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【発明の名称】 小生物捕獲用粘着剤
【発明者】 【氏名】妹尾 彰

【氏名】柏原 教男

【氏名】谷口 政晴

【氏名】平川 米夫

【要約】 【課題】捕獲率、捕獲性能の維持性等に優れた小生物捕獲用粘着剤を提供する。

【解決手段】以下の成分(1)〜成分(4)を必須構成成分として配合してなる小生物捕獲用粘着剤:成分(1):重量平均分子量50000〜500000、スチレン含有量10〜30モル%のA−B−A型スチレン−ジエン系ブロック共重合体;
【特許請求の範囲】
【請求項1】 以下の成分(1)〜成分(4)を必須構成成分として配合してなる小生物捕獲用粘着剤:成分(1):重量平均分子量50000〜500000、スチレン含有量10〜30モル%のA−B−A型スチレン−ジエン系ブロック共重合体;
成分(2):軟化点が65℃以上の粘着付与性樹脂;
成分(3):25℃で液状の粘着付与性樹脂;
成分(4):数平均分子量200〜2500の液状ポリブテンを含む液状ゴム(ただし、成分(2)及び成分(3)の総配合量は成分(1)100重量部に対して55重量部〜200重量部である)。
【請求項2】 成分(1)が天然ゴム及び/または合成天然ゴムを前記ブロック共重合体の重量の1/4以下の重量で更に含むことを特徴とする請求項1に記載の小生物捕獲用粘着剤。
【請求項3】 成分(1)100重量部に対して成分(2)を50〜150重量部、成分(3)を5〜50重量部、及び成分(4)を10〜100重量部配合してなることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の小生物捕獲用粘着剤。
【請求項4】 ポリ四フッ化エチレン板に対し少なくとも5N/cm(20℃で測定)の粘着力を有する粘着剤であることを特徴とする請求項1,2または3のいずれかに記載の小生物捕獲用粘着剤。
【請求項5】 140〜220℃の塗工温度範囲において5000mmPa・s〜100000mmPa・sの溶融粘度を持つホットメルト系粘着剤であることを特徴とする請求項1,2,3または4のいずれかに記載の小生物捕獲用粘着剤。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はゴキブリやネズミ等の有害小生物捕獲用の粘着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の有害小生物捕獲用の粘着剤については各種のものが知られている。例えば、特開平9−143443号には■ 天然ゴム及び/または合成天然ゴムとスチレンゴムとのブレンド(ブレンド比8/2〜4/6)からなるゴム成分100重量部と■ 重量平均分子量が100000〜500000でスチレン含有量が10〜30モル%、カップリング率80%以下のA−B−A型スチレン−ジエン系ブロック共重合体10〜30重量部と■ 重量平均分子量が20000〜50000の液状ポリイソプレンを少なくとも10重量部含む軟化剤30〜70重量部と、を必須配合とする粘着剤が提示されている。
【0003】また、特公昭61−54764号公報には■ ブロック共重合体ゴム単独あるいは該ゴムを少なくとも25重量%含む他のゴムとの混合物と■ 軟化点60℃以下の粘着付与性樹脂と、を必須成分とする特定範囲の粘度と保持時間を有する粘着性材料が提示されている。
【0004】更に、特公昭55−38100号公報には■ 天然ゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ポリイソブチレンゴム、ブチルゴム、エチレン−プロピレン−ジエンゴム、アクリルゴム、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、エチレン−1−ブテン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アクリルポリマーの1種以上からなる熱可塑性弾性体に■ 粘着付与性樹脂40〜150重量部■ プロセスオイル、動植物油、パラフィン類、蝋類、ポリブテン、液状ポリイソブチレンゴムなどの軟化剤10〜250重量部が、添加された特定範囲の粘度と保持時間を有する粘弾性材料がこれまた開示されている。
