| 【発明の名称】 |
捕虫器 |
| 【発明者】 |
【氏名】桐畑 道子
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| 【要約】 |
【課題】育成中の植物に付着している害虫を農薬を使用せずに駆除するための効率的且つ簡易な器具を提供しようとするものである。
【解決手段】所定間隔を有して櫛状に並設した複数個の細長先細の受皿状部材4と、該複数個の受皿状部材を夫々連結する連結手段と、から構成し、前記連結手段が、前記受皿状部材に設けた各収納部16と連通する受容部24を有する捕虫器である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 所定間隔を有して櫛状に並設した複数個の細長の受皿状部材と、該複数個の受皿状部材を夫々連結する連結手段と、から構成したことを特徴とする捕虫器。 【請求項2】 前記受皿状部材の各先端部が、先細であることを特徴とする請求項1に記載の捕虫器。 【請求項3】 前記連結手段が、前記受皿状部材に設けた各収納部と連通する受容部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の捕虫器。 【請求項4】 前記受容部には、虫を排出させる排出開口部が設けられたことを特徴とする請求項3に記載の捕虫器。 【請求項5】 前記連結手段は、前記受皿状部材の各一端部を連結する位置に設けると共に、該連結手段に把手部を設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の捕虫器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は植物害虫駆除用の用具に関する。詳しくは、薬品を用いずに栽培育成中の植物に付着している害虫を駆除する害虫駆除用の用具に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、畑で、トマト、馬鈴薯、大根菜、みず菜、蕪等の農産物の栽培を行うとき、育成中の植物に付着している害虫を駆除するためには、主に農薬の使用が行なわれている。農薬の多用は、作業者の皮膚、粘膜からの吸収、誤飲、農産物への吸収、残留等の問題があり、環境ホルモンの問題の要因の一つであるとの説もあり、環境汚染という社会問題上からも、その使用が控えられる傾向にある。しかしながら、農薬を使用しないで育成中の植物に付着している害虫を駆除するためには、多大の労力を要する。 【0003】人力で育成中の植物に付着している害虫を駆除するには、葉や茎に付着している虫を一つ々々摘まんで廃棄せねばならず極めて能率が悪い。虫を払い落としてもよいが、払い落とされた虫は地面等に落下し、時がたつと再び飛翔或いは徘徊して植物に付着するので、地面等に落下する前に受け止めて廃棄する必要があり、片手で虫を払い出し、他方の手に受け皿を持って払い出された虫を受け止める方法がとられ、これも能率が悪い。 【0004】一方、用具を用いる捕虫器として、特開昭63−192334、特開平07−99873、特開平08−154557、特開平09−172936、特開平10−42768、特開平10−84836などがあり、その他にも各種の方式が提案されているが、いずれも家庭内での害虫駆除用のもので、農場での使用に関するものは少ない。農場での使用に関するものとしては、例えば、しゃもじ状の開閉自在の捕虫手を先端に備え、その中に虫を取り込むもの(特開平07−83)、赤外線発生装置を備え、集束した赤外線を照射して虫を焼くもの(特開平02−37487)、遮蔽材で遮蔽した区域内の植物にマイクロ波を放射するもの(特開平03−122674)が提案されているが、効率或いは簡便性の点で不満足である。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、育成中の植物に付着している害虫を農薬を使用せずに駆除するための効率的且つ簡易な器具を提供しようとするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するための本発明の要旨とするところは、所定間隔を有して櫛状に並設した複数個の細長の受皿状部材と、該複数個の受皿状部材を夫々連結する連結手段と、から構成したことを特徴とする捕虫器であり、前記受皿状部材の各先端部が、先細であることを特徴とする捕虫器である。 【0007】又、本発明の要旨とするところは、前記連結手段が、前記受皿状部材に設けた各収納部と連通する受容部を有することを特徴とする捕虫器であり、前記受容部には、虫を排出させる排出開口部が設けられたことを特徴とする捕虫器であり、更に、前記連結手段は、前記受皿状部材の各一端部を連結する位置に設けると共に、該連結手段に把手部を設けたことを特徴とする捕虫器である。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明の実施の態様を図を用いて説明する。図1の本発明の捕虫器2は複数個の細長い受皿状部材4と、把手部6と共通受皿状部材18とから成る連結手段19により構成されている。連結手段19は複数個の細長い受皿状部材4を櫛状に連結する。受皿状部材4は底部材12と底部材12より立設する側面部材14から成る。又、受皿状部材4はその前端部8が先細になっており、植物の茂みへの貫入先端部10となっている。複数個の受皿状部材4は長手方向を略平行に且つ向きを揃えて櫛状に並ぶ。すなわち、前端部において、隣接の該受皿状部材同士が間隙をおき配されている。共通受皿状部材18は共通底部材26と共通底部材24より立設する共通側面部材20を含む。共通底部材26と底部材12とは略面一に結合している。又、共通側面部材20と捕虫器2の両側面に位置する側面部材14とは略面一に結合している。共通側面部材20も共通受皿状部材18の前方向すなわち、捕虫器2の前方向に相当する部分が欠落しており、この構成により、共通受皿状部材18の受容部24すなわち共通側面部材20が囲む空間と、各々の受皿状部材4に設けた収納部16すなわち各々の受皿状部材4の側面部材14が各々囲む各々の空間とが連通している。 