| 【発明の名称】 |
ニットウエア |
| 【発明者】 |
【氏名】尾崎 眞一郎
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| 【要約】 |
【課題】デザイン上の制約を受けたり着用上の風合を落すことなく、夜間での良好な視認性が得られるニット製のウエアを提供する。
【解決手段】蓄光性をもつ糸2をセーターの編組用の一部の糸として用い、その蓄光性をもつ糸2の発光で夜間での視認性を高める。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】蓄光性をもつ糸を編組用の一部の糸として用いて編み上げられていることを特徴とするニットウエア。 【請求項2】蓄光性をもつ糸は、蓄光性蛍光体を混入した合成高分子材料を溶融紡糸して得た繊維からなることを特徴とする請求項1に記載のニットウエア。 【請求項3】蓄光性をもつ糸は、化学繊維、植物繊維、獣毛繊維等の繊維に蓄光性蛍光体を付着させた繊維からなることを特徴とする請求項1に記載のニットウエア。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、夜間の視認性を高めたニットウエアに関する。 【0002】 【従来の技術】近年、中学生等の生徒は、塾通いやクラブ活動等により帰宅時間が夜遅くなり、街灯のない暗い夜道を歩行して帰宅するようなケースが多くなってきている。これに伴い夜間における生徒の交通事故が増す傾向が強まっている。 【0003】夜間の交通事故は、自動車や自転車の運転者側から見た歩行者の視認性が低いことが主な原因となることが多く、特に学校の生徒は通学時に暗色系のウエアを着用することが多く、より一層視認性が悪くなり、それだけ交通事故も起こり易い。 【0004】したがって、夜間に走行する自動車や自転車の運転者側から見たときの生徒の視認性を高めることが望まれている。このため従来から、その視認性を高める手段として種々の工夫が講じられており、例えば光の反射が可能な反射テープを用いてたすき状の装着具を形成し、この装着具を生徒がウエアの上から装着して歩行するようにしたり、あるいはウエアに光反射性のワッペンを貼り付けたり、マークをプリントする等の手段が採られている。 【0005】しかしながら、たすき状装着具の場合には、生徒が常時その装着具を携帯し、夜間の歩行時にいちいちそれをウエアの上から着用しなければならないという億劫で煩わしい手間を要し、このため実際の着用を期待することはなかなか難しい状況にある。 【0006】また、光反射性の装着具やワッペンにおいては、光が当たらなければその機能が発揮されず、自動車や自転車のヘッドライトの光が歩行者から外れるようなときには、その歩行者の視認が困難となって不測の交通事故を招いてしまう恐れがある。 【0007】そこで、近年においては、ウエアの前面等に蓄光剤を含む塗料を用いてプリントを施したり、或いは蓄光剤を含む材料でワッペンを形成してこれをウエアの前面等に貼り付けるような手段が採られることがある。 【0008】このような蓄光剤を含む材料を用いる手段においては、その蓄光剤の蓄光性により光の入射がなくても自発的に発光し、したがって街灯のない暗い夜道でも良好な視認性が得られる。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ウエアに蓄光剤を含む塗料によるプリントを施したり蓄光剤を含む材料で形成されたワッペンをウエアに貼り付ける手段であると、そのプリントやワッペンでウエアのデザインが規制されてしまい、またそのプリントやワッペンはウエアの生地と異質であるためウエアの全体の風合が変化してしてしまい、さらに洗濯等の手入れが面倒で、その洗濯等に伴いプリントやワッペンに皺や亀裂が生じて一部が剥離してしまうようなことがある。 【0010】この発明はこのような点に着目してなされたもので、その目的とするところは、デザイン上の制約を受けたり着用上の風合を落すことなく、夜間での良好な視認性が得られるニット製のウエアを提供することにある。 【0011】 【課題を解決するための手段】この発明はこのような目的を達成するために、蓄光性をもつ糸を編組用の一部の糸として用いてニットウエアを編み上げ、このニットウエアの着用により夜間での視認性を高めるようにしたものである。 【0012】蓄光性をもつ糸としては、蓄光性蛍光体を混入した合成高分子材料を溶融紡糸して得た繊維、或いは化学繊維、植物繊維、獣毛繊維等の繊維に蓄光性蛍光体を付着させた繊維を用いる。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。 【0014】図1には、この発明の一実施形態に係るニットウエアとしてのセーター1を示してあり、このセーター1には例えばネックラインの部分にそのラインに沿って蓄光性をもつ糸2が一定の幅で他の糸3とともに編み込まれている。 【0015】蓄光性をもつ糸2は、蓄光性蛍光体(ZnS:Cu等)を混入した合成高分子材料を溶融紡糸して得た繊維、或いは化学繊維、植物繊維、獣毛繊維に蓄光性蛍光体を付着させた繊維、さらには蓄光蛍光体自体で生成した繊維からなる。 【0016】そしてこのような蓄光性をもつ糸2を編組用の他の糸3と共に編み上げてセーター1とし、その蓄光性をもつ糸2がネックラインの部分に配置するようなに仕上げてある。 【0017】このようなセーター1においては、蓄光性をもつ糸2が昼間の太陽光や蛍光灯等による照明光のエネルギーを蓄えて夜間に自発的にグリーン系やブルー系の色で発光する。通常の蓄光性蛍光体は、太陽光では10分間、蛍光灯の光では20分間の蓄光で約30時間発光する。 【0018】したがってこのセーター1を着用する着用者が暗い夜道を歩行するようなときには、その発光により遠方からでもはっきりとその存在が視認でき、交通安全上有益に機能する。 【0019】このようなセーター1は、例えば学生が登下校を含めた学校生活全般において日常的に着用するものであり、したがってたすき状の装着具のように、意識的に着用するような必要がなく、このためたすき状の装着具のような着用の煩わしさがなく、ごく自然に着用して交通の安全性を高めることができる。 【0020】一方、蓄光性をもつ糸2はセーター1の編組用の糸として一体的に編み込まれており、したがってプリントやワッペンと異なり、デザイン上に制約を受けたり、洗濯等の手入れに支障が生じるようなこともない。 【0021】蓄光性の糸2を編み込む部分はネックラインの部分とする場合に限らず、胸の部分、背の部分或いは袖の部分等の任意の部分に適宜選択して編み込むことができ、またその形状もライン形状に限らず、柄模様等の任意のパターンとすることができる。さらにセーターを対象とする場合に限らず、ベストやジャケット等のニットウエアにおいても同様に編み込むことができる。 【0022】 【発明の効果】以上説明したようにこの発明のニットウエアによれば、デザイン上の制約や洗濯等の手入れ上の制約を受けることなく、また意識的な着用を要することなく、日常の一般的な着用で夜間における良好な視認性が得られ、交通安全上に有効に機能する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】595003381 【氏名又は名称】尾崎商事株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年1月20日(2000.1.20) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100058479 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外5名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−200405(P2001−200405A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月27日(2001.7.27) |
| 【出願番号】 |
特願2000−12038(P2000−12038) |
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