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【発明の名称】 バストカップ部に内装するバストサポート部材及びその製法並びにバスト補整機能を有する女性用衣類
【発明者】 【氏名】澤本 洋介

【要約】 【課題】ブラジャーカップのバスト補整機能のワイヤーに代わるプレート状のサポート部材で、バストの重みに耐え容易に形状がだれない補整性に優れ、かつ、身体に平面状に接する肌に優しいブラジャーなどのバストカップ部に挿入するバストサポート部材を提供する。

【解決手段】ポリカーボネート又ポリエチレンテレフタレートの硬質弾性の不レート2を芯材とし、芯材の表裏に融着材を介在させてポリエステル繊維の織物生地1、3または編物生地1、3を重合して熱融着積層体にモールド熱成形してなる高剛性のバストサイド形状またはアンダーバスト形状硬質プレートからなる女性下着またはブラジャーのバストカップ部に内装するバストサポート部材7。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ポリカーボネートまたはポリエチレンテレフタレートの硬質弾性プレートを芯材とし、該芯材の表裏に該芯材より周囲のやや大きなポリエステル繊維の織物生地または編物生地を重合して熱融着積層体にモールド熱成形してなる高剛性のバストサイド形状またはアンダーバスト形状の硬質プレートからなることを特徴とする女性用衣類のバストカップ部に内装するプレート状バストサポート部材。
【請求項2】 ポリカーボネートまたはポリエチレンテレフタレートの硬質弾性プレートを芯材とし、該芯材の表裏に融着材を介在させて該芯材より周囲のやや大きなポリエステル繊維の織物生地または編物生地を重合して熱融着積層体にモールド熱成形してなる高剛性のバストサイド形状またはアンダーバスト形状の硬質プレートからなることを特徴とする女性用衣類のバストカップ部に内装するプレート状バストサポート部材。
【請求項3】 融着材はポリエステル樹脂粉末またはポリエステル樹脂溶液であることを特徴とする請求項2記載の女性用衣類のバストカップ部に内装するプレート状バストサポート部材。
【請求項4】 ポリエステル繊維の編物生地は丸編みまたはダブルラッセル、マリーフリーズ等の編物生地からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の女性用衣類のバストカップ部に内装するプレート状バストサポート部材。
【請求項5】 バストサイド形状またはアンダーバスト形状の硬質部プレートの芯材部の周縁は芯材部に比してやや硬さが低く芯材部分と同一平面に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の女性用衣類のバストカップ部に内装するプレート状バストサポート部材。
【請求項6】 バストサイド形状またはアンダーバスト形状の硬質部プレートの芯材部の周縁は芯材部に比してやや硬さが低く、内側サイドの周縁は芯材部分と同一平面に形成され、外側サイドの周縁はその縦断面が逆くの字に形成されいることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の女性用衣類のバストカップ部に内装するプレート状バストサポート部材。
【請求項7】 ポリエステル繊維の織物生地または編物生地の裁断生地の上にポリエチレンテレフタレートまたはポリカーボネートからなる硬質弾性板材を芯材として載置し、さらにポリエステル繊維の織物生地または編物生地を載置して積層し、該積層した材料をバストサイド形状またはアンダーバスト形状の加熱成形モールドの下型および上型間に挟持して加熱して積層した材料間を融着してモールド成形した後、冷却して硬化することを特徴とする女性用衣類のバストカップ部に内装するプレート状バストサポート部材の製造方法。
【請求項8】 ポリエステル繊維の織物生地または編物生地の裁断生地にポリエステル樹脂粉末またはポリエステル樹脂溶液を塗布し、その上にポリエチレンテレフタレートまたはポリカーボネートからなる硬質弾性板材を芯材として載置し、さらに該硬質弾性板材の上にポリエステル樹脂粉末またはポリエステル樹脂溶液を塗布し、さらにポリエステル繊維の織物生地または編物生地を載置して積層し、該積層した材料をバストサイド形状またはアンダーバスト形状の加熱成形モールドの下型および上型間に挟持して加熱して積層した材料間を融着してモールド成形した後、冷却して硬化することを特徴とする女性用衣類ののバストカップ部に内装するプレート状バストサポート部材の製造方法。
【請求項9】 加熱して積層した材料間を融着してモールド成形する温度は220〜240℃であることを特徴とする請求項7又は8に記載の女性用衣類のバストカップ部に内装するプレート状バストサポート部材の製造方法。
