| 【発明の名称】 |
釣り用衣服 |
| 【発明者】 |
【氏名】白石 万里子
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| 【要約】 |
【課題】収容部内に入った水を排出でき、しかも、釣り針の引っ掛かる虞の低減が図られた釣り用衣服を提供する。
【解決手段】本発明にかかる釣り用衣服は、被収容物を収容する収容部5が備えられ、該収容部5には、少なくとも表面に樹脂シート6aを備えた樹脂シート部6が設けられ、該樹脂シート部6に、前記収容部5内に入った水を排出可能な排水孔12が設けられてなることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被収容物を収容する収容部(5)が備えられ、該収容部(5)には、少なくとも表面に樹脂シート(6a)を備えた樹脂シート部(6)が設けられ、該樹脂シート部(6)に、収容部(5)内に入った水を排出可能な排水孔(12)が設けられてなることを特徴とする釣り用衣服。 【請求項2】 前記樹脂シート部(6)は、表面が平坦であり、且つ、平坦な部分(11)が残されるように前記排水孔(12)が設けられている請求項1記載の釣り用衣服。 【請求項3】 前記樹脂シート部(6)は、透明な樹脂シート(6a)のみから構成されてなる請求項1又は2記載の釣り用衣服。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、釣り用衣服に関し、特に、ポケット等の収容部内に入った水を排出可能な釣り用衣服に関する。 【0002】 【従来の技術】釣り場では水や海水がかかる場合も多く、又、突如として雨が降り出す場合も有ることから、着用している衣服の収容部内に水が溜まることがある。特に、防水性の生地で構成された衣服は、一旦収容部内に水が侵入するとその排出は困難であることから、収容部内に多くの水が溜まり易いものである。従って、従来より、釣り用衣服として、収容部の底や下部をメッシュ地(目のある網状の生地)で構成してなるものが用いられている。この種の釣り用衣服を着用しておれば、収容部内に水が侵入してもメッシュ地の部分から収容部内の水を排出することができる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種の釣り用衣服は、上述の如く、収容部内に侵入した水を排出することはできるものの、例えば、仕掛けが風に飛ばされた場合等に、衣服のメッシュ地の部分に釣り針が引っ掛かかり易いという問題を有していた。 【0004】そこで、本発明は上記従来の問題点に鑑みなされたもので、収容部内に入った水を排出でき、しかも、釣り針の引っ掛かる虞の低減が図られた釣り用衣服を提供することを課題とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を解決すべく、鋭意検討した結果、下記手段によって上記課題が解決できることを見出し、本発明を解決するに至った。即ち、上記課題を解決すべく、本発明にかかる釣り用衣服は、被収容物を収容する収容部が備えられ、該収容部には、少なくとも表面に樹脂シートを備えた樹脂シート部が設けられ、該樹脂シート部に、前記収容部内に入った水を排出可能な排水孔が設けられてなることを特徴とする。 【0006】上記構成からなる釣り用衣服は、収容部内に入った水を、樹脂シート部に設けられた排水孔から外部に排出することができる。しかも、排水孔の設けられた樹脂シート部は少なくとも表面に樹脂シートを備えてなり、樹脂シートは、従来のメッシュ地の如く、表面が毛羽立ったり、メッシュの目を構成する縦糸や横糸が部分的に突出したりすることが生じ得ないことから、樹脂シート部に釣り針が引っ掛かり難いものとなる。 【0007】本発明の釣り用衣服において、前記樹脂シート部は、表面が平坦であり、且つ、平坦な部分が残されるように前記排水孔が設けられているものが好ましい。上記構成からなる釣り用衣服は、例えば、釣り針の針先が平坦な部分に接触しても、表面が凹凸に形成された場合に比べて、針先が滑りやすく、針先が樹脂シート部に突き刺さる虞も減少する。 