| 【発明の名称】 |
透明樹脂被覆ドライフラワーの製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】池田 明男
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| 【要約】 |
【課題】自然の花の形と自然の色の長期保存ができる透明樹脂液被覆ドライフラワーの製造方法を提供する。
【解決手段】ドライフラワーに付着させ、花弁の隙間の余分の紫外線硬化樹脂液を除き、全方向より紫外線を照射して花弁の影を無くし、隅々まで硬化させる。また光フアイバーおよび金属線が挿入されたドライフラワーに上記工程による加工を行なう。電子線硬化樹脂液の付着したドライフラワーに電子線を照射して短時間で硬化させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 透明の紫外線硬化樹脂液をドライフラワーに付着させ、その後余分の樹脂液を除いた後、その余分の樹脂液を除いたドライフラワーに全方向より紫外線を照射することで花弁の隅々までも、硬化させることを特徴とする透明樹脂被覆ドライフラワーの製造方法。 【請求項2】 1個以上の紫外光源と周囲全面に反射板を設けた装置内に上記の余分の樹脂液を除いたドライフラワーを配置することを特徴とする請求項1に記載の製造方法。 【請求項3】 生花の花柄およびがく片から花弁の低部に光ファイバーを挿入してドライフラワーを作ることを特徴とする請求項1および請求項2に記載の製造方法。 【請求項4】 生花の花柄から花弁の低部へ金属線を挿入した後ドライフラワーを作ることを特徴とする請求項1および請求項2に記載の製造方法。 【請求項5】 透明の電子線硬化樹脂液をドライフラワーに付着させ、その後、上記ドライフラワーに微震動を与えて余分の樹脂液を除いた後、電子線を照射して硬化させることを特徴とする透明樹脂被覆ドライフラワーの製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、立体形のドライフラワーの花弁の表面を薄く硬化加工する透明樹脂被覆ドライフラワーの製造方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】乾躁状態で花を通気性の無い透明樹脂に包埋したものは、色が変わらす、非常に美しい状態で長期保存ができる。このことを実現するために次の方法が提案され、これ等の技術が下記の公報に記載されている。 【0003】■ 特開平7−25703■ 特開平2−184602【0004】■の公報には、乾燥した植物をケースの内部に逆さづりして、2液を混合して硬化させる24時間硬化タイプのエポキシ樹脂である液状の透明樹脂を注入して硬化させ、樹脂で包埋する方法が特許公報に記載されている。 【0005】■の公報には、タイル上に、粘着剤で貼り付けられた押し花の表面全体に紫外硬化性樹脂の被覆層を持たせた押し花の退色防止方法が特許公報に記載されている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】2液を混合して硬化させるエポキシ樹脂で包埋する方法は、樹脂の中に包埋することはできる。しかしながら、花弁に薄い皮膜を必要とするドライフラワーでは、2液を混合して硬化させるエポキシ樹脂に24時間硬化タイプを使用すると放熱表面積が大きく、反応熱が蓄積されず硬化することが困難となる。また短時間で硬化するタイプは、反応熱で花が変色する。硬化剤に有機アミンを使用した場合は、硬化後有機アミンにより短期間で花の変色が起こる。 硬化剤に酸無水物を使用すると、包埋よりも著しく空気との接触表面積が大きいため空気中の水分を吸って遊離酸を発生して花を変色させる場合がある。薄い皮膜を必要とするドライフラワーの花の変色をしない硬化操作が非常に困難となる。 【0007】また押し花の表面全体に紫外硬化性樹脂の被覆層を持たせた押し花の退色防止する方法は、平面状態の押し花の硬化方法であり押し花の硬化をすることができる。