| 【発明の名称】 |
撹拌装置及び該撹拌装置を用いた豆腐の製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】古橋 稔
【氏名】山崎 元貴
【氏名】望月 誠人
【氏名】遠藤 正人
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| 【要約】 |
【課題】大豆粉末と水とを攪拌する際に生じる泡を減らし、気泡の混入がほとんどない豆腐を製造できる撹拌装置を提供する。
【解決手段】撹拌装置を構成する容器10に吸引手段としての真空発生装置30を接続した。従って、攪拌中、真空発生装置30を駆動させることにより、容器10内の空気が混入せず、気泡がほとんど混入してない豆腐が得られる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 粉末状原料と水とが所定の割合で投入される容器と、前記容器内に配置され、前記粉末状原料と水とを攪拌する回転羽根と、前記容器に接続され、容器内の空気を吸引する吸引手段とを具備することを特徴とする撹拌装置。 【請求項2】 請求項1記載の撹拌装置であって、前記吸引手段が、前記容器に形成された開口部に接続される真空発生装置を備えて構成されることを特徴とする撹拌装置。 【請求項3】 請求項1又は2記載の撹拌装置であって、前記粉末状原料が大豆粉末であることを特徴とする撹拌装置。 【請求項4】 撹拌装置の容器内に大豆粉末と水とを所定の割合で投入する工程と、前記容器に付設された空気の吸引手段により、該容器内の空気を吸引除去しながら、前記大豆粉末と水とを攪拌する工程と、前記工程により得られた大豆粉末の溶解液を煮沸して豆乳を得る工程とを具備することを特徴とする豆腐の製造方法。 【請求項5】 請求項4記載の豆腐の製造方法であって、前記吸引手段が、前記容器に形成された開口部に接続される真空発生装置を備えて構成されることを特徴とする豆腐の製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、撹拌装置、特に豆腐を製造する際に用いるのに適する撹拌装置、及び該撹拌装置を用いた豆腐の製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、豆腐の製造技術の一つとして、予め大豆を粉末状に加工しておき、この大豆粉末に水を混ぜて豆腐を製造する技術が知られている。この技術によれば、各豆腐店における作業は、原料となる大豆粉末を水と攪拌し、さらに煮沸して豆乳とし、必要に応じてろ過した後、凝固させるだけでよく、従来一般に行われている豆腐の製造作業と比較して、簡易かつ短時間で製造できるという利点を有している。また、この製法によれば、産業廃棄物として処理しなければならないおからがほとんど発生しないため、おからの廃棄に伴う作業量やコストを大幅に削減できるという利点も有している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記した手段の場合、従来一般に行われている製法と異なり、得られる豆腐に大豆粉末がそのまま残ったりすることがないよう、大豆粉末と水とを十分に攪拌する必要がある。このため、この攪拌の際に泡が生じ易く、この泡がそのまま豆乳に含まれ、製造した豆腐に気泡が含まれていることが多いという問題がある。 【0004】本発明は上記した点に鑑みなされたものであり、大豆粉末と水とを攪拌する際に生じる泡を減らし、気泡の混入がほとんどない豆腐を製造することができると共に、大豆粉末に限らず、同様の問題が生じる可能性がある他の粉末状原料と水とを攪拌する際にも適用可能な撹拌装置及び該撹拌装置を用いた豆腐の製造方法を提供することを課題とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、請求項1記載の本発明の撹拌装置は、粉末状原料と水とが所定の割合で投入される容器と、前記容器内に配置され、前記粉末状原料と水とを攪拌する回転羽根と、前記容器に接続され、容器内の空気を吸引する吸引手段とを具備することを特徴とする。 【0006】請求項2記載の本発明の撹拌装置は、請求項1記載の撹拌装置であって、前記吸引手段が、前記容器に形成された開口部に接続される真空発生装置を備えて構成されることを特徴とする。 【0007】請求項3記載の本発明の撹拌装置は、請求項1又は2記載の撹拌装置であって、前記粉末状原料が大豆粉末であることを特徴とする。 【0008】請求項4記載の本発明の豆腐の製造方法は、撹拌装置の容器内に大豆粉末と水とを所定の割合で投入する工程と、前記容器に付設された空気の吸引手段により、該容器内の空気を吸引除去しながら、前記大豆粉末と水とを攪拌する工程と、前記工程により得られた大豆粉末の溶解液を煮沸して豆乳を得る工程とを具備することを特徴とする。 【0009】請求項5記載の本発明の豆腐の製造方法は、請求項4記載の豆腐の製造方法であって、前記吸引手段が、前記容器に形成された開口部に接続される真空発生装置を備えて構成されることを特徴とする。 【0010】 【発明の実施の形態】次に、図面に示した実施の形態に基づき、本発明をさらに詳細に説明する。図1〜図4は、本実施の形態にかかる撹拌装置を示す図であり、容器10と、回転羽根20と、吸引手段としての真空発生装置30とを有して構成される。 【0011】容器10は、上面開口の筒状の胴体部11と、該胴体部11の上面開口部11aを密閉するよう、開閉可能に配設される蓋部材12とを有している。蓋部材12の上部には、開口部12aが形成されており、この開口部12aに接続された配管13に吸引手段である真空発生装置30がバルブ13aを介して接続される。また、この配管13には、枝管14が接続され、該枝管14中に配置されたバルブ14aを開閉することにより、該枝管14が大気開放し得るようになっている。