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【発明の名称】 墓土の構造
【発明者】 【氏名】鷹觜 信明

【要約】 【課題】チップ状にした竹材の抗菌性に着目し、更に、銀の触媒作用を利用したセラミック液との併用を加えて、見た目に風情があり、且つ、雑草の生えない墓地の構造を提供する。

【解決手段】本発明墓土の構造は、菌の繁殖を抑える抗菌成分を含むチップ状又は粉状の竹材で形成する表面層1と、凹凸を均す中間砂層2と、水分湿気の吸収性と保温性を備えた中間炭層3と、排水性を備えた礫で形成した下層4とから構成される。そして、該表面層の竹材に、粒径0.02〜0.15μmの遠赤外線放射の二酸化ケイ素及び帯電防止用のケイ酸アルミニウム及び/又は酸化アルミニウムと、粒径0.1〜0.5μmの酸素活性触媒作用を発揮する酸化銀及び/又は酸化銅と、結合用のアクリル樹脂を適宜調製して成るセラミック液を塗布する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 菌の繁殖を抑える抗菌成分を含むチップ状又は粉状の竹材で形成する表面層と、凹凸を均す中間砂層と、水分湿気の吸収性と保温性を備えた中間炭層と、排水性を備えた礫で形成した下層とから成ることを特徴とする墓土の構造。
【請求項2】 表面層の竹材に、粒径0.02〜0.15μmの遠赤外線放射の二酸化ケイ素及び帯電防止用のケイ酸アルミニウム及び/又は酸化アルミニウムと、粒径0.1〜0.5μmの酸素活性触媒作用を発揮する酸化銀及び/又は酸化銅と、水溶性樹脂を適宜調製して成るセラミック液を塗布又は噴霧して成る請求項1記載の墓土の構造。
【請求項3】 水溶性樹脂として、アクリル樹脂を6wt%以下の割合で混合させた請求項2記載の墓土の構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、墓土の構造に関し、更に詳細には、雑草の繁殖を可級的に抑制できる墓土の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、転勤その他で家族及び親族が遠方に散らばることが多く、墓参りが困難になってしまう事情が数多く発生している。従って、放置された墓地には雑草が繁殖してしまい、先祖供養としての墓地の意義が損なわれてしまう懸念がある。そこで従来、墓土の表面をコンクリートで覆ってしまう工法が存在するが、無機質なコンクリートでは墓地としての風情に欠け、殺伐として、墓参する心の癒しに反するものとなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、チップ状にした竹材の抗菌性に着目し、更に、銀の触媒作用を利用したセラミック液との併用を加えて、見た目に風情があり、且つ、雑草の生えない墓地の構造を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明墓土の構造は、菌の繁殖を抑える抗菌成分を含むチップ状又は粉状の竹材で形成する表面層と、凹凸を均す中間砂層と、水分湿気の吸収性と保温性を備えた中間炭層と、排水性を備えた礫で形成した下層とから構成される。そして、該表面層の竹材に、粒径0.02〜0.15μmの遠赤外線放射の二酸化ケイ素及び帯電防止用のケイ酸アルミニウム及び/又は酸化アルミニウムと、粒径0.1〜0.5μmの酸素活性触媒作用を発揮する酸化銀及び/又は酸化銅と、結合用のアクリル樹脂を適宜調製して成るセラミック液を塗布又は噴霧するのが望ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明墓土は、墓地用の墓土を形成するもので、例えば図1に示す如く、敷石の上に設けた腰石、巻石と納骨堂及び墓石との間に充填される墓土を指す。
