| 【発明の名称】 |
衣料用パッド |
| 【発明者】 |
【氏名】木下 英也
【氏名】山口 憲幸
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| 【要約】 |
【課題】蓄熱性を有し、蒸れたり暑くなったり、或いは冷たい感触を受けたりすることがない衣料用パッドを提供する。
【解決手段】シェル内に潜熱蓄熱剤が内包されたマイクロカプセルをフォーム材に分散させた衣料用パッド。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 蓄熱性粒子を分散させたフォーム材を有する衣料用パッド。 【請求項2】 請求項1において、該蓄熱性粒子はシェル内に潜熱蓄熱剤が内包されたマイクロカプセルであることを特徴とする衣料用パッド。 【請求項3】 請求項2において、潜熱蓄熱剤は液体−固体の相変化を発生するものであることを特徴とする衣料用パッド。 【請求項4】 請求項3において、相変化が6〜35℃にて発生することを特徴とする衣料用パッド。 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項において、フォーム材がSBRフォーム、ウレタンフォーム又はメカニカルフロスウレタンフォームであることを特徴とする衣料用パッド。 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項において、蓄熱性粒子の分散量がフォーム材の20〜80重量%であることを特徴とする衣料用パッド。 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか1項において、蓄熱性粒子の粒径が1〜500μmであることを特徴とする衣料用パッド。 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれか1項において、通気性を有することを特徴とする衣料用パッド。 【請求項9】 請求項8において、蓄熱性粒子含有フォームと除膜ウレタンフォームとの2層構造であることを特徴とする衣料用パッド。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、蓄熱性を付与して温度調整機能を持たせた衣料用パッドに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、各種コート、ジャケット等の肩パッド用素材としては、感触及びボリュームアップ並びに型崩れ防止を目的に、生地付きウレタンフォーム、生地単体等が用いられてきた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、いずれの素材も、それ自体に温度調整機能はないため、長時間の連続使用、車室内での使用時に、蒸れる、暑くなる、或いは、室内雰囲気によっては着衣した直後に異常に暑い又は冷たい感触を受けるという欠点があった。 【0004】本発明は上記従来の問題点を解決し、蓄熱性を有し、蒸れたり暑くなったり、或いは冷たい感触を受けたりすることがない衣料用パッドを提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明の衣料用パッドは、蓄熱性粒子を分散させてなるフォーム材を有することを特徴とする。 【0006】かかる蓄熱性粒子は、吸熱容量が比較的大きく、この蓄熱性粒子をフォーム材に分散させることにより軟質で吸熱容量の比較的大きな衣料用パッドが得られる。 【0007】この蓄熱性粒子としては、シェル内に潜熱蓄熱剤を内包したマイクロカプセルが好適である。この潜熱蓄熱剤は、通常、液体−固体の相変化を利用して吸熱作用(又は放熱作用)を発揮するものであり、吸熱容量が比較的大きい。そして、6〜35℃にて相変化する素材の潜熱蓄熱剤を用いると、長時間使用しても蒸れたり暑くなったりせず、また、駐車後の車室内又は真夏の室内、或いは厳寒の屋外のような過酷な条件でも、快適な温度を得ることができる。 【0008】 【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を詳細に説明する。 【0009】まず、本発明の衣料用パッドに用いられる蓄熱性粒子について説明する。 【0010】この蓄熱性粒子は、上記の通り、シェル内に潜熱蓄熱剤を内包したマイクロカプセルが好適である。 【0011】潜熱蓄熱剤としては、衣料用パッドの用途に応じて適当な融点を有するものを選択すればよい。例えば、パラフィン系炭化水素、天然ワックス、石油ワックス、ポリエチレングリコール、無機化合物の水和物等を使用することができる。 【0012】このマイクロカプセルとしては、体温よりも若干低い温度例えば約6〜35℃の範囲内、特に約28℃付近に固体−液体の相転移温度を有するように材料を選択する。この材料としては、例えばヘキサデカン(融点18℃)、オクタデカン(融点25℃)、ノナデカン(融点32℃)などが挙げられる。 【0013】上記シェルの材料としては、その耐熱温度が上記潜熱型蓄熱剤の融点に比べて十分に高い、例えば30℃以上、好ましくは50℃以上の材質であって、衣料用パッドの用途に応じた強度を有する材質を適宜選択すればよい。