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【発明の名称】 着物の帯用保形具
【発明者】 【氏名】森岡 照子

【要約】 【課題】簡単な構成で嵩張ることなく、楽に美しく簡単に帯を結べ、さらには、美容師や着付けの専門家の手によらず、誰でも自分で楽に美しく簡単に着物の帯を結ぶことができる着物の帯用保形具を提供する。

【解決手段】帯5を結ぶ際に帯5の結ぶ形を保持するために使用する着物の帯用保形具1であって、結び紐21を備える帯枕2と、帯5を支持する支持板3とを備えており、帯枕2と支持板3との間に帯枕2を支持板3の所定の位置に固定するための帯枕固定手段4(スナップ41,42)を設けると共に、支持板3が、帯5の幅方向端部を支持板3に固定するための帯固定手段6(クリップ62)を備える構成とした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】帯を結ぶ際に帯の結ぶ形を保持するために使用する着物の帯用保形具であって、結び紐を備える帯枕と、帯を支持する支持板とを備えており、帯枕と支持板との間に帯枕を支持板の所定の位置に固定するための帯枕固定手段を設けると共に、支持板が、帯の幅方向端部を支持板に固定するための帯固定手段を備えていることを特徴とする着物の帯用保形具。
【請求項2】帯固定手段が帯の端部を挟持して支持板に固定する挟持手段からなる請求項1に記載の着物の帯用保形具。
【請求項3】支持板は、身体への装着時に、上方に位置する帯枕固定部分と、この帯枕固定部分より下方に形成され、お太鼓を作る場合に形成される帯のお太鼓形成部と身体の胴体に巻かれる巻装部との境界部分となる袋状の三角形状部にこの三角形状に沿って挿入される下方に向けて先細りになった帯保形部分とを備えている請求項1又は請求項2に記載の着物の帯用保形具。
【請求項4】帯枕固定手段が、支持板に対し帯枕を位置変更可能に固定できるようにしている請求項1から請求項3の何れかに記載の着物の帯用保形具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、着物に帯を結ぶ際に帯の形を保持するために用いる帯用保形具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、和服で帯を結ぶときは、幅30cm程度で、長さが4m前後の長い芯入りの帯を、着物を着た後、身体に巻き、背中において美しく帯を形作って和服の後姿を美しく着飾るようにするため、通常、帯山を作るために帯枕を使用して帯を結んでいる。
【0003】この帯を結ぶ際には、帯と帯枕の他に、帯締め、帯上げが最低限必要となる。さらに、帯の形をきれいに保持したり、変化に富んだ結び型をするために、前板、後板、仮紐、ゴム入り紐、クリップ等の小道具が用いられる。
【0004】通常、和服の帯は、着物を着た後、帯を胴体に巻き、さらに、例えば身体の背中の部分にお太鼓を形成する場合には、帯山を形成するために、帯のお太鼓形成部分の内側に帯枕を位置させて、帯枕を背中の所定の位置に位置付けし、帯枕に設ける2本の結び紐で帯枕を胴体に括り付ける。そして、次にお太鼓を形成して、胴体に巻いた手先をお太鼓の内側に入れて、帯締めで帯を固定するのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、和服で帯を結ぶには、お太鼓などの結びの形を背中に形成するため、一人で帯を結ぶ場合、鏡で背中部分を写しながら、形を整えて結ばなければならないので、一人で楽に美しい帯の結びをするのは非常に難しい。
【0006】そこで、近年、身体に帯を結ぶ前に、予め形を整えておき、この形を保持するための保持具が色々と開発されてきてはいるが、どれを使用しても、使用する際に煩雑であったり、難しく面倒であったりしていた。
【0007】さらに、和服の着用者が近年どんどん減ってきており、他人に着付けて貰うというのが、常識のようになっているが、他人に着付けをしてもらう場合においても、例えば、ふくら雀や文庫結びなどの変わり結びをする場合に、簡単に美しく結びを形成するのは難しかった。