【0008】また、本発明の釣り用衣服において、前記樹脂シート部が透明な樹脂シートのみから構成されてなるものが好ましい。上記構成を採用することにより、樹脂シート部から収容部内に収容した被収容物を視認することができる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態の釣り用衣服を示す概略的正面図である。図1に示すように、本実施形態の釣り用衣服は、衣服本体1が左右一対の前身頃2と該前身頃2に側部において縫着された後身頃3とからなり、前記前身頃2及び後身頃3は、ポリエステル繊維からなる撥水加工された織布等の布材が適宜縫製され形成されてなる。 【0010】また、左右一対の前身頃2は、前面においてスライドファスナー21等の開閉手段により開閉自在とされてなる。 【0011】さらに、各前身頃2には、釣り用小物を収容する収容部として、ポケット5が形成されている。即ち、胸部に胸ポケット5aが設けられ、腹部には、スライドファスナー21等の開閉手段を備え且つ箱形に形成された下ポケット5bが設けられている。 【0012】これらのポケット5は、前身頃2を構成する織布と同じ布材によって構成されている。 【0013】前記下ポケット5の下部(高さ方向の中間位置よりも下側の部分)には、ポリ塩化ビニル樹脂シート6aの表面が露出し且つ該ポリ塩化ビニル樹脂シート6aのみから構成された樹脂シート部6が設けられている。詳しくは、図2に示す如く、ポケット5の表面側を構成する布材8の下部の一部に切欠を形成し、該切欠の部分を閉塞するようにポリ塩化ビニル樹脂シート6aをポケット5の内側から接合させ、シートの周縁部とポケット5を構成する布材8の切欠縁部とを縫合することによりポリ塩化ビニル樹脂シート6aを縫着して、樹脂シート部6が構成されている。 【0014】この樹脂シート部6に使用されるポリ塩化ビニル樹脂シート6aは、透明又は半透明のシートで、厚さが0.4〜3mmに設定され、しかも、前記布材8よりも剛性の高い腰のある(即ち、前記布材よりも屈曲し難い)シートである。また、このポリ塩化ビニル樹脂シート6aは、表面に凹凸のない平坦なもので、このことにより、前記樹脂シート部6の表面が平坦に形成されている。 【0015】さらに、前記樹脂シートには、表面に平坦な部分11を残すように1mm〜2.5mm径程度の多数の丸孔12aが穿設されており、該丸孔12aが、前記樹脂シート部6における排水孔12、つまり、ポケット5の内外を連通し且つポケット5内の水を排出できる多数の排水孔12となっている。従って、樹脂シート部6には、表面に平坦な部分11を残すように1mm〜2.5mm程度の多数の丸形の排水孔12が設けられている。 【0016】本実施形態の釣り用衣服は、上記の如く構成されてなるので、以下の利点を有するものである。例えば、本実施形態において、排水孔12は丸孔、即ち角が無い形状(円形、楕円形)であるので、他の形状(例えば、多角形等)に比べ、釣り針の引っ掛かる虞がより一層減少する。しかも、孔径が1mm〜2.5mmで有るので、水を十分に排出することができる一方で、小型の錘(一般に径が2.5mm以下のものは殆ど使用されない。)をポケット5に収容しても、該排水孔12から抜け出す虞も少なく、被収容物を紛失する虞も減少する。 【0017】また、上記実施形態において、樹脂シートとしては、ポリ塩化ビニル樹脂シート6aが使用されてなるが、ポリ塩化ビニルは、樹脂の中でも耐摩耗性に優れていることから、岩や防波堤の壁面等に接触しても、他の樹脂(例えばエチレン酢酸ビニル共重合体樹脂等)を用いた場合に比べて、樹脂シート部6が摩耗破損する虞も減少する。しかも、厚さが0.4mm〜3mmに設定されてなるので、樹脂シート部6に適度な腰が得られ、ポケット5の型くずれを抑制することができる。 【0018】さらに、厚さが0.4mm以上のポリ塩化ビニル樹脂シート6aで有るので、釣り針の底部分が樹脂シート6aに当たっても、樹脂シート6aに深く沈み込む虞が少なく、樹脂シート6aに釣り針が引っ掛かる虞も減少する。即ち、釣り針は鉤状に屈曲しており先端が上方に向いていることから、釣り針の底部分が樹脂シート6aに当たっても該樹脂シート6aに深く沈み込まない限り、先端がシートに引っ掛かることもないが、厚さが0.4mm以上のポリ塩化ビニル樹脂シートで有ればシートに深く沈み込む虞が少なく、衣服(樹脂シート部6)に釣り針が引っ掛かる虞もより一層減少するのである。 