【0005】しかしながら、従来の有害小生物捕獲用粘着剤は捕獲具に適用すると、以下のような性能的諸問題を有する:■ 粘着剤がコールドフローしてはみ出し、不必要な部分についてしまう;
■ 保護紙(離型紙)が粘着剤より剥がれにくい;
■ ゴキブリ等の有害小生物は体重が軽く、敏捷でしかも脚力が強いので取り逃がすことが多く、捕獲率が低い;
■ 捕獲性能の維持性(保存性)が悪い。
かかる問題については種々検討されているが、これらの問題を克服する粘着剤は未だ提案されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来技術の現状に鑑み創案されたものであり:■ 捕獲具に適用した際にコールドフローによるはみ出しがなく;
■ 離型紙の剥離性が良く;
■ 捕獲率が高く、かつ;
■ 捕獲性能の維持性が良い小生物捕獲用粘着剤を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記目的を達成すべく小生物捕獲に最適な粘着剤の成分について鋭意検討した結果、本発明の完成に至った。
【0008】即ち、本発明は以下の成分(1)〜成分(4)を必須構成成分として配合してなる小生物捕獲用粘着剤である:成分(1):重量平均分子量50000〜500000、スチレン含有量10〜30モル%のA−B−A型スチレン−ジエン系ブロック共重合体;
成分(2):軟化点が65℃以上の粘着付与性樹脂;
成分(3):25℃で液状の粘着付与性樹脂;
成分(4):数平均分子量200〜2500の液状ポリブテンを含む液状ゴム(ただし、成分(2)及び成分(3)の総配合量は成分(1)100重量部に対して55重量部〜200重量部である)。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の粘着剤は小生物捕獲用に好適なように設計されたものであり、以下の成分(1)〜成分(4)を必須成分とするものである:成分(1):スチレン−ジエン系ブロック共重合体;
成分(2):軟化点が65℃以上の粘着付与性樹脂;
成分(3):25℃で液状の粘着付与性樹脂;
成分(4):ポリブテンを含む液状ゴム。
【0010】上記成分(1)のスチレン−ジエン系ブロック共重合体としては重量平均分子量50000〜500000、スチレン含有量10〜30モル%のA−B−A型のものを用いる。かかるブロック共重合体は従来公知の粘着剤で使用されているものならいずれも使用できるが、例えば、スチレン−イソプレン−スチレン共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体及びこれらの水素添加物などが使用できる。
【0011】なお、成分(1)は天然ゴム及び/または合成天然ゴムを更に含んでいてもよい。この場合、天然ゴム及び/または合成天然ゴムの添加量はブロック共重合体の重量の1/4以下、さらに好ましくは1/8以下であることが好ましい。その理由は天然ゴム及び/または合成天然ゴムの重量がブロック共重合体の重量の1/4を超えると溶融温度における粘着剤の溶融粘度が大きくなりすぎ、捕獲具への適用が困難となるおそれがあるからである。
【0012】上記成分(2)の軟化点が65℃以上の粘着付与性樹脂は粘着剤の常温における凝集力を高めるために添加されるものであり、捕獲具に適用した際のコールドフローによるはみ出しを防止し、離型紙の剥離性も改善する効果を有する。かかる樹脂としては軟化点が65℃以上のものであればいずれも使用できるが、例えば成分(1)の主成分であるスチレンに相溶しかつ粘着付与性の高いダンマル、ガムロジン、ウッドロジンのような天然樹脂、重合ロジン、部分水添ロジン、グリセリンエステルロジン、ペンタエスリットエステルロジンのような変性ロジン及びこれらの誘導体、テルペン系樹脂、テルペンフェノール系樹脂、キシレン系樹脂、石油系樹脂及びこれらの水添樹脂、スチレン系樹脂を使用できる。この際スチレンに相溶しかつ粘着性を十分に付与できる一種類の樹脂を選択して用いてもよいし、粘着付与性が高い樹脂とスチレンへの相溶性が良い樹脂の2種以上の樹脂を組み合わせて用いてもよい。