【0008】また、袋帯や名古屋帯よりも長さの短い五尺帯があるが、この五尺帯は、名古屋帯などよりかなり長さが短いため、お太鼓を形成するのは非常に難しく、さらには、ふくら雀や文庫の結びは、一結びしなくてはならなかったので、帯の長さが足りず、結ぶことができなかった。
【0009】本発明は、上記問題に鑑みてなしたものであって、簡単な構成で嵩張ることなく、楽に美しく簡単に帯を結べ、さらには、美容師や着付けの専門家の手によらず、誰でも自分で楽に美しく簡単に着物の帯を結ぶことができる着物の帯用保形具を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するため、本発明の請求項1に記載の発明は、帯を結ぶ際に帯の結ぶ形を保持するために使用する着物の帯用保形具であって、結び紐を備える帯枕と、帯を支持する支持板とを備えており、帯枕と支持板との間に帯枕を支持板の所定の位置に固定するための帯枕固定手段を設けると共に、支持板が、帯の幅方向端部を支持板に固定するための帯固定手段を備える構成とした。
【0011】また、本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、帯固定手段が帯の端部を挟持して支持板に固定する挟持手段から構成した。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、支持板は、身体への装着時に、上方に位置する帯枕固定部分と、この帯枕固定部分より下方に形成され、お太鼓を作る場合に形成される帯のお太鼓形成部と身体の胴体に巻かれる巻装部との境界部分となる袋状の三角形状部にこの三角形状に沿って挿入される下方に向けて先細りになった帯保形部分とを備える構成とした。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3の何れかに記載の発明において、帯枕固定手段が、支持板に対し帯枕を位置変更可能に固定できる構成とした。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる着物の帯用保形具について図面に基づいて説明する。
【0015】本発明の第1の実施形態にかかる着物の帯用保形具1は、帯を結ぶ際に帯の結ぶ形を保持するために使用するものであって、図1に示すように、結び紐21を備える帯枕2と、帯を支持するための支持板3とを備えている。
【0016】帯枕2と支持板3とは、個別に設けられており、後記する帯枕固定手段4により帯枕2と支持板3とを合体させたり、別々に分けたりすることができるようにしている。
【0017】帯枕2は、枕部本体22と、該枕部本体22の長手方向両端から延びる結び紐21とを備えている。結び紐21には、筒状の長いカーゼを用いており、この筒状のガーゼの中に、枕部本体22を入れて、ガーゼの長さ方向中央部に位置させ、ガーゼの外側から枕固定板23をガーゼを挟むようにして、枕部本体22に接着剤などで貼り付けて固定することにより、枕部本体22に結び紐21を固定するようにしている。なお、この結び紐は、2本の紐を用い、枕部本体22の長さ方向両側にこれらの紐を縫い付けるなどして固定するようにしても良い。
【0018】支持板3は、着物を着た後に帯を結ぶ際、着物の上から身体の背中部分に当たるように使用される板状体であって、身体への装着時に上方に位置する帯枕固定部分31と、この帯枕固定部分31より下方に形成され、図2に示すように、袋帯や名古屋帯でお太鼓を作る場合に形成される帯5のお太鼓形成部51と身体の胴体に巻かれる巻装部52との境界部分となる袋状の三角形状部53にこの三角形状に沿って挿入される下方に向けて先細りになった帯保形部分32とを備えている。
【0019】具体的には、帯保形部分32は、図1に示すように三角形状をしており、この三角形状の帯保形部分32の反先細り側の辺部の中央部に、該辺部の長さより短い辺で形成される四角形状の帯枕固定部分31を延設している。この帯枕固定部分31に帯枕2の枕部本体22を帯枕固定手段4により固定する。
【0020】支持板3は、身体の曲面に沿い易くするため、硬くて弾性力のある合成樹脂板で形成し、この合成樹脂板を綿などの布で覆って形成している。
【0021】さらに、帯枕2と支持板3との間に、帯枕2の枕部本体22を支持板3の帯枕固定部分31における所定の位置に固定するための帯枕固定手段4を設けている。
