| 【発明の名称】 |
防塵服 |
| 【発明者】 |
【氏名】沢田 順次
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】防塵服1は、その背幅方向に延びるタック12を有する後見頃11と、後身頃11の内側に付けられた伸縮性及び通気性を有する裏地13とを含む。裏地13の上方端部14及び下方端部15が、タック12よりも上部の後身頃11の箇所及びタック12よりも下部の後身頃11の箇所にそれぞれ付けられている。裏地13の右側端部16及び左側端部17が、後身頃11の右側端部から左側端部までの幅よりも短い幅で、後身頃11の内側11Aに付けられている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 その背幅方向に延びるタックを有する後見頃と、該後身頃の内側に付けられた伸縮性及び通気性を有する裏地とを有する防塵服であって、該裏地の上部及び下部が、該タックよりも上部の後身頃の箇所及び該タックよりも下部の後身頃の箇所にてそれぞれ固定されている防塵服。 【請求項2】 該タック内側の頂の一部が該裏地に固定された請求項1記載の防塵服。 【請求項3】 該裏地の右側部及び左側部が、該後身頃の左右両側部の幅よりも短い幅で、該後身頃の右側部及び左側部にそれぞれ固定されている請求項1又は2記載の防塵服。 【請求項4】 着用者の後頭部を覆う後頭部覆を有する防塵フード体を具備する防塵服であって、該後頭部覆に周方向に延びるタックを有し、該後頭部覆の内側には伸縮性及び通気性を有する裏地を有し、該裏地の上部及び下部が、該タックよりも上部の後頭部覆の箇所及び該タックよりも下部の後頭部覆の箇所にそれぞれ固定されている防塵服。 【請求項5】 該タック内側の頂の一部が該裏地に固定された請求項4記載の防塵服。 【請求項6】 該裏地の右側部及び左側部が、後頭部覆の左右両側部の幅よりも短い幅で、該後頭部覆の右側部及び左側部にそれぞれ固定されている請求項4又は5に記載の防塵服。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、クリーンルームなどの清浄な空間内で作業する際に着用され、人体及びインナーウエアなどから生じる塵埃が作業対象物を損傷、汚染することを防止するための防塵服に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、クリーンルームなどの清浄な空間内では、人体及びインナーウエアなどから生じる塵埃が作業対象物を損傷、汚染することを防止するために、人体を覆う防塵服が利用されている。 【0003】しかし、従来の防塵服では、着用者がしゃがみ込んだり、頭を下げたりしたときに、背中の突っ張り感、引きつれ感などを生じ、動作性が良いとは必ずしも言えない。着用者の頭部を覆う防塵フード体を具備する従来の防塵服についても、防塵フード体において頸を曲げたときに突っ張り感などを生じ、動作性が良いとは必ずしも言えない。また、着用者の身体と防塵服等との摩擦が生じ易くなって静電気が発生することがあり、静電気により電子部品などの作業対象物が損傷したり、塵埃が一時的に付着することで作業対象物が汚染されるおそれがある。さらに、従来の防塵服及び防塵フード体では、着用者の汗が蒸散し難く、蒸れて不快感を生じることがある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、防塵服において、着用者の動作性を向上させること、摩擦による静電気の発生を抑えること、発汗による不快感を抑制すること、を解決課題とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するために、本発明に係る防塵服においては下記の構成とした。 【0006】(1) その背幅方向に延びるタックを有する後見頃と、該後身頃の内側に付けられた伸縮性及び通気性を有する裏地とを有する防塵服であって、該裏地の上部及び下部が、該タックよりも上部の後身頃の箇所及び該タックよりも下部の後身頃の箇所にてそれぞれ固定されている防塵服。 【0007】(2) 該タック内側の頂の一部が該裏地に固定された上記(1)記載の防塵服。 【0008】(3) 該裏地の右側部及び左側部が、該後身頃の左右両側部の幅よりも短い幅で、該後身頃の右側部及び左側部にそれぞれ固定されている上記(1)又は(2)記載の防塵服。 