| 【発明の名称】 |
再帰反射性を有する詰襟及び襟 |
| 【発明者】 |
【氏名】富樫 孝美
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| 【要約】 |
【課題】詰襟服に用いた場合、夕方又は夜間において自動車等のヘッドライトからの発光によって、これを着用した歩行者又は自転車に乗った者の視認性を向上させ得るとともに、十分な耐擦傷性を有し、かつ詰襟服等の本体部分との色調の適合性に優れた、特に、学生服に用いた場合、児童、生徒、学生等の年若い就学者の交通事故防止に有用な再帰反射性を有する詰襟を提供する。
【解決手段】詰襟服の本体部分に縫い代部分4で装着されて用いられる詰襟であって、横方向に細長い台形板状で、可撓性を有し、その端部同士を当接することによって環状構造を形成し得る芯材1と、芯材1の一方の面に配設された所定形状の再帰反射性シート2と、再帰反射性シート2の表面及び芯材1の露出した表面に亘って被覆された、詰襟服の本体部分の色調と同一の色調又はその色調に適合した色調を有するとともに透光性を有する網状体3とを備えてなることを特徴とする再帰反射性を有する詰襟。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】詰襟服の本体部分に装着されて用いられる詰襟であって、横方向に細長い台形板状で、可撓性を有し、その端部同士を当接することによって環状構造を形成し得る芯材と、前記芯材の一方の面に配設された所定形状の再帰反射性シートと、前記再帰反射性シートの表面及び前記芯材の露出した表面に亘って被覆された、前記詰襟服の本体部分の色調と同一の色調又はその色調に適合した色調を有するとともに透光性を有する網状体とを備えてなることを特徴とする再帰反射性を有する詰襟。 【請求項2】前記芯材の材質が、紙又はプラスチックである請求項1に記載の再帰反射性を有する詰襟。 【請求項3】前記網状体の材質が、ナイロン又はポリエステルである請求項1又は2に記載の再帰反射性を有する詰襟。 【請求項4】前記芯材が、その下端部に、前記詰襟服の本体部分との装着用の縫い代部分をさらに備えてなる請求項1〜3のいずれかに記載の再帰反射性を有する詰襟。 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の再帰反射性を有する詰襟を装着してなる詰襟服。 【請求項6】衣服の本体部分に装着されて用いられる襟であって、可撓性を有する芯材と、前記芯材の一方の面に配設された所定形状の再帰反射性シートと、前記再帰反射性シートの表面及び前記芯材の露出した表面に亘って被覆された、前記衣服の本体部分の色調と同一の色調又はその色調に適合した色調を有するとともに透光性を有する網状体とを備えてなることを特徴とする再帰反射性を有する襟。 【請求項7】衣服の本体部分に装着されて用いられる襟であって、所定形状の再帰反射性シートと、前記再帰反射性シートの表面に亘って被覆された、前記衣服の本体部分の色調と同一の色調又はその色調に適合した色調を有するとともに透光性を有する網状体とを備えてなることを特徴とする再帰反射性を有する襟。 【請求項8】請求項6又は7に記載の再帰反射性を有する襟を装着してなる衣服。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、再帰反射性を有する詰襟及び襟に関する。さらに詳しくは、詰襟服や衣服に用いた場合、夕方又は夜間において自動車等のヘッドライトからの発光によって、これを着用した歩行者又は自転車に乗った者の視認性を向上させ得るとともに、十分な耐擦傷性及び耐久性を有し、かつ詰襟服等の本体部分との色調の適合性に優れた、特に、学生服に用いた場合、児童、生徒、学生等の年若い就学者、また高齢者や身体障害者の衣服に用いた場合、これらの人々の交通事故防止に有用な再帰反射性を有する詰襟及び襟に関する。 【0002】 【従来の技術】交通手段としての自動車等の激増により、悲惨な交通事故が跡を絶たない。特に、児童、生徒、学生等の年若い就学者の交通事故は、尊い人命、ましてこれからの人的財産である前途有為の人間の命を失うことになるとともに、その家族のみならず、加害者をも取り返しのつかない悲嘆のどん底へと突き落とす結果となっている。また、現代社会におけるいわゆる弱者である高齢者や身体障害者は、交通事故に対しても無防備であり交通事故に遭遇しやすいにもかかわらず、適切な対策が採られていないのが現状である。