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【発明の名称】 バター製造装置及びバター製造方法
【発明者】 【氏名】片山 敦夫

【氏名】曽根 也寸志

【要約】 【課題】バターを簡単に製造することを課題とする。

【解決手段】電動機を内蔵する本体1と、本体1に載置される容器3内にリブ6を形成し、容器3内で電動機により回転駆動され、容器3底面と略平行に回転する回転体7を備えたバター製造装置、および内面にリブ3が形成された容器3に水または食塩水と生クリームとからなる材料を入れ、容器3底面と略平行に回転する回転体7にて撹拌することにより、材料を分離させてバターを生成するバター製造方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電動機を内蔵する本体と、該本体上に載置され、生クリーム及び水からなる材料を入れる容器と、該容器内底部で前記電動機により底面と略平行に回転駆動され、前記材料を撹拌する円板状の回転体と、該容器の上面開口を閉成する蓋とを備え、前記容器内周面にリブを形成したバター製造装置。
【請求項2】 電動機を内蔵する本体と、該本体上に載置され、生クリーム及び食塩水からなる材料を入れる容器と、該容器内底部で前記電動機により底面と略平行に回転駆動され、前記材料を撹拌する円板状の回転体と、該容器の上面開口を閉成する蓋とを備え、前記容器内周面にリブを形成したバター製造装置。
【請求項3】 前記リブの数を少なくとも2つ以上としたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のバター製造装置。
【請求項4】 前記リブは、前記容器の上面から底部まで形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のバター製造装置。
【請求項5】 容器底部に円板状の回転体を設け、前記容器内周面にリブを形成し、前記容器内に、生クリーム及び水からなる材料を入れ、前記回転体を前記容器の底面と略平行に回転して材料を撹拌し、前記材料を分離させてバターを製造することを特徴とするバター製造方法。
【請求項6】 前記水の量は、生クリームの量の約半分以上としたことを特徴とする請求項5記載のバター製造方法。
【請求項7】 前記生クリームの量と前記水の量を約2:1から1:1の比率としたことを特徴とする請求項5記載のバター製造方法。
【請求項8】 容器底部に円板状の回転体を設け、前記容器内周面にリブを形成し、前記容器内に、生クリーム及び食塩水からなる材料を入れ、前記回転体を前記容器の底面と略平行に回転して材料を撹拌し、前記材料を分離させてバターを製造することを特徴とするバター製造方法。
【請求項9】 前記食塩水の量は、生クリームの量の約半分以上としたことを特徴とする請求項8記載のバター製造方法。
【請求項10】 前記生クリームの量と前記食塩水の量を約2:1から1:1の比率としたことを特徴とする請求項8記載のバター製造方法。
【請求項11】 前記リブの数を少なくとも2つ以上としたことを特徴とする請求項5乃至請求項10記載のバター製造方法。
【請求項12】 前記リブは、前記容器の上面から底部まで形成されていることを特徴とする請求項5乃至請求項10記載のバター製造方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生クリーム及び水を撹拌してバターを生成するバター製造装置及びバター製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、バターを作る工程は複雑であるため、一般家庭で作ることが出来ず、好みに応じて塩分の調節等が出来ないものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題を解決するため、バターを簡単に製造するバターの製造装置及び方法を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の手段は、電動機を内蔵する本体と、該本体上に載置され、生クリーム及び水からなる材料を入れる容器と、該容器内底部で前記電動機により底面と略平行に回転駆動され、前記材料を撹拌する円板状の回転体と、該容器の上面開口を閉成する蓋とを備え、前記容器内周面にリブを形成したので、撹拌する際に、材料の乱流を起こして空気の混入を促進することで、材料の撹拌効率を向上させ、材料の撹拌が進行すると材料が水と乳脂肪分に分離され、バターを生成することができる。
