| 【発明の名称】 |
ウエットスーツ |
| 【発明者】 |
【氏名】野島 光夫
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、水密性を維持しながら、着やすくかつ脱ぎやすいマリンスポーツ用のウエットスーツを開発することを目的とする。
【解決手段】ウエットスーツ(1)に、間隔(3)をおいて間隔片(31)を保持する二本のファスナー(4)(5)を上下方向に略対称に設け、 前記二本のファスナー(4)(5)の間隔片(3の内側に、ウエットスーツ(1)の着脱開口部(2)を形成する伸縮性の内部閉塞片(22)をウエットスーツ本体に縫着して設け、前記間隔片(31)の上部には略翼状に左右に延びた閉塞部(32)を形成しかつ上端に面ファスナーを縫着した襟部(6)との結合帯(7)を設けた。ウエットスーツ(1)前部と内部閉塞片(22)で開口部(2)を形成し、二本の間隔をおいたファスナー(4)(5)でここから身体を入れやすくなって着やすくなり、また水密性も維持できる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 間隔(3)をおいて間隔片(31)を保持する二本のファスナー(4)(5)をウエットスーツ(1)の背部(11)又は前部(12)に、上下方向に直線状に又は上下方向に湾曲して設けたことを特徴とするウエットスーツ。 【請求項2】 前記二本のファスナー(4)(5)の間隔片(31)の内側に、ウエットスーツ(1)の着脱開口部(2)を形成する伸縮性の内部閉塞片(22)を設けている特許請求の範囲請求項1記載のウエットスーツ。 【請求項3】 前記間隔(3)をおいた二本のファスナー(4)(5)の間隔片(31)の上部は略翼状に左右に延びた閉塞部(32)を形成しかつその上端に襟部(6)との結合帯(7)を有する請求項1又は請求項2に記載のウエットスーツ。 【請求項4】 ウエットスーツ(1)の背部(11)に、間隔(3)をおいて間隔片(31)を保持する二本のファスナー(4)(5)を上下方向に略対称に設け、 前記二本のファスナー(4)(5)の間隔片(31)の内側に、ウエットスーツ(1)の着脱開口部(2)を形成する伸縮性の内部閉塞片(22)をウエットスーツ本体に縫着して設け、前記間隔片(31)の上部には略翼状に左右に延びた閉塞部(32)を形成しかつ上端に面ファスナーを縫着した襟部(6)との結合帯(7)を設けたことを特徴とするウエットスーツ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ウエットスーツに関するものである。 【0002】 【従来の技術】上下一体型の全身つなぎタイプのウエットスーツは、通常背部中央にファスナーが一本縦方向に設けられていて、このファスナーを引き下げて開口し、その開口部分から足を入れ、体を入れて、ファスナーを引き上げて閉じて、着用している。脱ぐ場合は、ファスナーを引き下げて開口し、体を剥きだし、ウエットスーツを引き下ろして足を出して脱ぐ。 【0003】又、近時の全身つなぎタイプのウエットスーツには、ノーファスナータイプのものもあり、その構成は、素材の伸縮性を利用して、比較的大きく開口する首部を着脱口として利用するものである。 【0004】ノーファスナータイプのウエットスーツも様々なものが開発されており、首部の口径をやっと人体が入る大きさの口径に設定したもの、比較的小さい口径として素材の伸縮性を大きく取り入れたものなどがある。 【0005】ノーファスナータイプでは、伸びてやっと身体が入る大きさの口径であることが好ましいが、人体は個性があり、体型の変化があり、対応が個別的にならざるを得ない。製造上は、各自の個性に対応するには注文による生産になる。素材の伸縮性で開口を大きくするものは素材の開発に負うところがおおきいが、身体が入りかつ首をしっかり水密に閉じるとなると、まだ身体の挿入がきつかったりして、完全な素材は見当たらないと言っても過言ではない。着脱は、首部の開口から出入りして行うので、水密性は高いが、着脱は少したいへんである。しかし、永年の着用によっては伸縮性も素材ものびてしまうので、水密性や装着感で改良の余地が生じることになる。 【0006】ネオプレン製の全身つなぎタイプのウエットスーツには、様々な開発が行われているが水密性を維持しながら、如何に容易に着脱ができるかが大きな課題となっている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようとする問題点は、如何に脱ぎやすくかつ着やすいウエットスーツを開発するかである。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、ウエットスーツの着脱開口部に間隔をおいた二本のファスナーを設けたことを特徴とするウエットスーツである。 【0009】この間隔をおいた二本のファスナーは、ウエットスーツの背部又は前部に上下方向に略対称に設けている。二本のファスナーの上端は、襟部を構成するネック片の下方から始まり、水密性の維持を図っている。 【0010】そして、さらに本発明は間隔をおいた二本のファスナーの間に位置する間隔片の構成についても工夫を加え、その上端に襟部との結合帯を設けているとともに、上部に略翼状や略Y字状に左右に延びた閉塞部を形成している。 