【0013】本発明の粘着剤では、成分(2)の粘着付与性樹脂以外に25℃で液状の粘着付与性樹脂(成分(3))をも用いる。上述の通り成分(2)の粘着付与性樹脂は常温近辺(5〜50℃)における粘着剤の凝集力を高めるが、一方において耐寒性を悪くする傾向があり、使用温度によって粘着性能をばらつかせる恐れがある。本発明者等はこの点に関し、試行錯誤を繰り返した結果、かかる問題点は成分(2)の樹脂に対してそれより軟化点の低い樹脂、即ち25℃で液状の粘着付与性樹脂(成分(3))を配合することにより解決されることを見出した。
【0014】上記成分(3)としては、キシレン系樹脂の低重合体、テルペン系樹脂の低重合体、ロジン系の変成樹脂、即ちロジンのメチルエステル及び水添ロジンのメチルエステル、ロジンのトリエチレングリコールエステル及び水添ロジンのトリエチレングリコールエステル、ロジンのジエチレングリコールエステル及び水添ロジンのジエチレングリコールエステル等が推奨される。中でもゴキブリ等の小生物に対して誘引効果を持つとされるロジンエステルに金属ナトリウムとアルコールを作用させ、エステルを還元させてアルコール水酸基を形成してなる、分子中にOH基を1個有するロジン系の液状樹脂(商品名アビトール:理化ハーキュレス社製)が最も推奨される。
【0015】本発明においては、小生物を捕獲する上で必要な高い粘着力を粘着剤に付与するため、成分(2)及び成分(3)の粘着付与性樹脂は成分(1)100重量部に対して55重量部〜200重量部、好ましくは100重量部〜200重量部配合される。粘着剤に添加する粘着付与性樹脂の総量が成分(1)100重量部に対し55重量部未満であると、捕獲用粘着剤としての粘着性能、特に粘着力が不足し、200重量部を超えると粘着剤が樹脂ライクになりすぎ、必要な粘着剤の弾性を阻害する。本発明の粘着剤は粘着付与性樹脂の配合割合がこのように規定されているため、体重が軽く、敏捷でしかも脚力が強いゴキブリ等の有害小生物を捕獲するのに十分な粘着力を有するので、有害小生物の捕獲率が高い。
【0016】また、成分(2)の配合量は、成分(1)100重量部に対して50重量部〜150重量部、好ましくは80重量部〜120重量部であることが好ましい。その理由は、成分(2)の添加量が成分(1)100重量部に対し50重量部を下回る場合は十分な粘着力を得にくく、また、150重量部を超える場合は粘着剤の弾性を損なわせる恐れがあるからである。
【0017】さらに、成分(3)の配合量は、成分(1)100重量部に対して5重量部〜50重量部、好ましくは20重量部〜50重量部であることが好ましい。成分(3)のこの配合量は成分(2)に対する配合比率が1/30〜1となるように設定されたものである。即ち、成分(2)に対する成分(3)の配合比率が1/30未満の場合は、軟化点65℃以上の粘着付与性樹脂(成分(2))のみ使用の場合の使用温度による粘着力のバラツキをなくすという液状樹脂(成分(3))の補完効果が得られにくく好ましくない。逆にこの配合比率が1を超えると液状樹脂(成分(3))の影響が大きすぎ常温近辺(5〜50℃)での使用において粘着剤をコールドフローさせる恐れがあるのでこれまた好ましくない。
【0018】次に上記成分(4)はポリブテンを含む液状ゴムであり、粘着剤の粘着力が経時的に変化することを防止する働きを有する。この成分(4)は粘着剤の捕獲性能の維持性を改良するため、即ち、一旦確保した捕獲物を取り逃がさないための「粘り(粘膠性)」を長期間にわたって該粘着剤に与えるために配合される。成分(4)を配合しない粘着剤においては、良好な粘着性は得られるものの、捕獲用粘着剤としての「粘り(粘膠性)」に欠ける。一方、成分(2)及び成分(3)を配合せず成分(1)及び成分(4)のみを配合した粘着剤においては、十分な粘膠性は得られるものの、粘着性において十分なものが得られない。
【0019】成分(4)の液状ゴムはポリブテンを含むことが必須であるが、このポリブテンとしては数平均分子量200〜2500の液状のものを用いる。その理由は、数平均分子量が2500を超えるものは分子量が大きくなりすぎ、所望の「粘り」(粘膠性)を粘着剤に与えることができないばかりか、溶融粘度も上げるからであり、数平均分子量が200未満のものは逆に粘着剤の溶融粘度を下げすぎる結果、やはり捕獲用粘着剤に必要な「粘り」(粘膠性)を出すことができないからである。
