| 【発明の名称】 |
両軸受リールのスプール |
| 【発明者】 |
【氏名】川崎 憲一
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| 【要約】 |
【課題】両軸受リールのスプールにおいて、スプールの軽量化を効果的に図る。
【解決手段】両軸受リールのスプール4は、フランジ部と、糸巻胴部と、糸巻胴部の内周側に一体成形された軸取付部とを有している。糸巻胴部は、内外周を貫通する円形の貫通孔40が軸方向に間隔を隔てて2列、周方向に8箇所ずつ形成されている。2列の貫通孔40の間には、さらに1列、周方向に8箇所、貫通孔40と同径の肉盗み部50が軸取付部に到達するように形成されている。このスプール4では、軸取付部に肉盗み部50が形成されているので、スプール4の軽量化を効果的に図ることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】リール本体に対して回転自在に支持され、スプール軸に装着される両軸受リールのスプールであって、内部に空間を有する糸巻胴部と、内周が前記スプール軸に装着され、外周が前記糸巻胴部に前記空間を形成し得るように連結される軸取付部と、前記糸巻胴部の両端に設けられたフランジ部とを備え、前記糸巻胴部外周から前記軸取付部内部に到達する肉盗み部が形成されている、両軸受リールのスプール。 【請求項2】前記肉盗み部は前記糸巻胴部の周方向に所定の間隔をあけて複数箇所に設けられている、請求項1に記載の両軸受リールのスプール。 【請求項3】前記肉盗み部は前記軸取付部を貫通する貫通孔である、請求項1又は2に記載の両軸受リールのスプール。 【請求項4】前記肉盗み部の形状は円形である、請求項1から3のいずれかに記載の両軸受リールのスプール。 【請求項5】前記肉盗み部の形状は非円形である、請求項1から3のいずれかに記載の両軸受リールのスプール。 【請求項6】前記糸巻胴部の前記肉盗み部の前記軸方向長さは前記軸取付部の前記肉盗み部を有する部分の前記軸方向長さより長い、請求項1から5のいずれかに記載の両軸受リールのスプール。 【請求項7】前記糸巻胴部の最小外径は前記フランジ部の最大外径の40%以上80%以下の範囲である、請求項1から6のいずれかに記載の両軸受リールのスプール。 【請求項8】前記フランジ部の最大外径は30mm以上60mm以下の範囲である、請求項1から7のいずれかに記載の両軸受リールのスプール。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、スプール、特に、リール本体に対して回転自在に支持され、スプール軸に装着される両軸受リールのスプールに関する。 【0002】 【従来の技術】一般に両軸受リールは、ハンドルを有するリール本体と、リール本体に回転自在に装着されたスプールとを備えている。スプールは、外周に釣り糸が巻き付けられる糸巻胴部と、糸巻胴部の両端に設けられたフランジ部と、糸巻胴部の内周側に設けられた軸取付部とを有している。糸巻胴部は筒状であり、フランジ部は糸巻胴部の外径よりも大径である。軸取付部は、たとえば糸巻胴部と一体成形されており、内周側はスプール軸に装着されている。 【0003】このようなスプールでは、キャスティング力を向上させるために、スプールを軽量化し、慣性を低減させることが望まれている。そこで、スプールの軽量化を図るために、たとえば筒状の糸巻胴部を貫通する貫通孔が形成されたものが知られている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】従来の貫通孔を有するスプールでは、筒状の糸巻胴部に貫通孔が設けられている。しかし、比較的厚みが薄い筒状の糸巻胴部に貫通孔を形成しても、糸巻胴部が軽量化される部分はほんの僅かな部分にすぎない。したがって、全体としてスプールの軽量化を図りにくい。 【0005】本発明の課題は、両軸受リールのスプールにおいて、スプールの軽量化を効果的に図ることにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】発明1に係る両軸受リールのスプールは、リール本体に対して回転自在に支持され、スプール軸に装着される両軸受リールのスプールであって、内部に空間を有する糸巻胴部と、内周がスプール軸に装着され外周が糸巻胴部に空間を形成し得るように連結される軸取付部と、糸巻胴部の両端に設けられたフランジ部とを備えている。