このような交通事故は、自動車等の運転者からみて、歩行者や自転車走行者等の視認性が低下する夕方又は夜間に頻発する傾向にある。このような観点から、夕方又は夜間における歩行者等の視認性を向上させるべく種々の提案がなされている。 【0003】例えば、詰襟服等における襟部の内側に装着して使用されるカラー板であって、上方に突出顕現せしめられる一側縁にそった外面側としての片面側の面域内に該当する部分面域に光の再帰反射面を設けた詰襟服等の光再帰反射性カラー板が開示されている(実開昭56−19503号公報)。 【0004】また、その上部を横断面略倒立J字状の軟質プラスチック製の再帰性反射フィルムによって略密着状に被覆した襟カラーが開示されている(実開昭64−53701号公報)。これらの考案に係る襟カラーは、再帰性反射フィルムによって、夕方又は夜間における歩行者等の視認性の向上という点では、相応の効果を発揮する優れたものである。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の襟カラーはいずれも、再帰性反射部分が外部に露出しており、耐擦傷性や耐久性が必ずしも十分ではなく、表面が擦傷されると経時的に再帰性反射能力が劣化してしまったり、再帰性反射部分そのものが損傷を受け、使いものにならなくなるという問題があり、また、詰襟服等の本体部分との色調の適合性(マッチング)に劣り、特に、学生服等に要求される黒色や濃紺等の暗色にマッチした再帰性反射部分とすることが困難であるという問題があり、長い間その解決が待望されているにも拘わらず、未だ解決されていないのが現状である。 【0006】本発明は、上述の問題に鑑みなされたもので、夕方又は夜間において自動車等のヘッドライトからの発光によって、これを着用した歩行者等の視認性を向上させ得るとともに、十分な耐擦傷性及び耐久性を有し、かつ詰襟服等の本体部分との色調の適合性に優れた、特に、学生服の詰襟として用いた場合、児童、生徒、学生等の年若い就学者の交通事故防止、また、高齢者や身体障害者の衣服の襟として用いた場合、これらの人々の交通事故防止に有用な再帰反射性を有する詰襟及襟を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明者は、上述の課題を解決するべく鋭意研究した結果、芯材の一方の面に所定形状の再帰反射性シートを配設するとともに、芯材及び再帰反射性シートの露出した全表面に亘って詰襟服の本体部分の色調と同一の色調又はその色調に適合した色調を有するとともに透光性を有する網状体で被覆することによって、上記目的を達成することができることを知見し、本発明を完成させた。すなわち、本発明は、以下の再帰反射性を有する詰襟及び詰襟服を提供するものである。 【0008】[1]詰襟服の本体部分に装着されて用いられる詰襟であって、横方向に細長い台形板状で、可撓性を有し、その端部同士を当接することによって環状構造を形成し得る芯材と、前記芯材の一方の面に配設された所定形状の再帰反射性シートと、前記再帰反射性シートの表面及び前記芯材の露出した表面に亘って被覆された、前記詰襟服の本体部分の色調と同一の色調又はその色調に適合した色調を有するとともに透光性を有する網状体とを備えてなることを特徴とする再帰反射性を有する詰襟。 【0009】[2]前記芯材の材質が、紙又はプラスチックである前記[1]に記載の再帰反射性を有する詰襟。 【0010】[3]前記網状体の材質が、ナイロン又はポリエステルである前記[1]又は[2]に記載の再帰反射性を有する詰襟。 【0011】[4]前記芯材が、その下端部に、前記詰襟服の本体部分との装着用の縫い代部分をさらに備えてなる前記[1]〜[3]のいずれかに記載の再帰反射性を有する詰襟。 【0012】[5]前記[1]〜[4]のいずれかに記載の再帰反射性を有する詰襟を装着してなる詰襟服。 【0013】また、本発明は、以下の再帰反射性を有する襟及び衣服を提供するものである。 【0014】[6]衣服の本体部分に装着されて用いられる襟であって、可撓性を有する芯材と、前記芯材の一方の面に配設された所定形状の再帰反射性シートと、前記再帰反射性シートの表面及び前記芯材の露出した表面に亘って被覆された、前記衣服の本体部分の色調と同一の色調又はその色調に適合した色調を有するとともに透光性を有する網状体とを備えてなることを特徴とする再帰反射性を有する襟。 