【請求項10】 ブラジャーやスリップなどのバストカップ部を有する女性用衣類の該バストカップ部下辺部あるいはサイド部の周辺にバストを支持し、補整するために挿着されるサポート部材として、上記の請求項5に記載のプレート状バストサポート部材を女性用衣類の胸に沿う平面部から立ち上がるバストカップの立ち上がり部分に位置させて使用したことを特徴とするバスト補整機能を有する女性用衣類。
【請求項11】 ブラジャーやスリップなどのバストカップ部を有する女性用衣類の該バストカップ部下辺部あるいはサイド部の周辺にバストを支持し、補整するために挿着されるサポート部材として、上記の請求項6に記載の断面逆くの字状部を有するプレート状バストサポート部材を女性用衣類の胸に沿う平面部から立ち上がるバストカップの境界において逆くの字の外側サイドの周縁部を胸に沿う平面部側に位置させ、逆くの字の内側の本体硬質プレート部を立ち上がり部分に位置させて使用したことを特徴とするバスト補整機能を有する女性用衣類。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブラジャーやスリップなどに装着する女性のバスト補整用のブラジャーカップに関し、特にバスト補整用のブラジャーカップに内挿するサポート部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ブラジャーあるいはスリップなどの女性用衣類は、バスト形状を補整するためにバスト当接部に補整用のブラジャーカップが装着されている。これらのブラジャーやスリップは女性のバストにフィットして乳房を支えて補整しバストの形を美しく見せる機能を有する。そこでブラジャーなどに内装されるブラジャーカップは基本的にはバストにフィットする形状に裁断され形づくられている。そしてこれらのブラジャーカップは、布地製のパッドからなるもの、あるいはプラスチック繊維の織物生地や編み物生地からなるものや、プラスチック発泡体からなるものなど、種々の素材のものが使用されている。さらに最近は乳房形状のブラジャーカップの下端部周縁即ちバスト下端部周縁であるアンダーバスト部やバストサイド周縁部のブラジャーカップ内にバストサイドやアンダーバストのサポート力の高い剛性の高いワイヤーを挿入したブラジャーなどが製造されている。このようなワイヤーは剛性が高いので補整性が高く、カップを安定させ、身体に振動することなくブラジャーを密着させるために使用されている。
【0003】ところで、ブラジャーカップは直接肌に装着するので乳房に優しく当たることが要求される。ところで、上記のような剛性の高いワイヤーを挿入したものは、ブラジャーの装着当初は感じられなかったにもかかわらず、ブラジャーを数時間装着していると細いワイヤーが身体に局部的に感じられるようになり、不快感を生じ、さらに痛みを覚えるようになってくる。このため最近では、剛性の高いワイヤーに代えて、プレート状の補整材が開発され、出願人も特許第2936070号の開発をしている。このものは断面半円形の曲条を設けることで、バストの重みに耐える補整性を付与している。ところで、さらにこのような断面半円形の曲条をもなくしてより一層身体に優しくすることが求められている。そこで上記の曲条を単に無くすと、バストの重みに耐えられず、プレート状の補整材が容易に撓んでしまい、十分な補整機能を発揮することが出来なかった。。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようとする課題は、ブラジャーカップのバスト補整機能を有するワイヤーに代わるプレート状のバストサポート部材であって、バストの重みに耐えることができ容易に形状のだれないバスト補整性に優れ、かつ、身体に平面状に接して肌に柔軟で優しいブラジャーのバストカップ部分に内装するバストサポート部材とその製法並びに該バストサポート部材を内装した女性用衣類を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するための本発明の手段は、請求項1の発明では、ポリカーボネートまたはポリエチレンテレフタレートの硬質弾性プレートを芯材とし、該芯材の表裏に該芯材より周囲のやや大きなポリエステル繊維の織物生地または編物生地を重合して熱融着積層体にモールド熱成形してなる高剛性のバストサイド形状またはアンダーバスト形状の硬質プレートからなることを特徴とする女性用衣類のバストカップ部に内装するプレート状バストサポート部材である。