しかしながら、花弁と花弁の間に隙間が有る立体形のドライフラワーの紫外線照射方法および製造方法については全く検討されず、花柄の形と色を保持し飾り付けにおいて花と花柄の傾きを自由に変化できる方法についても検討されていない。また電子線照射による製造方法についても全く検討されていない。 【0008】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、立体形のドライフラワーの形状の美しさと長期間の色の保存性があり、しかも、安価であって作業時間も短い、樹脂で被覆されたインテリア用品への製造方法を提供することを目的とする。また花柄と色を保持しながら自由に曲げることのできる透明樹脂被覆ドライフラワーの製造方法を提供する。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、請求項1に係わる発明は、生花の形を保持した立体形のドライフラワーに透明の紫外線硬化性樹脂液を付着させた後、余分な樹脂液を除いた後、全方向から紫外線を照射して花弁の隅々までも硬化する方法であって、紫外線硬化樹脂液は、紫外線増感剤を含有させた透明樹脂モノマーあるいはプレポリマーあるいはその混合物である。紫外線を照射すると増感剤が活性ラジカルを発生し、樹脂液が重合反応して硬化する。紫外線硬化樹脂液を付着させるには、紫外線硬化樹脂液にドライフラワーを浸漬する方法、ドライフラワーに紫外線硬化樹脂液を塗布する方法がある。余分な樹脂液とは立体形のドライフラワーの被覆形成に不要な樹脂の量である。余分な樹脂液を除くには、自然落下させる方法、微震動を与えて落下させる方法がある。ドライフラワーに大きな力が加わらず、脆いドライフラワーを破損させないためである。 【0010】請求項2に係わる発明は、1個以上の紫外光源と周囲全面に反射板を設けた装置内に上記の余分な樹脂液を除いたドライフラワーを配置して紫外線を照射して硬化することを特徴とする請求項1に記載の製造方法あって、反射板には鏡または、金属板あるいは金属箔、金属蒸着フィルム、およびメタリック塗装等を使用する。反射板を設けた装置内にドライフラワーを配置するには、吊るす方法、花柄を固定する方法等がある。紫外光源には紫外線蛍光ランプまたは、高圧水銀灯などを使用できる。1個以上の紫外光源は、1個の使用でも周囲全面の反射板によって全方向からの照射となって花弁の影を作らず、隅々まで硬化することができるが、複数の紫外光源を使用することによってより短時間での硬化をすることができる。 【0011】請求項3に係わる発明は、生花の花柄およびがく片から花弁の低部に光フアイバーを挿入した後ドライフラワーを作ることを特徴とした請求項1および請求項2に記載の製造方法であって、生花の多くは、花柄の中心が空洞またはスポンジ質ないしは軟質であるので生花のときに光フアイバーを花柄に挿入する。木花の花柄の中心が木質であるものは、がく片より挿入した後乾燥して、請求項1および請求項2に記載の紫外線照射時に光フアイバーを通して隅々をより短時間で硬化することができる。 【0012】請求項4に係わる発明は、生花の花柄から花弁の低部へ金属線を挿入した後ドライフラワーを作ることを特徴とする請求項1および請求項2に記載の製造方法であって、生花の花柄から花弁の低部へ金属線を挿入するのは、草花と多くの木花の花柄の中心部が空洞またはスポンジ質ないし軟質で有るので金属線を挿入しやすく、ドライフラワーは脆く、透明樹脂被覆ドライフラワーは緻密になるので挿入が困難になるためある。 【0013】請求項5に係わる発明は、透明の電子線硬化樹脂液をドライフラワーに付着させ、その後微震動を与えて余分の樹脂液を短時間で除いた後、電子線を短時間照射して透明樹脂被覆ドライフラワーを得る方法で、電子線硬化樹脂液はモノマーあるいはプレポリマーあるいはその混合物である。電子線硬化樹脂液には不飽和ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、アルキド樹脂等が使用できる。電子線は電子線加速装置で発生させて照射する。電子線の照射によって樹脂液の分子内に活性ラジカルが発生し重合する。電子線は薄い花弁を透過して隅々まで短時間で硬化することができる。 