| 【発明の名称】 |
釣り用リールの表示装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】風呂本 儀幸
【氏名】片山 仁志
【氏名】栗山 博明
【氏名】生田 剛
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| 【要約】 |
【課題】開閉式の表示装置を有する釣り用リールにおいて、固定部材と可動部材との間の配線数を減らす。
【解決手段】水深表示装置は、固定部材4aと、固定部材4aと対向する面に表示部5及びスイッチ操作部6を有する可動部材4bと、固定部材4aと可動部材4bとを揺動自在に連結する連結部材とを備えている。表示部5は、LCD20と、LCD20を表示駆動させるLCD駆動回路21と、LCD駆動回路21を制御する表示部制御回路22とから構成されている。可動部材4b内に設けられた表示部制御回路22は、固定部材4aのリール制御回路30と、固定部材4aと可動部材4bとの連結部分の隙間に介装されたフレキシブル基板上の信号線によって接続されている。リール制御回路30及び表示部制御回路22はシリアル通信により信号を入出力している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】スプールを回転自在に支持するリール本体に設けられ、仕掛けの水深等を表示する釣り用リールの表示装置であって、前記リール本体に設けられ、各種の制御を行うリール制御回路を有する固定部材と、前記固定部材に対して開閉自在に設けられ、仕掛けの水深等の各種の表示を行う表示部及び前記表示部の駆動制御を行う表示部制御回路を有する可動部材と、前記可動部材と前記固定部材とを揺動自在に連結する連結手段と、を備えた釣り用リールの表示装置。 【請求項2】前記表示部はドットマトリックス方式の液晶表示を行う、請求項1に記載の釣り用リールの表示装置。 【請求項3】前記リール制御回路及び前記表示部制御回路はフレキシブル基板によって接続されている、請求項1又は2に記載の釣り用リールの表示装置。 【請求項4】前記リール制御回路及び前記表示部制御回路はシリアル通信により信号を入出力している、請求項1から3のいずれかに記載の釣り用リールの表示装置。 【請求項5】前記表示部は前記可動部材の前記固定部材と対向する面に設けられている、請求項1から4のいずれかに記載の釣り用リールの表示装置。 【請求項6】前記可動部材は前記揺動軸芯近傍に配置されたスイッチ操作部をさらに有している、請求項1から5のいずれかに記載の釣り用リールの表示装置。 【請求項7】前記固定部材は金属製である、請求項1から6のいずれかに記載の釣り用リールの表示装置。 【請求項8】前記可動部材は前記固定部材に対して閉じた状態を基準として180度以上揺動可能である、請求項1から7のいずれかに記載の釣り用リールの表示装置。 【請求項9】前記可動部材を所定の位置に保持する位置決め手段をさらに備え、前記可動部材を前記固定部材に対して開いた状態において、前記可動部材に所定の力以上の力がかかると前記位置決め手段が解除される、請求項1から8のいずれかに記載の釣り用リールの表示装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置、特に、リール本体に設けられ仕掛けの水深等を表示する釣り用リールの表示装置に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、釣り用リールは、リール本体と、リール本体に装着されたスプールと、スプールを回転させるハンドルと、リール本体の上面に装着され、水深表示用の表示部を有する表示装置とを備えている。表示部は、たとえば液晶ディスプレイであり、棚位置や現在の仕掛けの水深等を表示することができる。 【0003】この種の表示装置は、各種の電気部品を有する固定部材と、固定部材に対して開閉自在に設けられ表示部を有する可動部材と、固定部材と可動部材とを連結する連結手段とを備えたものが、たとえば実開平2−36976号公報に開示されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】前記従来の表示装置では、リール制御回路及び表示部制御回路は固定部材に設けられており、表示部は可動部材に設けられている。たとえば、表示部はLCDやLCDドライバから構成され、リール制御回路及び表示部制御回路はメインCPU及びLCDドライバマイコンである。固定部材の表示部制御回路から可動部材の表示部への信号ラインは比較的多量であるので、固定部材と可動部材との間の配線数が増加する。固定部材と可動部材との間の配線数が増加すると可動部材の揺動によって断線等を引き起こす可能性が高くなる。 【0005】本発明の課題は、開閉式の表示装置を有する釣り用リールにおいて、固定部材と可動部材との間の配線数を減らすことにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】発明1に係る釣り用リールの表示装置は、スプールを回転自在に支持するリール本体に設けられ仕掛けの水深等を表示する釣り用リールの表示装置であって、リール本体に設けられリール制御回路を有する固定部材と、固定部材に対して開閉自在に設けられ仕掛けの水深等の各種の表示を行う表示部及び表示部制御回路を有する可動部材と、可動部材と固定部材とを揺動自在に連結する連結手段とを備えている。 【0007】この場合は、リール制御回路を固定部材に設け、表示部及び表示部制御回路を可動部材に設けることで、信号ラインが比較的少量のリール制御回路から表示部制御回路への配線を固定部材と可動部材との間に設けることができ、固定部材と可動部材との間の配線数を減少させることができる。