【0005】本発明の第2の手段は、電動機を内蔵する本体と、該本体上に載置され、生クリーム及び食塩水からなる材料を入れる容器と、該容器内底部で前記電動機により略平行に回転駆動され、前記材料を撹拌する円板状の回転体と、該容器の上面開口を閉成する蓋とを備え、前記容器内周面にリブを形成したので、撹拌する際に、材料の乱流を起こして空気の混入を促進することで、材料の撹拌効率を向上させ、材料の撹拌が進行すると材料が水と乳脂肪分に分離され、バターを生成することができるとともに、バターに塩味を加味できる。
【0006】本発明の第3の手段は、前記リブの数を少なくとも2つ以上としたことを特徴とするので、材料の撹拌効率をより向上させることができる。
【0007】本発明の第4の手段は、前記リブは、前記容器の上面から底部まで形成されていることを特徴とするので、材料の撹拌効率をより向上させることができる。
【0008】本発明の第1の方法は、容器底部に円板状の回転体を設け、前記容器内周面にリブを形成し、前記容器内に、生クリーム及び水からなる材料を入れ、前記回転体を前記容器の底面と略平行に回転して材料を撹拌し、前記材料を分離させてバターを製造することを特徴とするので、撹拌する際に、材料の乱流を起こして空気の混入を促進することで、材料の撹拌効率を向上させ、材料の撹拌が進行すると材料が水と乳脂肪分に分離され、バターを生成することができる。
【0009】本発明の第2の方法は、前記水の量は、生クリームの量の約半分以上としたことを特徴とするので、材料を入れて撹拌すると、材料の撹拌が進行し、材料が短時間に水と乳脂肪分に分離されてバターを生成することができる。
【0010】本発明の第3の方法は、前記生クリームの量と前記水の量を約2:1から1:1の比率としたことを特徴とするので、材料を入れて撹拌すると、材料の撹拌が進行し、材料が水と乳脂肪分に分離されてバターが生成され、さらにバターが前記回転体の回転により塊状に形成することができる。
【0011】本発明の第4の方法は、容器底部に円板状の回転体を設け、前記容器内周面にリブを形成し、前記容器内に、生クリーム及び食塩水からなる材料を入れ、前記回転体を前記容器の底面と略平行に回転して材料を撹拌し、前記材料を分離させてバターを製造することを特徴とするので、撹拌する際に、材料の乱流を起こして空気の混入を促進することで、材料の撹拌効率を向上させ、材料の撹拌が進行すると材料が水と乳脂肪分に分離され、バターを生成することができるとともに、バターに塩味を加味できる。
【0012】本発明の第5の方法は、前記食塩水の量は、生クリームの量の約半分以上としたことを特徴とするので、材料を入れて撹拌すると、材料の撹拌が進行し、材料が短時間に水と乳脂肪分に分離されて塩味が加味されたバターを生成することができる。
【0013】本発明の第6の方法は、前記生クリームの量と前記食塩水の量を約2:1から1:1の比率としたことを特徴とするので、材料を入れて撹拌すると、材料の撹拌が進行し、材料が水と乳脂肪分に分離されて塩味が加味されたバターが生成され、さらにバターが前記回転体の回転により塊状に形成することができる。
【0014】本発明の第7の方法は、前記リブの数を少なくとも2つ以上としたことを特徴とするので、材料の撹拌効率をより向上させることができる。
【0015】本発明の第8の方法は、前記リブは、前記容器の上面から底部まで形成されていることを特徴とするので、材料の撹拌効率をより向上させることができる。
【0016】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0017】1は図示しない電動機を内蔵する本体で、前記電動機の出力軸を本体1上面に突出し、この出力軸にジョイント部材2を配設している。
【0018】3は前記本体1に載置される上面開口の容器で、該容器3内底部中央に、回転軸4を回転自在に軸支しており、該回転軸4の下端に、前記電動機のジョイント部材2と係合するカップリング5を配設し、前記電動機の回転が伝達されるようになっている。本実施例では、前記容器3の内径が約120mmに設定されている。
【0019】6は前記容器3内周面に縦方向に形成されたリブで、前記容器3内に材料を入れて撹拌する際に、材料の乱流を起こして空気の混入を促進することにより、材料の撹拌効率を向上するようになっている。