糸巻胴部外周から軸取付部内部に到達する肉盗み部が形成されている。 【0007】このようなスプールでは、スプールの質量の大半部分を占める軸取付部に肉盗み部が形成されているので、スプールの軽量化を効果的に図ることができる。 【0008】発明2に係るスプールは、発明1のスプールにおいて、肉盗み部は糸巻胴部の周方向に所定の間隔をあけて複数箇所に設けられている。 【0009】この場合は、複数の肉盗み部が周方向に形成されているので、多数の肉盗み部を配置することができる。したがって、軸取付部がより軽量化されるので、スプールをより軽量化することができる。 【0010】発明3に係るスプールは、発明1又は2のスプールにおいて、肉盗み部は軸取付部を貫通する貫通孔であるこの場合は、肉盗み部の形成が容易になるとともに、軸取付部がさらに軽量化されるので、スプールの軽量化をさらに図ることができる。 【0011】発明4に係るスプールは、発明1から3のいずれかのスプールにおいて、肉盗み部の形状は円形である。 【0012】この場合は、たとえば切削ドリル等を用いて、円形の肉盗み部を容易に形成することができる。 【0013】発明5に係るスプールは、発明1から3のいずれかのスプールにおいて、肉盗み部の形状は非円形である。 【0014】この場合は、たとえば肉盗み部をスプール軸に対してずらして形成することにより、肉盗み部の形状を非円形にすることができる。 【0015】発明6に係るスプールは、発明1から5のいずれかのスプールにおいて、糸巻胴部の肉盗み部の軸方向長さは軸取付部の肉盗み部を有する部分の軸方向長さより長い。 【0016】この場合は、たとえば軸取付部の軸方向に貫通する肉盗み部を形成することにより、スプールをさらに軽量化することができる。 【0017】発明7に係るスプールは、発明1から6のいずれかのスプールにおいて、糸巻胴部の最小外径はフランジ部の最大外径の40%以上80%以下の範囲であるこの場合は、糸巻胴部が浅溝化されているので、肉盗みによる慣性低減の効果が顕著になる。また、細い釣り糸をスプールに巻き付けた場合でも、巻き癖が生じにくい。なお、このような浅溝スプールの場合、糸巻胴部の外径が大きいので、軽量化を図るために内部に空間を設けることが望ましい。 【0018】発明8に係るスプールは、発明1から7のいずれかのスプールにおいて、フランジ部の最大外径は30mm以上60mm以下の範囲である。 【0019】この場合は、サミング等、キャスティングに用いやすい寸法である。 【0020】 【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を採用した両軸受リールは、図1及び図2に示すように、ベイトキャスト用のロープロフィール型のリールである。この両軸受リールは、リール本体1と、リール本体1の側方に配置されたスプール回転用のハンドル組立体2と、リール本体1の内部に回転自在かつ着脱自在に装着された糸巻き用のスプール4とを備えている。ハンドル組立体2のリール本体1側には、ドラグ調整用のスタードラグ3が設けられている。 【0021】リール本体1は、フレーム5と、フレーム5の両側方に装着された側カバー6と、フレーム5の前方を覆う前カバー7とを有している。 【0022】スプール4は、図3から図5に示すように、両側部に皿状のフランジ部4aと、両フランジ部4aの間に形成された筒状の糸巻胴部4bと、糸巻胴部4bの内周側において空間を有するように中央部に一体成形された軸取付部4cとを有している。スプール4は、軸取付部4cを貫通するスプール軸10に回転不能に固定されている。なお、スプール軸10は、側カバー6に設けられた軸受により回転自在に支持されている。また、糸巻胴部4bの外径はフランジ部4aの外径の40%以上80%以下の範囲であり、いわゆる浅溝スプールを構成している。フランジ部4aの外径は30mm以上60mm以下の範囲である。 【0023】糸巻胴部4bには、図1から図4に示すように、内外周を貫通する円形の貫通孔40が軸方向に間隔を隔てて2列、周方向に8箇所ずつ、切削加工により形成されている。