【0020】成分(4)は液状ポリブテン以外の液状ゴムをも含むことができる。かかる液状ゴムとしては、特に限定はないが、液状ポリイソプレン、液状ポリブタジエン、液状SBR、液状NBR、液状IIR、液状CR、液状シリコーンゴム、液状ウレタンゴム、液状多硫化ゴム等が適宜選択して用いられる。
【0021】成分(4)は成分(1)100重量部に対して10重量部〜100重量部、好ましくは10重量部〜50重量部配合されることが好ましい。この理由は、成分(4)の配合量が10重量部未満では粘膠性付与効果に乏しく、100重量部を超えると量的に多すぎて、粘着剤の糸引きを招くからである。なお、成分(4)のこの配合量は成分(2)及び成分(3)に対する成分(4)の混合比率が捕獲用粘着剤の粘着性能を落とさず、しかも粘膠性を出しやすくできる範囲となるものであり、この点からも好適である。
【0022】本発明の粘着剤は体重が軽く、敏捷でしかも脚力が強いゴキブリ等の有害小生物を効果的に捕獲するために用いるものである。例えば、実験によれば、歩行するワモンゴキブリの粘着剤面に接地する体表面の長さは最小で約1mmであり、この程度の小さな接地で該ゴキブリを完全に捕獲しうる粘着力は0.5N/mm(20℃で測定)以上であった。従って、十分な有害小生物捕獲率を得るためには、本発明による粘着剤の粘着力(180度剥離)は小生物の毛や羽根や皮膚に対する粘着力の強さを代用するポリ四フッ化エチレン板に対する粘着力について少なくとも5N/cm(20℃で測定)であることが望ましい。
【0023】本発明の粘着剤の捕獲具への適用は従来公知のいずれの方法によっても行うことができるが、溶融塗工による適用が好ましい。例えば耐熱離型紙の耐熱離型面に本発明の粘着剤を溶融塗工によって適用し、捕獲具本体の少なくとも一部分の上に前記耐熱離型紙をその粘着剤適用面が前記少なくとも一部分と接触するようにして貼り合わせることによって、本発明の粘着剤を間接的に適用することもできる。この場合、粘着剤は140〜220℃の塗工温度で5000〜100000mmPa・sの溶融粘度を持つホットメルト系粘着剤であることが望ましい。この理由は、140℃の温度で溶融粘度が5000mmPa・s未満のものは粘着剤としての粘度が低すぎ、捕獲具に適用した場合に粘着剤のはみ出しが起こったり、離型紙の剥離も充分でなくなる恐れがあるためである。一方、220℃の温度で溶融粘度が100000mmPa・sを超えるものは、溶融粘度が高すぎ、捕獲具への適用そのものが困難となる恐れがあるためである。
【0024】なお、本発明の捕獲用粘着剤は、上述の成分(1)〜成分(4)の四つの必須構成成分の他、必要により、プロセス油、動植物油、高分子可塑剤、化合物可塑剤、パラフィン類、蝋類等の軟化剤、充填剤、着色剤、架橋剤、促進剤、酸化防止剤、老化防止剤、香料、誘引剤、飼料、油カス等を適宜配合することができる。
【0025】
【実施例】本発明は実施例を用いて以下、更に詳細に説明されるが、これらの実施例は例示の目的のためだけに記載されるものであり、本発明はそれらによって何ら限定されるものではない。
【0026】実施例 1〜4以下の表1に示す構成成分と配合量で実施例1〜4の粘着剤を製造した。
【0027】
【表1】

【0028】次に、これらの粘着剤を離型紙の耐熱離型面に160℃の温度で溶融塗工した。なお、塗工スピードは実施例1及び3については30m/分、実施例2及び4については20m/分であり、粘着剤の塗工厚さは全ての実施例において200μmであった。次に、離型紙の粘着剤適用面が図1((a)斜視図、(b)展開図)に示されたような紙材製の容器型捕獲具の本体と接触するように、捕獲具本体の内側底面に離型紙を貼着した。なお、離型紙にはクラフト紙の片面にクレーコートし、その上からシリコーン離型剤を塗布処理した、片面に耐熱離型面を有するものを用いた。また離型紙の秤量は80g/mであった。
