トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 小動物侵入防止器
【発明者】 【氏名】川口 将広

【氏名】秋山 正一

【氏名】平松 剛彰

【要約】 【課題】超音波の出力範囲を広げて、小動物の侵入防止効果を上げる。

【解決手段】複数の超音波出力部を備えており、各々の超音波の出力方向を、互いに異なる方向にした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】所定エリアへの小動物の侵入を検知したときに、超音波を出力する小動物侵入防止器において、複数の超音波出力部を備えており、各々の超音波の出力方向を、互いに異なる方向にしたことを特徴とする小動物侵入防止器。
【請求項2】上記複数の超音波出力部の各々の超音波の出力方向を可変にしたことを特徴とする、請求項1に記載の小動物侵入防止器。
【請求項3】上記複数の超音波出力部の各々に対応した複数の検知部を備えており、上記複数の検知部のいずれかが小動物を検知したときには、対応した超音波出力部のみから超音波を出力することを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の小動物侵入防止器。
【請求項4】1つの検知部に対して、複数の超音波出力部を備えていることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の小動物侵入防止器。
【請求項5】上記複数の超音波出力部の各々は、超音波を出力するタイミングを互いに異ならせていることを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の小動物侵入防止器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波を出力することによって、猫、犬、鳥などの小動物の侵入を防ぐようにした小動物侵入防止器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、猫、犬、鳥などの小動物が、住居の敷地内や砂場などへ侵入することを防ぐ目的で、検知手段と超音波出力手段とを備えた小動物侵入防止器が開発されている。
【0003】小動物侵入防止器は、検知手段であるセンサが、所定の検知エリア内に小動物が侵入したことを検知すると、超音波を出力することによって、小動物が付近に近づかないようにして、糞害などを防いでいる。超音波は、人間の耳には聞こえないので、人間が不快に感じることがない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の小動物侵入防止器では、超音波の出力範囲は前方に形成されるのみであり、センサの検知範囲と比べて狭いため、センサが小動物を検知し、超音波を出力しても、その超音波が小動物に届かず、侵入防止効果が充分でない場合があった。
【0005】本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、超音波の出力範囲を広げて、小動物の侵入防止効果を上げることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の小動物侵入防止器は、複数の超音波出力部を備えており、各々の超音波の出力方向を、互いに異なる方向にした。請求項2では、請求項1において、複数の超音波出力部の各々の超音波の出力方向を可変にした。
【0007】請求項3では、請求項1又は請求項2において、複数の超音波出力部の各々に対応した複数の検知部を備えており、複数の検知部のいずれかが小動物を検知したときには、対応した超音波出力部のみから超音波を出力する。請求項4では、請求項1〜請求項3のいずれかにおいて、1つの検知部に対して、複数の超音波出力部を備えている。請求項5では、請求項1〜請求項4のいずれかにおいて、複数の超音波出力部の各々は、超音波を出力するタイミングを互いに異ならせている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態について、図面とともに説明する。図1は小動物侵入防止器1による超音波出力範囲の一例を示した図、図2は小動物侵入防止器1の内部構成の一例を示したブロック図である。図1に示すように、本発明の小動物侵入防止器1は、複数の超音波出力部を備えて、各々の超音波の出力方向を、互いに異なる方向にしている。図中、2a〜2cが各超音波出力部による超音波出力範囲である。ここでは、3つの超音波出力部を備えている場合を示したが、3つに限定されるものではない。
【0009】このように、各々の超音波の出力方向が異なる複数の超音波出力部を備えれば、従来に比べて、超音波の出力範囲が広がり、猫などの小動物の侵入防止効果を高めることが出来る。
【0010】図2に示すように、小動物侵入防止器1は、センサ回路部10と、入力判定回路11と、信号発生回路12と、複数の超音波出力回路13a〜13dを備えている。ここでは、超音波出力回路13a〜13dを4つ備えている例を示しており、センサ回路10も4つ(10a〜10d)備えている。ちなみに、超音波出力回路13a〜13dとセンサ回路10a〜10dは、同数である必要はない。
【0011】センサ回路10a〜10dの各々は、所定エリア(センサ検知範囲)に侵入した小動物の熱などを検知する。入力判定回路11は、センサ回路10a〜10dからの入力電圧や時間によって、小動物検知かノイズによる誤動作かを判定する。信号発生回路12は、超音波を出力するための信号を発生させる。例えば、25kHzの1.5秒間オンと1.5秒間オフの10秒間の繰り返し信号を発生させる。超音波出力回路13a〜13dの各々は、信号発生回路12で発生される信号に基づいて超音波を出力する。
【0012】すなわち、この構成では、いずれかのセンサ回路10a〜10dにおいて、小動物を検知すると、すべての超音波出力回路13a〜13dから超音波を出力する。
【0013】また、複数の超音波出力部(13a〜13d)の各々は、超音波の出力方向を可変にしている。図3(a),(b)には、超音波の出力方向を変化させたときの例を示している。ここでは、超音波出力部は2つである場合を示しており、図中、2a,2bが、各々の超音波出力範囲である。このように、超音波出力範囲2a,2bの方向を可変にすれば、設置場所の条件にあった超音波出力範囲2a,2bが設定でき、小動物の侵入防止効果を高めることが出来る。