2列の貫通孔40の間には、さらに1列、周方向に8箇所、貫通孔40と同径の肉盗み部50が、軸取付部4cに到達するように切削加工により形成されている。貫通孔40と肉盗み部50とは、それぞれ周方向に位相がずれるように配置されている。 【0024】肉盗み部50は、糸巻胴部4b外周から軸取付部4cに向かって切削ドリル等を用いて形成されているので、肉盗み部50の底部分は尖った形状となっている。また、糸巻胴部4bの肉盗み部50の軸方向長さは、軸取付部4cの肉盗み部50を有する部分の軸方向長さより長くなるように形成されており、図4に示すように、肉盗み部50は軸取付部4cの一部を軸方向に貫通している。 【0025】このようなスプール4では、スプール4の質量の大半を占める軸取付部4cに肉盗み部50が形成されている。したがって、軸取付部4cが軽量化されることにより、スプール4を効果的に軽量化することができる。 【0026】〔他の実施形態〕 (a) 前記実施形態では、ベイトキャスト用のロープロフィール型の両軸受リールの浅溝スプールを用いていたが、これに限定されるものではなく、他のあらゆるタイプの両軸受リールのスプールについて本発明を適用できる。 【0027】(b) 前記実施形態では、肉盗み部50は底部分を有する凹状に形成されていたが、図5に示すように、肉盗み部50は軸取付部4cを貫通する貫通孔にしてもよい。 【0028】(c) 前記実施形態では、肉盗み部50は円形であったが、図6に示すように、肉盗み部50を楕円形や多角形等の任意の形状にしてもよい。また、肉盗み部50を軸方向に複数列形成したり、肉盗み部50を貫通孔40と異なる形状にしてもよい。肉盗み部50の位置や個数、大きさ等も任意に設定できる。 【0029】(d) 前記実施形態では、糸巻胴部4bの肉盗み部50の軸方向長さは、軸取付部4cの肉盗み部50を有する部分の軸方向長さより長くなるように形成されていたが、図7に示すように、軸取付部4cの肉盗み部50を有する部分の軸方向長さより短くなるように形成してもよい。 【0030】(e) 前記実施形態では、軸取付部4cの肉盗み部50及び糸巻胴部4bの肉盗み部50は軸方向長さが等しくなるように形成されていたが、図8に示すように、軸取付部4cの肉盗み部50の直径が糸巻胴部4bの肉盗み部50の直径より小さくなるようにしてもよい。 【0031】(f) 前記実施形態では、軸取付部4cの肉盗み部50及び糸巻胴部4bの肉盗み部50は同軸に形成されていたが、図9に示すように、軸取付部4cの肉盗み部50の軸芯と糸巻胴部4bの肉盗み部50の軸芯とをずらしてもよい。また、図10に示すように、肉盗み部50をスプール軸10に対してずらして形成してもよい。 【0032】(g) 前記実施形態では、肉盗み部50の底部分は尖った形状になっていたが、図7から図10に示すように、底部分に平面部を形成したり、あるいは底部分を丸くしてもよい。 【0033】 【発明の効果】本発明によれば、両軸受リールのスプールにおいて、軸取付部に凹部が形成されているので、スプールの軽量化を効果的に図ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002439 【氏名又は名称】株式会社シマノ
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| 【出願日】 |
平成11年11月19日(1999.11.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100094145 【弁理士】 【氏名又は名称】小野 由己男 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−145445(P2001−145445A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月29日(2001.5.29) |
| 【出願番号】 |
特願平11−330611 |
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