【0029】なお、粘着剤の溶融塗工時に160℃での溶融粘度を測定したところ、実施例1の粘着剤については37000mmPa・s、実施例2については73200mmPa・s、実施例3については24000mmPa・s、そして実施例4については75500mmPa・sであった。
【0030】次に、製造された捕獲具を用いて以下の様な機能テスト及び性能テストを実施して評価した。
【0031】機能テスト常態テスト(製造直後の捕獲具を使用)(A)捕獲率テスト:実験箱の中央に離型紙を剥がした捕獲具を置き、実験箱の一方向よりワモンゴキブリ10匹を放ち、24時間後に捕獲具に捕獲した匹数を数え、捕獲率を算出する。
捕獲率=24時間後に捕獲していた匹数/最初に捕獲した匹数×100[評価] 優(◎):100〜90% 良(○):89〜80% 可(△):79〜70% 不可(×):69%以下(B)粘着剤のコールドフローテスト:製造直後の離型紙付き捕獲具を垂直に立てた状態で24時間放置し、離型紙と台紙の間から粘着剤がはみ出すか否か観察する。
[評価]
優(◎):はみ出しなし 良(○):はみ出し0.1mm以内 可(△):はみ出し0.5mm以内 不可(×):はみ出し0.51mm以内(C)耐熱離型紙の剥離テスト:製造直後の離型紙付き捕獲具を室温で24時間放置後、手で離型紙を剥離し、剥離の容易性を調べる。
[評価]
優(◎):極めて容易に剥離する 良(○):少し重いが剥離する 可(△):引っかかりがあり剥離しにくい 不可(×):全く剥離しない経時テスト(製造後1ヶ月経時の捕獲具を使用)経時テスト(D)〜(F)は捕獲性能の維持性を見るものであり、製造後1ヶ月経時の捕獲具を用いて上述の常態テスト(A)〜(C)をそれぞれ行う。
【0032】性能テスト(G)ポリ四フッ化エチレン板に対する粘着力テスト(小生物の毛や羽や皮膚に対する粘着力を見る):2kgローラーにて50mm/秒で圧着後、試験板に対して180度の角度で剥離し、その抵抗値を20℃で測定する(剥離速度300mm/分)。
(H)保持力テスト(粘着剤の擬集力を見る):10mm幅の試験片をベークライト板に貼付け(貼付面積10×20mm)、20分間放置後、試験片の端部に100gの荷重を吊して30℃の温度で試験片が落下するまでの時間を測定する。
(I)プローブタック(gf)テスト(粘着剤の粘りを見る):No.13の剛球(直径10mm、重さ4.5g)を自重で圧着後、5秒後に剥離した時の抵抗値を測定する(剥離速度300mm/分)。
(J)耐熱離型紙の剥離力テスト:製造後、室温(20℃)に24時間放置した後、離型紙を90度の角度で剥離(Tハクリ)し、その抵抗値を測定する(剥離速度300mm/分)。
【0033】結果を表2に示す。
【0034】
【表2】

【0035】本発明の粘着剤は表2の結果に示される通り、■捕獲具に適用した際にコールドフローによるはみ出しがなく、■離型紙の剥離性が良く、■捕獲率が高く、かつ■捕獲性能の維持性が良いものであり、小生物捕獲用粘着剤として十二分の機能・性能を有するものであった。
【0036】本発明粘着剤と市販粘着剤との性能比較前述の実施例1の粘着剤を使用して製造された捕獲具と市販比較品(比較例1:「ゴキブリホイホイ」(大正製薬(株)製);比較例2:「ゴキブリキャッチャー(大日本除虫菊(株)製))について、常態、10日間屋内設置(室温)、10日間屋外設置、サンシャインウェザー(照射時間:8時間;温度:63℃±3℃;湿度60%)の条件でプローブタック、対ポリ四フッ化エチレン板粘着力、保持力を前述と同様の方法で評価した。
【0037】結果を表3に示す。
【0038】
【表3】

【0039】本発明の粘着剤は表3の結果に示される通り、市販品と比べて特に保持力が優れており、様々な条件下においても粘着剤の特性が経時的に劣らないものであった。
【出願人】 【識別番号】000142034
【氏名又は名称】株式会社共和
【出願日】 平成11年12月1日(1999.12.1)
【代理人】 【識別番号】100059694
【弁理士】
【氏名又は名称】安達 光雄 (外2名)
【公開番号】 特開2001−157539(P2001−157539A)
【公開日】 平成13年6月12日(2001.6.12)
【出願番号】 特願平11−341903