発明2に係る表示装置は、発明1の表示装置において、表示部はドットマトリックス方式の液晶表示を行う。この場合は、ドットマトリックス方式の液晶表示部と表示部制御回路との間の配線数は、セグメント方式の液晶表示部と表示部制御回路との間の配線数と比して増加するが、この液晶表示部と表示部制御回路との間の配線が可動部材に設けられているので、固定部材と可動部材との間の配線数をより減少させることができる。 【0008】発明3に係る表示装置は、発明1又は2の表示装置において、リール制御回路及び表示部制御回路はフレキシブル基板によって接続されている。この場合は、リール制御回路及び表示部制御回路の配線にフレキシブル基板を用いることで、配線数をさらに減少させることができる。発明4に係る表示装置は、発明1から3のいずれかの表示装置において、リール制御回路及び表示部制御回路はシリアル通信により信号を入出力している。この場合は、固定部材のリール制御回路及び可動部材の表示部制御回路がパラレル通信により信号を入出力している場合と比較して、配線数を減少させることができる。 【0009】発明5に係る表示装置は、発明1から4のいずれかの表示装置において、表示部は可動部材の固定部材と対向する面に設けられている。この場合は、固定部材と対向する面に表示部が設けられた可動部材を閉じることにより、表示部が可動部材の外側に露出しないので、外部からの衝撃に対して表示部を保護することができる。 【0010】発明6に係る表示装置は、発明1から5のいずれかの表示装置において、可動部材は揺動軸芯近傍に配置されたスイッチ操作部をさらに有している。この場合は、スイッチ操作部材が可動部材の揺動軸芯と離反する位置に配置されている場合と比較して、スイッチ操作部材と揺動軸芯との間の距離が短いので、スイッチ操作部材の操作によるトルクが小さくなり、可動部材の開閉に影響を与えにくくなる。 【0011】発明7に係る表示装置は、発明1から6のいずれかの表示装置において、固定部材は金属製である。この場合は、たとえばアルミニウム合金等の金属により固定部材を形成することにより、各種の電気部品の放熱効果が向上する。特に電動リールのモータ駆動回路のFET等が固定部材に設けられている場合は、FET等の放熱効果が顕著になる。 【0012】発明8に係る表示装置は、発明1から7のいずれかの表示装置において、可動部材は固定部材に対して閉じた状態を基準として180度以上揺動可能である。この場合は、可動部材をリール前方まで揺動させることができる。発明9に係る表示装置は、発明1から8のいずれかの表示装置において、可動部材を所定の位置に保持する位置決め手段をさらに備え、可動部材を固定部材に対して開いた状態において可動部材に所定の力以上の力がかかると位置決め手段が解除される。この場合は、可動部材に所定の力以上の力がかかると可動部材の保持が解除されるので、外部からの衝撃を逃がすことによって可動部材の損傷を防止することができる。 【0013】 【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を採用した釣り用リールは、図1に示すように、モータ駆動によりスプール回転を行う電動リールであって、リール本体1と、リール本体1の側方に配置されたスプール回転用のハンドル2と、ハンドル2のリール本体1側に配置されたドラグ調整用のスタードラグ3と、リール本体1の上方に設けられた開閉式の水深表示装置4とを主に備えている。 【0014】リール本体1は、左右1対の側板7a、7bとそれらを連結する複数の連結部材8とからなるフレーム7と、フレーム7の左右を覆う左右の側カバー9a、9bとを有している。ハンドル2側の側カバー9bには、ハンドル2の回転軸が回転自在に支持され、ハンドル2と逆側の側カバー9aには、外部電源接続用のコネクタ19が設けられている。 【0015】リール本体1の内部には、ハンドル2に連結されたスプール10が回転自在に支持されている。スプール10の内部には、スプール10を糸巻き上げ方向に回転駆動するモータ12(図3参照)が配置されている。また、リール本体1のハンドル2側側面には図示しないクラッチ機構を操作するためのクラッチレバー11(図1参照)が配置されている。 【0016】水深表示装置4は、リール本体1の上方に固定される固定部材4aと、固定部材4aと対向する面に表示部5及びスイッチ操作部6を有する可動部材4bと、固定部材4aと可動部材4bとを揺動自在に連結する連結部材4cとを備えている。固定部材4aは、図1及び図3に示すように、アルミニウム合金製の略直方体のケースであり、内部の空間に各種の電気部品が収納されている。固定部材4a内の電気部品は、図4に示すように、モータ12の駆動制御等を行うマイクロコンピュータ等のリール制御回路30や、モータ12をPWM駆動するFET等のPWM駆動回路31や、ブザー40や、スプールセンサ41や、スプールカウンタ42や、記憶部43や、他の入出力部等を含んでいる。また、リール制御回路30には、可動部材4bに設けられた表示部5及びスイッチ操作部6の電気部品が接続されている。なお、固定部材4aの前端部は連結部材4cを取り付けるために一部が上方に突出した形状となっている。 【0017】可動部材4bは、固定部材4aに対して開閉自在に取り付けられている。可動部材4bの取り付け部分は固定部材4aの突出部分に合致する形状になっている。固定部材4a及び可動部材4bの取り付け部分には連結部材4cが装着されている。