【0015】[7]衣服の本体部分に装着されて用いられる襟であって、所定形状の再帰反射性シートと、前記再帰反射性シートの表面に亘って被覆された、前記衣服の本体部分の色調と同一の色調又はその色調に適合した色調を有するとともに透光性を有する網状体とを備えてなることを特徴とする再帰反射性を有する襟。 【0016】[8]前記[6]又は[7]に記載の再帰反射性を有する襟を装着してなる衣服。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、本発明の再帰反射性を有する詰襟の実施の形態を、図面を参照しつつ具体的に説明する。図1は、本発明の再帰反射性を有する詰襟を装着した詰襟服の一の実施の形態を模式的に示す説明図である。図2は、本発明の再帰反射性を有する詰襟の一の実施の形態を模式的に示す説明図で、(a)は、網状体を一部除去した状態を示す平面図、(b)は、そのA−A断面図である。 【0018】図1及び図2に示すように、本発明の再帰反射性を有する詰襟は、詰襟服11の本体部分12に装着されて用いられる詰襟10であって、横方向に細長い台形板状で、可撓性を有し、その端部同士を当接することによって環状構造を形成し得る芯材1と、芯材1の一方の面に配設された所定形状の再帰反射性シート2と、芯材1及び再帰反射性シート2の露出した全表面に亘って被覆された、詰襟服11の本体部分12の色調と同一の色調又はその色調に適合した色調を有するとともに透光性を有する網状体3とを備えてなることを特徴とする。 【0019】また、本発明の襟は、衣服の本体部分に装着されて用いられる襟であって、可撓性を有する芯材と、前記芯材の一方の面に配設された所定形状の再帰反射性シートと、前記再帰反射性シートの表面及び前記芯材の露出した表面に亘って被覆された、前記衣服の本体部分の色調と同一の色調又はその色調に適合した色調を有するとともに透光性を有する網状体とを備えてなることを特徴とする。この襟は、芯材を備えていなくてもよい。 【0020】芯材1は、学生服等の詰襟に用いる場合は、図2(a)に示すように、横方向に細長い略台形板状で、上底と下底とは、それぞれ若干下方に湾曲している。その厚さとしては、適用する衣服の種類にもよるが、学生服等の詰襟に用いる場合は、1〜3mmが好ましく、各種制服(例えば、背広やブレザー等)や作務衣や作業着等の襟に用いる場合は、1mm以下が好ましい(この場合は、芯材1を用いなくともよい)。 【0021】その材質としては、可撓性を有し、学生服等の詰襟に用いる場合は、その端部同士を当接することによって環状構造を形成し得るもので、かつ首回り方向に柔軟で丈(縦)方向に堅固なものであり、各種制服(例えば、背広やブレザー等)や作務衣、作業着等の襟に用いる場合は、柔軟で本体部分と違和感の少ないものであれば特に制限はないが、例えば、紙又は塩化ビニル、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリイミド等のプラスチックを挙げることができる。 【0022】再帰反射性シート2としては特に制限はなく、汎用されているものを用いることができる。例えば、ガラスビーズが外部に露出した露出タイプ、ガラスビーズが透明樹脂中に封入された封入タイプ及びプリズム構造を有するプリズムタイプ等のいずれであってもよい。 【0023】これらの市販品としては、例えば、住友スリーエム(株)製 商品名:スコッチライト、ユニチカスパークライト(株)製 商品名:ユニチカスパークライト、レフライト(株)製 商品名:レフライト反射布、レフレクサイト(株)製商品名:レフレクサイト等を挙げることができる。 【0024】再帰反射性シート2の形状としては、夕方又は夜間における再帰反射光によって視認性に優れたものであれば特に制限はなく、例えば、ストライプ状、円形状、多角形状等の図形形状、矢印等の記号形状、文字形状等のいずれであってもよい。これらは、1種単独で又は2種以上を組合わせて用いてもよい。図1(a)は、左側をストライプ状にし、右側を円形状(複数配列)にした場合を示している。なお、芯材1の一方の面の全体に亘って(芯材1を露出させることなく)再帰反射性シート2を配設してもよい。各種制服(例えば、背広やブレザー等)や作務衣、作業着等の襟部分に用いる場合、本体部分との違和感の発生を防止するためには、できるだけ薄いものを用いることが好ましい。 