| 【発明の名称】 |
熱プレス乾燥成型釣り餌とその製造法 |
| 【発明者】 |
【氏名】中谷 啓一
【氏名】井口 新次郎
【氏名】森 勲
【氏名】和田 治郎
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 カニ類、エビ類(甲カク類十脚目)、水溶性・水分散性賦型剤からなる釣り餌において、有機溶剤との共沸脱水工程を包含する熱プレス乾燥成型することを特徴とする乾燥釣り餌の製造法。 【請求項2】 カニ類、エビ類(甲カク類十脚目)並びにイカの内臓物を必須成分とし、水溶性・水分散性賦型剤からなる釣り餌において、有機溶剤との共沸脱水工程を包含する熱プレス乾燥成型することを特徴とする乾燥釣り餌の製造法。 【請求項3】 カニ類、エビ類(甲カク類十脚目)を使用せず、イカの内臓物および/または魚類誘引剤を必須成分とし、水溶性・水分散性賦型剤からなる釣り餌において、有機溶剤との共沸脱水工程を包含する熱プレス乾燥成型することを特徴とする乾燥釣り餌の製造法。 【請求項4】 請求項1、請求項2、および請求項3において、軽石、ゼオライト、セラミックスなどの多孔質固体の群から選ばれた少なくとも1種の無機物を含有することを特徴とする乾燥釣り餌。 【請求項5】 請求項1、請求項2、および請求項3において、全乳、脱脂乳、脱脂粉乳および/またはそれらの調合品を含有することを特徴とする乾燥釣り餌。 【請求項6】 請求項1、請求項2、および請求項3において、アルギン酸ナトリウム及び/またはD−ソルビットを含有することを特徴とする乾燥釣り餌。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、広く、漁業や魚釣りなどの撒き餌として、また養殖漁業用の餌(給餌)として使用されているオキアミおよび/またはカニ・エビの加工品およびその製造方法に関するものである。通常、撒き餌・給餌として凍結した冷凍のオキアミが使用されているが、凍結した含水物であり、持ち運びや保存には冷却を必要とし、乾燥したものは水面(海面)への散布時に沈降しないし、水・海水への分散性(分散時間)がコントロールできない致命的欠点を有する。本発明は、室温保存が可能で、水・海水への沈降と分散がコントロールできる撒き餌・給餌としての充分な効果を有するカニ・エビ類よりの乾燥釣り餌並びに魚類誘引物と賦型剤からなり、有機溶剤との共沸脱水工程を包含する熱プレス乾燥成型することにより製造することを特徴とする乾燥釣り餌に関するものである。 【0002】 【従来の技術】通常の加熱乾燥または凍結乾燥(フリーズ・ドライ)による乾燥品は冷蔵庫保存を必要とせず、室温で保管でき、持ち運びにも有利である。しかしながら、これらの乾燥品を池や海面に散布すると、水面に浮いたままで、水面上層の魚の撒き餌・給餌としては有効であるが、水中にに沈降せず、水面下の中層や底部にいる魚類との接触がないため、撒き餌・給餌としての効果を発揮することができないばかりか、飛来する鳥の餌になってしまう。また水・海水への沈降ができるようになったとしても、その分散時間をコントロールできないため、海底に到着するまでの時間がバラバラで、とかく無駄が多くなりがちである。更に、凍結乾燥による乾燥は他の乾燥方法に比較して、割高で高価につく点が最大の欠点である。また、通常の加熱による熱乾燥釣り餌の場合は、原料の加熱による蛋白質やアミノ酸の劣化が問題とされなるべく低温での脱水が要望されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】そこで、室温で貯蔵できて、水面に散布した時容易に水中に沈降し、水・海水への分散時間を制御できる撒き餌・給餌でその製造法が安価な方法が待望されていた。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討した結果、カニ類、エビ類(甲カク類十脚目)または/およびイカの内臓物を必須成分とし、水溶性・水分散性賦型剤からなる釣り餌において、特定の溶解速度の水溶性高分子、即ちアルギン酸ナトリウムを含有させて水、海水への分散時間がコントロールでき、有機溶剤との共沸脱水工程を包含する熱プレス乾燥成型で脱水が共沸により比較的低温でできることにより効率良く、安価に製造することができる、更にD−ソルビットの添加により脱水により生じた脱水物内の空気の空洞を埋めることにより釣り餌の浮上を防止することを見いだし、本発明に到達した。 