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【発明の名称】 膝サポータ
【発明者】 【氏名】中村 相太

【要約】 【課題】装着しても見栄えを害することなく、装着中は膝の痛みを和らげる効果を継続的に得ることのできる膝サポータを提供する。

【解決手段】膝上部および膝下部にそれぞれ巻回される2本のバンド片31,32の略中央部が結合され、膝裏にあてがわれる膝裏当て部20が形成される。各バンド片31,32には、それぞれの両端部同士を着脱可能に接続する面ファスナー41〜44が設けられる。各バンド片31,32の内面側には、装着時に膝部の内側および外側に対応する位置にそれぞれ血行促進用の磁石60…がホットメルト用パッチ61…により止め付けられる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 膝上部および膝下部にそれぞれ巻回される2本のバンド片の長手方向略中央部が結合され、膝裏にあてがわれる膝裏当て部が形成された平帯状のゴム基体と、前記各バンド片の左右両端部同士を着脱可能に接続するように各端部の表裏に設けられた面ファスナーと、前記バンド片の内側面に配設された磁石と、を備えたことを特徴とする膝サポータ。
【請求項2】 前記磁石は、前記2本のバンド片の前記膝裏当て部から左右に所定距離だけ離れた位置にそれぞれ配設された請求項1記載の膝サポータ。
【請求項3】 前記膝裏当て部は、その上下を抉るように幅狭に構成された請求項1または2記載の膝サポータ。
【請求項4】 前記ゴム基体の内側面に吸湿性を有する当て布が設けられた請求項1〜3のいずれかに記載の膝サポータ。
【請求項5】 前記磁石は、前記当て布の内側面にパッチ止めされた請求項4記載の膝サポータ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、膝部に装着される膝サポータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、膝部に装着される膝サポータとしては、筒状に形成された厚手の布地から構成され、その保温作用によって膝部の痛みを和らげるものが一般に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような膝サポータは、歩行や立ち座りに伴い、膝部の屈伸動作が繰り返されることによって装着位置がずれてしまい、所望の適切な位置に対する保温作用が得られず、膝の痛みを和らげる効果が半減してしまう場合がある。
【0004】また、このような膝サポータは、膝部への保温作用を得るために、全体的に所定の厚みを有する布地等を用いることが必要であるから、装着時に膝部が膨らんで見えてしまい、見栄えが悪い。
【0005】本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、装着しても見栄えを害することなく、装着中は膝の痛みを和らげる効果を継続的に得ることのできる膝サポータを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる膝サポータは、膝上部および膝下部にそれぞれ巻回される2本のバンド片の長手方向略中央部が結合され、膝裏にあてがわれる膝裏当て部が形成された平帯状のゴム基体と、前記各バンド片の左右両端部同士を着脱可能に接続するように各端部の表裏に設けられた面ファスナーと、前記バンド片の内側面に配設された磁石と、を備えたことを特徴とするものである。
【0007】このような膝サポータによれば、膝裏に膝裏当て部をあてがって、各バンド片をそれぞれ膝上部および膝下部に巻回し、各バンド片をやや引き延ばしながら左右両端部同士を面ファスナーで接続することによって、各バンド片の張力により膝部に適切な締付力をもって装着される。このため、バンド片の内側面に配設された磁石は、繰り返し膝を屈伸させても装着時の位置からずれにくく、装着中は継続的に膝部に磁力による刺激を与えることができ、これにより膝部の血行を促進して膝部のコリや痛みを軽減させることができる。また、保温作用のために厚手の素材を必要としないため、膝部の形状にフィットして、装着時の見栄えがよいという利点がある。
【0008】このような膝サポータにおいては、前記磁石は、前記2本のバンド片の前記膝裏当て部から左右に所定距離だけ離れた位置にそれぞれ配設されることが望ましい。
