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【発明の名称】 花篭用造花
【発明者】 【氏名】平山 利幸

【氏名】山崎 浩

【氏名】深澤 公仁

【要約】 【課題】花篭用に利用される造花の重量を軽くしたり嵩張らないようにして扱いや持ち運びを容易にすると共に、不要となった造花を産業廃棄物として処分することなく、一般ゴミとして処分できるようにしてゴミの減量化を図る。

【解決手段】折り畳んだタオルや果物などを盛り合わせる花受け部と、その周囲に形成された飾り枠と、この飾り枠に取り付けられた造花14とを備えた花篭において、前記造花14が、飾り枠に固定されるダンボール部16と、このダンボール部16の上に取り付けられた装飾紙部17と、この装飾紙部17の上に取り付けられた装飾布部18とを有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 折り畳んだタオルや果物などを盛り合わせる花受け部と、その周囲に形成された飾り枠と、この飾り枠に取り付けられた造花とを備えた花篭において、前記造花が、飾り枠に固定されるダンボール部と、このダンボール部の上に取り付けられた装飾紙部と、この装飾紙部の上に取り付けられた装飾布部とを有することを特徴とする花篭用造花。
【請求項2】 前記装飾紙部は紙に描かれた葉であり、前記ダンボール部が隠れるように取り付けられることを特徴とする請求項1記載の花篭用造花。
【請求項3】 前記装飾布部は布で作られた花であり、装飾紙部の上に間隔をおいて取り付けられることを特徴とする請求項1記載の花篭用造花。
【請求項4】 前記ダンボール部が分割形成され、ジョイントによって折り畳み可能に連結されていることを特徴とする請求項1記載の花篭用造花。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、折り畳んだタオルや果物などを盛り合わせ、その周囲を造花で飾り付ける花篭において、造花を可燃性の材質で形成してなる花篭用造花に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7及び図8は、従来の花篭の一例を示したものである。この花篭1は、花形に折り畳んだタオルや果物(いずれも図示せず)を盛り合せる円形の花受け部2と、その周囲に形成された飾り枠3と、この飾り枠3に取り付けられた造花4とで構成され、飾り付けられた花篭1を台座5の上に載置して葬祭用に供している。
【0003】ところで、上述の花篭1に用いられる造花4は、太い針金を軸枝6として用い、この軸枝6に塩化ビニルで作られた葉7や花8を取り付けた構造のものである。具体的には図8に示したように、花8から細い針金9を出し、この針金9を軸枝6に沿わせて粘着テープ10で巻き付けていくものである。これは花8だけでなく葉7についても同様である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の構成からなる造花4は、軸枝6に太い針金を使っているために重量が増して扱いにくい上に、造花4を花篭1の飾り枠3に飾り付けてある状態、また飾り枠3から外してある状態のいずれの場合にも嵩張って場所を取るために持ち運びが面倒なものであった。
【0005】また、造花4を廃棄処分する場合は産業廃棄物として捨てるしか方法がなかった。太い針金を軸枝6として用いているので、これを有価物として回収できないこともないが、枝軸6から葉7や花8を分離するのには粘着テープ10を剥さなければならず、現実的には困難であった。そのため、葉7や花8には、そのほとんどが燃やした時にダイオキシンの発生源となる塩化ビニルを使っていることから、一般ゴミとして燃やすことができず、造花4全体を産業廃棄物として処分していた。
【0006】そこで本発明の目的は、重量を軽くしたり嵩張らないようにして扱いや持ち運びを容易にすると共に、不要となった造花を産業廃棄物として処分することなく、一般ゴミとして処分できるようにしてゴミの減量化を図ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る花篭用造花は、折り畳んだタオルや果物などを盛り合わせる花受け部と、その周囲に形成された飾り枠と、この飾り枠に取り付けられた造花とを備えた花篭において、前記造花が、飾り枠に固定されるダンボール部と、このダンボール部の上に取り付けられた装飾紙部と、この装飾紙部の上に取り付けられた装飾布部とを有することを特徴とする。
【0008】この発明によれば、針金や塩化ビニルを使わずに紙と布で造花ができているために、従来のものより軽量化が図られると共にコンパクトにまとめることができ、また燃やしてもダイオキシンを発生させないので、一般のゴミとして処分することができ、ゴミの減量化に寄与する。
【0009】また、請求項2の発明は、請求項1記載の花篭用造花において、前記装飾紙部は紙に描かれた葉であり、前記ダンボール部が隠れるように取り付けられることを特徴とする。
【0010】この発明によれば、装飾紙部によってダンボール部が隠れるので、見映えを損なうことがない。
【0011】また、請求項3の発明は、請求項1記載の花篭用造花において、前記装飾布部は布で作られた花であり、装飾紙部の上に間隔をおいて取り付けられることを特徴とする。
【0012】この発明によれば、布によって多様な花をデザインすることができる他、葉が描かれている装飾紙部の上に置くことで、従来の造花と同様の装飾性が得られる。
【0013】また、請求項4の発明は、請求項1記載の花篭用造花において、前記ダンボール部が分割形成され、ジョイントによって折り畳み可能に連結されていることを特徴とする。
【0014】この発明によれば、ダンボール部を折り畳んで持ち運びや収納することができるので、一回の搬送量を増やすことができると共に収納スペースが少なくて済む。
【0015】
【発明の実施の形態】以下添付図面に基づいて、本発明に係る花篭用造花の実施形態を詳細に説明する。図1及び図2は本発明に係る花篭用造花を示したものであり、図1は本発明の造花を飾り付けた花篭の正面図、図2は本発明の造花を構成する構成体の一部を拡大した斜視図である。