【0006】請求項2の発明では、ポリカーボネートまたはポリエチレンテレフタレートの硬質弾性プレートを芯材とし、該芯材の表裏に融着材を介在させて該芯材より周囲のやや大きなポリエステル繊維の織物生地または編物生地を重合して熱融着積層体にモールド熱成形してなる高剛性のバストサイド形状またはアンダーバスト形状の硬質プレートからなることを特徴とする女性用衣類のバストカップ部に内装するプレート状バストサポート部材である。
【0007】請求項3の発明では、融着材はポリエステル樹脂粉末またはポリエステル樹脂溶液であることを特徴とする請求項2の手段ゆおける女性用衣類のバストカップ部に内装するプレート状バストサポート部材である。
【0008】請求項4の発明では、ポリエステル繊維の編物生地は丸編みまたはダブルラッセル、マリーフリーズ等の編物生地からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項の手段における女性用衣類のバストカップ部に内装するプレート状バストサポート部材である。
【0009】請求項5の発明では、バストサイド形状またはアンダーバスト形状の硬質部プレートの芯材部の周縁は芯材部に比してやや硬さが低く芯材部分と同一平面に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項の手段における女性用衣類のバストカップ部に内装するプレート状バストサポート部材である。
【0010】請求項6の発明では、バストサイド形状またはアンダーバスト形状の硬質部プレートの芯材部の周縁は芯材部に比してやや硬さが低く、内側サイドの周縁は芯材部分と同一平面に形成され、外側サイドの周縁はその縦断面逆くの字に形成されいることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項の手段における女性用衣類のバストカップ部に内装するプレート状バストサポート部材である。
【0011】請求項7の発明では、ポリエステル繊維の織物生地または編物生地の裁断生地の上にポリエチレンテレフタレートまたはポリカーボネートからなる硬質弾性板材を芯材として載置し、さらにポリエステル繊維の織物生地または編物生地を載置して積層し、該積層した材料をバストサイド形状またはアンダーバスト形状の加熱成形モールドの下型および上型間に挟持して加熱して積層した材料間を融着してモールド成形した後、冷却して硬化することを特徴とする女性用衣類のバストカップ部に内装するプレート状バストサポート部材の製造方法である。
【0012】請求項8の発明では、ポリエステル繊維の織物生地または編物生地の裁断生地にポリエステル樹脂粉末またはポリエステル樹脂溶液を塗布し、その上にポリエチレンテレフタレートまたはポリカーボネートからなる硬質弾性板材を芯材として載置し、さらに該硬質弾性板材の上にポリエステル樹脂粉末またはポリエステル樹脂溶液を塗布し、さらにポリエステル繊維の織物生地または編物生地を載置して積層し、該積層した材料をバストサイド形状またはアンダーバスト形状の加熱成形モールドの下型および上型間に挟持して加熱して積層した材料間を融着してモールド成形した後、冷却して硬化することを特徴とする女性用衣類ののバストカップ部に内装するプレート状バストサポート部材の製造方法である。
【0013】請求項9の発明では、加熱して積層した材料間を融着してモールド成形する温度は220〜240℃であることを特徴とする請求項7又は8の手段における女性用衣類のバストカップ部に内装するプレート状バストサポート部材の製造方法である。
【0014】請求項10の発明では、ブラジャーやスリップなどのバストカップ部を有する女性用衣類の該バストカップ部下辺部あるいはサイド部の周辺にバストを支持し、補整するために挿着されるサポート部材として、上記の請求項5の手段におけるプレート状バストサポート部材を女性用衣類の胸に沿う平面部から立ち上がるバストカップの立ち上がり部分に位置させて使用したことを特徴とするバスト補整機能を有する女性用衣類である。
【0015】請求項11の発明では、ブラジャーやスリップなどのバストカップ部を有する女性用衣類の該バストカップ部下辺部あるいはサイド部の周辺にバストを支持し、補整するために挿着されるサポート部材として、上記の請求項6の手段における断面逆くの字状部を有するプレート状バストサポート部材を女性用衣類の胸に沿う平面部から立ち上がるバストカップの境界において逆くの字の外側サイドの周縁部を胸に沿う平面部側に位置させ、逆くの字の内側の本体硬質プレート部を立ち上がり部分に位置させて使用したことを特徴とするバスト補整機能を有する女性用衣類である。
