| 【発明の名称】 |
魚釣用スピニングリール |
| 【発明者】 |
【氏名】堤 わたる
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】スプール軸を介して回転可能なスプール3を備え、該スプールの回転に制動力を付与する摩擦部材51で形成されたドラグ機構5がスプールの前端側に形成されたドラグ収容部35内に配設された魚釣用スピニングリールにおいて、スプールのドラグ収容部内に前記摩擦部材との接触面を有する補強部材61を取り付ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】スプール軸を介して回転可能なスプールを備え、該スプールの回転に制動力を付与する摩擦部材で形成されたドラグ機構がスプールの前端側に形成されたドラグ収容部内に配設された魚釣用スピニングリールにおいて、スプールのドラグ収容部内にスプールに密着し、前記摩擦部材との接触面を有する補強部材が装着されていることを特徴とする魚釣用スピニングリール。 【請求項2】前記スプールの釣糸巻回胴部とスプール軸支持部とを接続する支持壁のドラグ収容部とは軸方向反対側に凹部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。 【請求項3】前記補強部材の摩擦部材との接触面の半径方向内外周の端部の少なくとも一方が、軸方向前後の少なくとも一方側に伸長するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は魚釣用スピニングリールに関し、特に、スプールの補強構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、魚釣用スピニングリールのスプールはリール本体の前方側(竿先側)にスプール軸を介して支持されている。そして、前記スプールをスプール軸に対して回転可能に支持すると共に、前記スプールの回転に制動力を付与する構成のドラグ機構(フロントドラグ)を備えたものは一般的に知られている。 【0003】前記スプールのドラグ収容部には、前方側からドラグワッシャを挿入する構成が一般的であり、スプールの前方側を大きくえぐる形で該ドラグ収容部が形成されている。このため、釣糸巻回胴部に釣糸を巻き付けるとスプールに歪みを生じさせスムースなドラッグの作動を得られないといった不具合がある。また、このスプールを軽量化の観点から樹脂で形成しておくと、前記収容部を画定するスプールの強度不足となり、早急な対策が望まれている。 【0004】ところで、ドラグ収容部を着脱自在にユニット化し、ドラグ力の変更およびドラグの有無を変更可能にした技術が実公昭55−17824号公報で開示されている。 【0005】ここにおけるユニット体の構成は、スプールのドラグ収容部を二重に構成し、収容部の内側部分を着脱可能に構成することで前記効果を奏すると同時に、収容部を二重とすることでその外周に形成された釣糸巻回胴部の補強を兼ねるものである。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記収容部の構成は、釣糸巻回胴部の後方側に壁面が形成されており、後方側においては特に問題はないが、前方側は後方側と比較して支持が弱く、このため前方側フランジが撓むといった不具合があり、また、支持部の厚みがあるため重量増となり、軽量化の要請に反するものとなっていた。更に、前記公報の構成はユニット体をスプールから着脱自在とすることを要旨としているので、釣糸を巻回保持した状態においても着脱できるようスプールとユニット体の間にクリアランスを設けなくてはならず、実際に該ユニット体は補強部材としては充分に機能していない。 【0007】本発明は、上記従来技術の課題に鑑みてなされたもので、スプールの釣糸巻回胴部の支持部の厚みが小さくても、全体にわたって構造的な強度を有し、釣糸巻回時の締め付けでスプールが歪むことなく安定したドラグ力を得ることできる魚釣用スピニングリールを提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、スプール軸を介して回転可能なスプールを備え、該スプールの回転に制動力を付与する摩擦部材で形成されたドラグ機構がスプールの前端側に形成されたドラグ収容部内に配設された魚釣用スピニングリールにおいて、スプールのドラグ収容部内にスプールと密着し、前記摩擦部材との接触面を有する補強部材を取り付けることを特徴とする。 