【0011】しかも、間隔片の内側には、ウエットスーツの着脱開口部をその前側の襟部や本体とともに形成する伸縮性の内部閉塞片をウエットスーツ本体に縫着して設けている。伸縮性の内部閉塞片は、体を入れる開口部を形成するものであるので、本発明は襟部とこの部分だけをみればノーファスナータイプでもある。 【0012】しかし、従前のノーファスナータイプと異なるのは、伸縮性の負担をこの内部閉塞片にも担わせ、この伸縮性の内部閉塞片の幅や大きさの選択で入り口の口径を適宜変更できるようにし、さら二本のファスナーを設けたので、着やすさも向上しておりかつ水密性の保証ができたのである。 【0013】二本のファスナーを設けたことで、その間隔がおおきく開き、かつ、二本のファスナーの終点部でスーツ本体は左右に大きく開きくので、多少狭い開口部でも左右の足が交互に入れやすく、たいへん着脱し易いものとなる。さらに、間隔片の上端は襟部との結合帯を設けているが、この結合帯の形状やカットを工夫することで水密性を維持できるものとしている。 【0014】 【発明の実施の形態】ここで図面に示す一実施形態を説明する。 【0015】図1は本発明の一実施形態を示すウエットスーツ(1)の要部の背面図であり、ウエットスーツ(1)の着脱開口部(2)から間隔(3)をおいた二本のファスナー(4)(5)をウエットスーツ(1)の背部(11)に設けたものを示す。 【0016】ファスナー(4)(5)は、スライドファスナーである。背部(11)に間隔(3)をおいて設けられた第一のファスナー(4)と第二のファスナー(5)はそれぞれ、連結チップ(8)を具備した両連結片(9)で構成されていて、連結チップ(8)が相互にかみ合い両連結片(9)を結合しそして分離するいわゆるジッパータイプのスライドファスナーである。 【0017】第一のファスナー(4)と第二のファスナー(5)はジッパータイプのものに限らず、凹凸のライン結合で開閉する気密ファスナーやレールスライドファスナーなどで代用できる可能性もある。 【0018】ファスナー(4)(5)は、ウエットスーツ(1)の背部(11)に、着脱開口部(2)からはじまり、間隔(3)をおいて間隔片(31)を保持して設けられる。 【0019】二本のファスナー(4)(5)は、直線状に上下方向に略対称に設けている。二本のファスナー(4)(5)は多少下方を開いた平行な直線となっている。 【0020】前記二本のファスナー(4)(5)の間隔片(31)の内側には、ウエットスーツ(1)の着脱開口部(2)を形成する伸縮性の内部閉塞片(22)をウエットスーツ本体に縫着して設けている。換言すればウエットスーツ(1)の前部の襟部(6)と内部閉塞片(22)の上端が、体を入れる入り口を形成している。 【0021】この構成部分だけを観察すれば、ノーファスナーウエットスーツと同じ構成であり、内部閉塞片(22)はこの実施形態では上端を円弧状に切断しており、下方はV字状で、周縁をウエットスーツ(1)の裏面側に縫着し、樹脂で溶着して水密に形成している。身体が入る入り口であるために少し幅に余裕を持って作成している。 【0022】そして、二本のファスナー(4)(5)に挟まれた前記間隔片(31)の上部には、略Y字状又は略翼状に左右に延びた閉塞部(32)を形成しかつ上端に雌面ファスナー(61)を縫着した襟部(6)に巻きついて止める結合帯(7)を設けている。 【0023】襟部(6)は、着用後に首回りに当接して水密に巻き付けるように、両端にネック片(21)を設けてその一端に雄面ファスナー(71)耳片を設けた。結合帯(7)は、左右端部に雄面ファスナー(71)耳片を取り付けてある。 【0024】前記二本のファスナー(4)(5)の間にある間隔片(31)は、本体と同じウエットスーツ生地で作成するが、2本のファスナー(4)(5)を身体から離れないように維持するので、脊髄あたりの中間でのゆがみやへたりを防止するために中間に横方向のステッチを入れても良い。 【0025】前記間隔(3)をおいた二本のファスナー(4)(5)は上下方向に伸び、下方を開き気味に左右対称に直線状に形成したものであるので、間隔片(31)の下方も台形状を呈し、ていて、二本のファスナー(4)(5)を下ろして間隔片(31)を外側に折ると、上部の自由度ができ大きく開口部(2)を開くことができる。 【0026】ファスナー(4)(5)は、水密性を維持するために、精度の高い連結チップ(8)を具備した両連結片(9)を歯合させて、可及的水密に歯合する製品を採用している。 【0027】さらに水密性を保証するために、両連結片(9)の表裏に延びる帯状のカバー(41)(51)を形成するのが好ましい。しかし、他の実施形態では、内側になる裏面のカバー(51)を省略してみたが、省略しても内部閉塞片(22)があるためにむしろ水密を強化している構成になっている。尚、本実施形態ではないが、各ファスナー(4)(5)の表面側に左右両側にカバー(41)を取り付けた態様でも、十分水密性はある。結局、内部閉塞片(22)が二本のファスナー(4)(5)の内側に介在するので、カバーとあいまって水密性が向上しているのである。内部閉塞片(22)の上端を強い伸縮性素材で形成するとかにすれば、ノーファスナータイプの機能に近くなる。 【0028】なお、ファスナー(4)(5)の平面視での全体形状は この実施形態のように下方部を少し開いた直線形状に限らないし、背筋にあわせた形状とか、J字状に湾曲した形状とか、略平行な直線状であってもよい。