すなわち、カニ類とエビ類(またはこれらにイカ類の内臓物をプラス)を必須成分とし、水溶性・水分散性賦型剤からなる釣り餌において、特定の溶解速度の水溶性高分子・多孔質固体無機物を併用し、有機溶剤との共沸脱水工程を包含する熱プレス乾燥成型することを特徴とする水・海水への最適の分散性を有する乾燥釣り餌である。 【0005】本発明の第1発明(請求項1と7)はエビ・カニ類と賦型剤からなる釣り餌において、有機溶剤との共沸脱水工程を包含する熱プレス乾燥成型して得られる乾燥釣り餌は、凍結乾燥に比して格安で、熱プレス乾燥と成型を同時に行うことができ製造コストを大幅に低下することができる。さらに、本発明の第2発明はカニ・エビ類に加えて、安価なイカの内臓物または/および魚類誘引剤の混合物を共沸脱水を伴う熱プレス乾燥成型することによって、乾燥釣り餌の魚類誘引性を一段と向上したものである。本発明の第3発明は、上記の結果に基き、カニ・エビ類を含有せず、魚類誘引剤としてイカの内臓物または/およびアミノ酸類、ポリペプチッド類を主体とし、エビ・カニ類なしで誘引剤と賦型剤からなる乾燥釣り餌に発展させることができた。第4・第5発明として、多孔質固体無機物・脱脂粉乳類を含有させた乾燥釣り餌に関する発明である。第6発明として、水溶性高分子のアルギン酸ナトリウムおよび/またはD−ソルビットを併用した乾燥釣り餌に関するものである。 【0006】本発明の第1〜第3発明で用いられる有機溶剤との共沸脱水工程を包含する熱プレスでは、有機溶剤として低級アルコールや沸点150℃以下の芳香族または脂肪族溶剤を使用することができるが、メタノールやエタノールのアルコール類が好ましい。共沸脱水は常圧下または減圧下で、水分を水と溶剤の共沸混合物として留去する。この共沸混合物は適当な方法で脱水して、有機溶剤は再使用できる。共沸脱水に使用する有機溶剤の使用量は脱水する原材料の混合物の含水量によって変わり、この混合物に対して10〜200%程度である。経験や試作で有機溶剤の使用量は決定する必要がある。本発明に使用されるカニ類、エビ類(甲カク類十脚目)としてはオキアミを始めすべてのカニ類、エビ類が含まれ、イカ類の内臓物が魚の誘引剤とされるが、イワシやサバの全魚体、カツオのカツオブシ製造時の破棄部分、アサリ、カキなどの貝類、ゴカイ類も奨用される。また、本発明に用いられる水溶性・水分散性賦型剤の水溶性賦型剤とは固状の単糖類、二糖類、オリゴサッカライド類など、例えば、D−ソルビット、1,4−ソルビタン、2,5−ソルビタン、3,6−ソルビタン、ソルバイド、ペンタエリスリットなど、ブドウ糖、麦芽糖、果糖、蔗糖などの糖類、分子量3,000以上50万以下のポリエチレングリコール、[ソルビット、ソルバイド、ソルビタン類、アルコール類、多価アルコール類、フェノール類、多価および置換フェノール類(例えば、ノニルフェノールやオクチルフェノール類、低級ヒドロキシ化合物)の高エチレンオキサイド付加物]など、ほとんど水(または海水)に透明に溶解するものが挙げられる。水分散性賦型剤とはリグニンスルフォン酸ナトリウム、ナフタリン−ホルムアルデヒド−スルフォン酸ナトリウムなどで、一部は水(または海水)に分散するか、白濁するものが挙げられる。イカの内臓物の使用量は誘引剤として使用するため、全乾燥重量の1〜10%、好ましくは2.5〜10%であるが、下記の賦形剤の使用量により増減する。 【0007】本発明のいずれにも多孔質固体の無機物を含有させることが望ましい。多孔質固体の無機物としては軽石、ゼオライト、セラミックスなどが挙げられる。軽石は火山から噴出される岩石で細孔を有し、孔は連通していることが多い。ゼオライトは結晶性アルミノケイ酸塩で、天然物と共に、合成品もあり、A型、Y型、ZSM−5がよく知られている。セラミックスは従来からのガラス、セメント、耐火物のような熱処理によって製造された非金属系のケイ酸塩からの無機質固体を包含し、アルミナAl2 O3、やチタン酸バリウムBaTiO3 など主に金属酸化物を焼き固めたニューセラミックスも含まれる。これらの無機質は粉末に近い形状のものが好ましく、5〜20%配合される。表面から内部に連通している細孔はエビ・カニ類、賦型剤および水溶性高分子を無機質内部に吸収し、溶解速度の調整や魚類の誘因性化合物のゆっくりした放出にも有効に作用する。 