| 【発明の名称】 |
鶏卵自動包装に於ける清浄化手段 |
| 【発明者】 |
【氏名】友末 誠夫
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| 【要約】 |
【課題】商品としての鶏卵を清浄な状態で出荷できるようにする。
【解決手段】洗浄前の鶏卵が搬入される原卵供給室1、原卵を洗浄する洗浄室4、洗浄後の原卵を乾燥させる乾燥室8、乾燥後の鶏卵を選別・包装する選別・包装室12、製品を保管する保管室16を、それぞれ間仕切り6、10、13、18で独立させ、選別・包装室と保管室とを外気より高い気圧に保持する。衛生的環境の異なる各室を独立させて、それぞれの衛生環境に影響を及ぼさないようにし、とくに選別・包装室と保管室の気圧を高くすることで、鶏卵や包装容器が汚染するのを防ぐ。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 鶏舎に接続された原卵コンベヤにより又はトレイにより、洗浄前の鶏卵が搬入される原卵供給室、原卵供給室から供給された鶏卵を洗浄する洗浄機を備えた洗浄室、洗浄後の鶏卵を乾燥する乾燥機を備えた乾燥室、乾燥後の鶏卵を選別・包装する自動包装装置を備えた選別・包装室、包装された製品を保管する保管室を、それぞれ間仕切りを設けて独立させるともに、選別・包装室と保管室とを外気より高い気圧に保持する鶏卵自動包装に於ける清浄化手段。 【請求項2】 選別・包装室と保管室には、空気清浄機が設けられている請求項1の鶏卵自動包装に於ける清浄化手段。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、インライン又はオフライン方式で、自動包装装置を用いて鶏卵を包装する場合、商品である鶏卵を清浄な状態で包装、出荷するための手段に関する。 【0002】 【従来の技術】鶏舎に接続した原卵コンベヤから直接鶏卵を搬入するインライン方式、又はトレイに収容した洗浄前の鶏卵を搬入するオフライン方式を問わず、工場に搬入された鶏卵は、洗卵機による洗卵工程、乾燥機による乾燥工程、目視による検卵工程を含む自動包装装置による選別・包装工程からなる一連の工程を経て製品化される。このような鶏卵の処理工程は、一つの工場内で共通環境下で行なわれるのが常識化されている。 【0003】しかし、環境衛生的に見ると、選別・包装工程が自然乾燥環境で行なわれるのに対し、これらの前工程である洗卵・乾燥工程は、湿気放出とその送風拡散環境で行なわれる。即ち洗卵・乾燥工程と選別・包装工程とは、工場内では本質的に異なった環境で行なわれるといえる。洗卵・乾燥工程で発生する湿気は工場外に排出されるとはいえ、同一工場内にある選別・包装工程がその影響を受けないわけにはいかない。このような環境による二次的影響、即ち有害な雑菌の付着を可能にしやすいため、洗卵・乾燥工程で洗卵乾燥させて送り出された鶏卵に、選別・包装工程で、さらには出荷に備えて製品を保管中に有害雑菌が付着する機会が増えてしまうことになる。 【0004】そのため本出願人は、先に「無菌鶏卵包装装置」(特開平10−119919)と「洗卵・乾燥工程の隔離箱」(特開平10−229775)とを開示した。前者は、洗卵機、乾燥機(自動包装装置をオゾン発生器を備えた殺菌箱内に設置したもので、鶏卵を無菌で自動包装するものである。後者は、洗卵・乾燥工程を選別・包装工程から隔離し、さらに互いに本質の異なる洗卵工程と乾燥工程を隔離したもので、選別・包装工程に悪影響を及ぼさないようにしたものである。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、商品としての食品の衛生について、極めて厳しい要請がなされている現在、単に個々の工程の衛生管理を徹底するだけでは、この要請に十分応えられないようになっている。原卵は血や糞などの汚れ、雑菌、ごみ等が付着した状態で処理側の給卵コンベヤに送り込まれるため、洗卵工程で汚れ等を落としても、その後の工程で付着する可能性が残っている。そのため、自動包装装置を無菌化したり、洗卵・包装工程を隔離しただけでは商品としての鶏卵を清浄な状態で出荷することは困難であった。この発明が解決しようとする課題は、商品としての鶏卵を清浄な状態で出荷できるようにすることにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】この発明は次の点に特徴がある。即ち、鶏舎に接続された原卵コンベヤにより又はトレイにより、洗浄前の鶏卵が搬入される原卵供給室、原卵供給室から供給された鶏卵を洗浄する洗浄機を備えた洗浄室、洗浄後の鶏卵を乾燥する乾燥機を備えた乾燥室、乾燥後の鶏卵を選別・包装する自動包装装置を備えた選別・包装室、包装された製品を保管する保管室を、それぞれ間仕切りを設けて独立させる。