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【発明の名称】 もぐら忌避装置
【発明者】 【氏名】橋本 智征

【氏名】石嶋 洋雄

【氏名】佐々木 裕幸

【要約】 【課題】地中に音と振動とを、強く、かつ広範囲に伝え、もぐらを寄り付けさせないもぐら忌避装置を提供する。

【解決手段】発信部を配置する筒体底面8に突部10を設け、発信部を、筒体底面8に固定させた支持体20と、一端が支持体20に支持され他端に打撃子22が設けられたばね状板21と、該ばね状板21の上面に固定されたモータ23と、該モータ23の回転軸24に回転可能に取り付けられ、かつ突部10に対向する位置に設けられた回転カム25とで構成し、回転カム25の突部10への当接に応じて打撃子22が筒体底面8を打撃するように構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】容器内に、音と振動を発生させる発信部と、該発信部を制御する制御装置と、前記発信部及び前記制御装置を駆動する駆動電源とを配置したもぐら忌避装置において、前記容器を形成する筒体の底面に突部を設け、前記発信部は、前記筒体の底面に固定させた支持体と、一端が前記支持体に支持され他端に打撃子が設けられたばね状板と、該ばね状板の上面に固定されたモータと、該モータの回転軸に回転可能に取り付けられ、かつ前記突部に対向する位置に設けられた回転カムとを有し、前記回転カムの前記突部への当接に応じて前記打撃子が前記筒体の底面を打撃するように構成されていることを特徴とするモグラ忌避装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、もぐら忌避装置に係り、特に、地中に埋設してもぐらを該当の土地内に進入させないようにするもぐら忌避装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】もぐらは、音や振動に対し強い警戒心をもっており、例えばゴルフ場では人がいる昼間は音や振動を感じて活動しない。しかし、人のいない夜間はもぐらが活発になり、グリーンの芝の下にいるミミズ等の餌を採りに活動する。そのため、整備された芝が荒らされることとなる。このようなもぐらの被害を防止するため、後述するような種々のもぐら撃退器が提案されている。
【0003】特開平7−79686号公報に記載のもぐら撃退器は、容器の中にモータと該モータを制御する制御装置と駆動電源とを収納し、モータの回転軸に回転体を取り付けた構成になっており、容器の中には回転体に当接して発振させるための複数のフィンが取り付けられている。
【0004】このもぐら撃退器は、地中に容器を突き刺し、容器に収納されたモーターを回転させ、モーターの回転軸に取り付けられた回転体を回転させながらフィンに当接させ振動を発生させ、この振動を容器に伝搬させ地中に振動を伝搬させる装置である。
【0005】また、特開平6−245683号公報に記載の装置は、支柱内部に音波を発生させる発信部と、本体内部に発信部を制御する制御装置と駆動電源とを配置したもぐら撃退器である。このもぐら撃退器は、支柱の下部に複数の穴があいており、この支柱を地中に突き刺し、発信部から発生した音波を複数の穴から地中へ伝える装置である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特開平7−79686号公報に記載のもぐら撃退器は、モーターの回転力を利用して振動を容器に伝搬させる装置ではあるが、容器から地中への振動の伝搬が弱く、もぐら撃退の効果が少ない。
【0007】また、上記特開平6−245683号公報に記載のもぐら撃退器は、発信部から発生させた音波を地中へ伝える装置ではあるが、音波の地中での伝達が早く減衰するため、もぐら撃退の効果が少ない。
【0008】したがって、上記記載のもぐら撃退器では、もぐらを忌避する範囲が狭く、もぐらも慣れ易いということが考えられる。
【0009】本発明の目的は、地中に音と振動とを、強く、かつ広範囲に伝え、もぐらを寄り付けさせないもぐら忌避装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明におけるもぐら忌避装置の特徴とするところは、発信部を配置する筒体の底面に突部を設け、該発信部を、筒体の底面に固定させた支持体と、一端が支持体に支持され他端に打撃子が設けられたばね状板と、該ばね状板の上面に固定されたモータと、該モータの回転軸に回転可能に取り付けられ、かつ突部に対向する位置に設けられた回転カムとで構成し、回転カムの突部への当接に応じて打撃子が筒体の底面を打撃するように構成することにある。