【0008】本発明に用いられる全乳、脱脂乳、脱脂粉乳および/またはそれらの調合品としては、通常、牛乳そのもの、牛乳よりチーズやオイル成分を採取した残りの脱脂乳、その乾燥品である脱脂粉乳、それらの調合品が挙げられる。この脱脂粉乳類はカルシウムカゼインを含有し、栄養学的にも好ましいと考えられる。これらは乾燥釣り餌の製造工程で配合し、熱プレス成型されることが好ましい。上記の乳製品を配合した乾燥釣り餌は海中や水中に投入した時、乳白色状に分散するため、その水の濁りに魚類が誘引されることも期待される。 【0009】本発明に用いられる溶解速度の遅い水溶性高分子としてはアルギン酸ナトリウムが調合上、また本発明の目的とする乾燥釣り餌の製造上極めて好適の添加剤である。各種澱粉類、これらを酸化、エーテル化、エステル化した化工澱粉、カルボキシメチルセルローズ、ヒドロキシエチルセルローズ、メチルセルローズなどのセルローズ誘導体、ポリビニルアルコール、澱粉とアクリロニトリルなどの反応物である吸水性高分子、カゼイン、ゼラチン、アラビアガム、スチレン−無水マレイン酸コポリマーのアルカリ変性物なども比較的溶解速度の遅い水溶性高分子であり、アルギン酸ナトリウムに併用して使用できる。逆に、必要があれば、溶解速度を早めるためにはデキストリン、アルファー化澱粉を添加すれば良い。水溶性・水分散性賦型剤および溶解速度の遅いアルギン酸ナトリウムの使用量はカニ・エビ原料の乾燥品100重量部に対して1〜15重量部、好ましくは2〜10重量部である。カニ・エビ原料を使用しない場合、上記水溶性高分子のアルギン酸ナトリウムの添加量は付形剤の種類にもよるが1〜15%、好ましくは3〜10%である。使用目的により形状は顆粒状から塊状まで変えられる。 アルギン酸ナトリウムの含有・併用は乾燥釣り餌を水・海水に投入した時の分散時間を10〜35倍に延長することができ、乾燥釣り餌の投入量を1/10〜1/35に減少でき、極めて経済的である。D−ソルビットについては特願平10−324862に詳しく述べられているが比重が1.654で融点75℃で、有機物としては比重が大きく、脱水により生じた脱水物の空洞に滲み込み、空洞中の空気を追い出し、釣り餌の浮上を防止するのに役立つ。 【0010】凍結乾燥に比して、この格安コストの共沸脱水と熱プレス成型を同時に並行して行うことができるので、製造コストを大幅に低下することができる。有機溶剤との共沸脱水で水分は効率よく脱水することができるが、次の熱プレス成型の条件で当然加熱も必要で、加熱は脱水と殺菌を兼ねているので、成型品の中心温度で120℃以上×10分以上が好ましい。配合成分の含水率(共沸脱水でも若干の残存水分がある場合がある)と設備の容量に対する処理物の総量、と加圧・攪拌効率によって加熱時間は大きく変わる。熱プレスと同時の成型工程も重要であり、目的とする成型の形に熱プレスすることが好ましい。マキエカゴの形状にもよるが、一例として、熱プレス成型品として15mm×15mm×40mmの直方体の成形物も好ましい。熱プレス成型器としては、熱プレス成型品となる充填物との接触面の温度が120℃以上にすることができ、1kg/cm2 以上の圧力がかかる圧縮熱プレス器が好ましい。成型品が1個ずつ独立して得られる加圧プレス器でも良いし、長尺物としてある程度の長さのトンネル内を周囲から加熱されて、脱水状態で押し出され、適当な長さにカットされても良い。加熱は加熱水蒸気でも、加熱された熱媒体や乾燥空気でも良い。 【0011】本発明のアミ・エビ原料含有、もしくはアミ・エビ原料含有しない該水溶性高分子と共に用いられる水溶性・水分散性賦形剤としては、例えば、米糠、麦類のフスマ、豆粕、豆類の油をしぼり取った粕、酒粕、とうもろこし及びポップコーン、おから、乾燥したおから、木挽くず、木粉などの有機物からカオリン、硅藻土などの無機物、更に、熱プレス成型品全体の比重の調整と分散性の向上に牡蠣ガラや貝類のカラの粉砕品、これらの混合物を挙げることができ、アミ・エビ類なしで、該水溶性固状物と付形剤の組み合わせだけで(魚類の誘因剤を併用して)製造できるタイプ[すなわち、賦形剤、魚類の誘因剤、水分散性固状物(例:米糠、グルタミン酸ソーダ、D−ソルビトール)の混合溶融物]についても、水溶性・水分散性賦形剤は同様である。 【0012】本発明の水溶性・水分散性賦形剤、水溶性固状物に併用する浸透剤としては、アニオン系およびノニオン系が好ましく。