【0009】図2−aは図1の捕虫器2のA−A’方向の模式断面図であり、図2−bは図1の捕虫器2のB−B’方向の模式断面図である。図2の符号は図1と同一のものを表す。符号30は受皿状部材4の受け口である。 【0010】図1の捕虫器2の使用方法を説明すると、把手部6の掴み部材22を掴んで、受皿状部材4を受け口を上に向けてその前端部8より植物の茂みに挿入し、挿入した状態で植物の茂みを揺する。捕虫器2を揺することにより植物の茂みを揺するのがよいが、及び/又は植物の茂みを手等で揺すってもよい。また捕虫器2は左右、又は前後に横に揺すってもよいが、縦に植物の茂みをしごくように動かしてもよい。また受皿状部材4を挿入した状態で手や別体手段で虫を払い落してもよい。虫を払い落しの際、植物が振動する。 【0011】こうすることにより葉、茎、実等に付着している虫が払い落され、受皿状部材4の中に落下する。個々の受皿状部材4の中へ落下した虫は連通する共通受皿状部材18へと、捕虫器2を傾けるなどして底部材12の上を滑動移行させて集められ、次いで廃棄される。 【0012】捕虫器の受皿状部材の断面はV字形でもよい。すなわち、図1のA−A’方向に相当する断面が、図3のようになって、捕虫器2dの受皿状部材4dの底部材12dの断面が尖っていてもよい。 【0013】このように、櫛状に配置された細長い受皿状部材を植物の茂みに挿入すると、葉や茎が受皿状部材の間に挟まれて固定され、その状態で植物の茂みを振動させることにより虫の確実な払い落としが出来る。又、受皿状部材の間に挟まれた茂みは、葉が押し詰められているため、葉同士の間、及び葉と受皿状部材との間に隙間が殆どなく、払い落とされた虫は確実に受皿状部材の中に落下し、捕捉される確率が大きいのである。 【0014】一つの捕虫器に配され受皿状部材の数は茂みを挟むため複数個必要である。捕虫の効率の点では、多いほうがよいが、操作性を考慮すると3乃至10個が好適である。3乃至5個がさらに好適である。 【0015】操作中に露等の水分が溜まるのを防止するため、捕虫器の底部に小孔を設けてもよい。底部の少なくとも一部を網部材で構成してもよい。 【0016】捕虫器はプラスチックで作り、押し出し成形により製造するのがよい。ブリキ、銅板等の金属板から作られてもよい。木製にても製造出来る。 【0017】捕虫器に落下した虫は、仮死状態である場合が多く、暫くすると意識が戻って飛翔していってしまうことがある。これに対処する、図4のような本発明の他の態様を示す。図4において、捕虫器2aの共通受皿状部材18aの共通底部材26aに虫を落下させる落下開口部34と筒状部材36から成る開口用部材を設ける。筒状部材36は共通受皿状部材18aの裏側に配され、虫を落下させて排出するための排出開口34と連なっており、排出開口34と共通の縁35を有する。筒状部材36の下部には袋31が配され、袋31の口37に筒状部材36が挿入され、袋31は紐32によって筒状部材36に固定されている。このような構成で、共通底部材26aに集まった虫を排出開口34から落下、排出させ、落下する虫を受ける受け口を有する容器すなわち袋31の中に集めることが出来る。これにより虫の意識が戻って飛翔して逃げることが防止出来る。 【0018】図4の構成を、断面模式図で図5−aに示す。筒状部材36の下部に配される容器は、図5−bのような瓶38でもよい。瓶38の口40には雌ネジが設けられ、筒状部材36bに着脱自在に螺入されている。又、配される容器は、図5−cのような箱部材44でもよい。共通底部材26cに排出開口34cが設けられ、裏側に箱部材44が配されている。箱部材44の上方の開口縁にフランジ46が設けられ、案内溝42に着脱自在に緩く嵌合している。 【0019】落下した虫を受ける受け開口41a、41b、41cを有して虫を溜める図5の符号31、38、44のような容器は、共通底部材と着脱自在でなくとも、容器に別途開閉可能な虫取出し口を設けてそこから虫を取り出してもよい。 【0020】本発明の他の態様を図6に示す。図6においては、把手部6dの掴み部材22dが筒状部材から構成されており、袋31dを配して、捕虫器に落下した虫をさらに袋31dの中に落下させて集めることが出来る。 【0021】 【発明の効果】本発明により得られる捕虫器は、植物の茂みに挿入すると、葉や茎が受皿状部材の間に挟まれて固定され、その状態で植物の茂みを振動させることにより虫の確実な払い落としが出来る。又、受皿状部材の間に挟まれた茂みは、葉が押し詰められているため、葉同士の間、及び葉と受皿状部材との間に隙間が殆どなく、払い落とされた虫は確実に受皿状部材の中に落下し、捕捉される確率が大きいのである。又多数の受皿状部材を一つの捕虫器に配することが出来るので、片手で虫を払い出し、他方の手に受け皿を持って払い出された虫を受け止める従来の方法に比べて能率よく捕虫出来る。 【0022】又、本発明により得られる捕虫器は、捕虫器を植物の茂みに挿入して揺するだけでも有効に使用出来、操作に機械的動力、電力等を必要とせず、構造が簡易で、操作が簡単であり、使用に熟練を要さない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】500210383 【氏名又は名称】桐畑 道子
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| 【出願日】 |
平成12年5月9日(2000.5.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100094248 【弁理士】 【氏名又は名称】楠本 高義
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| 【公開番号】 |
特開2001−314146(P2001−314146A) |
| 【公開日】 |
平成13年11月13日(2001.11.13) |
| 【出願番号】 |
特願2000−135572(P2000−135572) |
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