【発明の実施の形態】 【0014】以下、本発明の実施例について詳細に説明する。 実施例1■スイトピーのドライフラワーを紫外線硬化樹脂液に3秒間浸漬して付着させた後、このドライフラワーを引き上げて余分の樹脂液を10分間で自然落下させた。この余分の樹脂液を除いたドライフラワーに紫外線蛍光ランプの照射角度を変化させながら120分間照射して透明樹脂被覆ドライフラワーを得た。 【0015】■バラのドライフラワーを図1に示すように、逆さにして紫外線硬化樹脂液に5秒間浸漬して付着させた後、図2に示すようにドライフラワーを引き上げて花弁の隙間の余分の樹脂液を15分間で自然落下させた。余分の樹脂液を除いたドライフラワーを図3に示すように上下左右前後6個の紫外線蛍光ランプと周囲全面に反射板を設けた球状の装置内に吊るして同時照射を40分間行ない透明樹脂被覆ドライフラワーを得た。 実施例2【0016】■カーネーションの生花の花柄から花弁の低部に図4に示すように光フアイバーを挿入し、図5に示すようにシリカゲルに埋没して乾燥して光フアイバーを有するドライフラワーを得た。上記ドライフラワーを逆さにして紫外線硬化樹脂液に4秒間浸漬したあとドライフラワーを引き上げて花弁の隙間の余分の樹脂液を10分間で自然落下させ、このドライフラワーを上下左右前後6個の紫外線蛍光ランプと周囲全面に反射板を設けた装置内に吊るして同時照射を25分間おこない透明樹脂被覆ドライフラワーを得た。 【0017】■水仙の生花の花柄から花弁の低部に図6に示すようにステンレス線を挿入し、シリカゲルに埋没して金属線を有するドライフラワーを得た。このドライフラワーに上記方法を行ない35分間同時照射して透明樹脂被覆ドライフラワーを得た。 【0018】■ボタンのドライフラワーを逆さにして電子線硬化樹脂液に5秒間浸漬して付着させた後、ドライフラワーを引き上げて電磁振動器で微振動を与え、余分の樹脂液を10秒間で落下させた。このドライフラワーを図7に示すように電子線加速装置の照射窓の前に逆さ吊りにして電子線を2秒間照射して透明樹脂被覆ドライフラワーを得た。 【0019】 【発明の効果】以上詳述したごとく、本発明では立体形のドライフラワーに薄い被膜の透明樹脂被覆がされるので美しい自然の花の形状および自然の花の色を長期間保存することができ、ドライフラワーによる立花または盛花あるいはリースや立体感のある置物等のインテリアを提供することができる。また、光フアイバーを有する透明樹脂被覆ドライフラワーは、インテリアとして置く光の環境の変化と照射する光が花柄またはがく片の光フアイバーの断面にあたることで花の中心部に明かりができ、美しい光の変化に富んだインテリアを提供することができる。更にまた、金属線を花柄の内部に有する透明樹脂被覆ドライフラワーは花柄の外観を損なうこと無く花と花柄の傾きを自由に変えることができ、美しい形の変化に富んだ、強靭なインテリアを提供することができる。紫外線で硬化する方法は設備を安価にすることができ、余分な樹脂液を微震動で短時間に落下させて電子線で硬化する方法は透過して短時間で硬化するので、商品を安価に大量生産することができる。また紫外線硬化樹脂および電子線硬化樹脂の硬化方法には自然の色素を変色させる有機溶剤および触媒を使用する必要がなく、常温で硬化して、外気の水分を遮断する樹脂被覆が作れるため長期間変色しないドライフラワーを提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】597130801 【氏名又は名称】池田 明男
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| 【出願日】 |
平成12年4月24日(2000.4.24) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−302402(P2001−302402A) |
| 【公開日】 |
平成13年10月31日(2001.10.31) |
| 【出願番号】 |
特願2000−165211(P2000−165211) |
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