【0016】本発明に係る花篭11は、図1に示したように、花形に折り畳んだタオルや果物(いずれも図示せず)を盛り合わせる円形の花受け部12と、その周囲に形成されたリング状の飾り枠13と、この飾り枠13に取り付けられた造花14とで構成され、造花14の構成を除いては従来例とほぼ同様である。飾り付けられた花篭11は台座15の上に載置されて葬祭用に供される。
【0017】造花14は、図2に示したように、三層構造からなり、飾り枠13に固定されるダンボール部16と、このダンボール部16の上に取り付けられた装飾紙部17と、この装飾紙部17の上に取り付けられた装飾布部18とで構成される。ダンボール部16は造花14の全体形状をしっかりと保持するためのもので、ある程度厚いダンボール紙によってリング状に形成されている。このリング形状は、前記飾り枠13と略同一形状である。また、ダンボール部16は、図 に示したように、半円ずつ2つに分割されており、両端がジョイント19によって折り畳み可能に連結されている。なお、ダンボール部16の裏面側には円周上の4箇所から飾り枠13に固定するための紐20が伸びている。
【0018】上記装飾紙部17は、図1に示したように、前記ダンボール部16より薄いボール紙に葉の形を描いて着色したものである。ダンボール部16に形状に合わせてリング状に形成され、内周縁17aがダンボール部16の内周縁16aにほぼ沿った形状となっている他、外周縁17bがダンボール部16の外周縁16bより外側で凹凸状の葉の形を作っている。したがって、この装飾紙部17をダンボール部16の上に接着固定することで、ダンボール部16の全体が覆い隠されるため、見映えを損なうことがない。この装飾紙部17は、前記ダンボール部16と同様、2分割されていてもよいが、葉同士の重なりによって厚みを表現することを考慮して、さらに多数に分割しておき、ダンボール部16の上に接着する時に端部同士を互いに重ね合せながら固定することが望ましい。
【0019】また、上記装飾布部18は、図2に示したように、複数枚の布を重ねて花弁風に形成したものである。例えば、図4に示したように、円形の大きな台紙21の上に大きさの異なる5枚の花弁布22a〜22eを一枚ずつ順に重ね、3枚目の花弁布22cと4枚目の花弁布22dとの間にプラスチック製のカップ23を入れることで4枚目及び5枚目の花弁布22d,22eを起立させて花らしくし、上から5枚の花弁布22a〜22eと台紙21とを一緒に針24で留めたものである。このようにして形成された装飾布部18は、接着剤25によって装飾紙部17の上面に接着固定される。図2に示したように、装飾布部18は所定間隔毎に装飾紙部17の上に配置される。そして、図1に示したように、花篭11の外周を装飾布部18が取り囲んで装飾効果を発揮する。なお、図4において、符号26は、前述したダンボール部16に装飾紙部17を固定するための接着剤である。
【0020】装飾布部18の構成は上述のものに限られない。例えば、図5に示したように、台紙21の上に大きさの異なる5枚の花弁布22a〜22eを順に重ね、3枚目の花弁布22cと4枚目の花弁布22dとの間にカップ23を入れると共に、上部中心からめしべ風のピン27を差し込んで5枚の花弁布22a〜22eと台紙21とに貫通し、台紙21の裏面側で円板28にピン27を差し込んで留めたものである。なお、上述と同様に、5枚の花弁布22a〜22eと台紙21とは針(図示せず)によっても留まっている。そして、この場合には円板28の裏面側に接着剤25を塗布し、所定の箇所でピン27を差し込むことで、接着剤25とピン27の両方による固着効果が得られる。なお、ピン27及び円板28はいずれもプラスチック製である。
【0021】さらに、図6に示したように、5枚の花弁布22a〜22eと台紙21とを針(図示せず)によって予め留めておき、これを装飾紙部17に取り付ける場合には前述のように接着剤を使う代わりに、上部中心からめしべ風の足長ピン29を差し込み、ダンボール部16の裏面側に配置した円板30に差し込み固定する方法もある。
【0022】従って、このような構成からなる花篭用造花14にあっては、搬送時にはダンボール部16及び装飾紙部17をジョイント19から二つ折りにすることで持ち運びが容易となる他、飾り付ける場合には二つ折りした造花14を広げて飾り枠13に沿って配置し、ダンボール部16から伸びている紐20によって飾り枠13に固定することで簡単に飾り付けが完了する。また、全体が紙と布とで作られているので軽量であり、持ち運びや取り扱いが極めて容易である。
【0023】一方、花篭用造花14が不要となって処分する場合には、先ずダンボール部16、装飾紙部17及び装飾布部18を分離する。この場合、それぞれが接着剤25,26又はピン27,29によって固定されているだけなので、容易に引き剥がすことができる。そして、ダンボール紙で作られているダンボール部16やボール紙で作られている装飾紙部17は、有価物としてリサイクルに回すことができる他、布で作られている装飾布部18からカップ23、針24、ピン27,29及び円板28,30から取り除いた後、これらを一般ゴミとして焼却処分することができる。したがって、この場合にはゴミの量も少なくて済み、従来と比べてもゴミの減量化が図られることになる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る花篭用造花によれば、針金や塩化ビニルを使わずに紙と布とで造花全体を作ってあるので、従来の針金を使ったものより大幅に軽量化が図られ、その取り扱いや持ち運びが容易となる他、燃やしてもダイオキシンを発生させないので、一般のゴミとして処分することができ、ゴミの減量化に寄与する。
【出願人】 【識別番号】500121333
【氏名又は名称】株式会社ミヤザワ
【出願日】 平成12年3月17日(2000.3.17)
【代理人】 【識別番号】100097043
【弁理士】
【氏名又は名称】浅川 哲
【公開番号】 特開2001−262415(P2001−262415A)
【公開日】 平成13年9月26日(2001.9.26)
【出願番号】 特願2000−75245(P2000−75245)