【0009】(4) 着用者の後頭部を覆う後頭部覆を有する防塵フード体を具備する防塵服であって、該後頭部覆に周方向に延びるタックを有し、該後頭部覆の内側には伸縮性及び通気性を有する裏地を有し、該裏地の上部及び下部が、該タックよりも上部の後頭部覆の箇所及び該タックよりも下部の後頭部覆の箇所にそれぞれ固定されている防塵服。 【0010】(5) 該タック内側の頂の一部が該裏地に固定された上記(4)記載の防塵服。 【0011】(6) 該裏地の右側部及び左側部が、後頭部覆の左右両側部の幅よりも短い幅で、該後頭部覆の右側部及び左側部にそれぞれ固定されている上記(4)又は(5)記載の防塵服。 【0012】 【作用】本発明の防塵服は、その背幅方向に延びるタックを有する後見頃を有しているので、着用者がしゃがみ込んだり、頭を下げたりしたときに、タックが開いて背中の突っ張り感、引きつれ感などが抑制され、動作性が向上し、着用者の身体と防塵服との摩擦減少によって静電気の発生を抑えることができる。 【0013】後身頃の内側には、伸縮性及び通気性を有する裏地が設けられているので、背中の汗が裏地により蒸散し易くなり、不快感が抑制される。伸縮性裏地の上部及び下部が、後身頃の内側のタックよりも上部の箇所及びタックよりも下部の箇所にそれぞれ固定されているので、着用者が立ち上がったり、頭を上げたりしたときに、裏地が縮むことにより、開いたタックの上部及び下部が互いに近接して、タックが閉じる。さらに、裏地の右側部及び左側部が、後身頃の左右両側部の幅よりも短い幅で、後身頃の右側部及び左側部にそれぞれ固定されているので、裏地と後身頃との間に間隙が形成され、通気性が大きくなる。従って、着用者の背中の汗がさらに蒸散し易くなり、蒸れ感が減少する。 【0014】本発明の防塵服において、タック内側の頂の一部が裏地に付けられた態様では、開いたタックをより確実に閉じることができる。 【0015】また、本発明の防塵服は、着用者の後頭部を覆う後頭部覆を有する防塵フード体を具備する防塵服であって、該後頭部覆に周方向に延びるタックを有しているので、頸を前に曲げたときタックが開いて突っ張り感、引きつれ感などが抑制され、動作性が向上し、着用者と防塵フード体との摩擦減少によって静電気の発生を抑えることができる。 【0016】また、後頭部覆の内側には、伸縮性及び通気性を有する裏地が設けられているので、裏地を通して着用者の頭部の汗が蒸散し易くなり、不快感が抑制される。さらに、該裏地の上部及び下部が、それぞれ該タックよりも上部の後頭部覆の箇所及び該タックよりも下部の後頭部覆の箇所にそれぞれ固定されているので、頸を前に垂れた状態から直立に戻したときに、裏地が縮むことにより、開いたタックが閉じる。さらに、裏地の右側部及び左側部が、後頭部覆の左右両側部の幅よりも短い幅で、後頭部覆の右側部及び左側部にそれぞれ固定されているので、裏地と後頭部覆との間に間隙が形成され、通気性が大きくなる。従って、着用者の頭部の汗がさらに蒸散し易くなり、蒸れ感が減少する。 【0017】本発明の防塵フードにおいて、タック内側の頂の一部が裏地に付けられた態様では、開いたタックをより確実に閉じることができる。 【0018】 【発明を実施するための形態】図1は、本発明に係る防塵服の実施形態を示したものであり、図1(a)は正面図、図1(b)は背面図を示したものである。図1に示す防塵服1は、着用者の腰から上部を覆う上衣1Aと腰から下部を覆う下衣1Bとが一体となったつなぎ型の防塵服であり、後身頃11の背中に相当する箇所には、背幅方向(左右方向)に延びるタック12が設けられている。後身頃11の内側には、伸縮性及び通気性を有する裏地13が付けられている。 【0019】図2は、裏地13が後身頃11の内側11Aに付けられた状態を説明する図であり、本図では防塵服1を裏返しにして表している。従って、図2における後身頃11の左右は、着用者からみた左右とは逆になる。以下、「右」又は「左」というときは、着用者からみて右又は左をいうものとする。 【0020】図2に示す裏地13は、大略的に八角形であり、裏地13の上方端部14は、後身頃11の襟首、言い換えればタック12よりも上部において縫い付けるなどして固定され、裏地13の下方端部15は、後身頃11の腰部、言い換えればタック12よりも下部において縫い付けるなどして固定されている。なお、本実施形態においては、裏地13の上方端部14及び下方端部15が後身頃11に固定されているが、裏地13は上方又は下方端部14,15以外の箇所にて後身頃11に固定されていてもよく、本発明における裏地13の上部及び下部は端部に限定されない。 【0021】裏地13の右側端部16は後身頃11の右側端部に、裏地13の左側端部17は後身頃11の左側端部に、それぞれ縫い付けるなどして固定されている。