【0022】この帯枕固定手段4は、支持板3の帯枕固定部分31と、帯枕2の枕部本体22の平面部に貼り付けた枕固定板23とにスナップ41,42を設けることにより構成され、帯枕2を支持板3に対して取り付けおよび取り外しができるようになっている。
【0023】具体的には、支持板3の帯枕固定部分31には、オス側のスナップ41を所定間隔をおいて二つ設けている。また、帯枕2の枕部本体22の枕固定板23には、枕部本体22の支持板3に対する固定位置を上下方向に変更させて固定できるように、メス側のスナップ42を、支持板3側のスナップ41と同じ所定間隔で上下二段になるように4つのスナップ42を設けている。
【0024】2つのスナップ41,42を所定間隔を開けて設けたのは、後記するが図8に示すように、2つのスナップ41の間に折りたたんだ帯を位置させておいて、この帯を支持板3と帯枕2とで挟むようにするためである。
【0025】さらに、支持板3には、帯5の幅方向端部を支持板3に固定するための帯固定手段6を設けており、この帯固定手段6は、帯5の幅方向端部を挟持して支持板3に固定する挟持手段61で構成している。
【0026】この挟持手段61は、図1に示すように、支持板3の帯保形部分32における帯枕固定部分31の両側に設けるクリップ62,62から構成されている。これらクリップ62,62は、コ字状に屈曲した挟み片62aと、この挟み片62aを帯保形部分32の板の部分に押し付ける作用をするコ字状で板状の金属バネ62bとから構成されている。挟み片62aは、弾性力を有する合成樹脂から構成され、支持板3をコ字状の上下片の間に入れるようにして挟み片62aを支持板3に固定している。金属バネ62bは、挟み片62aを覆うように、挟み片62aに対してスライドできるようになっており、挟み片62aを金属バネ62bで覆ったとき、金属バネ62bの押圧力で挟み片62aが支持板3側に押されるようになっている。
【0027】また、支持板3の帯保形部分32には、図1に示すように帯で変わり結びをする際に、帯の部分的な形を保持するために帯に巻きつけて結ぶ例えばゴム紐を通すための紐挿通孔33を3つ形成しており、ゴム紐をこの紐挿通孔33に通して、ゴム紐を支持板3に支持させることにより、ゴム紐で結んだ帯5の変わり結び部分を背中の所定の位置に保持させることができる。
【0028】なお、前記した第1の実施形態では、支持板3の帯保形部分32を三角形状に形成したが、図2に示す第2の実施形態のように、四角形状に形成し、かつ、第1の実施形態のように三角形状にもできるように、折り曲げ可能に形成するようにしても良い。この場合は、第1の実施形態の帯保形部分32とは別個に、四角形状を形成するための小さい2枚の三角形状板34,34を設け、この三角形状板34,34を帯保形部分32に対して折り曲げられるようにするために、帯保形部分32と三角形状板34,34とを全てを広げた四角形状の状態にして布ですべてを覆い、三角形状板34,34を折り曲げ部分35,35において折り曲げられるようにしている。
【0029】このように、四角形状のまま使用することによって、ふくら雀結びや文庫結びをする際に後板としての効果が得られるし、折り曲げて三角形状とする場合には、お太鼓結びの際に帯5のお太鼓形成部51と巻装部52との境界部である三角形状部53の固定用として用いることができる。
【0030】なお、三角形状板34,34が布の内部で移動しないようにするために、折り曲げ部分35,35において上下に重なった布をミシンで縫いつけている。
【0031】次に、第1の実施の形態にかかる帯用保形具1の使用方法について説明する。
【0032】まず、袋帯や名古屋帯でお太鼓結びをする場合について図3から図7に基づいて説明すると、図3に示すように、帯は、お太鼓になるお太鼓形成部51と、胴に巻きつける巻装部52とに分かれ、その境目に二重になった袋状の三角形状部53が形成される。
【0033】この三角形状部53に、帯用保形具1における支持板3の帯保形部分32を先細りの先端部分から差し込む。このとき、支持板3の帯保形部分32に設けた、クリップ62,62の金属バネ62b,62bは、挟み片62a,62aからずらしておく。
