| 【発明の名称】 |
粒剤散布装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】宮本 武緒
【氏名】宮本 順一
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| 【要約】 |
【課題】散布作業中に発生する静電気を人に感電させることなく放電可能で、かつ静電気除去具を損傷させ難い粒剤散布装置を提供する。
【解決手段】曲り管9の底部には、固定部材21が取り付けられている。固定部材21には保持部材23の根元が保持され、先端は右方向に張り出されている。保持部材23の途中には、コイルばね25が設けられている。そして、保持部材23の端部にはチェーン15が地面まで垂下されている。従って、保持部材23によりチェーン15を人1から離れた位置に取り付けることができ、人1にチェーン15が接触することを防ぎ、また人1がチェーン15を踏みつけることのないようにすることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 粒剤が貯留される粒剤貯留手段(3)と、該粒剤貯留手段(3)から供給された粒剤を風に乗せて搬送させる粒剤搬送手段(7)と、該粒剤搬送手段(7)で搬送された粒剤が排出される噴管(9、11、13)とを備え、人(1)に背負われて粒剤の散布が行われる粒剤散布装置(10)であって、該粒剤散布装置(10)の所定部に一端が導電接続され、自由開放端である他端が前記人(1)の側方に所定長張り出された導電性を有する保持部材(23)と、該保持部材(23)の他端に静電気を放電可能な静電気除去具(15、17)が垂下されたことを特徴とする粒剤散布装置。 【請求項2】 前記保持部材(23)は可撓性を有する材質で作られ、又は前記保持部材(23)の所定部分に弾性手段(25)が配設されたことを特徴とする請求項1記載の粒剤散布装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は粒剤散布装置に係わり、特に散布作業中に発生する静電気を人に感電させることなく放電可能で、かつ静電気除去具を損傷させ難い粒剤散布装置に関する。 【0002】 【従来の技術】図3に従来の粒剤散布装置を示す。粒剤散布装置10は作業者である人1に背負われて粒剤等の散布を行うものである。粒剤タンク3に入れられた粒剤は、落下される。そして、この粒剤は、エンジン5により駆動された図示しない送風機により作られた風によりファンケース7内を搬送される。その後、曲り管9及び蛇管11を経て図示しない複数の噴口を有する噴頭13に送られる。 【0003】このとき、粒剤がファンケース7や曲り管9等を通過する際、内壁面との衝突や摩擦により静電気が発生し、ファンケース7や曲り管9等に帯電する。この帯電した静電気を放電させるため、従来は例えば図3に示すように、ファンケース7の底部にチェーン15(ボールクサリ等でもよい)を取付けて直接地面にアースしたり、図4に示すように、除電テープ17を取り付けて空中放電させていた。除電テープ17は、放電性材質からなるシート若しくは刷毛状の放電体からなっており、放電効果が高く静電気を放出可能である。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のチェーン15による方法では、地面に直接アースする必要があるため、人1はこのチェーン15をひきずりながら歩行(作業)する。このチェーン15は足下に近いため、作業中の歩行時に誤ってチェーン15を踏みつけたり、どこかに引っかけたりしてチェーン15をちぎってしまうおそれがあった。 【0005】また、除電テープ17による方法では、除電テープ17をぶら下げているだけなので、この除電テープ17は自然風などでなびく。この際、帯電した除電テープ17が作業者の体に接触することがある。この場合、体をアースとして作業者が感電し、この際には苦痛をともなう。 【0006】本発明はこのような従来の課題に鑑みてなされたもので、散布作業中に発生する静電気を人に感電させることなく放電可能で、かつ静電気除去具を損傷させ難い粒剤散布装置を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】このため本発明(請求項1)は、粒剤が貯留される粒剤貯留手段(3)と、該粒剤貯留手段(3)から供給された粒剤を風に乗せて搬送させる粒剤搬送手段(7)と、該粒剤搬送手段(7)で搬送された粒剤が排出される噴管(9、11、13)とを備え、人(1)に背負われて粒剤の散布が行われる粒剤散布装置(10)であって、該粒剤散布装置(10)の所定部に一端が導電接続され、自由開放端である他端が前記人(1)の側方に所定長張り出された導電性を有する保持部材(23)と、該保持部材(23)の他端に静電気を放電可能な静電気除去具(15、17)が垂下されたことを特徴とする。 【0008】粒剤散布装置(10)は、人(1)に背負われて粒剤の散布が行われる。風により搬送された粒剤が粒剤搬送手段(7)や噴管(9、11、13)の壁面に衝突して静電気を生じ帯電する。保持部材(23)は、粒剤散布装置(10)の所定部に一端が導電接続され、自由開放端である他端が人(1)の側方に所定長張り出されている。 【0009】粒剤散布装置(10)の所定部は、最も帯電量の大きいことが想定される部位であることが望ましい。例えば、曲がり管等が存在すれば、粒剤が内壁に衝突し易いので、帯電量も大きくなっている。