【0006】該墓土にあって、チップ状竹材で形成する表面層1と、砂で形成する中間砂層2と、炭で形成する中間炭層3と、前記と同様に礫で形成する下層4とから本発明墓土は構成される。
【0007】表面層1は、チップ状又は粉状の竹材から成り、チップ状とは、小豆程度の荒い粒状をいい、竹材は主に孟宗竹を指すが、その他の竹でも良い。斯かる竹材には、青い表皮部分にタラクマール酸という植物の繁殖を抑制する物質が多く含まれ、又、窒素、リン酸、カリ成分を含まないので植物の栄養素を含まず、弱アルカリ性で腐食し難い特徴を備える。
【0008】中間砂層2は、後述の中間炭層3と上記表面層1との間にあって、凹凸の激しい中間炭層3の凹凸を均す為のものである。
【0009】その下の中間炭層3は、備長炭、竹炭等の炭材を棒状又はチップ状にして敷設するもので、優れた吸着能による水分、湿気の吸収と、全体的に地温を上げる保温作用を備える。
【0010】下層4は、主に礫材で構成し、例えば御影石等の石材を10〜40mm程度の粒径に砕いたもので、及びこれに砂を加えても良く、水の透過作用による排水性を備える。
【0011】一般的には、上記構成によるが、上記竹材は、相当年数を経過すると、成分の蒸散等により抗菌性が減少する懸念があり、それを補う意味で、以下の触媒作用を備えたセラミック液を、竹材に塗布、又は、噴霧等するのが望ましい。該セラッミク液は、二酸化珪素と、ケイ酸アルミニウム又は酸化アルミニウムと、アクリル樹脂と、酸化銀及び/又は酸化銅と、アクリル樹脂とを、水又はアルコールに含む溶液として構成される。
【0012】二酸化ケイ素は、遠赤外線放射能に優れるセラミック素材であると共に、後述のケイ酸アルミニウム等と同様、それが超微粒子を形成することで、極めて大きな比表面積の膜を構成し、測定によれば、約400m/gの比表面積となる。斯かる数値は、一般の素材例えば炭の比表面積(2m/g)と比較すると、約200倍の値となり、これが後述の酸化銀及び酸化銅の活性を促す起因となる。
【0013】ケイ酸アルミニウム又は酸化アルミニウムは、帯電防止機能に優れるセラミック素材であると共に、上記二酸化ケイ素と同様、粒径0.02〜0.15μmの超微粒子を形成し、極めて大きな比表面積の膜を形成する。
【0014】酸化銀は、後述の本発明の触媒機能による酸素の活性化を促す役割を果たすもので、その特徴は粒径が0.1〜0.5μm(平均粒径0.35μm)の超微粒子を構成することで、そのままで水溶液中に広く分散し、上記二酸化ケイ素及びケイ酸アルミニウム等に担持されて触媒機能を発揮することである。
【0015】酸化銅も、上記酸化銀と同様の働きを成すものであるが、触媒としての機能は酸化銀に及ばないが、経済性に優れる為、酸化銀と併用又は単独で用いる。
【0016】アクリル樹脂は、被接着物との接着性を高めるために混入するものであって、それ自身が厚い膜を形成するものではなく、従って、その混合割合を6%以下とする。何故なら、アクリル樹脂によって厚い膜を形成すると、酸化銀の表面活性を損なうからである。
【0017】次に、本発明の作用を説明する。墓地に雑草の原因となる植物の種、又は、コケの原因となる菌糸類の菌等が飛来し、そこに、水分と栄養素及ぶ温度環境が整うと、雑草の繁茂、コケ類の繁殖の原因となる。
【0018】しかし、本発明墓土の構造は、先ず、表面層1がチップ状又は粉状の竹材で形成されており、該竹材には、タラクマール酸という植物の繁殖を抑制する働きのある物質が含まれ、又、竹材は、窒素、リン酸、カリの栄養素を含まないので、植物の種が成長すべき栄養を与えず、更に、pHが弱アルカリ性であることは、腐食その他に対する耐性を発揮する。その結果、表面層1への雑草の繁茂を殆ど皆無にすることができる。