【0014】図4には、超音波出力部13a,13bからの超音波の出力方向を可変に出来る構成を模式的に示している。ここでは、各々に超音波出力部13a,13bを有した部分を回転させることによって、超音波の出力方向を変えている。
【0015】次に、小動物侵入防止器の別の構成について説明する。図5は、小動物侵入防止器1Aによる超音波出力範囲とセンサ検知範囲の一例を示した図、図2は小動物侵入防止器1Aの内部構成の一例を示したブロック図である。
【0016】小動物侵入防止器1Aは、複数の超音波出力部の各々に対応した複数の検知部を備えており、複数の検知部のいずれかが小動物を検知したときには、対応した超音波出力部のみから超音波を出力する。図5には、超音波出力部と検知部とが各々4つずつ備わっている場合を示しており、超音波出力範囲2aとセンサ検知範囲3a、超音波出力範囲2bとセンサ検知範囲3b、超音波出力範囲2cとセンサ検知範囲3c、超音波出力範囲2dとセンサ検知範囲3dが、各々対応している。
【0017】図6に示した小動物侵入防止器1Aは、いずれかのセンサ回路10a〜10dが小動物を検知すると、その検知したセンサ回路10a〜10dに対応した超音波出力回路13a〜13dからのみ、超音波を出力する構成になっている点で、図2に示した小動物侵入防止器1の構成と異なっている。
【0018】したがって、図6における入力判定回路11は、センサ回路10a〜10dからの入力電圧や時間によって、小動物検知かノイズによる誤動作かを判定するとともに、どのセンサ回路10a〜10dから入力があったかを判断し、超音波を出力する超音波出力回路13a〜13dを決定している。
【0019】このように動作することによって、例えば、センサ回路10aが小動物を検出した場合であれば、センサ回路10aに対応した超音波出力回路10a以外の他の超音波出力回路13b〜13dは動作しないため、省電力が図れる。
【0020】次に、小動物侵入防止器の更に別の構成について説明する。図7に示すように、小動物侵入防止器1Bは、1つの検知部(センサ回路10)に対して、複数(図では2つ)の超音波出力部(超音波出力回路13a,13b)を備えている。
【0021】図7(a)は小動物侵入防止器1Bを正面から観た図、図7(b)は小動物侵入防止器1Bを上方から観た図である。小動物侵入防止器1Bの正面には、1つのセンサ回路10のレンズに対して、2つの超音波出力回路13a,13bのスピーカを備えている。また、ここでは、センサ回路10が小動物を検知したときに点灯又は点滅する動作表示灯14を備えている。
【0022】このような構成にすれば、図8に示すように、小動物侵入防止器1Bによるセンサ検知範囲3と超音波出力範囲2a,2bは、ほぼ同じ大きさになり、センサ検知範囲3に入った小動物に対して、必ず、超音波を出力することができ、侵入防止効果が高まる。
【0023】図9には、小動物侵入防止器1Bの内部構成をブロック図で示している。図2に示した小動物侵入防止器1や、図6に示した小動物侵入防止器1Aとは、センサ回路10を1つのみ備えて、超音波出力回路13a、13bを2つ備えている点が異なっている。センサ回路10が小動物を検知すれば、すべての超音波出力回路13a,13bから超音波を出力する。
【0024】なお、センサ回路を複数備えて、センサ回路の各々に対して、複数の超音波出力回路を備えるようにしてもよい。その場合、図6に示した小動物侵入防止器1Aのように、小動物を検出したセンサ回路に対応した複数の超音波出力回路のみから、超音波を出力できる。
【0025】次に、小動物侵入防止器の更に別の構成について説明する。小動物侵入防止器1,1Bでは、いずれかのセンサ回路10a〜10d,10で小動物を検出したとき、小動物侵入防止器1Aでは、複数のセンサ回路10a〜10dで小動物を検出したときに、複数の超音波出力回路13a〜13dから超音波を出力するが、これらの場合に、複数の超音波出力部13a〜13dの各々は、超音波を出力するタイミングを互いに異ならせるようにする。このように、超音波を出力するタイミングをずらすようにすれば、同時に流れる電流が少なくて済み、省電力化を図ることが出来る。
【0026】図10には、上記動作の例として、図6に示した小動物侵入防止器1Aの動作を示している。「センサ入力1」があると「超音波出力1」を開始し、その後に「センサ入力2」があると「超音波出力2」を開始するが、「超音波出力1」と「超音波出力2」が重ならないように、「超音波出力2」の開始するタイミングを時間tだけ遅らせるようにしている。
【0027】
【発明の効果】以上の説明からも理解できるように、本発明の請求項1〜請求項5の各々に記載の小動物侵入防止器は、複数の超音波出力部の各々から超音波を出力し、各々の超音波の出力方向を互いに異なる方向にしているので、従来に比べて、超音波の出力範囲が広がり、猫などの小動物の侵入防止効果が高まる。
【0028】特に、請求項2では、各々の超音波の出力方向を可変にしたので、設置場所の条件にあった超音波出力範囲が設定でき、小動物の侵入防止効果を高めることが出来る。また、請求項3では、複数の検知部のいずれかが小動物を検知したときには、対応した超音波出力部のみから超音波を出力するので。他の超音波出力部は動作せず、省電力が図れる。
【0029】請求項4では、1つの検知部に対して複数の超音波出力部を備えて、センサ検知範囲と超音波出力範囲とをほぼ同じ大きさにできるので、センサ検知範囲に入った小動物に対して、必ず、超音波を出力することができ、侵入防止効果が高まる。請求項5では、複数の超音波出力部の各々は超音波を出力するタイミングを互いに異ならせているので、同時に流れる電流が少なくて済み、省電力化が図れる。
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【出願日】 平成12年5月22日(2000.5.22)
【代理人】 【識別番号】100087664
【弁理士】
【氏名又は名称】中井 宏行
【公開番号】 特開2001−327240(P2001−327240A)
【公開日】 平成13年11月27日(2001.11.27)
【出願番号】 特願2000−150200(P2000−150200)