保持部材(23)の張り出し方向は人(1)の側方であるが、この方向は、例えば噴管(9、11、13)の配設方向の後側に噴管(9、11、13)の影に隠すように配設等すれば保持部材(23)の存在が邪魔になることはないので望ましい。 【0010】保持部材(23)の他端を人(1)の側方に所定長張り出させるのは、人(1)から静電気除去具(15、17)を離隔させるためである。静電気除去具(15、17)は、例えばチェーン、ボールクサリ、除電テープ等であるが、帯電した静電気を放電可能な他の部材をも含んでいる。静電気除去具(15、17)の垂下は、チェーン、ボールクサリ等では地面に接触させ、除電テープ等では吊り下げ状態にする。 【0011】以上により、静電気除去具(15、17)が人(1)から離れた位置となるため、静電気除去具(15、17)を踏みつけたり、人(1)に接触する可能性は低くなる。 【0012】また、本発明(請求項2)は、前記保持部材(23)は可撓性を有する材質で作られ、又は前記保持部材(23)の所定部分に弾性手段(25)が配設されたことを特徴とする。 【0013】保持部材(23)や静電気除去具(15、17)がどこかに引っかかった場合でも、保持部材(23)には可撓性を有する材質や弾性手段(25)を用いているので、たわみ易く、引っかかりの力が分散される。このため、保持部材(23)や静電気除去具(15、17)を破壊され難くすることが出来る。保持部材(23)の所定部分は、保持部材(23)の全体であってもよいし、一部であってもよい。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明の実施形態の外観図を図1に示す。なお、図3及び図4と同一要素のものについては同一符号を付して説明は省略する。図1において、曲り管9の底部には、固定部材21が取り付けられている。 【0015】固定部材21には保持部材23の根元が保持され、先端は右方向に所定長張り出されている。保持部材23は棒状である。但し、板状等であってもよい。保持部材23の途中には、コイルばね25が設けられている。但し、コイルばね25に代えて板ばねを使用してもよいし、保持部材23の全体をコイルばねとしてもよい。 【0016】そして、保持部材23の端部にはチェーン15が地面まで垂下されている。曲り管9は人1の右側部を背後より前方方向に屈曲されている。蛇管11がその先に接続されており、人1はこの蛇管11に連設された噴頭13を右方向に保持するか、前方に保持等する。 【0017】このため、曲り管9の底部より保持部材23を右方向に張り出した場合には、保持部材23が散布作業の邪魔になることはない。保持部材23は導電性を有しており、曲り管9はチェーン15を通じて地面にアース接続される。 【0018】このように、保持部材23によりチェーン15を人1から離れた位置に取り付けることができる。このため、人1にチェーン15が接触することを防ぎ、また人1がチェーン15を踏みつけることのないようにすることができる。 【0019】また、仮にチェーン15をどこかに引っかける、あるいは踏みつけるなどしても、コイルばね25があることでチェーン15に直接負荷がかからず、保持部材23がたわむことでチェーン15がちぎれるのを防ぐことができる。この保持部材23がたわんだときの様子を図2に示す。 【0020】なお、本発明の実施形態はチェーン15を用いた場合について説明したが、除電テープ17を使用した場合には、人1が除電テープ17と接触することは無くなるため、感電することは無くなる。 【0021】また、保持部材23は水平方向に張り出しているが、除電テープ17をより地面に近く放電し易くするため、固定部材21又は保持部材23の途中を可動として保持部材23の先端を斜め下方に向けられるようにしてもよい。 【0022】同様に、固定部材21は固定とせずに、保持部材23を旋回可能なようにしてもよい。保持部材23を折り畳み自在として作業時のみ拡げるようにしてもよい。また、保持部材23は、アンテナ状に伸縮自在としてもよい。 【0023】 【発明の効果】以上説明したように本発明(請求項1)によれば、保持部材(23)の他端を人(1)の側方に所定長張り出させてその他端に静電気除去具(15、17)を垂下させたので、静電気除去具(15、17)が人(1)から離れた位置となる。このため、静電気除去具(15、17)を踏みつけたり、静電気除去具(15、17)が人(1)に接触する可能性は低くなる。 【0024】従って、粒剤散布装置(10)の滞留静電気を静電気除去具(15、17)によって除去するという基本的な考え方はそのままに、静電気除去具(15、17)の耐久性と人(1)にとっての安全性を向上させることが出来る。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000141174 【氏名又は名称】株式会社丸山製作所
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| 【出願日】 |
平成11年11月30日(1999.11.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100105201 【弁理士】 【氏名又は名称】椎名 正利
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| 【公開番号】 |
特開2001−157542(P2001−157542A) |
| 【公開日】 |
平成13年6月12日(2001.6.12) |
| 【出願番号】 |
特願平11−341400 |
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