| 【発明の名称】 |
水 槽 |
| 【発明者】 |
【氏名】山田 洋
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| 【要約】 |
【課題】底部ろ過方式によって水槽内の水を浄化する場合において、水槽内の清掃を容易にすることのできる水槽構造若しくはその付属品を提供する。
【解決手段】水槽10の底部内面である底板11の内面には、広幅の側壁12の壁面に沿った方向(以下、長手方向という。)に伸びる表面溝11aがほぼ等間隔に全面的に形成され、その結果、底板11の内面上には多数のリブが長手方向に伸びるように並列した構造となっている。また、底板11の内面には、側壁12よりも狭い幅の側壁13の壁面に沿った方向に伸びる表面溝11bが部分的に形成され、これによって上記のリブが分断されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 平面方向に連通した通水路を構成するべき表面凹凸構造を底部内面に若しくは該底部内面上に設置された板状材の上面に設けたことを特徴とする水槽。 【請求項2】 請求項1において、前記表面凹凸構造は、前記底部内面から若しくは前記板状材の上面から突出し、前記底部内面に若しくは前記板状材の上面に沿って伸びる複数のリブを含み、複数の前記リブの間隔部分が前記通水路を構成する通水溝となっていることを特徴とする水槽。 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、前記表面凹凸構造は、その少なくとも一部においてエアリフトパイプの下端部を嵌合可能に構成されたパイプ取付部を含み、該パイプ取付部には、嵌合した前記エアリフトパイプの下端部に当接する段部が設けられ、前記通水路に連通するように開口する通水口を前記段部の下方に有することを特徴とする水槽。 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか1項において、前記表面凹凸構造の突出部の頂点部分は、共通の水平面にほぼ含まれるように構成されていることを特徴とする水槽。 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項において、前記表面凹凸構造のうち、側壁内面に対向する側面部の少なくとも上部が斜め上方へ開くように傾斜していることを特徴とする水槽。 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれか1項において、前記表面凹凸構造は、第1相互間隔を水平方向に有する下部構造と、該下部構造の上に設けられ、前記第1相互間隔よりも大きな第2相互間隔を水平方向に有する上部構造との少なくとも2段構造となっていることを特徴とする水槽。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は水槽に係り、特に、水槽内において観賞魚を飼育したり観賞用水草を育成したりする場合に好適な水槽構造に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、市場において流通している観賞魚用水槽を用いて観賞魚を飼育したり水草を育成したりする場合には水槽内の水を常時浄化しつづける必要があり、その水浄化方式としては、略直方体状の水槽本体の上部に浄水装置を配置する上部浄化方式、水槽内部に浄水器を配置する内部浄化方式、水槽外部に浄水装置を配置する外部浄化方式がある。 【0003】上記の水浄化方式のうち内部浄化方式として、水槽の底部内面上に底部浄水枠を配置し、この底部浄水枠上に底砂や砂利を堆積させた状態でろ過を行う底部ろ過方式(底面フィルター方式)が用いられている。この場合、底部浄水枠は、水平な支持板の4周に立設した縁枠部を備えた縁付き皿状の構造を上下逆さまの姿勢で水槽の底部内面上に設置するように構成され、支持板には多数のスリットが形成されているとともに、エアリフトパイプを取り付けるための通水口を備えたパイプ取付部が形成されたものである。 【0004】この底部浄水枠は水槽の底部内面上に設置され、エアリフトパイプがパイプ取付部に装着される。