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【発明の名称】 スキーパンツ
【発明者】 【氏名】新谷 昭子

【氏名】上島 留美子

【要約】 【課題】身体サポート機能を有し、保温性も向上させることができ、着用が容易なスキーパンツを提供する。

【解決手段】防水性等を有した表側用の生地でズボン形に作られたズボン本体12と、このズボン本体12の内側に位置しズボン本体12と一体に設けられ伸縮性のある編み地で作られた伸縮性インナー20を有する。伸縮性インナー20の所定部分には、その周囲よりも張力が高い高張力部22,28を有する。高張力部22,28は、腹部中心部分から臀部下方を経て腰部分を一周する形状に設けられている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 表側用生地でズボン形に作られたズボン本体と、このズボン本体の内側に位置しズボン本体と一体に設けられ伸縮性のある編み地で作られた伸縮性インナーと、上記伸縮性インナーの所定部分に設けられその周囲よりも張力が高い高張力部とが設けられていることを特徴とするスキーパンツ。
【請求項2】 上記高張力部は、腹部中心部分から臀部下方を経て腰部分を一周する形状に設けられていることを特徴とする請求項1記載のスキーパンツ。
【請求項3】 上記高張力部は、上記伸縮性インナーの前中心のウエスト部と股付近の間に設けられた第一の高張力部と、この第一の高張力部の両脇から大腿部脇を通り臀部の頂点の下付近までを一周する帯状の第二の高張力部とから成ることを特徴とする請求項2記載のスキーパンツ。
【請求項4】 上記高張力部は、上記伸縮性インナーとズボン本体との間に位置し上記伸縮性インナーに一体に設けられていることを特徴とする請求項1記載のスキーパンツ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、保温性や身体サポート性等の機能を有したインナーウエアを一体に備えたスキーパンツに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スキーパンツはその表側用生地が比較的伸縮性がないので、ある程度余裕を有して形成されている。さらに、スキーパンツ本体の裏には、はきやすいように身体に対して摩擦が小さい平滑な生地の裏地が設けられていた。また、スキーパンツの下に防寒性やフィット感を出すためのインナーウエアをはくこともあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術の場合、スキーパンツは比較的伸縮性がないため、余裕のある形状に形成され、そのまま着用したときのフィット感がないものであった。また、防寒性を向上させるためには、スキーパンツの内側に保温用のタイツ等のインナーウエアを着用しなければならず、着用が面倒であった。
【0004】この発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、身体サポート機能を有し、保温性も向上させることができ、着用が容易なスキーパンツを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、防水性等を有した表側用の生地でズボン形に作られたズボン本体と、このズボン本体の内側に位置しズボン本体と一体に設けられ伸縮性のある編み地で作られた伸縮性インナーと、上記伸縮性インナーの所定部分に設けられその周囲よりも張力が高い高張力部が設けられたスキーパンツである。上記高張力部は、腹部中心部分から臀部下方を経て腰部分を一周する形状に設けられている。さらに、上記高張力部は、上記伸縮性インナーの前中心のウエスト部と股付近の間に設けられた第一の高張力部と、この第一の高張力部の両脇から大腿部脇を通り臀部の頂点の下付近までを一周する帯状の第二の高張力部とから成る。上記高張力部は、上記伸縮性インナーとズボン本体との間に位置し上記伸縮性インナーに一体に設けられている。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1〜図3はこの発明の一実施形態を示すもので、図1と図2はこの実施形態のスキーパンツ10を裏返した状態を示す斜視図である。この実施形態のスキーパンツ10は、防水性、防寒性等を有した表側用の生地で作られたズボン本体12を有し、ズボン本体12の前側の上中央部は開閉自在に設けられ、この開閉部には着脱用のスライドファスナー14が設けられている。そして、スライドファスナー14で開閉されるベルト部16の一対の端部16a,16bには、係止用のホック18が取り付けられている。
【0007】ズボン本体12の内側には、ベルト部16下端からから太腿の途中までを覆う短パン状の伸縮性インナー20が一体に取り付けられ、伸縮性インナー20は伸縮性を有する生地で身体にフィットするように作られている。伸縮性インナー20の内股部分は、一枚の内股パーツ21で形成されている。そして、伸縮性インナー20の後側は、臀部の両側の頂点を通る縦方向の縫い目ができるよう、一対の内側のパーツと一対の脇側のパーツを組み合わせて形成し、内側のパーツと脇側のパーツの互いに縫い合わせる端縁部は、それぞれ逆方向にカーブを持たせ、臀部の丸みに沿った立体に形成されている。