【0019】次いで、雨、雪等が降って表面層1に多分の水分が溜った場合、その下の中間砂層2が水を透過させて、中間炭層3を経て、排水性に優れた下層4に水を流下させる。即ち、墓地に降った雨は、表面層1に留まることなく、直ちに、中間砂層2及び中間炭層3を経て、排水性に優れた下層4に流下されるので、表面層1に多量の水が溜まることはない。
【0020】更に、表面層1に多少の水分が残っても、吸水及び吸着能に優れた中間砂層2及び中間炭層3によって、水分、湿気が吸収され、表面層1には可及的に水分が与えられず、雑草、コケ類の繁茂する条件を回避する。又、該中間炭層3は、全体の地温を上げ、水分の蒸散を助ける。
【0021】更に、セラッミク液を表面層を形成する竹材に塗布又は噴霧すると、以下のごとき作用で、更に、抗菌性が永続的に増強される。
【0022】先ず、二酸化ケイ素等に担持された酸化銀及び酸化銅は、その触媒機能によって空中又は水中の酸素に作用してイオン化し、該イオン化した酸素の活性により、これが強い酸化剤として機能し、一つには、強い抗菌性を発揮する。
【0023】本発明の抗菌性は、金属イオンの溶出による直接的菌への作用による抗菌ではなく、触媒作用によって空中又は水中の酸素を活性化し、その酸化力等によって抗菌性を発揮するもので、従って、金属溶出と比較して、極めて長期間に渡って抗菌性を持続させることができる。
【0024】又、このとき、酸化銀及び酸化銅の粒径が0.1〜0.5μm(平均粒径0.35μm)の超微粒子を構成し、又、二酸化ケイ素及び酸化アルミニウム等が0.02〜0.15μmの超微粒子で、これらが結合剤を介して結びつくと、触媒の複合体となり、超微粒子が広く分散して酸素との接触チャンスを増すと共に、相互に協働して触媒機能が極めて有効なものとなる。
【0025】同様に、二酸化ケイ素及びケイ酸アルミニウム又は酸化アルミニウムを0.02〜0.15μmの超微粒子として比表面積を極めて大としたことも、上記酸化銀及び酸化銅の分散効率を高め、酸化銀等の触媒機能を大幅に向上させる要因となる。
【0026】
【実施例1】小豆粒大のチップ状の竹材で表面層を100mm程度の厚さとし、中間砂層を100mm程度の厚みとし、長さ500mmで口径が約10〜30mmの備長炭を50mm程度の厚みとし、粒径が約10〜40mm程度の御影石を砕いた礫に砂を加えた礫層を200mmとした。
【0027】
【実施例2】上記実施例1の竹材に対し、下記の配合により調製したセラミック液を噴霧した。
配合表二酸化ケイ素 15.0 wt%ケイ酸アルミニウム 20.3アクリル樹脂 6.0酸化銀 0.35酸化銅 0.35水 58.0【0028】
【発明の効果】以上の構成及び作用に基づく本発明墓土の構造は、竹材によって風情が保たれると共に、雑草の繁茂に対して、その成長源となる栄養成分を与えることなく、抗菌性、抗腐敗性を備えた表面層、及び可及的に水分の除去を促す中間砂層、中間炭層、下層の構造によって、雑草の繁茂を殆ど皆無とすることができる。更に、表面層を形成する竹材にセラミック液を塗布又は噴霧すれば、酸化銀等が触媒機能によって空中又は水中の酸素を活性化させて抗菌性が発揮され、上記雑草及びコケ類等の繁殖を抑える効果を半永久的に永続化させることができる。
【出願人】 【識別番号】500054248
【氏名又は名称】鷹觜 信明
【出願日】 平成12年3月15日(2000.3.15)
【代理人】 【識別番号】100095739
【弁理士】
【氏名又は名称】平山 俊夫
【公開番号】 特開2001−261502(P2001−261502A)
【公開日】 平成13年9月26日(2001.9.26)
【出願番号】 特願2000−73029(P2000−73029)