| 【発明の名称】 |
装飾かつら |
| 【発明者】 |
【氏名】小川 秀和
|
| 【要約】 |
【課題】ステージやディスコなどの照明を落とす場所や暗がり等において、印象が強くて変化に富んだ装飾効果が得られるようにする。
【解決手段】毛髪群の少なくとも一部を多数の光ファイバ21・・21で構成するとともに、LED11及び駆動用の電池12を備えた発光部10をかつら基材2に設け、その発光部10のLED11からの光が各光ファイバ21から出射するように構成する。また、光ファイバ群21・・21と発光部10をユニット化し、その発光部10をかつら基材2の表面に接着等により取り付ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 毛髪群の少なくとも一部が多数の光ファイバで形成されているとともに、LED及びその駆動用の電池を備えた発光部がかつら基材に設けられており、その発光部のLEDからの光が各光ファイバの根元側の端面に入射するように構成されていることを特徴とする装飾かつら。 【請求項2】 光ファイバ群と発光部とがユニット化されており、その発光部がかつら基材の表面に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の装飾かつら。 【請求項3】 LEDと光ファイバの端面との間に、LEDからの出射光の光ファイバ端面への進行を断続的に遮断するための遮光手段が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の装飾かつら。 【請求項4】 LEDを断続的に発光させる点滅手段が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の装飾かつら。 【請求項5】 LEDと光ファイバ端面との間に、LEDからファイバ端面に向かう光に色を選択的につけるための着色手段が設けられていることを特徴とする請求項1、2、3または4記載の装飾かつら。 【請求項6】 光ファイバとして、ファイバの一方の端面に入射した光を他端まで導いてその他端面とファイバ側面の双方から出射するものが用いられていることを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の装飾かつら。 【請求項7】 光ファイバの側面に着色が施されていることを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の装飾かつら。 【請求項8】 光ファイバがウェーブ状またはカール状に成形されていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6または7記載の装飾かつら。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は装飾かつらに関する。 【0002】 【従来の技術】パーティ、宴会、二次会、ディスコなどの人の集まる会合においては、装飾かつらを用いて場の雰囲気を盛り上げることが行われている。その装飾かつらとしては、赤、黄、緑、金または銀などのカラフルな色で毛髪(例えば合成樹脂製)を着色したものがあり、また、着色した毛髪に光反射効果のある装飾品を散りばめたものがある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の装飾かつらは、照明が明るい場所において高い装飾効果を得ることができるもので、例えばコンサートホールやファッションショーのステージなど、会場の照明を落として雰囲気を盛り上げるような場所では、さほどの装飾効果は期待できない。しかも、従来の装飾かつらは、カラー・デザイン的に優れたものであっても、外観意匠があまり変化しないことから動きのある変化に富んだ装飾効果を得ることができない。 【0004】本発明はそのような実情に鑑みてなされたもので、例えばコンサートホールやファッションショーのステージあるいはディスコなどの照明効果を凝らす場所において、印象が強くて変化に富んだ装飾効果を得ることができる、演出効果の高い装飾かつらの提供を目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明の装飾かつらは、毛髪群の少なくとも一部が多数の光ファイバで形成されているとともに、LED及びその駆動用の電池を備えた発光部がかつら基材に設けられており、その発光部のLEDからの光が各光ファイバの根元側の端面に入射するように構成されていることを特徴としており、より具体的には、光ファイバ群と発光部とがユニット化され、その発光部がかつら基材の表面に取り付けられていることによって特徴づけられる。 