連結部材4cは、図3に示すように、揺動軸芯Xを有する金属製のシャフトであり、固定部材4aに対して回転不能に、かつ可動部材4bに対して揺動可能に取り付けられている。また、連結部材4cは、ねじりばね等による図示しない位置決め機構を備えており、可動部材4bの開閉位置を段階的に決めることができる。なお、可動部材4bの揺動角は180度以上であり、可動部材4bをリール本体1前方に揺動させることができる。 【0018】表示部5は、図4に示すように、仕掛けの水深や棚位置を水面からと底からとの2つの基準で表示するためのLCD20と、LCD20を表示駆動させるLCD駆動回路21と、LCD駆動回路21を制御する表示部制御回路22とから構成されている。LCD20は、ドットマトリックス方式の液晶ディスプレイであり、外側に透明樹脂製の図示しないレンズカバーを有している。LCD20は、LCD駆動回路21を介して信号電圧が印加されることにより液晶の配列を変化させ、画像を表示する。LCD20は、図2に拡大して示すように、中央に4桁の数字で表示される水深表示領域5aと、その下方に配置された3桁の数字で表示される底水深表示領域5bと、水深表示領域5aの右側に段階的にボックス表示される変速段数表示領域5cとを有している。また、LCD20には、各種のモードに対応する「底から」等の文字を表示可能である。 【0019】LCD駆動回路21は、表示部制御回路22からの指令信号によってLCD20を駆動させるLCDドライバであり、たとえば縦横に配置された垂直ドライバと水平ドライバとから構成されている。表示部制御回路22は、LCD駆動回路21を制御するためのLCDドライバマイコンである。可動部材4b内に設けられた表示部制御回路22は、固定部材4aのリール制御回路30と、固定部材4aと可動部材4bとの連結部分の隙間に介装された図示しないフレキシブル基板上の信号線によって接続されている。リール制御回路30及び表示部制御回路22はシリアル通信により信号を入出力している。なお、このフレキシブル基板にはスイッチ操作部6や各種の電気部品等に接続される信号線を含んでいる。 【0020】スイッチ操作部6は、可動部材4bの表面より一部が凹んで矩形に形成され、表示部5の下側の連結部材4cの揺動軸芯X近傍に左右に並べて配置された底メモスイッチSMと、モードスイッチMDと、変速スイッチSK1及びSK2と、モータスイッチPWとを有している。底メモスイッチSMは、仕掛けが底に到達したときに押されるスイッチであり、そのときの水深が底として設定される。モードスイッチMDは、各種のモードを設定するためのスイッチである。変速スイッチSK1及びSK2は、駆動されたモータ12を増減速するためのスイッチである。モータスイッチPWはモータ12をオン、オフするためのスイッチである。 【0021】この釣り用リールでは、リール制御回路30は固定部材4aに設けられ、LCD20及び表示部制御回路22は可動部材4bに設けられている。このため、リール制御回路30及び表示部制御回路22は、固定部材4aと可動部材4bとの間の配線によって接続されている。このリール制御回路30及び表示部制御回路22の配線は、信号ラインが比較的少量であるので、固定部材4aと可動部材4bとの間の配線数を減少させることができる。 【0022】〔他の実施形態〕 (a) 前記実施形態では、釣り用リールとして電動リールを例にあげて説明したがこれに限定されるものではなく、開閉式の水深表示装置4を有する手巻きリールにも本発明を適用できる。 (b) 前記実施形態では、可動部材4bの揺動角は180度以上であったが、これに限定されるものではなく、たとえば可動部材4bを任意の位置で揺動規制するようにしてもよい。また、可動部材4bに所定の力以上の力がかかると図示しない位置決め機構を解除させるようにしてもよい。 【0023】(c) 前記実施形態では、可動部材4bにスイッチ操作部6が設けられていたが、図5に示すように、固定部材4aにスイッチ操作部6を設けてもよい。この場合は、スイッチ操作部材6が固定部材4aに収納されているので、スイッチ操作部材6が可動部材4bに設けられているときよりもさらに配線数を減らすことができる。 【0024】(d) 前記実施形態では、リール制御回路30と表示部制御回路22とはシリアル通信により信号を入出力していたが、パラレル通信等の他の接続方法を用いて信号を入出力してもよい。 【0025】 【発明の効果】本発明によれば、開閉式の表示装置を有する釣り用リールにおいて、リール制御回路は固定部材に設けられ、表示部及び表示部制御回路は可動部材に設けられている。これにより、固定部材と可動部材との間の配線数を減少させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002439 【氏名又は名称】株式会社シマノ
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| 【出願日】 |
平成12年1月27日(2000.1.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100094145 【弁理士】 【氏名又は名称】小野 由己男 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−204316(P2001−204316A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月31日(2001.7.31) |
| 【出願番号】 |
特願2000−18483(P2000−18483) |
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