【0034】そして、図4に示すように、支持板3の帯保形部分32に設けた、クリップ62,62の挟み片62a,62aで帯5の端部を挟み、金属バネ62b,62bを挟み片62a,62a側に移動させて、クリップ62,62で帯5の端部を支持板3の帯保形部分32にしっかりと固定する。
【0035】つぎに、帯枕2を支持板3に固定するのであって、図4及び図5に示すように、支持板3と帯枕2との間に設けたスナップ41,42を嵌め合わすことにより、帯枕2を支持板3の所定位置に固定する。
【0036】帯枕2を支持板3に固定することにより、お太鼓を結んだときに、帯枕2が帯5の幅方向に水平になるように簡単に位置させることができ、お太鼓の帯山が傾いてしまうのを防止することができる。さらに、帯5の端部をクリップ62,62で固定することができるので、支持板3を背中に当てる際でも帯5の三角形状部53の形がくずれるのを防止できる。
【0037】そして、図6に示すように、帯幅の広いお太鼓形成部51を、帯枕2を覆うように帯枕2の上に載せ、帯枕2の枕部本体22で帯山を形成して、支持板3が固定された帯の三角形状部53を背中に当てる。この帯山を背中に位置させた状態で、帯枕2の結び紐21を身体の両脇にまわして身体の前で結ぶことにより、帯枕2を身体に括り付け固定する。このとき、帯枕2を帯揚げで覆う。
【0038】さらに、帯枕2を体に固定した状態で、身体の胴体に巻く帯幅が半分の巻装部52を、身体に巻きつけ、帯の手先54を身体に巻きつけた巻装部52に洗濯挟みなどのクリップで留めておく。
【0039】図7に示すように、背中の後にお太鼓形成部51によってお太鼓の形をつくり、帯5の手先54を折り返して、お太鼓の中にいれて、帯締め7を締めて帯5を固定する。
【0040】以上のように、お太鼓結びをする場合、本発明の帯用保形具1を用いることにより、帯固定手段6であるクリップ62,62でお太鼓形成部51と巻装部52との境界となる三角形状部53の形状を保持し、かつ、帯枕2をお太鼓形成部51の適正な位置に保持したまま、帯5を身体の胴部に巻きつけることができるので、簡単な構成で嵩張ることなく、一人で楽に美しく簡単に帯を結べるのである。
【0041】しかも、本発明の帯用保形具1を用いることにより、お太鼓結びを袋帯で結ぶ場合でも、美容師や着付けの専門家の手によらず、自分で楽に美しく簡単に帯を結ぶことができるのである。
【0042】つぎに、本発明の第1の実施形態の帯用保形具1を用いて、ふくら雀の結びをする場合について図8から図13に基づいて説明する。
【0043】図8に示すように、支持板3の二つのオス側スナップ41,41の間に帯5の幅方向両側を折り畳んだ状態で置いておいて、この帯5の上から、帯枕2をスナップ41,42の嵌め合わせにより支持板3に固定する。帯枕2を支持板3に固定することにより、帯5が帯枕2と支持板3とで挟まれ、帯5が図8のように折りたたまれた状態で固定される。
【0044】また、スナップ41,42の嵌め合わせは、帯枕2が支持板3に対して高い位置に位置するように、帯枕2のメス側スナップ42は、下側に位置するスナップ42を支持板3のスナップ41に嵌め合わす。
【0045】そして、図9に示すように、帯幅の広い部分を肩に載せておきながら、帯枕2が固定された支持板3を背中に当て、帯枕2の結び紐21を身体の両脇にまわして身体の前で結ぶことにより、帯枕2を身体に括り付け固定する。
【0046】次に、図10に示すように、帯枕2を体に固定した状態で、帯枕2から下方に向けて延びる帯幅を半分にした帯を身体の胴部に巻きつけていく。このとき、帯枕2の真下に位置する帯の部分を身体に巻きつけるために90度に折り曲げるのであって、この折り曲げた状態を固定するため、支持板3の一方のクリップ62で帯の端部を固定しておく。
【0047】そして、図11に示すように、帯5を身体に巻きつけて、身体の後側に戻った時点で、支持板3に設けた他方のクリップ62で帯5を支持板3に固定しておく。
【0048】つぎに、図12に示すように、胴に巻きつけた帯を帯枕2に巻きつけるようにして、帯枕2の上に載せ、この帯枕2の上で帯をひだができるように折りたたんでおく。
【0049】そして、図13に示すように、肩に載せておいた帯を帯枕2および折りたたんだ帯を覆うように降ろし、背中の後で、お太鼓を形成し、帯締めを締めて帯5を固定する。