【0006】本発明の装飾かつらを装着すると、あたかも髪の毛が発光しているように見えるので、照明を落とした場所でも十分な装飾効果を期待できる。しかも、髪の毛の揺れとともに光ファイバが揺れて発光位置が動くので、変化のある装飾効果を得ることができる。 【0007】ここで、本発明の装飾かつらにおいて、LEDと光ファイバ端面との間に、LEDからの出射光の光ファイバ端面への進行を断続的に遮断するための遮光手段を設け、その遮光手段を発光部の揺れ(振動)に応じて動作するように構成しておけば、装飾かつらを装着した人が動いたり、頭を動かすたびに、光ファイバの発光が点滅するので、変化に富んだ面白い装飾効果を得ることができる。また、LEDを断続的に発光させる点滅手段を設けておけば、同様な装飾効果を得ることができる。 【0008】さらに、LEDと光ファイバ端面との間に、LEDからファイバ端面に向かう光に色を選択的につけるための着色手段を設け、その着色手段を発光部の揺れ(振動)に応じて動作するように構成しておけば、装飾かつらを装着した人が動いたり、頭を動かすたびに、光ファイバの発光色が変化するので、この場合も、変化に富んだ面白い装飾効果を得ることができる。 【0009】なお、本発明の装飾かつらにおいて、光ファイバとして、ファイバの一方の端面に入射した光を他端まで導いてその他端面とファイバ側面の双方から出射するものを用いれば、髪の毛に取り付けた光ファイバの全体が発光して見えるので、ファイバ端面のみが発光する場合とは、趣の異なった装飾効果を得ることができる。 【0010】また、光ファイバとして、側面に着色が施されたものを用いれば、頭髪を部分に的に染めたヘアスタイル、いわゆるメッシュような感じを演出することができ、光ファイバの未発光時におけるファッション性も良くなる。さらに、光ファイバとして、ストレートのほか、カール状あるいはウェーブ状に成形を施したものを用意すれば、より個性的なヘアスタイルを楽しむことができる。 【0011】 【発明の実施の形態】本発明の実施形態を、以下、図面に基づいて説明する。 【0012】図1は本発明の実施形態の構造を模式的に示す図である。図2は発光毛髪ユニットの縦断面図である。 【0013】本実施の形態の装飾かつらは、複数の発光毛髪ユニット1・・1とかつら基材2によって構成されており、それら発光毛髪ユニット1・・1がかつら基材2の表面上に所定のアライメントでもって配置されている。各発光毛髪ユニット1は、後述するLEDケース13をかつら基材2の表面に接着することで、かつら基材2に対して取り付けられている。 【0014】発光毛髪ユニット1は、発光部10と毛髪部20によって構成されている。 【0015】発光部10は、LED(例えば赤色発光)11と、LED11を収容する円筒形状のLEDケース13と、LED11の駆動電源であるリチウム電池12と、リチウム電池12を収容する電池ケース14とからなり、電池ケース14にリチウム電池12を収容した状態で、電池ケース14をLEDケース13に押し込むことにより、LED11の端子にリチウム電池12の端子が接触してLED11が点灯する。 【0016】毛髪部20は、多数本(例えば120本〜150本)の光ファイバ(ストレート)21・・21によって構成されている。これら光ファイバ21・・21はその一端部を束ねた状態でLEDケース13の先端部に、各光ファイバ21の端面がLED11に対向するように取り付けられており、LED11の点灯時においてLED光が各光ファイバ21の端面に入射する。 【0017】なお、本実施形態に用いるLED11は直径が3mm〜5mmで、ケース10の外径が5mm〜8mm程度で済み、また発光部10の長さは、リチウム電池13の収容スペースを確保しても、最大で40mm程度あれば十分であり、従って多数個の発光毛髪ユニット1・・1を、かつら基材2の表面に配置・取り付けることは可能である。 【0018】また、この実施形態に用いる光ファイバ21・・21は、一端面に入射した光を他端面にまで導いて、その他端面から光を出射するもので、直径が0.1mm〜0.3mm程度である。さらに、光ファイバ21・・21はLEDケース13の先端部にて一端部のみが束ねられているだけで、その他の部分は、ヘアスタイル等に合わせて自由に変形・分散させることができ、それら光ファイバ群によって、かつら基材2及び発光部10を外部から見えないようにすることができる。 