なお、本実施形態においては、裏地13の右側端部16及び左側端部17が後身頃11に固定されているが、裏地13は右側又は左側端部16,17以外の箇所にて後身頃11に固定されていてもよく、本発明における裏地13の右側部及び左側部は端部に限定されない。また、同様に、裏地13が後身頃11の右側又は左側端部以外の箇所にて固定されていてもよく、本発明における後身頃11の右側部及び左側部は端部に限定されない。 【0022】図3は、裏地13が後身頃11の内側11Aに付けられた状態を説明する図であり、裏地13の右側及び左側端部16,17で切断した断面図である。裏地13は後身頃11の生地を少し寄せ集めて後身頃11に固定されており、後身頃11に固定された裏地13の右側端部16から左側端部17までの幅は、後身頃11の右側端部から左側端部までの幅よりも短く、従って後身頃11と裏地13との間に間隙18が形成される。裏地13と後身頃11との幅の差は、裏地13の材質、着用者の体型等により適宜設定すればよいが、一般には5mm〜40mm、好ましくは5mm〜20mm、さらに好ましくは5mm〜10mmである。 【0023】図4は、後身頃11に設けられたタック12を説明する図である。タック12は、外側頂12Aと、内側頂12Bとを有するように形成されて、後見頃11の上部から下部に向かって垂れ下がる状態となっている。タック12の形成方法としては、熱セット、縫い付けなどがある。タック12の外側頂12Aから内側頂12Bまでの長さは、一般には40mm〜70mm、好ましくは40mm〜60mm、さらに好ましくは40mm〜50mmである。また、タック12の背幅方向(左右方向)の幅は、特に制限されないが、通常は後身頃11の右側端部から左側端部までの幅である。 【0024】図1に示す防塵服1においては、タック12を有する後身頃11の襟首及び腰部に、伸縮性及び通気性を有する裏地13の上方端部14及び下方端部15がそれぞれ固定されている。従って、着用者がしゃがみ込んだり、頭を下げたりしたときに、後身頃11のタック12が開くので、背中の突っ張り感、引きつれ感などが抑制され、動作性が向上する。また、着用者が立ち上がったり、頭を上げたりしたときに、上下方向に伸びた裏地13が縮むことにより、タック12の上部及び下部、言い換えれば後身頃11の襟首及び腰部が互いに近接してタック12が閉じる。このように、図1に示す防塵服においては、裏地13がストレッチ布として機能し、着用者が立っている状態でもタック12が開いたままの弛んだ状態となることが少なくなり、外観上好ましい。 【0025】タック12は、外側頂12Aと、内側頂12Bとを有するように形成されて、後見頃11の上部から下部に向かって垂れ下がる状態となっているので、タック12の襞とこれに接する後身頃11との隙間に塵埃が溜まり難い。 【0026】タック12の開閉動作をより確実なものとするためには、タック12の内側頂12Bと裏地13とを縫い付けるなどして固定することが望ましい。但し、背幅方向(左右方向)に延びるタック12の内側頂12Bすべてを裏地13に固定すると、防塵服1内においてタック12の上部から下部への気流が妨げられるおそれがあるので、タック12の内側頂12Bの一部を裏地13に固定するのが望ましい。 【0027】図1に示す防塵服1においては、後身頃11の内側11Aには、伸縮性及び通気性を有する裏地13が設けられているので、裏地13が着用者の背中に接して、背中の汗が裏地13により蒸散し易くなり、不快感が抑制される。また、裏地13の右側端部16から左側端部17までの幅が後身頃11の左右両側端部の幅よりも短いので、裏地13と後身頃11との間の間隙18(図3参照)が広く、通気性が大きい。従って、着用者の背中の汗がさらに蒸散し易くなり、蒸れ感が減少する。 【0028】図2に示すように、本発明の防塵服においては、裏地13の上部右端部19及び上部左端部20が、後身頃11に縫い付けるなどして固定され、裏地13の下部右端部21及び下部左端部22が後身頃11に固定されていない。また、防塵服1の腰部内側には、着用者の腰部を締めつけるための帯23が設けられている。但し、帯23は、防塵服1に固定されている部分と固定されていない部分とを有しており(図2においては、防塵服に固定されている帯23の部分を実線で、固定されていない部分を黒塗りで示している)、この防塵服1に付けられていない帯23の部分に防塵服1の生地が寄せ集められて、帯23と防塵服1の生地との間に間隙が形成される。 