【0016】本発明の作用について説明すると、従来のブラジャーカップなどは、ポリエステル繊維の織物生地または編物生地を素材として積層しモールド成形してなるものからなり、さらにバストを補整する機能を持たせるために金属ワイヤーあるいは硬質プラスチックワイヤーを下部周縁に挿入している。また、これらのワイヤーを挿入する代わりに、カップの位置によりその素材のポリエステル繊維の生地を低軟化温度のポリエステル繊維あるいは高軟化温度のポリエステル繊維の組合わせ変えて、例えば、190℃で加熱してモールド成形することにより、カップ下部周縁を高硬変化部とし、カップ上部周縁を中硬変化部としカップ中央部を未硬変化部として、バストに優しく当接すると同時にできるだけカップ下部周縁を高硬変化部でバストを補整する機能をもたらしたものが開発されている。しかし、前者のものは、長時間にわたって身体に装着しているとワイヤーがバストに異物感をもたらし、痛みを与え、さらに皮膚にただれなどの炎症を生じるようになる。また、後者のものはワイヤーが挿入されてないので、身体に優しく当接するが、長時間にわたる補整機能を保つことができず、バストの重みに負けて形がくずれてくる。そこでワイヤーを挿入することが想定されるが、金属ワイヤーを挿入したのでは、結局前者と同様のワイヤーによる問題を生じることとなる。
【0017】そこで、金属ワイヤーや硬質プラスチックワイヤーに代わって挿入し、かつ長期にわたって使用しても、バストの重みに耐えることができて形がくずれることのない、かつ身体に優しく当接して異物感を感じないプレート状の素材の開発が待たれていた。本発明は、このような問題に応えるもので、身体に優しく当接し、バストの補整を長期にわたって行うことができて形状がくずれることのないサポート部材である。それはポリエチレンテレフタレート(いわゆるPET)またはポリカーボネートの硬質弾性板材のプレートを芯材としているが、ポリエチレンテレフタレートまたはポリカーボネートは、粘り強く、機械的強度、耐衝撃性および耐熱性に優れ、かつ曲げ弾性率に優れており、220℃〜240℃で、ポリエステル繊維に挿入して加熱モールド成形すると繊維間に融着して一体化し、冷却後は十分にバストの重みに耐えて、そのプレート状のバストサポート部材の形状が変形することがない点で極めて優れている。
【0018】上記の加熱モールド成形におけるポリカーボネートあるいはポリエチレンテレフタレートの芯材とその表裏のポリエステル繊維生地を積層してモード加熱成形で一部融着する場合に、芯材の表裏に融着材を介在させて行うときは融着が容易に好適に行える。この場合融着材はポリエステル樹脂の微粉末材を撒布するかあるいはポリエステル樹脂液を塗布する。しかし、ポリカーボネートあるいはポリエチレンテレフタレートの芯材とその表裏のポリエステル繊維生地は融着材を用いなくとも加熱モールド成形してこれらの積層体を一部融着して一体化し硬質プレートに成形することもでき請求項1のバストサポート部材はこの方法により、請求項2のバストサポート部材は融着材を使用したものである。
【0019】また、本願の発明では、芯材より周囲のやや大きなポリエステル繊維の生地を表裏に用いてモールド成形しているので、バストサイド形状またはアンダーバスト形状に成形された硬質部プレートの芯材部の周縁は芯材部に比してやや硬さが低いので、ブラジャーなどの女性用衣類のカップ部に装着して縫製する場合に縫製が容易である。
【0020】さらに、本願発明のバストサポート部材では、バストサイド形状またはアンダーバスト形状の馬蹄形の硬質部プレートの芯材部の周縁のうち、馬蹄形の内側サイドの周縁は芯材部分と同一平面に形成され、馬蹄形の外側サイドの周縁は縦断面が逆くの字に、すなわち芯部本体側の第一画と周縁側の第二画が鈍角をなして、形成されているので、第2画の周縁側を女性用衣類あるいはブラジャーにおける胸の平面部との当接部分に挿入し、第一画の芯部本体側をカップ部に挿入することで、バストサポート部材は的確に女性用衣類あるいはブラジャーに位置させることができる。もちろん上記の鈍角は身体に違和感を与えない角度とするものとする。
【0021】一方、本願発明において、バストサイド形状またはアンダーバスト形状の硬質部プレートの芯材部の周縁を上記のもののように縦断面で逆くの字状に形成することなく芯材部と同一平面に形成したものは、バストカップ部に装着したときに凸起状のものが全くないので、身体に易しく当接して炎症を生じるようなこともない。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、以下に図面を参照して説明する。図1は本発明のサポート部材の1実施の形態で、それぞれの素材はほぼ馬蹄形に裁断した裏側を構成するポリエステル繊維のダブルラッセル編の生地1と芯材のポリカーボネートのプレート2と表面側を構成するポリエステル繊維のダブルラッセル編の生地3からなる。芯材のポリカーボネートのプレート2は透明な薄い、例えば1.2mmの板材である。プレート2は図面では芯材であることを表すために破線のハッチで示している。