【0008】そして、伸縮性インナー20の前ウエスト部分は、ベルト部16の前ウエスト部分16cの縫合部分と同じ寸法にし、伸縮性インナー20の後ウエスト部分は、ベルト部16の後ウエスト部分16dの縫合部分と同じ寸法にし、そして伸縮性インナー20のそれ以外の脇部分は、ベルト部16のウエストシャーリング部分16eの縫合部分よりも短い寸法に形成されている。
【0009】伸縮性インナー20の前側の中央部には、ベルト部16下端部と内股パーツ21上端部の間に設けられベルト部16に近くなるにつれて幅広となる逆台形状の第一の高張力部22が設けられている。第一の高張力部22は、伸縮性インナー20のズボン本体12に対面する面に、伸縮性のある高張力部用編み地が縫い合わせられて設けられている。この高張力部用編み地は、伸縮性インナー20と同じ編み地でも別のものでも良く、経・緯両方向に伸縮性を有している。伸縮性インナー20は、第一の高張力部22とともに上記ズボン本体12に形成された着脱用スライドファスナー14により開閉されるように、伸縮性インナー20のスライドファスナー14に当接する前側の中心が破断され、その破断した部分の左右両側には長方形のパーツである前持出布24と前見返し26が各々設けられている。前持出布24と前見返し26は伸縮性を持たない別布で作られ、スライドファスナー14の両側面に各々縫い付けられている。
【0010】そして、伸縮性インナー20には、第一の高張力部22の両脇から大腿部脇を通り臀部の頂点の下付近までを一周する帯状の第二の高張力部28が設けられている。第二の高張力部28は、第一の高張力部22と同様に、伸縮性インナー20のズボン本体12に対面する面に伸縮性のある高張力部用編み地が縫い合わされて設けられている。第二の高張力部28は、第一の高張力部22と重ならず、各端縁部同士が当接して互いに連続して縫いつけられている。
【0011】伸縮性インナー20の下端部とズボン本体12の裾の間には、伸縮性が低い生地、または伸縮性がほとんどない生地で作られた裏地部30が設けられている。裏地部30は、着用時に身体に密着せず、身体に対して滑りやすいものである。
【0012】この実施形態のスキーパンツ10によれば、伸縮性インナー20が身体に密着して大腿部・腹部・臀部・内股・腰部分全体を適度に引き締めるため、スキーパンツ10が身体にフィットし、着用感が良好である。さらに第一の高張力部22が腹部に当接して腹部の弛みを引き締め、第二の高張力部28が臀部の下側を一周して当接して臀部の弛みを引き締めることにより、体形を確実にサポートし、外観をすっきりとさせることができる。このため、ズボン本体12のデザインが細いものでも安心して着用することができる。伸縮性インナー20は、上方をベルト部16で、下方は裏地部30で引っ張られているため位置が安定し、運動しても第一の高張力部22と第二の高張力部28が腹部や臀部からずれることがなく、確実に所定位置を引き締める。伸縮性インナー20は、内股が、一枚の内股パーツ21で設けられているため、股下で縫い目の交点ができないようにして、縫い目による違和感がなく、快適である。また、スライドファスナー14の裏側には、前持出布24と前見返し26を介して伸縮性インナー20が設けられているため、スライドファスナー14の開閉時に伸縮性インナー20がスライドファスナー14に挟まる等の支障になることを防ぎ、また、前中心部分まで伸縮性インナー20を設けないことで着用時のズボン本体12の前中心部に無理な突っ張り皺ができないようにしている。
【0013】また、第一高張力部22と第二高張力部28の高張力部用編み地の形状や張力を変えることで、サポート部の形状やサポート力が異なるスキーパンツ10を作ることができる。伸縮性インナー20の前ウエスト部分はベルト部16の前ウエスト部分16cの縫合部分と同じ寸法にし、伸縮性インナー20の後ウエスト部分はベルト部16の後ウエスト部分16dの縫合部分と同じ寸法にしてあるため、着用時にベルト部16の前ウエスト部分16cと後ウエスト部分16dに伸縮性インナー20による突っ張り皺が現れるのを防止している。また、伸縮性インナー20のそれ以外の脇部分は、ベルト部16のウエストシャーリング部分16eの縫合部分よりも短い寸法にしているため、伸縮性インナー20の皺や弛みを少なくしている。また、伸縮性インナー20は身体に密着して保温性を向上させるため、保温用のタイツ等が不要である。
【0014】なお、この発明のスキーパンツは、上記実施形態に限定されるものではなく、伸縮性インナーの長さやパーツの形状、ズボン本体のスライドファスナーの位置等自由に変更可能である。高張力部の形状や張力も、自由に設定することができる。また、スキーパンツ以外の各種トレーニングウエア等に、上記の伸縮性インナーと高張力部を取り付けて、体形補整機能を付与しても良い。
【0015】
【発明の効果】この発明のスキーパンツは、インナーが確実に身体にフィットし着用感が良好である。さらに、インナーの位置ずれがなく、所定の部分を効果的に締め付け保持することができ、ズボン本体に伸縮性インナーによる皺が発生せず、外観がすっきりとしたものとなる。また、保温性も高いものである。
【出願人】 【識別番号】500004427
【氏名又は名称】株式会社ジー・アール・ディ
【出願日】 平成12年3月24日(2000.3.24)
【代理人】 【識別番号】100095430
【弁理士】
【氏名又は名称】廣澤 勲
【公開番号】 特開2001−271206(P2001−271206A)
【公開日】 平成13年10月2日(2001.10.2)
【出願番号】 特願2000−83360(P2000−83360)