【0050】以上のように、ふくら雀を結ぶ場合でも、本発明の帯用保形具1を用いることにより、帯枕2と支持板3とで帯を挟んで帯の折りたたみ状態を固定することができ、しかも、支持板3に設けるクリップ62,62で身体に巻きつけたときの帯5を支持板3に固定できるので、簡単な構成で嵩張ることなく、楽に美しく簡単に帯を結べるのである。
【0051】なお、本発明の帯用保形具1は、ふくら雀の結びだけでなく、文庫結びもふくら雀と同じようにして簡単に結ぶことができる。
【0052】また、本発明の帯用保形具1を用いることにより、袋帯や名古屋帯よりもかなり長さの短い五尺帯であっても帯を一結びしなくても帯の形を保持することができるので、帯を捻って折りたたむだけでお太鼓結び、ふくら雀結び、文庫結びを簡単に美しく結ぶことができる。
【0053】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載の発明によれば、帯を結ぶ際に帯の結ぶ形を保持するために使用する着物の帯用保形具を、結び紐を備える帯枕と、帯を支持する支持板とを備えており、帯枕と支持板との間に帯枕を支持板の所定の位置に固定するための帯枕固定手段を設けると共に、支持板が、帯の幅方向端部を支持板に固定するための帯固定手段を備える構成としたから、帯枕を支持板に固定することにより、帯山が傾いてしまうのを防止することができ、さらに、帯の端部を帯固定手段で支持板に固定することができるので、帯の形状を美しく保持することができる。その結果、簡単な構成で嵩張ることなく、楽に美しく簡単に帯を結ぶことができる。
【0054】さらに、帯の長さが短い五尺帯であっても本発明の帯用保形具を用いることにより、簡単に美しく帯を結ぶことができる。
【0055】また、本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、帯固定手段が帯の端部を挟持して支持板に固定する挟持手段から構成したので、帯が傷むことなく簡単に支持板に固定することができる。
【0056】さらに、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、支持板は、身体への装着時に、上方に位置する帯枕固定部分と、この帯枕固定部分より下方に形成され、お太鼓を作る場合に形成される帯のお太鼓形成部と身体の胴体に巻かれる巻装部との境界部分となる袋状の三角形状部にこの三角形状に沿って挿入される下方に向けて先細りになった帯保形部分とを備える構成としたので、帯枕を支持板に固定することにより、お太鼓を結んだときに、帯枕が帯の幅方向に水平になるように簡単に位置させることができ、お太鼓の帯山が傾いてしまうのを防止することができる。さらに、帯の端部を帯固定手段で固定することができるので、支持板を背中に当てる際でも帯の三角形状部の形がくずれるのを防止できる。
【0057】以上のように、請求項3に記載の帯用保形具を用いることにより、帯固定手段でお太鼓形成部と巻装部との境界となる三角形状部の形状を保持し、かつ、帯枕をお太鼓形成部の適正な位置に保持したまま、帯を身体の胴部に巻きつけることができるので、簡単な構成で嵩張ることなく、一人で楽に美しく簡単に帯を結べるのである。
【0058】しかも、お太鼓結びを袋帯で結ぶ場合でも、美容師や着付けの専門家の手によらず、自分で楽に美しく簡単に帯を結ぶことができるのである。
【0059】さらに、請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3の何れかに記載の発明において、帯枕固定手段を、支持板に対し帯枕を位置変更可能に固定できる構成としたので、帯山を所望の位置に形成できる。
【出願人】 【識別番号】500023864
【氏名又は名称】森岡 照子
【出願日】 平成12年1月14日(2000.1.14)
【代理人】 【識別番号】100076406
【弁理士】
【氏名又は名称】杉本 勝徳 (外1名)
【公開番号】 特開2001−200414(P2001−200414A)
【公開日】 平成13年7月27日(2001.7.27)
【出願番号】 特願2000−10229(P2000−10229)