これは、攪拌処理後、真空発生装置30を停止した後、得られた溶解液を排出するに当たって、このバルブ14aを開放して容器10内に大気を取り込むためのものである。なお、符号31は、配管13に接続される真空計である。 【0012】一方、胴体部11の底部には回転羽根20が取り付けられている。この回転羽根20が回転することにより、容器10内に投入される粉末状原料、例えば大豆粉末と水とが攪拌混合される。回転羽根20は、駆動部21により回転駆動するが、回転駆動方式は何ら限定されるものではなく、モータの駆動シャフトに回転羽根20の回転中心を接続するようにしたり、あるいは、磁石の反発力又は吸引力を利用した駆動方式等を採用することができる。 【0013】また、胴体部11の底部周縁には、粉末状原料の溶解液を排出するための排出口15が形成されている。この排出口15には、図2に示したように、外部に突出した操作棒16aを回転させることにより、内部に配設したボールバルブ(図示せず)が開閉動作される蛇口16が設けられている。 【0014】なお、胴体部11には、脚部17が所定数取り付けられ、蛇口16の出口16bの位置が設置面から所定の高さとなるように設けられている。従って、蛇口16の出口16bの下方に受け容器(図示せず)をおけば、操作棒16aを操作してボールバルブを開放動作するだけで、攪拌により得られた溶解液を取り出すことができる。 【0015】本実施の形態によれば、まず、図4の想像線で示したように、容器10の蓋部材12を開放し、次に胴体部11内に粉末状原料を所定量投入すると共に、投入した粉末状原料を溶解するのに適切な量の水を投入する。次に、蓋部材12を閉め、胴体部11の上面開口部11aを密閉した後、回転羽根20の駆動部21と真空発生装置30とを駆動させる。なお、この際、蓋部材12に付設された配管13のバルブ13aは開放し、枝管14のバルブ14aを閉弁しておく。 【0016】回転羽根20が回転動作して、投入された粉末状原料と水とが攪拌される際に通常であれば泡が生じるが、本実施の形態によれば、真空発生装置30によって容器10内の空気を吸引している。従って、空気の混入がなくなり、泡はほとんど生じない。攪拌が終了したならば、回転羽根20と真空発生装置30の動作を停止し、バルブ13aを閉じる一方、バルブ14aを開いて、枝管14を通じて大気開放状態とし、蛇口16の操作棒16aをひねって容器10内から溶解液を取り出す。 【0017】豆腐を製造する場合には、粉末状原料として大豆粉末を用い、上記と同様の工程により、大豆粉末の溶解液を得る。この際、大豆粉末と共に容器10に投入する水の分量は任意であるが、通常、大豆粉末:水=約1:5〜約1:2の割合で混合して撹拌することが好ましい。次に、この撹拌により得られた大豆粉末の溶解液を煮沸して豆乳を得る。次に、必要に応じて、おからを除去するためのろ過を行う。このおからの発生量は大豆粉末の粒度に依存するが、いずれにしても、大豆粉末を使用しているため、従来、一般に行われている製法と比較すれば、おからの発生量は著しく少ない。次に、ろ過により得られた豆乳を煮た後、凝固剤を混入させて凝固させる。凝固剤としては、通常、にがりが用いられる。最後に、所定の大きさに裁断すれば、所望の豆腐が得られる。 【0018】(実施例)平均粒度100メッシュの大豆粉末20kg(比重=0.5t/m3)と、水80リットル(比重=1t/m3)とを容器10内に投入した。次に、回転羽根20を速度100〜300で回転させ、真空発生装置30によって、容器10内の真空度を650mmHgとなるように制御しながら、約1分間攪拌し、大豆粉末の溶解液を100リットル(比重=1t/m3)得た。その後、約5分間煮沸した。次に、100メッシュのふるいによりろ過しておからを除去し、にがりを入れて凝固させ、最後に、縦85mm×横85mm×高さ60mmの大きさに切断して、一丁当たり400gの豆腐を200丁得た。なお、大豆粉末と水との混合から裁断までの全製造時間は約30分であった。得られた豆腐を肉眼で観察したところ、全ての豆腐において気泡がほとんど生じていなかった。 【0019】 【発明の効果】本発明の撹拌装置及び該撹拌装置を用いた豆腐の製造方法によれば、撹拌装置に容器内の空気を吸引する吸引手段が設けられているため、大豆粉末と水とを攪拌する際に生じる泡を減らし、気泡の混入がほとんどない豆腐を製造することができる。また、本発明の撹拌装置によれば、吸引手段を有することを除き、他の部材の構成は従来のものと大きな差がないため、同様の問題が生じる可能性がある他の粉末状原料と水とを攪拌する際に用いても有効である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】594071206 【氏名又は名称】株式会社石上機械製作所 【識別番号】598114675 【氏名又は名称】有限会社ミクニ 【識別番号】598114686 【氏名又は名称】有限会社フルハシ食品 【識別番号】599114807 【氏名又は名称】山崎 元貴
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| 【出願日】 |
平成11年8月13日(1999.8.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100073139 【弁理士】 【氏名又は名称】千田 稔
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| 【公開番号】 |
特開2001−54364(P2001−54364A) |
| 【公開日】 |
平成13年2月27日(2001.2.27) |
| 【出願番号】 |
特願平11−229325 |
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