ファスナー(4)(5)を、身体の背部(11)に形成するときは、ダイビング運動の支障にならないかどうか配慮され、肩甲骨との摩擦等を配慮して形成される。 【0029】因みに、前記間隔(3)をおいた二本のファスナー(4)(5)は、ウエットスーツ(1)の背部(11)に形成した態様について説明しているが、ウエットスーツ(1)の前部(12)に形成することを否定するものではない。 【0030】さらに、本発明の改善策としては、各部材のカットの仕方や折り返しや、接合技術、伸縮性素材の開発などがあるが、ノウハウと併用して適宜改善実施できる。 【0031】この実施形態のウエットスーツ(1)を着るには、図3の説明図のようにまず二本のファスナー(4)(5)を降ろし、開口部(2)を大きく開く。前側の襟部(6)と内部閉塞片(22)をもって開き、そこから足を入れ、ウエットスーツ(1)の足部に差し入れ、立つ。次にでん部、腰、胸と ウエットスーツを押し上げて、腕を通し、着込む。 【0032】次に二本のファスナー(4)(5)をあげる。次に、襟部(6)を首に巻き、襟部(6)の一方のネック片(21)の雄面ファスナー(71)耳片をもって、他方のネック片(21)にファスナー接合して襟部(6)を締める。次に、間隔片(31)をもって立ち起こし、その間隔片(31)の上部には、略Y字状又は略翼状に左右に延びた閉塞部(32)を形成してあるので、この閉塞部(32)で、前記「襟部(6)の一方のネック片(21)の雄面ファスナー(71)耳片をもって襟部(6)を締めて止めた個所」をさらにうえから被せて覆うようにし、雌面ファスナー(61)を縫着した襟部(6)に結合帯(7)を巻きつけて、その両端の雄面ファスナー(71)耳片で止める。 【0033】このようにして着込んだウエットスーツは、二本のファスナー(4)(5)があって開口部が大きくて着易いにもかかわらず、襟部(6)は二重に面ファスナーで止まり、内部閉塞片(22)でファスナー(4)(5)部分も水密に保持する。 【0034】 【実施例】本発明に係るウエットスーツを実施例として作成した。ウインドサーフィンなど、マリンスポーツ用のウエットスーツで、ジャージ生地を両面に形成したネオプレンゴム製である。約4mm厚のネオプレンゴム製の生地で作成したもので、手足部、胴部、襟部(6)からなるウエットスーツ(1)において、その背部(11)に間隔(3)をおいて間隔片(31)を保持する二本のプラスチック製のスライドファスナー(4)(5)を上下方向に下方を広く間隔をおくように略対称に設けた。スライドファスナー(4)(5)の長さは、25cmである。間隔片(31)の下方部の幅は、15cmに設計した。 【0035】そして、前記二本のファスナー(4)(5)の間隔片(31)の内側に、ウエットスーツ(1)の着脱開口部(2)を形成する伸縮性の内部閉塞片(22)をウエットスーツ本体に縫着し、樹脂で目止めして設けた。内部閉塞片(22)は、伸縮性がある同じネオプレンゴム製の少し薄手の3mmのものを採用した。 【0036】前記間隔片(31)の上部には略翼状に左右に延びた閉塞部(32)を形成しかつ上端に帯状の結合帯(7)を設けた。結合帯(7)には両端に雄面ファスナー(71)耳片を設けてあり、背後から襟部(6)に巻きつき止めることができるものとした。 【0037】この実施例のウエットスーツは、いわゆるMサイズのもので、普通の体型の男性が 着用する動作をしてみると、従来の製品に比べて、特に着用の仕方を教えなくとも、約3/5程度の着脱時間となり、つまりは着用の際の身体を入れるための動作がスムースであることが判明した。二本のファスナーで開口が大きくかつ内部閉塞片で水密であるので、着用が楽で水密性の高い商品が達成できたのである。なお前記実施例はあくまで一例であり、素材や寸法は、本発明を限定するものではない。 【0038】 【発明の効果】本発明に係るウエットスーツは、二本のファスナーを設け、しかし内部閉塞片で水密性を維持し、一方本体前部と内部閉塞片で体の入る開口部を形成して着易くし、かつ着用後は襟部を二重に巻き、かつファスナー上部を間隔片の上部に設けた略Y字状又は略翼状に左右に延びた閉塞部(32)で覆う構成であり、水密性や着用感もすぐれたウエットスーツとなっている。スポーツ用のウエットスーツとして、優れた着脱性と水密性がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】399113053 【氏名又は名称】有限会社ユアーズ
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| 【出願日】 |
平成12年6月1日(2000.6.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075926 【弁理士】 【氏名又は名称】菅原 修
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| 【公開番号】 |
特開2001−348710(P2001−348710A) |
| 【公開日】 |
平成13年12月21日(2001.12.21) |
| 【出願番号】 |
特願2000−164092(P2000−164092) |
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