軸方向に整列されている。すなわち、固定バーにおけるディスペンサ410の支架位置に設けられている位置決め孔の配列方向と吸引孔102Bの配列方向を一致させている。また、吸引孔102Bは、吸引テーブルがE位置にある状態で、少なくとも、ノズル413が生地片Bと接触する位置と対向する位置に設けられている。また、上記の例では、固定バーにおける位置決め孔と吸引孔との間隔を等しくしたが(5mm)、これに限らず、位置決め孔の間隔は、吸引孔の間隔の整数倍であれば構わない。すなわち、ディスペンサ410の固定バーの取り付け位置に対応して、吸引孔が設けられていればよいのである。
【0054】上記のようにして、接着により仮止めされた生地片Bは、スタック部500に積載される。図11は、図9において、基台600の一部をK・K線で切断したスタック部500の側面図を、図12は、図4におけるN・N線断面図をそれぞれ示す。以下、図9,図11,図12を用いて、スタック部500の説明を行う。
【0055】スタック部500は、表面が滑らかな板状の開閉部材を一対(501A,501B)有しており、当該開閉部材501A,501Bは、直動案内502を介して、基台600に左右方向にスライド自在に取り付けられている。各開閉部材501A,501Bの後側端部は、基台に取り付けられたロッドレスシリンダ503A,503Bの可動子と固定されており、当該ロッドレスシリンダ503A,503Bを作動させることにより、開閉部材503A,503Bを開閉させることができる(図9,図12はいずれも開閉部材を閉じた状態)。
【0056】閉じた状態の開閉部材の上方には、仮止めの終了した生地片Bを、吸引テーブル上面から開閉部材上面へと手繰り寄せるための装置が設けられている。この装置は、金属性の平板の下面に当該平板と同じ外形のスポンジを張り合わせてなる、2本の引き寄せバー504A,504Bを備えており、当該引き寄せバー504A,504Bの後側端部は、金具505を介して、フレーム506に回転自在に取り付けられている。また、金具505は、フレーム506に取り付けられたエアーシリンダ507の可動子と連結部材508を介して連結されている。この構成において、エアーシリンダ507を作動させて、可動子を矢印Qの向きに後退させると。引き寄せバー504A,504Bが、矢印Tの向きに回転し、引き寄せバー504A,504Bが、いわゆるおじぎをする。
【0057】フレーム506は、基台600に取り付けられたロッドレスシリンダ509の可動子に固定されており、当該ロッドレスシリンダ509を作動させることよって、フレーム506ひいては引き寄せバー504A,504Bを前後方向に移動させることができる。また、開閉部材501A,501Bの下方には、生地片Bを積載するスタックテーブル510が設けられている。スタックテーブル510の左右両側近傍には、上下方向に立設されたガイドバー5111A,5111Bと当該ガイドバー5111A,5111Bにガイドされるガイドブロック5112A,5112Bとからなる直動案内511A,511Bが設けられている。スタックテーブル510の左右端部は、対応する直動案内511A,511Bのガイドブロック5112A,5112Bと、略ホームベース形をした連結板512A,512Bを介して連結されている。
【0058】直動案内511A,511Bの後側には、上下に設けられたプーリ513A,513B、514A,514B(513A,514Aは図に現われていない)にベルト515A,515Bが、ガイドバー5111A,5111Bと平行に張架されている。直動案内511A,511Bのガイドブロック5112A,5112Bには、対応するベルト515A,515Bの一部が固定されている。
【0059】下側の両プーリ514A,514Bは、基台600下部で左右方向に差し渡された1本のプーリシャフト516に固着されており、当該プーリシャフト516の両プーリ514A,514B間には、別のプーリ517が固着されている。当該プーリ517は、モータ518の出力軸に固着されたプーリ519とベルト520で連結されている。したがって、モータ 518を運転すると、その動力がプーリ519からガイドブロック5111A,5111Bに至る動力伝達部材により伝達され、スタックテーブル510が昇降することとなる。
【0060】上記の構成からなるスタック部500では、一組の生地片Bの仮止めが終了すると、ロッドレスシリンダ509を作動させて、引き寄せバー504A,504BをE位置の上方に進入させる。次に、エアーシリンダ507を作動させて、引き寄せバー504A,504Bをおじぎさせ、その先端で生地片B上部を軽く(生地片Bが損傷しない程度に)押圧させる。この状態のまま、ロッドレスシリンダ509を作動させて、引き寄せバー504A,504Bを後退させ、開閉部材501A,501B上方まで移動させて、生地片Bを開閉部材501A,501B上面まで手繰り寄せる。引き寄せバー504A,504Bが生地片Bを押圧している状態で、ロッドレスシリンダ503A,503Bを作動させて、開閉部材501A,501Bを開く。そうすると、生地片Bは、スタックテーブル510に向かって落下する。上記のくり返しによって、スタックテーブル510上に仮止めの終了した生地片Bが積載される。