【0009】また、本発明は、前記スプールの釣糸巻回胴部とスプール軸支持部とを接続する支持壁のドラグ収容部とは軸方向反対側に凹部形成すると共に、スプール軸支持部の径方向の厚さを薄肉に形成することを特徴とする。 【0010】また、本発明は、前記補強部材の摩擦部材との接触面の半径方向内外周の端部の少なくとも一方が、軸方向前後の少なくとも一方側に伸長するように構成することを特徴とする。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の説明においては、スプール軸の軸方向であって、釣糸の放出側を「前」あるいは「前側」、これと反対側を「後」あるいは「後側」と称して説明し、また、スプール軸と直交する方向を垂直方向と呼んで説明する。 【0012】(第1の実施の形態)図1及び図2は第1の実施の形態を示すもので、リール本体1のスプール軸2の前方に前後動するように取付けられたスプール3は、釣糸を巻回する巻回胴部31と、スプール軸2への固定支持部33と、前記巻回胴部31と固定支持部33を接続する径方向に延在する支持壁34とを有する。スプール3の前方、即ち、支持壁34の前方には、ドラグ機構5を収容するドラグ収容凹部35が開口形成されている。また、上記支持壁34の前方側(リール本体側)には釣糸巻回胴部31と固定支持部33とによって画定されたリング状の凹部(中空部)が形成されている。即ち、固定支持部33と釣糸巻回胴部31とは支持壁34によって接続されている。上記ドラグ収容凹部35を画定する支持壁34の前面はドラグ機構の摩擦部材である摩擦板51と対向する。この支持壁34の前面から巻回胴部31の内周面に沿って、即ち、ドラグ収容凹部35に沿って、例えば金属、炭素繊維や硬質プラスチックなどのスプールより高強度の材料で形成された筒状の補強部材61が装着されている。この補強部材61の装着は接着あるいは圧入などによる。なお、筒状の補強部材61の中心部はスプール軸を挿通させる円形孔61fが形成されている。 【0013】本実施例における魚釣用スピニングリールは、補強部材61の支持壁34に対応する部分(垂直壁面部という)61aの前面にドラグ機構5の摩擦板51を接触(圧接)させると共に 、ドラグノブ53の回転操作により摩擦板51の補強部材61への圧接度を変更させてドラグ力の調節を行う。 【0014】なお、本第1の実施の形態におけるスピニングリールもスプール以外における基本的構造は従来技術のものと同一であり、該スプール3の外周を離間状態で回転するロータと、スプール3を挟んでロータの対称位置から前方に向けて延在する一対のローター腕部と、該ローター腕部の先端に取付けられたベール支持アームと、前記ベール支持アーム間に架設されたベールと、一方の支持部材側に設けられた釣糸案内部と、前記ロータを回転させるとともにスプール3を前後動させるための操作を行うハンドルHとを有している。そして、スプール3を前後動させる機構およびロータを回転させる機構等も従来のスピニングリールと同様の構成をしているものである。 【0015】(第2の実施の形態)前記第1の実施の形態においては、支持壁34の前面から巻回胴部31の内周面に沿って、即ち、ドラグ収容凹部35の前方に向けてのみ延在するようにして補強部材61を装着するものとしたが、第2の実施の形態は、図3に示すように、補強部材62の外周端側において、釣糸巻回胴部31の内周面に沿って前後方向に補強部62b,62cを伸長させている。即ち、後部側の補強部62cは支持壁34より後方側まで延在するようになっており、釣糸巻回胴部31の略全体を補強している。これにより、釣糸巻回胴部31の補強がより一層向上し、釣糸巻回時の締結力が強くても充分に耐え得るものとなる。 【0016】(第3の実施の形態)第3の実施の形態は。図4に示すように、補強部材63の外周端側において支持壁34の前面から巻回胴部31の前方の内周面に沿わせて(スプール軸と平行に)補強部63bを形成すると共に、中心側においては、スプール軸2の固定支持部33の内周面にまで(スプール軸と平行に)補強部63dを伸長させておくものである。即ち、垂直壁面部63aによって大径部(補強部63b)と小径部(補強部63d)を繋いだ段差筒状に形成しておくものである。 【0017】(第4の実施の形態)第4の実施の形態は、図5に示すように、補強部材62の外周端側において、釣糸巻回胴部31の後方向に向けて補強部64cを伸長させている。即ち、この補強部64cは支持壁34より後方側において、釣糸巻回胴部の後方側を重点的に補強するものである。 