【0019】そして、本実施形態の装飾かつらは、一般的なかつらと同様にして頭部にかつら基材2を装着した後、電池ケース14にリチウム電池12を収容した状態で、その電池ケース14をLEDケース13に、LED11が点灯するまで押し込んで光ファイバ21・・21の端面を発光させる、というような形態で使用される。 【0020】なお、以上の実施形態では、LEDケース13に嵌め込む電池ケース14が、LED11とリチウム電池12とを接続するスイッチの機能を兼ねているが、これに限られることなく、専用のスイッチを発光部10に設けておいてもよい。 【0021】また、電池ケース14を嵌め込み構造としてしているが、これに代えて電池ケース14をLEDケース13にねじ込む構造としてもよい。さらに、図3に示すように、LED11の非点灯時には、リチウム電池13(図3(A))に示す配置とし、点灯時にリチウム電池13を逆さまに入れ換えることにより(図3(B))、リチウム電池13をLED11に接続するというような構造を採用してもよい。 【0022】図4は本発明の他の実施形態の構造を示す要部縦断面図である。 【0023】この実施形態では、図2に示した発光毛髪ユニット1の構成に加えて、LED11と光ファイバ21・・21の端面との間に遮光部30を設けたところに特徴がある。 【0024】遮光部30は、LED11の前方に位置する円形の開口31と、この開口31を塞ぐことのできる円錐形状の部材で、発光部1の揺れ(振動)によってある程度の自由度をもって位置が変位する遮光体32とからなり、その遮光体32が発光部10の振動に応じて開口31を塞ぐ位置(図4(A))、あるいは開口31を開放する位置(図4(B))に移動することによって、LED11からの出射光の各光ファイバ21への進行を断続的に遮断するように構成されており、このような遮光部3を設けておけば、装飾かつらを装着した人が動いたり、頭を振るごとに、光ファイバ21・・21の発光が点滅するので、より変化に富んだ装飾効果を得ることができる。 【0025】なお、以上のようなファイバ発光の点滅を行う遮光部としては、図4に示した構造のほか、様々な形態が考えられる。 【0026】例えば、図5または図6に示すように、球状の遮光体132または片面が球面形状に加工された遮光体232を用いてLED11からの光を断続的に遮断する構造のものや、図7(A)及び(B)に示すように、開口31の前方に長方形の遮光板332を設け、その遮光板332が発光部10の振動に伴ってスライドすることにより開口31の閉鎖・開放を行う構造などが考えられる。なお、図6において遮光板332の前面側に設けた部材333は透明ガラスである。 【0027】また、遮光手段としては、図8の模式図に示すように、LED11と光ファイバ21・・21の端面との間に、2枚の偏光フィルタ(可動)131,132を配置し、それら2枚の偏光フィルタ131,132の相対的な移動(回転運動)により、LED11からの出射光の各光ファイバ21への進行を断続的に遮断するという構造も考えられる。 【0028】また、以上のような遮光部の構成に代えて、LED11自体の発光を点滅する構造、例えば、図9に示すように、リチウム電池13を、蛇腹ケース100内に収容し、その蛇腹ケース100が装飾かつら全体の揺れに応じて伸縮し、この伸縮によりリチウム電池13がLED11に断続的に接続されて、LED11が点滅するというような構造を採用してもよい。 【0029】図10(A)は本発明の別の実施形態の構造を示す要部縦断面図、同図(B)は(A)のX−X矢視図である。 【0030】この実施形態では、図2に示した発光毛髪ユニット1の構成に加えて、LED11と光ファイバ21・・21の端面との間に、着色部403を設けたところに特徴がある。 【0031】着色部403は、LED11の前方に位置する円形の開口431と、この開口431の前方に設けられ、発光部10の揺れ(振動)によってある程度の自由度をもって回動するカラーフィルタ432によって構成されている。 【0032】カラーフィルタ432は、略円盤形状で開口431に対応する位置に切欠き432aが設けられている。またカラーフィルタ432は、LED光を例えば青・黄・白の3色に選択的に着色するための3つの着色領域F1,F2,F3 が形成されている。なお、カラーフィルタ432の前面側に設けた部材433は透明ガラスである。 【0033】そして、以上の構造の着色部403おいて、カラーフィルタ432が発光部10の揺れ(振動)に応じて回転し、その切欠き432aが開口431に位置したときには、LED11の出射光が着色されずにそのまま各光ファイバ21の端面に入射し、また、着色領域F1,F2 またはF3 が開口431に位置したときには、その各色がLED光に加えられて各光ファイバ21の端面に入射して、各光ファイバ21の先端面が青、黄または白色に発光する。 