例えば、メラミン樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等が挙げられる。このうち特に好ましい材質は、ポリオキシメチレンウレアである。 【0014】マイクロカプセルの好ましい外径は1〜500μmであり、より好ましくは5〜100μmである。また、内包される潜熱蓄熱剤の量は、潜熱効果の点からは多いほうが好ましいが、多過ぎると潜熱蓄熱剤の体積変化によりマイクロカプセルが破損する恐れがある。このため、マイクロカプセル全体の重量に対する潜熱蓄熱剤の量は、30〜90重量%とすることが好ましく、60〜80重量%とすることがより好ましい。 【0015】マイクロカプセルの製造方法としては、界面重合法、in−situ重合法、コアセルベート法等の従来の公知の製造方法から、潜熱蓄熱剤及びシェルの材質等に応じて適切な方法を選択すればよい。 【0016】上記マイクロカプセルは、衣料用パッドのフォーム材の全体重量に対して20〜80重量%含有されることが好ましく、25〜75重量%であることがより好ましい。マイクロカプセルの含有量が20重量%未満では蓄熱効果が不十分となる場合がある。一方、マイクロカプセルの含有量が80重量%を超えると、衣料用パッドの強度等が低下するため好ましくない。 【0017】この蓄熱性粒子を分散させるフォーム材としては、特に制限はなく、SBRフォーム、ウレタンフォーム又はメカニカルフロスウレタンフォームが好適であり、蓄熱性フォームの密度は20〜500kg/m3であることが好ましい。 【0018】このフォームの厚さは2mm以上であることが好ましい。このフォームは通気性を有することが好ましい。この通気性を具有させるには、フォーム材自体を高通気性(100cc/cm/sec以上)とするか、又はフォーム材に穴をあけるのが好ましい。また、フォームとして、蓄熱性粒子を含有したフォーム材層と、除膜ウレタンフォームとの2層構造のものを用いてもよい。この場合、除膜ウレタンフォームの厚みに特に制限はなく、蓄熱性粒子含有フォーム材層の厚みを2mm以上とすることが好ましい。 【0019】この衣料用パッドは、コート、ジャケット等の各種上着類の肩パッドや、ブラジャーパッドとして好適である。 【0020】このような本発明の衣料用パッドは、必要に応じて使用後に取り外して快適雰囲気に放置し、蓄熱性粒子を適温に調整して再使用するようにしても良い。 【0021】 【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に説明する。 【0022】実施例1Frisby Technologies 社の商品名 THERMASORB83を分散させたウレタンフォームよりなる、図1(A)(斜視図),(B)(断面図)に示す形状の肩パッド1を製造した。このマイクロカプセルは、ポリオキシメチレンウレアからなるシェルに融点28℃の潜熱蓄熱剤がマイクロカプセル全体重量に対して75重量%内包されたものであって、その平均粒径は28μmである。 【0023】蓄熱性粒子の配合量は30重量%であり、ウレタンフォームの密度は50kg/m3であり、厚みは4mmとした。 【0024】このサンプルについて、下記方法により、20℃→40℃の温度変化特性を調べたところ、この温度変化は60分であった。 【0025】[温度変化特性試験方法]サンプルを二ッ折りとし、その間に熱電対を挟み、20℃雰囲気に2時間放置した後、40℃雰囲気に上昇させ、この温度で保持し、熱電対の検出温度が20℃から40℃の平衡温度に達するまでの時間を計測した。 【0026】比較例1蓄熱性粒子を加えないこと以外は実施例1と同様にしてウレタンフォーム製肩パッドを製造し、得られた肩パッドの温度変化特性を調べたところ、30分であった。 【0027】この試験から明らかな通り、実施例1のものは20℃から40℃への昇温に長時間がかかり、良好な調温機能を有し、蒸れたり暑くなったりすることなく快適に使用することができることがわかる。 【0028】 【発明の効果】以上の通り、本発明によると、蓄熱性を有し、長時間にわたって使用しても蒸れたり暑くなったりせず、また着衣時に異常に暑く感じたり冷たく感じたりすることがなく、快適に使用することができる衣料用パッドが提供される。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005278 【氏名又は名称】株式会社ブリヂストン
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| 【出願日】 |
平成12年4月18日(2000.4.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100086911 【弁理士】 【氏名又は名称】重野 剛
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| 【公開番号】 |
特開2001−303344(P2001−303344A) |
| 【公開日】 |
平成13年10月31日(2001.10.31) |
| 【出願番号】 |
特願2000−116823(P2000−116823) |
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