| 【発明の名称】 |
獣類用柵 |
| 【発明者】 |
【氏名】中島 寿美夫
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| 【要約】 |
【課題】獣類が柵1の下をくぐることを防止する。
【解決手段】柵本体4に、地中に略垂直に埋め込まれた垂直埋込部分9と、この垂直埋込部分9の下端より地中を獣類が棲息する側に略水平に延びた水平埋込部分10とを設け、水平埋込部分10をアンカー11によって固定する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 間隔をおいて設けられた支柱と、この支柱に張られた柵本体とを備え、上記柵本体は、地中に埋め込まれ且つ該地中を柵側方へ向かって延びた部分を有することを特徴とする獣類用柵。 【請求項2】 請求項1に記載されている獣類用柵において、上記柵本体は、地上にある部分から地中に略垂直に埋め込まれた部分と、この部分に続いて柵側方へ延びる部分とを有することを特徴とする獣類用柵。 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載されている獣類用柵において、上記柵本体の地中に埋め込まれ柵側方へ延びた部分がアンカーによって下側に固定されていることを特徴とする獣類用柵。 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載されている獣類用柵において、上記柵本体が導電材によって形成されていて、上記柵本体の上縁に沿って該柵本体の上方又は側方に張られ且つ該柵本体とは絶縁されている1本以上の裸電線と、上記裸電線に衝撃電圧をかける通電装置とを備えていることを特徴とする獣類用柵。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、獣類の外部からの侵入又は内部からの脱出を防ぐ獣類用柵に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、田畑の作物や家畜を野生動物から守るために、あるいは家畜の脱出を防止するために、田畑や牧場の周囲に電気柵を設けることが行なわれている。従来の電気柵は、複数本の裸電線を地上近くで上下に間隔をおいて田畑等の周囲に張り巡らし、衝撃電圧を発生する電源装置のプラス極を上記裸電線に接続する一方、そのマイナス極をアースしてなるものが一般的である。このものでは、野生動物や家畜が上記裸電線に触れるとその体内を衝撃電流が通って地面に流れることになる。このため、野生動物等は電気的なショックを受け、当該電気柵に近付かなくなる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、熊や猿のように知能の高い動物は、電気ショックを受けるために柵を乗り越えることが難しいことがわかると、柵の下にトンネルを掘って柵の内外に出入りすることを覚えてしまう。これに対して、金網のような柵本体の下部を地中に埋め込むことが考えられるが、比較的深く埋め込んでも、獣類は柵本体に沿ってその下端まで掘り進むことを覚えるから、大きな効果は得られない。 【0004】そこで、本発明は、熊等の獣類が柵の下をくぐって出入りすることができないようにするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、このような課題に対して、柵本体の下部を地中に単に垂直に埋め込むのではなく、地中において柵側方へ延設するようにしたものである。 【0006】すなわち、本発明は、間隔をおいて設けられた支柱と、この支柱に張られた柵本体とを備え、上記柵本体は、地中に埋め込まれ且つ該地中を柵側方へ向かって延びている部分を有することを特徴とする獣類用柵である。 【0007】従って、獣類が柵本体の地上にある部分の手前から地面を真下に掘り進んでいっても、地中に埋設され且つ柵側方に延びた部分に当たり、それ以上は掘り進むことができなくなる。このため、獣類がこの柵の下をくぐることを諦め易くなる。 【0008】また、本発明は、上記獣類用柵において、上記柵本体は、地上にある部分から地中に略垂直に埋め込まれた部分と、この部分に続いて柵側方へ延びる部分とを有することを特徴とする。 【0009】柵本体は、その下部を地上部分から斜めになって柵側方へ延びるように埋め込むこともできるが、本発明のように略垂直に埋め込まれた部分と側方への延設部分とを設ければ、獣類に柵の下側をくぐることを諦めさせる上で有利になる。すなわち、獣類が柵本体の地上部分の手前から地面を真下に掘り進むのは、それによって柵の下端に達することを見越すからであるが、獣類がそのように掘り進んでも上述の側方への延設部分に当たるから、当初の見込みが違うことになり、柵の下側をくぐることを諦め易くなる。 【0010】上記の略垂直に埋め込まれた部分の埋込深さは例えば10〜100cmとし、側方へ延びた部分の長さは例えば20〜100cmとすればよい。もちろん、それよりも短くしても長くしてもよい。 【0011】また、本発明は、上記獣類用柵において、上記柵本体の地中に埋め込まれた下部の柵側方へ延びた部分がアンカーによって下側に固定されていることを特徴とする。 【0012】すなわち、知能の発達した動物になると、柵本体の地中に埋設され且つ柵側方に延びた部分に当たっても、これを捲り上げることを覚えるが、この埋設部分がアンカーで固定されていれば、捲り上げることが難しくなり、柵の下側をくぐることを諦め易い。 【0013】また、本発明は、上述の如き獣類用柵において、上記柵本体が導電材によって形成されていて、上記柵本体の上縁に沿って該柵本体の上方又は側方に張られ且つ該柵本体とは絶縁されている1本以上の裸電線と、上記裸電線に衝撃電圧をかける通電装置とを備えていることを特徴とする。 【0014】すなわち、獣類が柵の向こうに行こうとする場合は、柵を乗り越えるか、上述の如く柵の下をくぐるかの方法をとることになるが、柵を乗り越えようとしても、上記裸電線に触れて電気的なショックを受けるため、上からも下からも通ることができず、獣類を防ぐ上でさらに有利になる。 【0015】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば、柵本体に、地中に埋め込まれ且つ該地中を柵側方へ向かって延びている部分を設けたから、獣類は柵本体の地上にある部分の手前から地面を真下に掘り進んでいっても途中で掘り進むことができなくなり、獣類に柵の下をくぐることを諦めさせることができる。 