【0018】(第5の実施の形態)第5の実施の形態は、図6に示すように、補強部材65の外周端側において、釣糸巻回胴部31の後方向に向けて補強部65cを伸長させると共に、中心側においては、スプール軸2の固定支持部33の内周面にまで(スプール軸と平行に)補強部65dを伸長させておくものである。即ち、この補強部65cにより支持壁34より後方側を、補強部65dにより固定支持部33を補強する。 【0019】(第6の実施の形態)第6の実施の形態は、図7に示すように、補強部材66の外周端側において、釣糸巻回胴部31の内周面に沿って前後方向に補強部66b,6bcを伸長させ、中心側においては、スプール軸2の固定支持部33の内周面にまで(スプール軸と平行に)補強部66dを伸長させておくものである。即ち、この補強部66b、66cによりスプール3の釣糸巻回胴部31の略全体を、補強部66dによりスプール3の固定支持部33を補強する。 【0020】(第7の実施の形態)上記第1〜第6の実施の形態における補強部材は61〜66は接着、圧入などによってスプール3に装着するものとして説明したが、第7の実施の形態は、図8に示すように、補強部材61をネジ71によってスプールの垂直壁面に取り付けるものである。本実施の形態においては、ねじ止め部を支持壁34に設けたが、巻回胴部31の内周面側に設けておいても良いし、両者を組み合わせた位置であっても良い。 【0021】(第8の実施の形態)スプールの釣糸巻回胴部の巻回面前端には、巻回された釣糸が輪抜けするのを防止するため巻回面の外径より大径のリング状の鍔が装着されているが、第8の実施の形態は、図9に示すように、釣糸巻回胴部31の前端の角部、即ち、スプール3の鍔8装着部38の背面側壁面周縁角部に前方上方に突出するリング状の突起部39を形成しておき、この突起部39を鍔8に溶着させ易くするものである。そして、この溶着部に超音波、熱、薬品などを塗布し、図10に示すように、鍔8を溶着させる。これにより、溶融し易くなり鍔8の固定が確実なものとなる。 【0022】(第9の実施の形態)上記第8の実施の形態においては、鍔8のスプールへの装着面を面一状の内周面としたが、第9の実施の形態は、図11及び図12に示すように、鍔8Aのスプールへの装着面を段差状にしたものである。この場合の鍔8Aの装着も前記第8の実施の形態と同様な溶着方法によって固定的にする。 【0023】(第10の実施の形態)第10の実施の形態においては、図13に示すように、突起部39を鍔8Bの壁面に溶着させた後に鍔8Bの前端面に環状リング9Aを当て、該環状リング9Aで鍔8Bをスプール先端面に押し当てて、鍔8Bを固定させる。環状リング9Aとスプール先端には夫々相互に螺合するネジが形成されており、環状リング9Aを螺進させることにより、スプールへの取り付けを行う。この場合には、鍔8Bのスプール先端への固定がより一層確実なものとなる。 【0024】(第11の実施の形態)第11の実施の形態においては、図14に示すように、突起部39を鍔8の壁面に溶着させた後に鍔8Bの前端面に環状リング9Bを当て、該環状リング9Bの前面からスプール先端面に向けてネジ10にて固定させる。この場合にも、鍔8のスプール先端への固定がより一層確実なものとなる。 【0025】 【発明の効果】上記したように、本発明によれば、スプールに補強部材を装着しているので、釣糸巻回時の締め付けでスプールが歪むことがなくなり安定したドラグ力をえることが出来る。また、本発明によれば、支持壁の前方にはドラグ機構収容凹部が形成されており、かつ、支持壁の後部側には環状凹部が形成されているので、軽量化に寄与でき、しかも、補強部材が装着されているので、強度も向上する。また、支持壁が釣糸巻回胴部の軸方向中央部あるいはその近傍に位置させるので、釣糸の締め付けがあっても、支持壁の前後に荷重を均等に受けさせることが出来、スプール軸への荷重を分散させることが出来る。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002495 【氏名又は名称】ダイワ精工株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年12月22日(1999.12.22) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−178327(P2001−178327A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月3日(2001.7.3) |
| 【出願番号】 |
特願平11−365201 |
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