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【発明の名称】 いかの汲上げ装置
【発明者】 【氏名】藤田 芳雄

【要約】 【課題】いか釣り漁船内においていか釣り機で大量に漁獲された活きたいかの吸着を防止しながら円滑かつ確実に所定箇所に移送し、冷蔵又は冷凍のための箱詰め作業の効率化と省力化を向上する。

【解決手段】いか収集タンク2内に搬送面の所定間隔で汲上げ羽根4を有するコンベヤベルト5を上方に向け設置すると共に特にその上方部と下方部において搬送面の両側縁部を押え輪9で押圧してコンベヤベルト5の側面形状を略逆コ字状に形成し、更に前記コンベヤベルト5の起立部に前記汲上げ羽根4に近接して同方向に移動するいか崩落防止ベルト12を対設してコンベヤベルト5の屈曲部における搬送面の圧縮による皺を利用していかの吸着を防止しながら汲上げ羽根4内の大量のいかが絡み合い固まってその先端から落下するのを防止してこれを搬送シュート11で所定の箇所に移送する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 所定間隔で汲上げ羽根を有するコンベヤベルトをいか収集タンク内から上方に向け設置すると共に該コンベヤベルトの搬送面の上方部及び下方部を夫々押え輪で押圧してコンベヤベルトを屈曲せしめてコンベヤベルトの側面形状を略逆コ字状に形成し、前記コンベヤベルトの搬送面の起立部分に汲上げ羽根に近接して同方向に移動するいか崩落防止ベルトを対設し、更にコンベヤベルトの上部屈曲部の下側に搬送シュートを設けたことを特徴とするいかの汲上げ装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はいか釣り船内のいかの汲上げ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】いか釣り漁業は船内において釣り上げられたいかをいか収集タンク内に収容し、これを順次搬送ベルト等で選別装置に送って選別した後箱詰めして貯蔵又は冷凍するものであり、本発明者は前記釣り上げたいかを狭い船内で迅速に処理するように特許第994377号に記載されているいかの汲上げ装置を開発した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記汲上げ装置は狭い船内に適応すべく起立方式にして汲上げ羽根で汲上げているため、いかが大量に漁獲されたときには、汲上げ羽根内に汲上げられたいか同士が絡み合って固まり汲上げ羽根先端から崩落し再び溜めタンク内に落下し、いか収集タンク内のいかが一層増大して汲上げ作業を一層阻害して作業能率を低下せしめると共にいかの鮮度も低下する等の問題点がある。
【0004】本発明はこれらの欠陥を改善して前記汲上げ方式における特に大量漁獲時のいかの汲上げ作用を円滑確実に行うようにしたいかの汲上げ装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成するために、所定間隔で汲上げ羽根を有するコンベヤベルトをいか収集タンク内から上方に向け設置すると共に該コンベヤベルトの搬送面の上方部及び下方部を夫々押え輪で押圧してコンベヤベルトを屈曲せしめてコンベヤベルトの側面形状を略逆コ字状に形成し、前記コンベヤベルトの搬送面の起立部分に汲上げ羽根に近接して同方向に移動するいか崩落防止ベルトを対設し、更にコンベヤベルトの上部屈曲部の下側に搬送シュートを設けたことを特徴とするものであり、前記コンベヤベルトの汲上げ羽根設置部分及び汲上げ羽根には水抜孔を穿設するのが好適である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を実施例の図面について説明すると、いか釣り漁船1のブリッジ前部に設置されたいか収集タンク2には誘導桶3が連結され、該誘導桶3を介して船内に釣り上げられたいかを水流を利用して収集タンク2に収容できるように構成されている。
【0007】しかして前記収集タンク2内には搬送面の両側縁部を除いて所定間隔で汲上げ羽根4を突設した硬質ゴムよりなるコンベヤベルト5が駆動ローラー6、従動ローラー7及び案内ローラー8を介して上方に向け設置されると共に特にその上方部及び下方部は搬送面の両側縁部に硬質ゴムからなる押え輪9・9を圧接してコンベヤベルト5を前方に向け屈曲しており、側面形状が略逆コ字状に形成されるように構成されている。
【0008】また前記コンベヤベルト5の汲上げ羽根4の設置部分及び汲上げ羽根4には夫々水抜孔10が穿設されていると共に前記コンベヤベルト5の上方屈曲部の下側には搬送シュート11が前方に向け斜設され、更にコンベヤベルト5の下方屈曲部はいか収集タンク2内に設置されている。
【0009】また前記コンベヤベルト5の起立搬送面の屈曲側には汲上げ羽根4に近接して同方向に同速度で移動するポリウレタン、塩化ビニール等からなるいか崩落防止ベルト12が対向設置され、汲上げ羽根4で上方移送されるいかが落下するのを阻止するように形成されている。
【0010】従って本発明の実施例においては、いか釣り機で釣り上げられた活きたいかは水流によって誘導桶3からいか収集タンク2内に集められ、コンベヤベルト5によって上方に汲上げられるものであるが、該コンベヤベルト5はその下方屈曲部及び上方屈曲部においては押え輪9・9の圧接によりその搬送面が屈曲作用で圧縮されて横方向に皺条が形成されることを利用していかが絡み合いコンベヤベルトに吸着するのを防止すると共に大量に汲上げられたいかが固まって汲上げ羽根4の先端から崩落するのを阻止しながら、これを上方に移送した後上方屈曲部において下方に落下せしめて搬送シュート11によって図示されていないがその先端に予め用意された箱又は選別装置に迅速かつ円滑確実に収容するようにしたものである。
【0011】
【発明の効果】本発明はいか収集タンク内の活きたいかを搬送面を側面逆コ字状に形成した汲上げ羽根を有するコンベヤベルトで移送し、その搬送面の特に下方部及び上方部において押え輪によって屈曲して形成される皺条によっていかが搬送面に吸着するのを阻止しながらこれを自動的に搬送シュートに搬送できると共に特にいかが大量に漁獲された場合においても汲上げられたいか同士が絡み合って固まり汲上げ羽根から崩落して再びいか収集タンク内に落下し混雑化するのを防止して、釣り上げたいかの鮮度低下を防止しながら冷蔵又は冷凍等の処理のための移送処理を労力を要することなく迅速かつ円滑確実に行うことができ、特に大量漁獲時のいか釣り漁業の効率化と省力化を図ることができる。
【0012】またコンベヤベルトの汲上げ羽根設置部分及び汲上げ羽根に水抜孔を穿設するときは、コンベヤベルトに対するいかの吸着防止作用を一層促進することができる。
【出願人】 【識別番号】391016222
【氏名又は名称】藤田 芳雄
【出願日】 平成11年12月1日(1999.12.1)
【代理人】 【識別番号】100069475
【弁理士】
【氏名又は名称】横田 実久
【公開番号】 特開2001−157529(P2001−157529A)
【公開日】 平成13年6月12日(2001.6.12)
【出願番号】 特願平11−342067