【0016】また、本発明によれば、柵本体に、地上にある部分から地中に略垂直に埋め込まれた部分と、この部分に続いて柵側方へ延びる部分とを設けたから、獣類に柵の下側をくぐることを諦めさせる上で有利になる。 【0017】また、本発明によれば、柵本体の地中に埋め込まれた下部の柵側方へ延びた部分がアンカーによって下側に固定されているから、獣類に柵の下側をくぐることを諦めさせる上でさらに有利になる。 【0018】また、本発明によれば、上記柵本体が導電材によって形成されていて、この柵本体の上縁に沿って該柵本体の上方又は側方に張られ且つ該柵本体とは絶縁されている1本以上の裸電線と、この裸電線に衝撃電圧をかける通電装置とを備えているから、獣類は柵を乗り越えることも、柵の下をくぐることも難しくなり、獣類の通り抜けを防ぐ上でさらに有利になる。 【0019】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。 【0020】図1に示す獣類用柵1において、2は間隔をおいて地面3に立設された導電性を有する支柱、4はこの支柱2に張られた導電性を有する柵本体である。柵本体4の上方には数本の裸電線5が該柵本体4の上縁に沿って且つ上下に間隔をおいて平行に延びている。すなわち、支柱2の柵本体4よりも上方へ出た部分に柵側方(獣類が棲息する側)に突出するブラケット6が設けられ、このブラケット6の先端部位に各裸電線5が絶縁体(碍子)によって支持されている。この裸電線5には衝撃電圧をかけるための通電装置が接続されている。 【0021】柵本体4は、縦横の多数の線材4a,4bを格子状に配置し縦横の線材4a,4bの交点を図2に示す結束線7で結束したものであり、その下部は地中に埋設されている。すなわち、柵本体4は、略垂直に立ち上がった地上部分から地中に略垂直に埋め込まれた垂直埋込部分9と、この垂直埋込部分9の下端より地中を柵側方(獣類が棲息する側)に略水平に延びた水平埋込部分10とを備えている。水平埋込部分10の先端部は、その上側から地中の深部側に打ち込んだアンカー11によって大地下側に固定されている。 【0022】通電装置は、図3に示されており、太陽電池13、バッテリー14、パルス発生器15及び分配器16を備えてなる。パルス発生器15は、一定周期の高電圧パルスを発生させて上記各裸電線5に印加するためのものであり、太陽電池13からバッテリー14を介して直流電圧を受ける。すなわち、太陽エネルギーが得られるときは太陽電池13からの電力が裸電線5に用いられ、その余剰電力がバッテリー14に充電されるものであり、太陽エネルギーが得られないときはこのバッテリー14の電力が用いられる。このパルス発生器15の出力線(プラス極)21は分配器16の幹線に接続され、アース線(マイナス極)22は途中で分岐して、その一方は接地され、他方は上記柵本体4に接続されている。 【0023】分配器16は、幹線より分岐した4本の分岐線を備え、各々の分岐線に抵抗体が接続されたものであり、これらの抵抗体より延設された各出力線が上記4本の裸電線5の各々に接続されている。これらの抵抗体は、その各々に連なる裸電線が地絡して電流が流れたときに、当該裸電線と分配器の幹線(パルス発生器15の出力線21)との間で電位差を生ずるようにして、地絡していない他の裸電線の電位を確保するものである。 【0024】図3に2点鎖線で示す接続例は、太陽電池13を使用せずに交流電源23を使用する場合であり、その場合は、交流電源23を、変圧器及び交流−直流変換器を備えたアダプター24を介して上記パルス発生器15に接続すればよい。 【0025】従って、このような獣類用柵1であれば、複数本の裸電線5のうちの1本乃至3本に草木等が接触してそれらが地絡しても、その影響は他の裸電線5には及ばない。よって、例えば獣類が柵本体4をよじ登って当該他の裸電線5に触れると、その裸電線5は獣類及び柵本体4を介して地絡された状態になるから、その獣類の体内に衝撃電流が流れ、その獣類は電気ショックを受けることになる。 【0026】一方、獣類が上記電気ショックを怖れて獣類用柵1の下側をくぐろうとして、その手前側から柵本体4に沿って地面を真下に掘り進んでいっても、水平埋込部分10に当たり、それ以上は掘り進むことができなくなる。さらに、獣類が水平埋込部分10を捲り上げようとしても、その部分10はアンカー11で固定されているから、捲り上げることができない。従って、かなり知能の発達した獣類であっても、当該獣類用柵1を乗り越えることも、その下をくぐることもできなくなる。 【0027】図4は他の実施形態を示す。この実施形態は、柵本体4が垂直埋込部分9及び水平埋込部分10とを備え、水平埋込部分10にアンカー11が適用されている点は先の実施形態と同じであるが、裸電線5は柵本体4の上方から(獣類が棲息する側)に突出しているのではなく、柵本体4の上部部位から当該側方へ突出したブラケット6に支持されている点がことなる。従って、この実施形態の場合は、獣類が柵本体4の上まで昇ることが防止され、獣類被害の防止に有利になる。 【0028】なお、柵本体4としては上記各実施形態の格子状金網に限らず、ひし形金網、亀甲金網など他の形態のものを採用することもできる。 【0029】また、上記実施形態では柵本体4の下部をL字状にして地中に埋設したが、下部を獣類が棲息する側に向かって地中に斜め下方へ延びるように埋め込んでもよい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000226068 【氏名又は名称】日亜鋼業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年3月3日(2000.3.3) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077931 【弁理士】 【氏名又は名称】前田 弘 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−245546(P2001−245546A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月11日(2001.9.11) |
| 【出願番号】 |
特願2000−58900(P2000−58900) |
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