ジ−2−エチルヘキシル−Na−スルフォサクシネート(サンモリンOT−70、三洋化成製)、ポリオキシエチレングリコールアルキルエーテル(サンモリン11、三洋化成製)が挙げられる。浸透剤の使用量は該水溶性固状物に対して0.01%〜2%、好ましくは0.05〜1.0%である。その他の好ましい添加剤として、魚類が誘引される誘引成分(例えば、グルタミン酸、イノシン酸、タウリン、グリシン、プロリン、リジン、トリプトファン、アラニンなどのアミノ酸類、これらアミノ酸の縮合物のポリペプチッド類、オキアミ濃縮エキス、アミエビ濃縮エキス、トロロコブ、イカ油など)を添加し、撒き餌としての性能を更に向上することもできる。好ましくはグルタミン酸、エキス類である。 【0013】本発明のカニ・エビ原料は海産物、河川産物いずれのカニ類、エビ類も使用できる。可食部分も非可食部分もいずれも使用でき、凍結乾燥品と生または冷凍品として入手可能である。代表的なものは凍結乾燥オキアミであり、以下、オキアミを例として本発明の製造法を説明するが、特許請求範囲の請求項3記載の乾燥釣り餌(カニ・エビ類を含有せず、魚類誘引剤としてイカの内臓物または/およびアミノ酸類、ポリペプチッド類を主体とし、エビ・カニ類なしで誘引剤と賦型剤からなる乾燥釣り餌)の製造法にも応用できる。凍結乾燥したオキアミの体内の空洞は空気を含んでおり、その空気が浮き袋となって、水面に散布した時水中に沈降しない。これに固状の水溶性化合物、例えば、特願平10−324862記載のD−ソルビット、と溶融するなり、この水溶液に浸漬して凍結乾燥すると、水・海水への分散・沈降速度が極めて早く、問題であった。本発明ではカニ・エビ類を水溶性・水分散性賦型剤、魚類誘引剤と共に、無機多孔質を混合(場合によっては、溶融混合)し、共沸現象を利用して脱水し、熱プレス乾燥成型する。さらに、エビ・カニ類なしで、イカの内臓物および/または誘引剤としてアミノ酸類、ペプチッド類を含有し、水溶性・水分散性賦型剤および/または水溶性高分子からなる混合物を、同様に熱乾燥成型プレスする乾燥釣り餌である。 【0014】本発明に使用するカニ・エビ類の原料は生でも、凍結品でも、乾燥品でもいずれでも良い。それらの形のままでも良いが、ミンチにかけた粗砕品が最も好ましい。水溶性・水分散性賦型剤は液体であれば、そのまま使用できるが、水溶液または水分散状態でも使用できる。しかし後の熱プレス成型工程での脱水工程があるのでなるべく、そのまま(非水)か、高濃度の状態で配合するのが好ましい。アルギン酸ナトリウムは他の配合物の水溶液に一緒に加えて添加する。共沸に関係する低級アルコール類は加熱の前に加え、均一になるよう混合する、その他の配合物も上記の配合ペーストに練り込み、均一混合物にして、次の熱プレス成型工程にかける。 【0015】製造法を例示する。冷凍品または生のカニ・エビ、イカ、イカの内蔵物、その他魚類の原料は通常70〜90%の含水物である。これに魚類誘引剤、水溶性・水分散性賦型剤、水溶性高分子を加え、均一ペースト状になるようにし、希望の形状に成型したものを作成する。これを熱プレス成型工程にかける。なお、海水への投下直後の分散性抑制のために、ブロック、直方体などに成型後、アルギン酸ナトリウムなどの水溶性高分子の水溶液または有機溶剤溶液に浸漬し、乾燥しても良い。 【0016】以下実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明を限定するものではない。部は重量部を、%は重量%を表す。 試験方法(水面・海水面に投下した時の沈降性と分散時間):釣り針が釣り糸の道糸についているが、釣り針がついている手前か、釣り針がついている先に、蓋付きのマキエカゴがあり、このマキエカゴに15mm×15mm×40mm(長さ)に成型した乾燥釣り餌を1個入れ、蓋をして海中に投入する。この使用方法で、賦型剤・水溶性高分子の種類により乾燥釣り餌の水中での分散・崩壊が大きく変化する。この分散・崩壊時間を測定するために、以下の試験器を考案した。(以下、分散時間として示す。) 約30リットル水道水容量の円筒形シリンダー(直径200mm、長1010mm)にステンレスワイヤーで蓋付きのマキエカゴ(重り小または中、第一精工株製)をつるし、エアーシリンダーで一定の時間上下運動させその水流と振動で、蓋付きのマキエカゴに入れた乾燥釣り餌の分散・崩壊時間を測定する。