【0011】具体的には本発明は次に掲げる装置を提供する。本発明は、容器内に、音と振動を発生させる発信部と、該発信部を制御する制御装置と、前記発信部及び前記制御装置を駆動する駆動電源とを配置したもぐら忌避装置において、前記容器を形成する筒体の底面に突部を設け、前記発信部は、前記筒体の底面に固定させた支持体と、一端が前記支持体に支持され他端に打撃子が設けられたばね状板と、該ばね状板の上面に固定されたモータと、該モータの回転軸に回転可能に取り付けられ、かつ前記突部に対向する位置に設けられた回転カムとを有し、前記回転カムの前記突部への当接に応じて前記打撃子が前記筒体の底面を打撃するように構成されていることを特徴とするモグラ忌避装置を提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態例に係わるもぐら忌避装置を、図を用いて説明する。
【0013】図1は、本発明の一実施の形態例に係わるもぐら忌避装置の縦断面を示す。本もぐら忌避装置は、装置の容器は、筒体1と蓋2とから構成されており、例えば、ゴルフ場のグリーン上のホールを利用し、ホール底部に配置して装置の埋設や駆動電源(電池)の交換を容易にできるように構成されている。
【0014】筒体1は、音と振動がよく伝わる材料で形成され、例えば金属缶を使用するのが望ましい。また、筒体底面8に設ける突部10は、本実施の形態例の場合は、筒体底面8に筒体1と一体で押出し形成されているが、別の部材を筒体底面8に取り付け代用することも可能である。
【0015】筒体1内部に、発信部9と制御装置5と駆動電源3とを配置する。発信部9を筒体底面8に配置し、残りの制御装置5および駆動電源3は、筒体1内の任意の位置に配置が可能である。
【0016】本実施の形態例では、筒体1内部は、3段に分けられている。上段には発信部9及び制御装置5を駆動する駆動電源3を駆動電源用固定板4に取付けて配置し、蓋2を取外すことによって駆動電源3の交換を可能にしている。内部中段には制御装置5を制御装置用固定板6に取付けて配置し発信部9の発信制御を行っている。内部下段、すなわち筒体底面8には発信部9と突部10とを配置し、突部10を用いて発信部9で発信した音と当接振動とを、蓋2を含む筒体全体を発信体として地中に伝搬させる。筒体全体を発信体としているため、音と振動とを地中に強く広範囲に伝えることができ、もぐら忌避範囲を広くすることができる。
【0017】また、駆動電源用固定板4と制御装置用固定板6とは、支柱7で櫓形成して筐体内に収納されている。
【0018】図2は、音と振動とを発信させる発信部9の詳細を示す。
【0019】筒体底面8に支持体20を設け、この支持体20にばね状板21の一端を固定し、ばね状板21の他端には筒体底面8に対面した打撃子22を設ける。ばね状板21の上面にモータ23を固定し、モータ23の回転軸24の先端に回転カム25を設ける。モータ23は、回転カム25の位置が筒体底面8に設けられた突部10に対向する位置になるように、ばね状板21に固定される。
【0020】図2では、支持体20は、樹脂材からなる支持体固定剤27で固定され、モータ23は、樹脂材からなるモータ固定剤28で固定されているが、樹脂材で固定する他に、溶接、ハンダ付け等で固定しても良い。
【0021】打撃子22は、図3(a)に示すように、回転軸24の先端に設けられた回転カム25が筒体底面8に設けた突部10に当接しない時は、筒体底面8に接しており、図3(b)に示すように、回転軸24の先端に設けた回転カム25がモータ23の回転方向26と同一方向に回転し、筒体底面8の突部10に当接すると、ばね状板21を固定した端を支点として、打撃子22を設けている他端を浮き上がらせる。回転カム25が突部10からはずれると、ばね状板21が元の形状に戻ろうとし、打撃子22が直接筒体底面8を打撃し、音と振動とを発生させる。
【0022】発生された音と振動は、蓋2を含む筒体全体を発信体として地中に強く、かつ広く伝搬される。
【0023】音と振動の発信間隔は、図1の制御部5により、一定時間発信した後は、一定時間停止する周期とし、この一定周期を繰り返す制御を行なうようにしている。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、打撃子で直接筒体底面を打撃することにより、蓋を含む筒体全体を発信体として音と振動とを地中に強く、かつ広く伝搬させることができ、もぐら忌避範囲を広くすることができる。また、一定周期で音と振動を発信、停止することにより、音と振動に対するもぐらの慣れを少なくし、もぐらを忌避させる効果を増加させることができる。
【出願人】 【識別番号】390023928
【氏名又は名称】日立エンジニアリング株式会社
【出願日】 平成12年5月31日(2000.5.31)
【代理人】 【識別番号】100074631
【弁理士】
【氏名又は名称】高田 幸彦 (外1名)
【公開番号】 特開2001−340047(P2001−340047A)
【公開日】 平成13年12月11日(2001.12.11)
【出願番号】 特願2000−162419(P2000−162419)