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【発明の名称】 スキージャンプ競技用等のウェア生地素材
【発明者】 【氏名】板垣 良彦

【氏名】坪内 敬治

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 方向性をもたせて起毛したベロア生地の上から薄い合成樹脂の網状構造体を貼着したことを特徴とするスキージャンプ競技用等のウェア生地素材。
【請求項2】 基布は、極薄い孔開きシートの表面側にポリウレタンフォーム樹脂と裏面側に該ポリウレタンフォームより薄いポリウレタンフォーム樹脂のシートを貼着した構造になり、布帛の表側は、方向性をもたせ起毛したベロア生地が貼着されており起毛するとともに、上から薄い合成樹脂の網状構造体を貼着したことを特徴とするスキージャンプ競技用等のウェア生地素材。
【請求項3】 方向性をもたせ起毛したベロア生地の上から薄い合成樹脂の網状構造体を粘着したウェア等の生地素材を、ウェアの必要部位に、かつ部分的に、固着したことを特徴とする競技用等のウェア生地素材。
【請求項4】 起毛が、空気乃至水の流れ方向に略沿うように予め形成された請求項1乃至3記載の競技用等のウェア生地素材。
【請求項5】 起毛が、空気の流れ方向に対しては略逆行するように予め形成された請求項1乃至3記載の競技用等のウェア生地素材。
【請求項6】 起毛が、空気乃至水の流れ方向に略沿うように、かつ、同時に流れ方向とは略逆行するように、予め形成された請求項1乃至3記載の競技用等のウェア生地素材。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスキージャンプ競技用等のウェアに係り、殊に順目と逆目において空気の含み方が異なるスキージャンプ等のウェア生地素材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、特にスキーのジャンプにおいて着用するウェアは飛翔することが目的であり、飛翔姿勢で向い風(裏風)を受けて飛翔距離が伸びることが要望されている。そのため、スキージャンプ選手にとっての向い風(裏風)と、同追い風(表風)が当たったときの風に対するウェアの特性が、問題になるものであったがジャンプスーツに見合ったウェアを得ることができない問題を有していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、順風において空気流を繊維に沿って流し、また逆風において風をはらむようにした新規構成のジャンプ用ウェア生地素材を提供し飛翔距離を伸ばそうとするとともに、スキージャンプ用ウェア生地素材だけでなく自転車やスピードスケート、あるいは水着等の競技に有用なウェア生地素材を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係るスキージャンプ競技用等のウェア生地素材は、方向性をもたせ起毛したベロア生地の上から薄い合成樹脂の網状構造体を貼着したことを特徴とするものであり、基布は、極薄い孔開きシートの表面側にポリウレタンフォーム樹脂と裏面側に該ポリウレタンフォームより薄いポリウレタンフォーム樹脂のシートを貼着した構造になり、布帛の表側は、起毛したベロア生地が貼着されており起毛するとともに、上から薄い合成樹脂の網状構造体を貼着したことを要旨とする。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の典型的なスキージャンプ競技用ウェア生地素材の実施例について、図面に従って説明する。基布1は、極薄い孔開きシート2の表面側にポリウレタンフォーム樹脂3と裏面側に該ポリウレタンフォーム樹脂3より薄いポリウレタンフォーム樹脂4のシートを貼着した構造になる。
【0006】また該ポリウレタンフォーム樹脂4の裏面には、可撓性を有する生地5が貼着されており張りのあるジャンプ用ウェアの布帛として有用な素材を提供する。布帛の表側は、起毛したベロア生地6が貼着されており流れAに対して逆らわないように起毛する。即ち、ベロア生地に方向性をもたせて起毛し、上から薄い合成樹脂の網状構造体7を貼着する。
【0007】薄い合成樹脂の網状構造体7は、網状に合成樹脂を抜いた構造になり、該網間からベロア生地の毛が現れ、起毛方向に順目Bを構成するもので、ジャンプ用ウェアは順目に縫製される。
【0008】上記構成の基布で縫製したジャンプ競技用ウェアは、飛翔の際に様々な条件におかれる。例えば図3に示すように、腹部の下を勢い良く風が通過するとき、風は順風となる。このときベロア生地6は、順風を起毛に受けるため、薄い合成樹脂の網状構造体7の表面をなぜるように素直に移動する。したがって、回転力を生じたり旋回力を発生することなくまっすぐに飛翔する。
【0009】次に、図4に示すように、腹部の下を逆風が通過するとき、薄い合成樹脂の網状構造体7を逆らうように風がなぜるため、ベロア生地6に風が含むように作用する。即ち、ベロア生地6と薄い合成樹脂の網状構造体7との間に空気流が浸入し、ウェアを構成する布帛を持ち上げまた前進させる。
【0010】従って、本発明のベロア生地を用いて構成したジャンプ競技用ウェアは飛翔性能において抜群の成績を発揮する。
【0011】
【実施例】次に、ジャンプ競技用ウェア以外の他の競技について使用される場合を説明する。基布1を除いた構造にすることによって各種の低抵抗のスポーツウェアを構成することができることは言うまでもない。即ち、例えば、スピードスケート用ウェアの場合について説明すると、起毛したベロア生地6を方向性をもたせて起毛し、更にその上から薄い合成樹脂の網状構造体7を貼着したものである。
【0012】薄い合成樹脂の網状構造体7は、網状に合成樹脂を抜いた構造になり、該網間からベロア生地の毛が現れ、起毛方向に順目Bを構成するもので、このスピードスケート用ウェアに於いては図5に示すように順目Aに縫製される。
【0013】更に、例えば水着に用いられる場合には、例えば女子用水着の胸部等必要な部位に、該生地素材を適宜裁断した上、該必要部位に縫着することによっても順目構造が可能となることは勿論である。
【0014】
【発明の効果】以上述べたように本発明に係るスキージャンプ競技用等のウェア生地素材は、ベロア生地を一方向に起毛してその表面に薄い合成樹脂の網状構造体を貼着したことにより、布帛の表面を流れる空気流を、表面に沿って流したり、あるいは逆に生地に含ませたりすることができる、等の特徴を有するものであり、本発明の実施によって得られる効果は極めて大きい。
【出願人】 【識別番号】591038820
【氏名又は名称】株式会社デサント
【出願日】 平成12年3月8日(2000.3.8)
【代理人】 【識別番号】100077908
【弁理士】
【氏名又は名称】畠山 隆
【公開番号】 特開2001−254215(P2001−254215A)
【公開日】 平成13年9月21日(2001.9.21)
【出願番号】 特願2000−63104(P2000−63104)