そして、選別・包装室と保管室とを外気より高い気圧に保持する。 【0007】 【発明の実施の形態】1は原卵供給室で、インライン方式では鶏舎に接続された原卵コンベヤで、オフライン方式ではトレイ2に収容されて、いずれも洗浄されていない鶏卵がそれぞれ搬入される。トレイの鶏卵は、オートローダ3によって後述の洗卵機に接続するコンベヤに載せられて、洗卵室に搬送される。この原卵供給室1の空気環境は、外部と同様のレベルであるが、必要に応じてエアコン(空気調和機)に設置し、室温が高い場合は原卵に付着した雑菌の増殖を防ぐとともに、原卵の品質低下を防ぐために冷却する。 【0008】4は洗卵機5を設置した洗卵室で、原卵供給室1とは間仕切り6によって仕切られている。送り込まれた鶏卵は、洗卵機5によって殺菌性溶液を混入した温水で洗浄され、鶏卵に付着した汚れ、雑菌、ゴミが除去される。洗浄後の温水は、床に設けた溝で外部に排出する。この溝には、外部から鼠などの小動物が侵入しないようにフィルタを設けておく。洗卵室4は、通常運転中は洗浄により湿度が高いので、排気ファンを備えた排気筒7を設け、適宜湿気を外部に排出する。必要に応じてエアコンで冷却を行なう。 【0009】洗浄を終えた鶏卵は、乾燥機9を備えた乾燥室8にコンベヤで搬入される。この乾燥室も洗卵室4と間仕切り10によって仕切られている。洗浄後の鶏卵を乾燥させるため、乾燥室内の湿度は必然的に高くなる。そのため、排気ファン付き排気筒11を設けるとともに、乾燥のために必要な大量の外気の取り入れ口にはフィルタを取付けて、乾燥室内に清浄な空気を取り入れる。フィルタは、乾燥機の空気吸入口にも取付ける。 【0010】12は選別・包装室で、間仕切り13によって乾燥室8と仕切られており、検卵工程部を備えた自動包装装置14が設置される。洗卵・乾燥工程を経て一応清浄な状態に仕上げられて搬入される鶏卵は、自動包装装置14で大きさ、重さ、不良卵等を選別されたのち、所定の容器に包装される。この選別・包装室は、最も清浄度が高く保たれる。例えば、図外コンプレッサにより、洗卵室4や乾燥室8よりやや高い気圧に保ち、室内に外部から空気が流入するのを防ぐ。15は空気清浄機、例えば作業員の健康を害しないマイナスイオンを発生する電子空気清浄機などを用いて、室内の清浄度を維持する。又、エアコンにより室温を15〜17℃に保つことで、製品化された鶏卵の品質保持と、作業員の健康維持を図る。 【0011】16は保管室で、包装を終えてコンベヤで搬出された製品17を出荷まで一時保管する部屋で、選別・包装室12とは仕切り18で仕切られている。保管室は、製品出荷のためトラックの出入りにより、外気の流入は避けられないが、室内の気圧を選別・包装室と同様に外気より高めに設定する。又、空気清浄機19を設置して室内の清浄を図り、製品の品質保持に努める。 【0012】前記間仕切り6、10、13、18には、作業員出入り用のドアを設けるとともに、ガラス窓を設けて各室を隣室から除けるようにしておく。又、鶏卵の洗卵室4、乾燥室8、選別・包装室12、及び製品の保管室16への搬入口には、図示しないエアカーテンを設置する。 【0013】 【発明の効果】衛生的環境の異なる洗卵室、乾燥室、選別・包装室、保管室をそれぞれ独立させて、それぞれの衛生環境に影響を及ぼさないよう鶏卵を製品化できる。とくに選別・包装室内、保管室内の気圧を外気圧より高くすることにより、外気に含まれる雑菌が室内に流入することによる、製品である鶏卵や包装容器が汚染するのを防げるため、商品としての鶏卵を衛生的に出荷できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000162238 【氏名又は名称】共和機械株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年4月5日(2000.4.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080643 【弁理士】 【氏名又は名称】山上 正晴
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| 【公開番号】 |
特開2001−286233(P2001−286233A) |
| 【公開日】 |
平成13年10月16日(2001.10.16) |
| 【出願番号】 |
特願2000−140915(P2000−140915) |
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