ストロークは250mm、間隔20秒に1回上下運動、上昇と下降クッション最大利用。 樹脂滑車の回転比率8:3、ストローク:667mm、上昇速度:0.9s、741mm/s、下降速度:1.1s、606mm/s。 【0017】実施例1(ショ糖脂肪酸エステル、アミエビ、オカラ、酒粕配合) 次表の配合通りに採取し、ニーダーブレンダーで均一混合物になるように、混合し、熱乾燥して、15mm×15mm×40mmの直方体の成形物を得た(6.2g)。 乾燥条件(120℃で0.1Torr、5時間) 乾燥釣り餌の製造:(%) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・配合処方:・ No.1・ No.2・ No.3・ No.4・ No.5・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エステル*1・ ー ・ 0.3 ・ 0.3 ・ 0.3 ・ 0.3アミエビ*2・100.0・72.3 ・72.3 ・72.3 ・72.3オカラ *3・ ー ・23.0 ・21.7 ・19.6 ・14.8酒粕 *4 ・ ー ・ 5.0 ・ 4.3 ・ 4.3 ・ 4.3高分子*5 ・ ー ・ 0.0 ・ 1.4 ・ 3.5 ・ 8.3ソルビット・ − ・ 2.0 ・ 2.0 ・ 2.0 ・ 2.0エタノール・ − ・20.0 ・20.0 ・20.0 ・20.0・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・分散時間*6・ 107 ・ 323 ・ 980 ・5600 ・10200・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・分散時間*7・ 1.78・ 5 ・ 16 ・ 93 ・ 170・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 注: *1:ショ糖脂肪酸エステル、DKエステルF−160、第一工業製薬製造 *2:生アミエビ *3:乾燥オカラ(水分1.0%以下) *4:乾燥酒粕 (水分1.0%以下) *5:アルギン酸ナトリウム(工業グレード、君津化学製) *6:(秒)、上記の分散・崩壊時間 *7:(分) 考察:上表から分かるように、本発明の水溶性高分子のアルギン酸ナトリウムの配合量が増大するにつれて、分散時間が伸びる。 No.3の1.4%配合で980秒(16分30秒)、No.4の3.5%使用で93分(5600秒)、No.5の8.3%使用で170分(10200秒)と増大する。無添加で約300秒(5分)が8.3%使用で3時間近くまで延長する。ソルビットは成型性向上のため、エタノールは共沸剤として脱水向上のため。ニカワ、ゼラチンの配合物は相溶性が悪く、部分的にニカワ、ゼラチンが偏り、成型できなかった。 【0018】実施例2(オキアミ、イカの内蔵物の配合) 実施例1のNo.4のアミエビの量を1/2にして、アミエビと同量のイカの内臓物を加え、実施例1のNo.4の他の配合成分は同じ量を加え、同様に、均一混合物を作り、脱水乾燥成型した。分散時間は5000秒(83分)。一般魚類の嗜好性も満足すべきものであった。 【0019】実施例3(オキアミなしの配合) イカの内臓物(70%)、米糠(17.7%)、アルギン酸ナトリウム(5%)、硅藻土(5%)、エステル*1(0.3%)、ソルビット(2%)の混合物を充分に攪拌し、均一混合物を作成し、この混合物100gにメタノール100gを加え、均一にして、脱水乾燥成型した。15mm×15mm×40mmの直方体の成形物を得た。分散・崩壊時間は好ましいと言われる『2時間前後』の110分(6600秒)であった。更に、下記のA魚類の誘引品とB水溶性・水分散性賦型剤の組み合わせで各種の配合を行い、アルギン酸ナトリウムを添加して、分散・崩壊時間が調整できるかどうか検討した。ほぼ目的が達成できることを確認した。A魚類の誘引品[カニ・エビ類の生物、フリーズドライした物、イカの内蔵物、グルタミン酸、イノシン酸、タウリン、アラニン、グリシン、プロリン、必須アミノ酸類(バリン、ロイシン、イソロイシン、トレオニン、リシン、メチオニン、トリプトファン、フェニルアラニン)、オキアミ濃縮エキス、トロロコブ、粉末昆布、イカ油、イワシ、サバ、カツオの破棄部分など]、B水溶性・水分散性賦型剤[オカラ、乾燥オカラ、カキ殻、酒粕、米糠、米麦類や雑穀のフスマ、豆粕(豆類の油をしぼり取った粕)、とうもろこし及びポップコーン、木挽くず、木粉などの有機物からカオリン、硅藻土などの無機物、更に、全体の比重の調整と分散性の向上に牡蠣ガラや貝類のカラの粉砕品]。 