そして、支持板は底砂や砂利で覆われ、エアリフトパイプ内にエアポンプに接続されたエアチューブが挿入され、エアチューブの先端がエアリフトパイプ内の下部位置にて開口するように位置決めされる。この状態で、エアポンプを稼動させてエアチューブからエアリフトパイプ内にエアを供給すると、エアチューブ先端から放出される気泡はエアリフトパイプの内部を上昇し、エアリフトパイプの上部開口から水槽内に出て水面で消失する。このとき、気泡の上昇によってエアリフトパイプ内には上昇水流が発生するので、この上昇水流によって、水槽内の水が底砂や砂利を通過して支持板に形成されたスリットから底部浄水枠の内部に入り、通水口を通ってエアリフトパイプの内部へと導出され、エアリフトパイプの上部開口から再び水槽内へと戻る循環水流が形成される。この循環水流によって、水槽内の水は底砂や砂利などの底部浄水枠上の堆積物によってろ過される。この底部ろ過方式は、ろ過面積を大きく採ることができるので高い浄水性能を有するとともに、水槽の上部或いは外部にろ過装置を配置する必要がなくなるという利点を備えている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記底部ろ過方式においては、水槽の掃除を行う場合、底砂や砂利を回収した上で底部浄水枠を取り出して清掃する必要があるので、清掃に手間がかかるという問題点がある。特に、水草を生育させる場合には、底砂や砂利の層を通して底部浄水枠の支持板に形成されたスリットに水草の根が絡みつくことがあるので、底部浄水枠そのものの清掃も難しくなる。 【0006】また、上記底部ろ過方式においては、底部浄水枠が支持板の周囲に形成された縁枠部の高さ分にほぼ相当する厚さを備えているので、その上にさらに底砂や砂利を敷き詰める必要があることから、水槽内の観賞魚や水草を収容する育成空間が狭くなってしまうという問題点がある。 【0007】さらに、水槽内で底部浄水枠が移動すると、底部浄水枠上に敷き詰められた底砂や砂利が縁枠部と水槽の底部内面との間に入り込み、時間の経過とともに徐々に底部浄水枠が底部内面上から持ち上がり、支持板下に底砂や砂利が堆積したり支持板上の底砂や砂利の厚さが少なくなったりすることにより浄化能力が低下する場合があり、また、底部浄水枠が上昇することにより育成空間がなおさら少なくなるという問題点もある。 【0008】そこで本発明は上記問題点を解決するものであり、その課題は、底部ろ過方式によって水槽内の水を浄化する場合において、水槽内の清掃を容易にすることのできる水槽構造若しくはその付属品を提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明の水槽は、平面方向に連通した通水路を構成するべき表面凹凸構造を底部内面に若しくは該底部内面上に設置された板状材の上面に設けたことを特徴とする。表面凹凸構造を水槽の底部内面若しくは底部内面上に設置された板状材の上面に設けたことにより、表面凹凸構造の凹部の幅よりも大きな粒径を持つ底砂、砂利、セラミック粒を表面凹凸構造上に敷き詰めたり、発泡ウレタン等のろ過シートを敷設したりすれば、これらのろ過作用体と底部内面若しくは板状材との間に表面凹凸構造によって構成される通水路が形成され、この通水路に沿って水流を流すことができるので、ろ過作用体によって水槽内の水を浄化することが可能になる。ここで、ろ過作用体と底部内面若しくは板状材との間の通水路は、表面凹凸構造の凹凸内にろ過作用体が入り込まないことによって確保される。この発明によれば、底部内面若しくは板状材の上に配置されたろ過作用体を攪拌したり、清掃したりした後、水槽内の水を適宜に(例えば1/3〜半分程度)交換することにより、簡単に水槽の掃除を行うことができる。この場合、表面凹凸構造は上方に向けて解放された通水路を構成しているので、汚泥が溜まったり、水草の根などが絡んだりすることも少ない。 【0010】本発明において、前記表面凹凸構造は、前記底部内面から若しくは前記板状材の上面から突出し、前記底部内面に若しくは前記板状材の上面に沿って伸びる複数のリブを含み、複数の前記リブの間隔部分が前記通水路を構成する通水溝となっていることが好ましい。この手段によれば、底部内面若しくは板状材の上面に沿って伸びる複数のリブによって水槽底部の剛性を高めることができる。 