【0034】また、着色部としては、図11に示すように、LED11と光ファイバ21・・21の端面との間に、2色の着色領域F11,F12が設けられたカラーフィルタ(固定配置)230と、偏光方向が互いに異なる2つの偏光領域F21,F22が設けられた第1の偏光フィルタ(固定配置)231と、互いに偏光方向が異なる2つの偏光領域F31,F32が設けられた第2の偏光フィルタ(可動)232とからなり、その第2の偏光フィルタ232の回転により、LED光の着色に加えて、ファイバ発光の点滅の機能を付加した構造も考えられる。 【0035】なお、以上のようなLED光の着色部や遮光部のほか、LED11と光ファイバ21・・21の端面との間に、例えば可動ミラーボックス、万華鏡、あるいは円筒内に微小なカラーフィルムを挿入したもの等の、各種の光学要素を配置することも考えられる。 【0036】また、以上の図4〜図10及び先の図2に示す実施形態において、必要であれば、LED11と光ファイバ21・・21の端面との間に、レンズを挿入しておいもよい。 【0037】以上の各実施形態において、光ファイバ21の側面に、赤、黄、緑、青、紫、金または銀などの各種色の着色を施しておいもよい。また、光ファイバとして、ファイバの一方の端面に入射した光を他端まで導いてその他端面とファイバ側面の双方から出射するものを用いてもよい。この場合、ファイバ側面の着色は不要である。 【0038】以上の各実施形態では、ストレートの光ファイバを用いているが、これに代えて、例えばカール状、ウェーブ状あるいはシャギー状に成形された光ファイバ、または、それらカール状、ウェーブ状、シャギー状、もしくはストレート状の少なくとも2種を組み合わせた形状に成形された光ファイバで構成される毛髪部20を発光部10に取り付けてもよい。 【0039】以上の各実施形態では、発光部に設けるLEDの数を1個としているが、その個数は2個以上であってもよく、またLEDの発光色は赤に限られることなく、現存のLEDで発光可能な色であれば、任意の色を採用することができる。 【0040】以上の各実施形態では、装飾かつらの毛髪の全てを光ファイバで構成しているが、本発明はこれに限られることなく、例えば、かつら基材に着色毛髪(例えば合成繊維製)を部分的に植毛するとともに、かつら基材の任意の箇所に発光毛髪ユニットを配置して、全体として着色毛髪と光ファイバによる毛髪とが混ざりあったような形態あるいは光ファイバによる毛髪をメッシュ状に組み入れた形態等の装飾かつらを構成してもよい。 【0041】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の装飾かつらは、頭に装着して使用すると、あたかも髪の毛が発光しているように見えるので、照明を落とした場所や暗がり等においても十分な装飾効果を期待できる。しかも、髪の毛の揺れとともに光ファイバが揺れて発光位置が動くので、印象が強くて変化のある装飾効果を得ることができる。従って、本発明の装飾かつらを、ステージに出演するミュージシャンやダンサーなどが装着すれば、それら出演者の動きを強調した演出効果を得ることができ、ステージの華やかさをより一層盛り上げることができる。 【0042】さらに、本発明の装飾かつらによれば、LEDの電源電池を収容した発光部をかつら基材に取り付け、その発光部と多数の光ファイバからなる毛髪部とをユニット化しているので、かつら基材を頭部に装着するだけで、LED電池(電池等)を衣服等に配置することなく使用することができ、また使用時に電源用の配線が邪魔になるというようなこともない。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】591000861 【氏名又は名称】エイシイ・デイシイ株式会社
|
| 【出願日】 |
平成12年3月1日(2000.3.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075502 【弁理士】 【氏名又は名称】倉内 義朗
|
| 【公開番号】 |
特開2001−248009(P2001−248009A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月14日(2001.9.14) |
| 【出願番号】 |
特願2000−55723(P2000−55723) |
|