【0029】本発明の防塵服1においては、裏地13の上部右端部19及び上部左端部20が後身頃11に固定されているので、タック12の開閉動作がさらに確実なものとなる。裏地13の下部右端部21及び下部左端部22が後身頃11に固定されておらず、また帯23と防塵服1の生地との間に間隙が形成されているので、防塵服1内において上衣1Aから下衣1Bへ空気が流れ易くなる。これにより、上半身で発生した皮膚の角質の剥離、発汗などによる塵埃が、空気と共に防塵服1の腰部を通過して下半身へ移動し、足元から床に放出され得る。 【0030】後身頃11をはじめとする防塵服1の外側の生地としては、通気性が低く、発塵し難いポリエステル系繊維織物などが好適に用いられる。また、静電気の発生を抑えるために導電性の繊維を用いた生地が好ましい。好ましい生地の具体例として、カーボン複合ポリエステル系繊維織物を挙げることができる。 【0031】裏地13は伸縮性及び通気性を有するものであれば特に限定されないが、汗を容易に蒸散させるために、ポリエステル系繊維からなるメッシュ生地が好ましく用いられる。メッシュ生地は、丸編などの常套手段により製造され得る。本発明の防塵服は、常套手段により、裏地13、後身頃11、その他の身頃等を裁断し、縫い付けることにより作成することができる。 【0032】図5は、本発明に係る防塵服の他の実施形態を示したものであり、図5(a)は正面図、図5(b)は背面図を示したものである。図5に示す防塵服2は、以上の図1〜図4に示す防塵服1に、着用者の頭部及び頸部を覆う防塵フード体3を具備するものであり、防塵フード体3の斜視図は図6に示す通りである。 【0033】防塵フード体3は、基本的には着用者の首から上を覆う部分Cを有する形態であり、当該部分Cが上衣1Aの襟10に縫い付けるなどして繋がっている。より詳しくは、着用者の顔の一部及び前頭部を覆う前顔部覆30Aと、着用者の頭頂を覆う頭頂部覆30Bと、着用者の後頭部を覆う後頭部覆31とからなり、視界を確保するための目開部301、呼気による発塵を防ぐためのマスク302、耳を覆い、十分な聴覚を確保するために編み目を大きくしたメッシュ部303、頭部を締めつけて防塵フード体3のずれを防ぐためのベルト304を有する。後頭部覆31の内側31A(図7参照)には、伸縮性及び通気性を有する裏地33が付けられている。 【0034】図7は、裏地33が後頭部覆31の内側31Aに付けられた状態を説明する図である。図7に示す裏地33は、大略的に矩形であり、裏地33の上方端部34は、タック32よりも上部において縫い付けるなどして固定され、裏地33の下方端部35は、タック32よりも下部において縫い付けるなどして固定されている。 【0035】なお、本実施形態においては、裏地33の上方端部34及び下方端部35が後頭部覆31に付けられているが、裏地33は上方又は下方端部34,35以外の箇所にて後頭部覆31に固定されていてもよく、本発明における裏地33の上部及び下部は端部に限定されない。また、裏地33の下方端部35は、後頭部覆31の内側31Aの襟10又はその付近で固定しても良い。さらに、本発明においては、裏地33が後身頃11の内側11Aに設けられた裏地13と連続して、裏地13の一部をなす態様も包含する。 【0036】裏地33の右側端部36は後頭部覆31の右側端部に、裏地33の左側端部37は後頭部覆31の左側端部に、それぞれ縫い付けるなどして固定されている。なお、本実施形態においては、裏地33の右側端部36及び左側端部37が後頭部覆31に固定されているが、裏地33は右側又は左側端部36,37以外の箇所にて後頭部覆31に固定されていてもよく、本発明における裏地33の右側部及び左側部は端部に限定されない。また、同様に、裏地33が後頭部覆31の右側部又は左側部以外の箇所にて固定されていてもよく、本発明における後頭部覆31の右側部及び左側部は端部に限定されない。 【0037】裏地33は後頭部覆31の生地を少し寄せ集めて後頭部覆31に固定されており、後頭部覆31に固定された裏地33の右側端部36から左側端部37までの幅は、後頭部覆31の右側端部から左側端部までの幅よりも短く、従って後頭部覆31と裏地33との間に間隙が形成される。裏地33と後頭部覆31との幅の差は、裏地33の材質、着用者の頭囲等により適宜設定すればよいが、一般には5mm〜40mm、好ましくは5mm〜20mm、さらに好ましくは5mm〜10mmである。 【0038】図8は、後頭部覆31に設けられたタック32を説明する図である。タック32は、外側頂32A,32Cと、内側頂32B,32Dとを有するように、後頭部覆31に周方向に延びて形成され、後頭部覆31の上部から下部に向かって垂れ下がる状態となっている。