【0011】水槽底部の剛性を高めるためには、特に、対向する一対の水槽側壁の間を結ぶ方向に伸びるように上記のリブが設けられていることが望ましい。また、底部内面が長手方向を有する場合には、当該長手方向に上記のリブが伸びるように構成されていることが望ましい。さらに、上記のリブが適宜に分断されていることが望ましい。リブの分断部分にも通水路が構成されることによって水の流通性がより高められるからである。 【0012】本発明において、前記表面凹凸構造は、その少なくとも一部においてエアリフトパイプの下端部を嵌合可能に構成されたパイプ取付部を含み、該パイプ取付部には、嵌合した前記エアリフトパイプの下端部に当接する段部が設けられ、前記通水路に連通するように開口する通水口を前記段部の下方に有することが好ましい。この手段によれば、エアリフトパイプをパイプ取付部に嵌合させ、エアリフトパイプ内にて気泡を上昇させることによって、底砂、砂利、セラミック粒、発泡ウレタン等のろ過作用体を通して水槽内の水が表面凹凸構造内の通水路に入り、この通水路からパイプ取付部の通水口を経てエアリフトパイプ内に導入され、さらにエアリフトパイプから再び水槽内に戻る循環水流を形成することができる。ここで、パイプ取付部に嵌合したエアリフトパイプの下端部は段部に当接するため、エアリフトパイプの嵌合深さが制限される一方、段部の下方に通水口が設けられているので、通水口を閉鎖してしまうことがなく、確実に通水性を確保できるとともに、簡単にエアリフトパイプを装着することができる。 【0013】なお、エアリフトパイプを取り付けるためのパイプ取付部としては、エアリフトパイプを嵌合させるための専用の嵌合形状を備えているものに限らず、表面凹凸構造の一部として上記通水路を構成することができるものであって、なおかつ、エアリフトパイプを嵌合させることができるようになっているものであっても構わない。このようにエアリフトパイプを嵌合させることができる嵌合構造を特定の部位に限らず(全面に、或いは、或る程度広い範囲に亘って)備えた表面凹凸構造を有する場合には、エアリフトパイプの取付位置を少なくとも所定範囲内で選択することができるようになる。 【0014】本発明において、前記表面凹凸構造の突出部の頂点部分は、共通の水平面にほぼ含まれるように構成されていることが好ましい。この手段によれば、表面凹凸構造上に平板を載置することなどによって通常の水槽としても用いることが可能になる。また、表面凹凸構造にパイプ取付部が含まれている場合、このパイプ取付部をも含めて突出部の頂点部分の高さが均一で、共通の水平面にほぼ含まれるように構成されていることが望ましい。 【0015】本発明において、前記表面凹凸構造のうち、側壁内面に対向する側面部の少なくとも上部が斜め上方へ開くように傾斜していることが好ましい。この手段によれば、相互に対向する側壁内面と表面凹凸構造の側面部との間に底砂、砂利、セラミック粒などの粒体が入り込んでも、側面部の少なくとも上部が上方へ開くように傾斜しているので、その傾斜面に沿って粒体が上方へ脱出しやすくなるため、粒体が水槽の側壁内面を圧迫することによって生じ得る側壁の損傷や破壊が防止される。特に、ガラス製の側壁を有する水槽に対して効果的である。 【0016】本発明において、前記表面凹凸構造は、第1相互間隔を水平方向に有する下部構造と、該下部構造の上に設けられ、前記第1相互間隔よりも大きな第2相互間隔を水平方向に有する上部構造との少なくとも2段構造となっていることが好ましい。この手段によれば、上部構造の相互間隔を越える粒径の粒子を表面凹凸構造上に敷き詰めた場合には、底部内面から若しくは板状材の上面から上部構造の頂点位置までの空間を通水路として構成することができ、また、上部構造の相互間隔よりも小さいが、下部構造の相互間隔を越える粒径の粒子を敷き詰めた場合には、底部内面から若しくは板状材の上面から下部構造と上部構造の間の段差までの空間を通水路として構成することができる。また、下部構造と上部構造との間に設けられる段部によってエアリフトパイプの嵌合深さを制限することもできる。この場合、前記表面凹凸構造は、前記底部内面若しくは前記板状材の上面に、下部構造と上部構造との間に段部を有する多数の突起が分散配置されてなることが好ましい。 