【0009】このようにすれば、膝部の内側および外側から膝部の全体にわたって磁力による刺激を与え、膝部周囲に散在している梁丘、足三里、陰陵泉、陽陵泉等のツボの多数を刺激することができる。このため、膝部の血行を効率的に促進して、膝部のコリや痛みを軽減させることができる。
【0010】また、前記膝裏当て部は、その上下を抉るように幅狭に構成すれば、膝裏当て部が太ももの裏部分やふくらはぎの裏部分に当たって膝の屈曲動作を阻害することが軽減され、膝の屈伸動作を容易に行うことができる。
【0011】また、前記ゴム基体の内側面に吸湿性を有する当て布が設けられれば、肌には吸湿性を有する当て布が接触するため、優れた装着感が得られる。
【0012】さらに、前記ゴム基体の内側面に当て布が設けられている場合には、前記磁石は、前記当て布の内側面にパッチ止めすることにより、容易に取り付けることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発明にかかる膝サポータの一実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図1は、この膝サポータを肌に触れる内側面から見た平面図であり、図2は、図1のII−II線断面図であり、図3は、この膝サポータの使用状態を示す説明図である。
【0014】この膝サポータ10は、天然ゴム製の薄ゴム板に対する打ち抜き加工によって形成されたゴム基体50を有している。このゴム基体50は、膝上部に巻回される上バンド片31と、膝下部に巻回される下バンド片32とから形成され、これら上下バンド片31,32の長手方向略中央部が結合されることで、膝裏にあてがわれる膝裏当て部20が形成されている。
【0015】また、ゴム基体50は、上下バンド片31,32および膝裏当て部20を含む全体にわたって、膝部に装着されたとき肌に触れる内側面に、吸湿性に優れ肌ざわりのよいシルク混素材を含む薄布地が当て布51として裏打ちされている。
【0016】上記膝裏当て部20は、その上辺部分および下辺部分がそれぞれ略円弧状に抉られて上下方向の幅を狭めた幅狭部21,21が形成されている。また、中央部には、膝裏の蒸れを防止する2つの通気孔22,22が形成されている。
【0017】上記上下バンド片31,32は、太ももの下部にかかる膝上部に巻回される上バンド片31が、ふくらはぎの上部にかかる膝下部に巻回される下バンド片32より長尺に形成されている。
【0018】また、各バンド片31,32の両端部近傍には、それぞれ面ファスナー41〜44が縫い付けられている。この面ファスナー41〜44は、各バンド片31,32の一方(図1では左側)はその内側面に、他方(図1では右側)にはその外側面に縫い付けられており、各バンド片31,32の両端部同士を着脱自在に接続することができるようになっている。なお、外側面に縫い付けられる面ファスナー42,44は長めに形成され、内側面の面ファスナー41,43との接続位置の自由度をもたせることで、使用者が所望する締付力の調整や足の太さに対応し得るようになっている。
【0019】さらに、各バンド片31,32の左右には、合計4つの血行促進用の磁石60…が、それぞれ布張りされた内側面から小布片からなるホットメルト用パッチ61によって配設されている。この配設位置は、膝部に装着したときに膝の内側および外側に対応するように、膝裏当て部20から所定距離だけ離れた位置である。
【0020】このように構成された膝サポータ10は、図3に示すように、膝裏に膝裏当て部20をあてがって、各バンド片31,32をそれぞれ膝上部および膝下部に巻回し、各バンド片31,32をやや引き延ばしながら左右両端部同士を面ファスナー41〜44で接続することによって、各バンド片31,32の張力により膝部に適切な締付力をもって装着される。このため、バンド片31,32の内側面に配設された磁石60…は、繰り返し膝を屈伸させても装着時の位置からずれにくく、装着中は継続的に膝部に磁力による刺激を与えることができ、これにより膝部の血行を促進して膝部のコリや痛みを軽減させることができる。
【0021】特に、磁石60…は、各バンド片31,32の左右、すなわち膝上部および膝下部の内側と外側とにそれぞれ対応するように配設されていることから、膝部の内側および外側から膝部の全体にわたって磁力による刺激を与えることができる。このため、膝部周囲に散在している梁丘、足三里、陰陵泉、陽陵泉等のツボの多数を同時に刺激して、膝部の血行を効率的に促進させることができる。