【0019】尚、上記実施形態の釣り用衣服は、上記構成により上述の如き利点を有するものであったが、本発明の釣り用衣服は、これに限定されるものでは無く、適宜設計変更可能である。即ち、上記実施形態においては、樹脂シートとしてポリ塩化ビニル樹脂シート6aが使用されたが、シリコン樹脂シート、フッ素樹脂シート、ウレタン樹脂シート等であっても良い。 【0020】シリコン樹脂シートを使用した場合には、その厚さは、0.1〜1.5mmのものが好ましく、また、フッ素樹脂シートを使用した場合には、その厚さは、2.0〜5.0のものが好ましく、さらに、ウレタン樹脂シートを使用した場合には、その厚さは、0.4〜3mmのものが好ましい。このようなシートで有れば、自然状態(重力以外に力を加えていない状態)で樹脂シート部6の形が変形し難く、ポケット5の型くずれを防止できる一方で、嵩張った形状の被収容物を収容する場合には、ポケット5に収容する被収容物の形状に応じ、ある程度変形させることができる。しかも、上記実施形態と同様に、釣り針の底部分が樹脂シートに当たっても、該釣り針が樹脂シート部6に引っ掛かる虞も減少する。 【0021】また、上記実施形態において、排水孔12の設けられた樹脂シート部6は、ポケット5の下部に設けられたが、例えば、底の部分13に設ける場合であっても本発明の意図する範囲内である。かかる構成からなる釣り用衣服は、ポケット5内に水の残存する虞が減少するという利点を有する。 【0022】さらに、上記実施形態において、樹脂シート部6は、ポケット5を構成する布材に切欠を設け、該切欠を閉塞するように樹脂シートを設けることによって合成樹脂シートのみから構成されてなったが、本発明においては、図3に示す如く、ポケット5を構成する布材8の一部8a等の外側に樹脂シート6aを設け、該一部8a等と樹脂シート6aとの積層構造となる樹脂シート部6であってもよい。但し、この場合には、排水孔12がポケット5の内と外とを連通していること、即ち、合成樹脂シートの孔12aに連続する孔12bが布材8aにも設けられていることを要する。 【0023】尚、上記実施形態においては、収容部としてポケット5を例示したが、収容部はポケット5に限定されず、例えば、図4に示すいわゆるフローティングベストように、前身頃2又は後身頃3自体が浮力材15を収容する収容部として構成され、該前身頃2又は後身頃3の裾側縁部等に、排水孔12の設けられた樹脂シート部6が設けられてなるものであっても本発明の意図する範囲内である。かかる構成からなる釣り用衣服(フローティングベスト)によれば、釣り針が引っ掛かり難いという効果を奏すると共に、例えば、足を滑らせて海中に落下した場合であっても、水を排出しつつ陸や船に上がることができる。 【0024】 【発明の効果】以上のように、本発明の釣り用衣服は、排水孔によって、収容部内に入った水を排出できると共に、排水孔の設けられた樹脂シート部が、メッシュ地に比べて、釣り針の引っ掛かり難いものであることから、釣り針の引っ掛かる虞が低減されたものとなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002439 【氏名又は名称】株式会社シマノ
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| 【出願日】 |
平成12年1月21日(2000.1.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100074332 【弁理士】 【氏名又は名称】藤本 昇 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−207312(P2001−207312A) |
| 【公開日】 |
平成13年8月3日(2001.8.3) |
| 【出願番号】 |
特願2000−12770(P2000−12770) |
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