【0017】なお、上記表面凹凸構造は底部内面若しくは板状材の上面の全面に形成されていることが好ましいが、一部にのみ形成されていてもかまわない。また、表面凹凸構造の凹凸周期は一定であることが好ましい。 【0018】 【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明に係る水槽の実施形態について詳細に説明する。図1は本実施形態の水槽の一部断面図である。この水槽10は、合成樹脂などの素材で一体成形された底板11と、この底板11の外縁部に嵌合し固着されたガラス板等からなる側壁12,13とから概略構成されている。 【0019】水槽10の底部内面である底板11の内面には、広幅の側壁12の壁面に沿った方向(以下、長手方向という。)に伸びる表面溝11aがほぼ等間隔に全面的に形成され、その結果、底板11の内面上には多数のリブが長手方向に伸びるように並列した構造となっている。また、底板11の内面には、側壁12よりも狭い幅の側壁13の壁面に沿った方向に伸びる表面溝11bが部分的に形成され、これによって上記のリブが分断されている。なお、図示の表面溝12bは底板11の内面の一部にのみ形成されているが、底板11の内面上に全面的に形成されていても構わない。また、表面溝11bは一定の間隔でなくても、適宜の間隔で形成されていてもよい。 【0020】上記の表面溝11a,11bは、それぞれ長手方向及びこの長手方向と直交する方向に伸びる通水路を構成するためのものである。表面溝11aと11bとが交差する部分には、両表面溝によって平面正方形若しくは長方形の凸部が形成されている。上記のリブ及び凸部の頂点部は、底板11の内面全体に亘り一定の高さになるように形成されている。すなわち、リブ及び凸部の頂点部は共通の水平面に含まれるように構成されている。 【0021】上記リブの両端部は側壁13に対向し、この両端部には、上方へ開くように構成された傾斜面11cが形成されている。また、上記リブのうち最も側壁12に近い一対のリブには、その側壁12側の側面に、上方へ開くように構成された傾斜面11dが形成されている。これらの傾斜面11c,11dは、後述するセラミック粒18がリブと側壁12,13との間に入り込んだとき、セラミック粒18を斜め上方に向けて押し出すように作用するので、セラミック粒18によって側壁12,13が押圧され、側壁12,13が破壊されたり、側壁12,13と底板11との接合部が破損したりすることを防止することができる。 【0022】底板11の隅部には、表面溝11aと表面溝11bとが交差した部分にさらにリング状の溝が重畳されるように形成されてなるパイプ取付部11eが形成されている。このパイプ取付部11eは、上方からエアリフトパイプ14の下端部を嵌入することにより、エアリフトパイプ14を水槽10内において立設状態に保つことができるようになっている。 【0023】図2は、上記水槽10の底板11におけるパイプ取付部11eの近傍を拡大して示す一部断面斜視図である。底板11のパイプ取付部11eが設けられている部分の底面部11fは下方に突出し、この底面部11fの内部上方に、エアリフトパイプ14の下部が嵌合できるように、平面リング状の環状溝11gが形成されている。 【0024】この環状溝11gの内側には、相互に交差する表面溝11aと11bによって形成された凸部が複数突出している。これらの凸部には、環状溝11gに臨む外周側に段部11hが形成されている。これらの段部11hは、エアリフトパイプ14の先端部に当接することにより、エアリフトパイプ14の嵌合深さを制限するためのものである。これらの段部11hの下方には、環状溝11gの内側の溝空間を、パイプ取付部11eの外側にある表面溝11a,11bによって構成される通水路に連通させるための通水口11iが設けられている。 【0025】図3は、上記水槽10を実際に使用する状態を模式的に示す概略構成図である。上述のようにパイプ取付部11eにエアリフトパイプ14の下端部を嵌合させ、水槽10内にて立設させた状態に保持する。そして、このエアリフトパイプ14の上方位置に、側壁12,13にフック15aを係合させた取付具15を係合保持させ、この取付具15の装着孔15bに小型エアポンプ16を装着する。