【0061】また、筐体600には、開閉部材501A,501Bよりも低く、左右の対向する位置に、送光器521Aと当該送光器521Aからの光を受光する受光器521Bが設けられており、これら送・受光器521A、521Bからなるフォトセンサ521によって、生地片Bを検出するようになっている。そして、フォトセンサ521が生地片Bを検出しなくなるまで、モータ518を運転してスタックテーブル510を降下させる。こうすることによって、スタックテーブル510は、生地片Bの積載枚数に応じた、位置を採ることとなる。すなわち、生地片Bの落下距離を一定することで、生地片Bを安定した姿勢で降着させ、積載された生地片Bが傾いてくずれるのを防止することができる。
【0062】なお、吸引テーブルの水平(前後)方向や上下方向の位置決めや開閉部材501A,501Bの開閉位置検出、あるいは、引き寄せバー504A,504B(フレーム506)の進退位置検出をおこなうために、基台600の、上記位置決めや、検出を達成できる位置には、マイクロスイッチ(不図示)が配置されている。さらに、プログラマブルコントローラなどからなる制御部(不図示)が設けられており、当該制御部には、上記したマイクロスイッチやフォトセンサ521などの検出結果が入力される。当該制御部は、これら検出結果を参照しながら予め設定された手順にしたがって、当該装置10を構成するエアーシリンダやモータなどのアクチュエータを制御して、これまで説明してきた動作を実現している。また、基台の右前部には、作業者(仮止め装置10の操作者)が生地片Bを吸引テーブルにセットしたことを、上記制御部に通知するためのスタートボタン700が設けられている。
【0063】次に、仮止め装置10における作業工程について、図13を参照しながら説明する。先ず、作業者(操作者)が、重ね合わせた生地片BをS位置にある第1吸引テーブル100にセットし、スタートボタン700(図1)を押下すると、往動部310は、生地片Bがセットされた第1吸引テーブル100をE位置へと搬送する(この間、第1吸引テーブル100側のバルブ122A開けられている)。このとき、第2吸引テーブル200は、復動部340によって、E位置の下方に位置している。
【0064】次に、接着部400による、第1吸引テーブル100上の生地片Bの仮止め作業がなされる。この仮止め作業の間に、復動部340は、第2吸引テーブルをE位置下方部からS位置へと搬送する。第2吸引テーブルがS位置へと搬送されると、第2吸引テーブル200側のバルブ122Bが開けられると共に、チャッキング部370は、第2吸引テーブル200をチャッキングする。
【0065】上記チャッキングが終了すると、復動部340は、第1吸引テーブル100を保持しにいく。第1吸引テーブル100が復動部340によって保持されると、往動部310は、第1吸引テーブル100の保持を解除し、第2吸引テーブル200を保持しにいく(スライド部材311A,311Bを前側へと移動させる)。
【0066】第1吸引テーブル100上の生地片Bの接着部400による仮止め作業が終了すると、第1吸引テーブル100側のバルブ122Aが閉じられるとともに、スタック部500は、引き寄せバー504A,504Bで生地片Bを開閉部材501A,501Bの上面へと手繰り寄せ、開閉部材500を開いて、生地片Bをスタックテーブル510へと落下させ、開閉部材500を閉じる。
【0067】スタック部500による上記スタック作業が終了すると、復動部340は、第1吸引テーブル100をE位置下方へと降下させる。この状態で、第1吸引テーブル100と第2吸引テーブル200の位置関係が、上記スタートボタン700が押下される前の状態と逆転することとなる。今度は、上記と同様の動作により、第2吸引テーブル200にセットされた生地片Bの仮止めが行われ、以降、順次、この動作が繰り返されて、第1吸引テーブル100にセットされる生地片Bと第2吸引テーブル200にセットされる生地片Bとが交互に仮止めされることとなる。
【0068】このとき、ブロワ120からのフレキシブルホースは、各吸引テーブルの、図13に黒抜きの太矢印で示す上記循環移動方向と直交する方向における相反する側にそれぞれ接続されており(第1吸引テーブル100には、右側面にフレキシブルホース123Aが、第2吸引テーブル200には、左側面にフレキシブルホース123Aが接続されている。)、上記循環移動に伴って、フレキシブルホース同士が交叉しないようになっているので、両吸引テーブルのスムーズな動きが確保される。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る生地片の仮止め装置によれば、生地片の仮止め箇所数に応じて設けられた各仮止め手段の支架部材における支架位置が変更自在になっているので、多種多様な生地片の形状に対応可能となる。
【出願人】 【識別番号】000001339
【氏名又は名称】グンゼ株式会社
【出願日】 平成12年3月23日(2000.3.23)
【代理人】 【識別番号】100090446
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 司朗
【公開番号】 特開2001−271216(P2001−271216A)
【公開日】 平成13年10月2日(2001.10.2)
【出願番号】 特願2000−82809(P2000−82809)