【0022】また、この膝サポータ10は、全体が天然ゴム製の薄ゴム板から形成されたゴム基体50と薄布地から形成された当て布51とから構成されているとともに、各バンド片31,32の両端部同士の接続も面ファスナー41〜44で行うものであるため、装着時においても膝部を大きく膨らませることなく、膝部の形状にフィットすることができる。したがって、この膝サポータ10を装着した上にズボン等をはいても違和感がなく、装着時の見栄えがよいという利点がある。これは、この膝サポータ10が膝部に対する保温作用ではなく、膝部に磁力による刺激を与えることによって膝部の血行を促進させるものであり、保温作用を得るために厚手の素材を必要としないためである。
【0023】また、この膝サポータ10の膝裏当て部20は、その上下を抉るような幅狭部21、21が形成されているため、この膝裏当て部20が太ももの裏部分やふくらはぎの裏部分に当たって膝の屈曲動作を阻害することが軽減される。したがって、膝の屈伸動作を容易に行うことができる。
【0024】また、ゴム基体50の内側面には、吸湿性を有する当て布51が設けられているため、装着時においては、肌にこの当て布51が接触することとなり、優れた装着感が得られる。
【0025】さらに、このような当て布51が設けられているため、前記磁石60…を、前記当て布51に対してホットメルト用パッチ61…によって容易に取り付けることができる。
【0026】以上、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明にかかる膝サポータは、上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように構成してもよい。
【0027】(1)上記実施形態においては、上バンド片31と下バンド片32とを1枚の薄ゴム板の打ち抜き加工による一体の部材から形成したが、上バンド片31および下バンド片32をそれぞれ別体のバンド片として形成した後、両者を結合して膝裏当て部20を有するゴム基体50を形成してもよい。
【0028】(2)上記実施形態においては、上バンド片31と下バンド片32とが略平行になるように設けたが、例えば平面視X字状になるように、各バンド片31,32の左右を膝裏当て部20からそれぞれ斜め方向に延設してもよい。
【0029】(3)上記実施形態においては、磁石60…を4つ配設したが、その数はいくつでもよい。
【0030】(4)上記実施形態においては、ゴム基体50の内側面の全面に当て布51を配設したが、例えば膝裏当て部20にのみ配設するなど、内側面の一部にのみ配設してもよい。
【0031】(5)上記実施形態においては、膝裏当て部20の上下に幅狭部21、21を形成したが、上下いずれかのみに形成してもよい。
【0032】(6)上記実施形態においては、磁石60…は、パッチ61…で止め付けたが、所定位置に取り付けられるのであれば、任意の公知止め付け手段によってもよい。
【0033】(7)上記実施形態においては、磁石60…は、当て布51の内側面とパッチ61…との間に保持させて止め付けたが、ゴム基体50と当て布51との間に保持させて止め付けてもよい。
【0034】
【発明の効果】以上のように、この発明にかかる膝サポータによれば、各バンド片の張力によって膝部に適切な締付力をもって装着されるため、バンド片の内側面に配設された血行促進用磁石は、繰り返し膝を屈伸させても装着時の位置からずれにくく、装着中は継続的に膝部に磁力を与えることができ、これにより膝部の血行を促進して膝部のコリや痛みを軽減させることができる。また、保温作用のために厚手の素材を必要としないため、膝部の形状にフィットして、装着時の見栄えがよいという利点がある。
【出願人】 【識別番号】593006087
【氏名又は名称】アポロ医療器株式会社
【出願日】 平成12年3月14日(2000.3.14)
【代理人】 【識別番号】100067828
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 悦司 (外2名)
【公開番号】 特開2001−262412(P2001−262412A)
【公開日】 平成13年9月26日(2001.9.26)
【出願番号】 特願2000−70697(P2000−70697)