小型エアポンプ16にはエアチューブ17が取り付けられ、このエアチューブ17はエアリフトパイプ14の内部に導入され、エアチューブ17の下端部がエアリフトパイプ14の下部において開口するように設置される。 【0026】一方、水槽10の底板11の内面上には、多孔質のAl2O3、ZrO2などの各種セラミックスで形成されたセラミック粒18が敷き詰められる。このセラミック粒18は、上記表面溝11a,11bの溝幅よりも大きな粒径を備えたものである。このため、セラミック粒18が表面溝11a,11bの内部に入り込むことができないので、セラミック粒18の堆積した層と底板11との間には、表面溝11a,11bの内部空間に相当する通水空間が確保され、この通水空間は、底板11の内面に沿って伸びる複数の通水路を構成する。これらの通水路は、上記の通水口11iを通してパイプ取付部11eに嵌合したエアリフトパイプ14の内部に連通している。 【0027】エアポンプ16を稼動させると、エアチューブ17の先端から多数の気泡が放出され、これらの気泡はエアリフトパイプ14の内部を上昇して、エアリフトパイプ14の上部開口から水槽10内に放出され、水面にて消滅する。この気泡の上昇によってエアリフトパイプ14の内部には上昇水流が発生し、この上昇水流によって水槽10内に循環水流が発生する。この循環水流は、水槽内からセラミック粒18の堆積した層を通過して表面溝11a,11bによって形成された通水路内に入り、通水路からパイプ取付部11eの通水口11iを経てエアリフトパイプ14内に入り、エアリフトパイプ14内から再び水槽10内に戻る。 【0028】上記の循環水流によって、水槽10内の水は常にセラミック粒18の堆積した層によってろ過されるので、その清浄性が保たれる。セラミック粒18は多孔質であるため、粒内部及び粒表面に好気性バクテリアが繁殖し、この好気性バクテリアは、通過した水に含まれる汚染物質を分解除去する。 【0029】この水槽10の内部を清掃する場合には、セラミック粒18を適宜に混合、攪拌し、セラミック粒18及び表面溝11a,11bの内部に付着した汚染物質を水中に分散させてから、水槽10内の水の1/3〜1/2を新たな水と交換する。水槽10内の水の一部のみを交換することにより、水槽10内に生息しているバクテリアの繁殖状態を適宜に存続させ、水槽10内の生態系を維持していくことができる。 【0030】なお、上記実施形態では、表面溝11a,11bによって構成される表面凹凸構造が底板11の内面にほぼ全面的に形成されているが、底板11の内面の一部にのみ表面凹凸構造が形成されていてもよい。 【0031】次に、図4を参照して本発明の別の実施形態である水槽20の構造について説明する。この水槽20は底板21及び側壁22,23によって構成されている。この底板21は平坦な内面を備えている。この底板21の内面上には、合成樹脂等によって一体成形されてなる板状材29が配置されている。側壁22,23、エアリフトパイプ24、取付具25、エアポンプ26、エアチューブ27、セラミック粒28は上記実施形態と同様のものである。 【0032】板状材29は、水槽20の底板21の内面とほぼ等しい面積を備えた平行平板状のものであり、その上面に表面溝29a,29bによって構成された表面凹凸構造を備えている。この表面凹凸構造の外縁には、先の実施形態と同様の傾斜面29c、29dが形成されている。また、板状材29の角部近傍には、エアリフトパイプ24を取り付けるためのパイプ取付部29eが形成されている。パイプ取付部29eは、その中間高さ位置にエアリフトパイプ24の下端部に当接して、その嵌合深さを制限するための段部29hを備えている。この段部29hの下には、パイプ取付部29eの内部を表面溝21a,21bに連通させるための通水口29iが開口している。ただし、この実施形態のパイプ取付部29eは、上記の実施形態とは異なり、周囲の表面凹凸構造よりもやや高い位置に上端部を有する円筒状の突起からなる。 【0033】この実施形態の板状材29は水槽20の底板21の内面とほぼ等しい面積を備えているが、底板21上の一部にのみ重なるように、底板21の内面よりも小さな面積を備えたものであってもよい。また、板状材29の上面の一部にのみ表面凹凸構造が形成されていてもよい。 