【0020】実施例4(無機多孔質の配合) 実施例1の配合処方に各種の無機多孔質を5部配合し、実施例1と同様に、ニーダーブレンダーで均一混合物とし、脱水乾燥成型してサンプルを得た。 乾燥釣り餌の製造:(部) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・配合処方:・ No.1・ No.2・ No.3・ No.4・ No.5・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・無機多孔質・ ー ・ 軽石*7 ・セ゛オライト3A*8・アルミナB-0*9 ・ セ゛オライト3A*8 エステル*1・ ー ・ 0.3 ・ 0.3 ・ 0.3 ・ 0.3アミエビ*2・100.0・72.3 ・72.3 ・72.3 ・72.3オカラ*3 ・ ー ・23.0 ・21.7 ・19.6 ・14.8酒粕 *4 ・ ー ・ 5.0 ・ 4.3 ・ 4.3 ・ 4.3高分子*5 ・ ー ・ 0.0 ・ 1.4 ・ 3.5 ・ 8.3ソルビット・ − ・ 2.0 ・ 2.0 ・ 2.0 ・ 2.0メタノール・ − ・20.0 ・20.0 ・20.0 ・20.0・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・分散時間*6・ 107 ・ 330 ・ 990 ・5650 ・10300・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 注: *7(軽石):市販の軽石を粉砕し、200メッシュ通過分を使用 *8(ゼオライト3Aタイプ):有効径約3 *9(アルミナB−0):試薬(薄層クロマトグラフ用) メタノールは共沸剤として加えた。最終製品には含まれない。 考察:上表から分かるように、実施例1と同様に、水溶性高分子のアルギン酸ナトリウムの配合量が増大するにつれて、分散時間が伸びるが、無機多孔質の配合により、更に若干の延長が観察された。 また、分散状態が実施例1に比較して、一段と改善され、無機多孔質の配合の場合、大粒や固まり状として、落下・分散するのがまったく見られなかった。 【0021】実施例5(脱脂粉乳の配合) 実施例4のNo.3の配合よりゼオライト3Aを除去し、脱脂粉乳を5部配合し、脱水乾燥成型して、乾燥釣り餌を製造した。分散時間は980秒で実施例1のNo.3と同じであった。しかし、脱脂粉乳の蛋白質からなる高分子活性剤の作用で、きわめてきれいな分散状態を示した。 【0022】本発明を総括すると、カニ・エビ類および/またはイカの内臓物を必須成分とし、水溶性・水分散性賦型剤を配合し、脱水剤として低級アルコール類での共沸による脱水で比較的低温で乾燥成型することができ、この乾燥釣り餌において、溶解速度の遅い水溶性高分子アルギン酸ナトリウムの配合により、該乾燥釣り餌の水中での分散時間が延長され、長時間にわたり魚類を誘引できる。更に、軽石、ゼオライト、セラミックスなどの無機多孔質や脱脂粉乳類の配合により、水中での分散が均質となり、魚類の誘引化合物の放出も効率的に行われるものと考えられる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】593090101 【氏名又は名称】株式会社新禅 【識別番号】598157889 【氏名又は名称】有限会社シーハンター
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| 【出願日】 |
平成12年3月21日(2000.3.21) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−258481(P2001−258481A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月25日(2001.9.25) |
| 【出願番号】 |
特願2000−77542(P2000−77542) |
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