タック32の形成方法は、熱セット、縫い付けなどである。 【0039】タック32の外側頂32A,32Cから内側頂32B,32Dまでの長さは、一般には30mm〜60mm、好ましくは30mm〜50mm、さらに好ましくは30mm〜40mmである。また、タック32の周方向(左右方向)の幅は、特に制限されないが、通常は後頭部覆31又は着用者の両耳間の幅である。 【0040】図5に示す防塵フード体3においては、伸縮性及び通気性を有する裏地33の上方及び下方端部34,35がタック32の上部及び下部にそれぞれ固定されている。従って、頸を前に曲げたとき、後頭部覆31のタック32が開くので、突っ張り感、引きつれ感などが抑制され、動作性が向上する。また、着用者が頸を前に垂れた状態から戻したときに、上下方向に伸びた裏地33が縮むことにより、タック32の上部及び下部が互いに近接してタック32が閉じる。このように、図5に示す防塵フード体3においては、裏地33がストレッチ布として機能し、着用者が顔を上げた状態でもタック32が開いたままの弛んだ状態となることが少なくなり、外観上好ましい。 【0041】タック32は、外側頂32A,32Cと、内側頂32B,32Dとを有するように形成されて、後頭部覆31の上部から下部に向かって垂れ下がる状態となっているので、タック32の襞とこれに接する後頭部覆31との隙間に塵埃が溜まり難い。 【0042】タック32の開閉動作をより確実なものとするために、タック32の内側頂32B,32Dと裏地33とを縫い付けるなどして固定することが望ましいが、周方向に延びるタック32の内側頂32B,32Dすべてを裏地33に固定すると、防塵フード体3内のタック32の上部から下部への気流が妨げられるおそれがあるので、タック32の内側頂32B,32Dの一部を裏地33に固定するのが望ましい。 【0043】図5に示す防塵フード体3においては、後頭部覆31の内側31Aには、伸縮性及び通気性を有する裏地33が設けられているので、裏地33が着用者の後頭部に接して、頭の汗が裏地33を通して蒸散し易くなり、不快感が抑制される。また、裏地33の右側端部36から左側端部37までの幅が後頭部覆31の左右両側端部の幅よりも短いので、裏地33と後頭部覆31との間隙が広く、通気性が大きい。従って、着用者の頭の汗がさらに蒸散し易くなり、蒸れ感が減少する。後頭部覆31及び裏地33としては、図1の防塵服1における後身頃11及び裏地13と同様のものが用いられ得る。 【0044】図5に示す防塵服2は、上述の防塵フード体3を有しているので、防塵フード体3内において発生した着用者の頭部からの塵埃は、防塵フード体3の後頭部覆31と裏地33との間隙を下方に通過して防塵服2の上衣1Aに至り、さらに着用者の上半身から発生した塵埃と共に、防塵服2の後身頃11と裏地13との間隙18(図3参照)を下方に通過して防塵服2の下衣1Bへ移動し、足元からクリーンルームの床に放出され得る。図5に示す防塵服2では、防塵フード体3と上衣1Aとが接続して一体化されているので、防塵効果がさらに向上する。 【0045】 【発明の効果】本発明の防塵服によれば、後身頃又は後頭部覆のタックの開閉により着用者の動作性を向上させ、摩擦による静電気の発生を抑えることができる。伸縮性及び通気性を有する裏地により、着用者の汗が蒸散し易くなり、不快感が抑制される。裏地と後身頃との間隙、又は裏地と後頭部覆との間隙が広く、通気性が大きいので、着用者の汗がさらに蒸散し易くなり、蒸れ感が減少する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591145483 【氏名又は名称】原田産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年4月14日(2000.4.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080791 【弁理士】 【氏名又は名称】高島 一
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| 【公開番号】 |
特開2001−303314(P2001−303314A) |
| 【公開日】 |
平成13年10月31日(2001.10.31) |
| 【出願番号】 |
特願2000−113943(P2000−113943) |
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