【0034】次に、図5及び図6を参照して本発明に係る水槽の他の構造例について説明する。これらの構造例においても、水槽自体は先の各実施形態とほぼ同様の基本構造を備えている。 【0035】図5及び図6に示すように、水槽の底板310の内面上には、多数の突起311がほぼ等間隔に配列形成されている。突起311には、円柱状の基部311aと、基部311aの上に形成された円柱状の上部311bとが一体に設けられている。基部311aは上部311bよりも大きな外径を備え、突起311の基部311aと上部311bとの間には、両者の外径の相違によって形成された段部311cが設けられている。したがって、突起311は下部構造と上部構造の2段構造となっている。 【0036】この構造例においては、上記各実施形態のような周囲と異なる構造を有するパイプ取付部は設けられておらず、底板310の内面には突起311のみが均一に分散配置されている。突起311が分散配置された底板310の内面上には、任意の場所においてエアリフトパイプ34,35の下端部を挿入することができる。図示の場合には、エアリフトパイプ34の下端部は突起311の上部311bに内周面が嵌合するようにして装着され、エアリフトパイプ35は上部311bに外周面が嵌合するようにして装着される。パイプ断面内に含まれる突起311の数を変えることにより、突起311の上部311bに嵌合するパイプの内径若しくは外径が変化しても対応することができる。このとき、エアリフトパイプ34,35の下端部が嵌合している複数の突起311における基部311aの間に設けられた間隙が上記と同様の通水口となり、この通水口を介して、エアリフトパイプ34,35の内部が周囲の突起311の間隙で構成される通水路と連通する。 【0037】底板310の内面上にはセラミック粒38,39が敷き詰められる。ここでセラミック粒38は、突起311の基部311aの相互間隔よりも大きいが上部311bの相互間隔よりも小さな粒径を備え、セラミック粒39は突起311の上部311bの相互間隔よりも大きな粒径を備えている。したがって、セラミック粒38は突起311の基部311aの上に堆積し、基部311a間の間隙が通水路を形成することとなる。一方、セラミック粒39は突起311の上部311bの上に堆積するので、この場合には基部311a間の間隙のみならず、上部311b間の間隙もまた、通水路を構成することとなる。この場合、粒径の異なるセラミック粒38と39を混合して底板310の上に敷き詰めてもよい。 【0038】尚、本発明の水槽は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。また、水槽の底部内面に若しくは板状材の上面に配置するものとしては、上記のセラミック粒に限らず、砂、小石、繊維、ろ過シートなどの種々のろ過作用を発揮し得るものを用いることができる。 【0039】 【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、底部に砂、小石、その他のろ過作用体を配置するだけで底部ろ過方式を実現できるとともに、清掃作業をきわめて簡単に行うことができる水槽を提供できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】595056435 【氏名又は名称】有限会社グッピー 【識別番号】393022768 【氏名又は名称】日本動物薬品株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年5月23日(2000.5.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100100055 【弁理士】 【氏名又は名称】三枝 弘明
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| 【公開番号】 |
特開2001−327228(P2001−327228A) |
| 【公開日】 |
平成13年11月27日(2001.11.27) |
| 【出願番号】 |
特願2000−150945(P2000−150945) |
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