【0025】再帰反射性シート2を芯材1の一面に配設する方法としては特に制限はなく、例えば、接着剤を用いる方法を挙げることができる。 【0026】網状体3としては、本体部分12の色調と同一の色調又はその色調に適合した色調を有するとともに、再帰反射性シート2からの再帰反射光による視認性を妨げることがない程度の透光性を有するものであれば特に制限はないが、例えば、ナイロン又はポリエステル等の合成繊維からなるメッシュ(網目の織物又は網目の編物)を好適例として挙げることができる。メッシュの大きさは、十分な透光性を確保しつつ、詰襟服等の本体との色調に適合したものとするためには、メッシュの孔(開口部)の形状が楕円形の場合はその長軸(菱形の場合は長い方の対角線、長方形の場合は長辺)の長さとして、0.1〜3mmが好ましく、0.5〜2mmがさらに好ましい。また、織布であってもよく、不織布であってもよく、生地に透かし孔を施したものであってもよい。さらに、繊維相互間を溶着等によって結合したものであってもよく、フィルムを延伸によって破断し繊維化したものであってもよい。中でも、詰襟服等(例えば、学生服)と同じ素材であり、染色による詰襟服等の本体との色調の差が生じにくく(詰襟服等の本体との違和感が生じにくく)、かつ洗濯強度等の耐久性に優れることから、ポリエステルの艶のない糸を用いたメッシュが好ましい。学生服等は通常黒色であるから、網状体3も通常は黒色とすることが好ましいが、ファッション性等の観点から、濃紺等の本体の色調とマッチした色調のものとしてもよい。 【0027】網状体3による被覆は、再帰反射性シート2の表面及び芯材1の露出した表面に亘って行うが、図2(b)に示すように、芯材1の裏面側に亘って被覆してもよい。また、網状体を芯材1に複数回巻き回して重層させた構造としてもよい。なお、各種制服(例えば、背広やブレザー等)や作務衣や作業着等の襟に用いる場合は、芯材1を用いることなく、再帰反射性シート2だけを網状体3によって被覆してもよい。 【0028】このように構成することによって、再帰反射性シート2の表面が網状体3による被覆され外部に露出することがないため、耐擦傷性及び耐久性に優れたものとなるとともに、昼間は、本体部分12の色調と適合し、ファッション性を損なうことがなく、また、夕方及び夜間は、さらに再帰反射光による視認性に優れたものとなる。 【0029】本発明の詰襟10は、その下端部に、詰襟服11の本体部分12との装着用に縫い代部分4をさらに備えていることが好ましい。本発明の襟も、衣服の本体部分との装着用に縫い代部分をさらに備えていることが好ましい。 【0030】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によって、夕方又は夜間において自動車等のヘッドライトからの発光によってこれを着用した歩行者又は自転車に乗った者の視認性を向上させ得るとともに、十分な耐擦傷性及び耐久性を有し、かつ詰襟服の本体部分との色調の適合性に優れた、特に、学生服に用いた場合、児童、生徒、学生等の年若い就学者の交通事故防止に有用な再帰反射性を有する詰襟を提供することができる。また、本発明の襟は、年若い就学者のみならず、現代社会でいわゆる弱者といわれている高齢者又は身体障害者用の衣服に用いた場合に、これらの人々の夕方や夜間の交通事故を有効に防止することができる。 【0031】
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| 【出願人】 |
【識別番号】300039650 【氏名又は名称】有限会社ダブルクラッチ
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| 【出願日】 |
平成12年6月1日(2000.6.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100098213 【弁理士】 【氏名又は名称】樋口 武
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| 【公開番号】 |
特開2001−348705(P2001−348705A) |
| 【公開日】 |
平成13年12月21日(2001.12.21) |
| 【出願番号】 |
特願2000−164662(P2000−164662) |
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