【0023】次いで、プレート状の バストサポート部材のモールド成形工程を説明する。先ず、作業テーブル上にポリエステル繊維のダブルラッセル編の生地1を載置し、この生地1の上にポリエステル樹脂液を塗布する。次いで、ポリエステル樹脂液を塗布した生地1のやや下端側に寄せた上に、図の中央に2点鎖線で示す矢印のように芯材のポリカーボネートのプレート2を載置する。再びポリカーボネートのプレート2上にポリエステル樹脂液を塗布する。これらのポリエステル樹脂液を塗布した素材の上にさらに表側のポリエステル繊維のダブルラッセル編の生地3を載置して、図1の(b)に示す積層素材4とする。
【0024】図2はモールド加熱成形用のカップ形状に加圧する金型の上型5と下型6の側面の断面で模式的に示す図である。上型5はカップ形状の凸型で、下型6はカップ形状に湾入した凹型であり、それぞれ上型5および下型6は内部に加熱用のヒーターを有する。図2に示すように、図1の工程で重ね合わせた積層素材4を下型6の成形位置に表面側のポリエステル繊維のダブルラッセル編生地3を下にして載置し、この上に上型5を降下して軽圧下しながら、上型5および下型6を内部のヒーターで230℃に加熱する。この加熱により積層素材4は軟化しだし、溶融する直前にヒーターの加熱を中止し、冷却して図3に示すブラジャーカップのバストサイドあるいはアンダーバスト形状に硬化した積層体を取り出して、バリなどを除去する仕上げを適宜に施してプレート状のバストサポート部材7を得る。この図3の場合、バストサポート部材は断面が逆くの字に鈍角12を有するように形成されている。この場合、金型に鈍角の角度からなる溝を設けるものとするとき、芯材部の馬蹄形の内側サイドの周縁を芯材部分と同一平面に形成し、馬蹄形の外側サイドの周縁を縦断面が逆くの字の鈍角12に形成することができる。しかし、金型に鈍角の角度からなる溝を設けることなくプレーンな連続体とするときは、モールド加熱成形で逆くの字を有しない図4に示すプレーンな連続体からなるバストサポート部材7が得られる。
【0025】図5に本発明の逆くの字状のバストサポート部材7をブラジャー9のカップ部8の下端側の周縁に挿入した図を示し、図6は図5のA−A切断のブラジャー9のカップ部8の下端側の切断断面を模式的に示す図で、サポート部材7aは縦断面が逆くの字状のものでカップ部表地10とカップ部裏地11の間に挿入されている状態を示している。
【0026】図7に本発明のプレーンなバストサポート部材7bをブラジャー9のカップ部8の下端側の周縁に挿入した図を示し、図8は図7のB−B切断のブラジャー9のカップ部8の下端側の切断断面を模式的に示す図で、サポート部材7bは縦断面でほぼ直線状のものでカップ部表地10とカップ部裏地11の間に挿入されている状態を示している。
【0027】図5および図7は本発明のバストサポート部材をブラジャーに適応した例であるが、同様にバストカップ部を有するスリップその他の下着類やその他の女性用衣類に適応できることはいうまでもない。
【0028】本発明のプレート状のバストサポート部材をバストカツプ部の下辺部やサイド部の周辺部に取り付けるとき、例えばブラジャーカップにバストサポート部材を挿入もしくは縫い込むことにより取り付ける。この方法によるとき、従来の金属ワイヤーに比してバストの動きに対して無理なく線でなく面で追従できるので、バストを金属ワイヤーの場合のようにバストを無理に押さえ込むことなく圧迫感を和らげてくれる。しかも、バスト形状を長期にわたり補整することができ、安定した形状にバストを保持できる。
【0029】
【発明の効果】以上に説明したとおり、本発明に係る女性下着またはブラジャーなどの女性用衣類のバストカップ部に内装するバストサポート部材は、ポリエステル繊維の織物地あるいは編物地とポリカーボネートあるいはポリエチレンテレフタレートの融着した一体化した積層プレートに形成しているので高い剛性の機械的強度および曲げ弾性率を有しており、長時間の繰り返し使用によっても形状がだれで伸びることがないのでバストの補整機能は長い使用に耐えることができ、さらにサポート部材はプレート状であるので、肌に食い込むような出っ張り部がないので、これを使用したブラジャーを長時間使用しても痛みを覚えず、皮膚が炎症になることも無いなど、従来にない優れた効果を奏するものである。
【出願人】 【識別番号】000253101
【氏名又は名称】リバー・ストーン株式会社
【出願日】 平成12年3月31日(2000.3.31)
【代理人】 【識別番号】100101085
【弁理士】
【氏名又は名称】横井 健至
【公開番号】 特開2001−288604(P2001−288604A)
【公開日】 平成13年10月19日(2001.10.19)
【出願番号】 特願2000−100004(P2000−100004)