【0020】7は前記回転軸4に着脱自在に取り付けられる回転体で、前記回転軸4に嵌着される嵌着部8と、前記容器3底面に近接して底面と略平行に回転する円板状部9とからなり、前記嵌着部8上方には凹部10を形成し、この凹部10に手指を掛けることにより、前記回転体7の着脱が容易にできるようになっている。前記円板状部9の直径は約60mm以上、即ち前記円板状部9の外径が、容器3内径の半分以上に位置するように設定されている。
【0021】11は前記容器3の上面開口を閉成する蓋で、該蓋11の容器3への嵌合部には、全周にパッキング12が配設され、使用中に、容器3内の材料が漏れるのを防止するようになっている。
【0022】13は前記蓋11の中央部に形成された軸受部で、該軸受部13に、表示手段であるリング状の検知体14が回転自在に配設されており、該検知体14は前記蓋11を外す際の把手となっている。15は前記検知体14に形成された係止爪で、該係止爪15に後述する羽根16が着脱自在に取り付けられるようになっている。
【0023】16は前記検知体14の係止爪15に着脱自在に取り付けられ、容器3内に垂下される羽根で、該羽根16の先端部が前記回転体7の嵌着部8近傍に位置している。前記羽根16は、本実施例では、回転体7の嵌着部8と容器3の内側面との間隔Lの2/3よりも中心側に位置させている。
【0024】而して、バターを作る際は、生クリーム200ml、約2%の食塩水130ccを容器3に入れ、蓋11をして電動機を駆動し、回転体7にて材料を撹拌する。撹拌初期は、材料の粘度が低いため、図2に示す様に材料が回転体7の円板状部9により飛ばされてすり鉢状になる。この状態では、羽根16が回転体7の嵌着部8と容器3の内側面との間隔Lの2/3よりも中心側に位置しているため、材料が、蓋11に取り付けた羽根16に接触せず、羽根16は回転しない。
【0025】そして、撹拌が進むと、材料が空気を含んでホイップ状になり、材料の粘度が増加して回転体7による材料の対流が押さえられ、図3の様に材料の表面が略平らになる。この状態でも材料は蓋11の羽根16に接触せず、羽根16が回転しない。
【0026】更に撹拌が進行すると、材料が水と乳脂肪分とに分離しはじめ、図4に示す様に水が回転体7の円板状部9にて飛ばされてすり鉢状になり、乳脂肪分の小さな塊A、即ちバターが浮かんだ状態になる。この時、乳脂肪分の粒子内に塩分が取り込まれ、塩味が付加される。
【0027】そして、さらに暫く撹拌を続けると、図5に示すように、乳脂肪分の塊Aが互いに結合して1つの塊になり、回転体7の円板状部9上で転がりながら、容器3の内側面と回転体7の嵌着部8との間で丸められ、略球状に形成される。上記分量の材料で撹拌すると、この乳脂肪分の塊Aの径は約60mmとなり、蓋11の羽根16に接触する。すると、塊Aの回転に伴い羽根16が押されて回転し、蓋11の上部に形成した検知体14が羽根16とともに回転し、バターの生成を使用者に報知する。
【0028】検知体14が回転すると電動機を停止し、検知体14を持って蓋11を外し、バターの塊Aを取り出すが、容器3の直径が約120mmに設定されるとともに、円板状部9の直径は約60mm以上、即ち前記円板状部9の外径が容器3内径の半分以上、換言すれば、生成された乳脂肪分の塊Aの重心が円板状部9の上に位置する径に設定されているため、回転体7の嵌着部8の凹部10に指を掛けて回転体7を取り外すと、円板状部9にバターの塊Aを載せた状態で取り出すことが出来る。
【0029】次に、生クリームと水の比率について、図6に示すデータに基づき説明する。尚、本データは生クリームを200mlとした場合を示し、分離時間は材料が水と乳脂肪分とに分離され始めるまでの時間を示している。
【0030】水の量が0〜80ccまでは、生クリームがホイップ状になると回転体7が空転し、乳脂肪分を分離出来ずバターが生成できない。水を90ccにすると生クリームがホイップ状になると、空転しながら分離する時もあるが、確実にバターを生成する事が出来ない。
【0031】生クリーム200mlに対して水を100cc以上、即ち水の量を生クリームの量の半分以上にすると、確実に材料を乳脂肪分と水とに分離してバターを生成することが出来る。
【0032】また、生クリーム200mlに対して水を100cc〜200cc、即ち生クリームと水の比率を2:1から1:1にすると、バターを塊状に生成することができ、バターを取り出し易い。
【0033】さらに、本実施例では、水を130ccにしたが、上記表1に示す通り、生クリーム200mlに対して水を100cc〜150cc、即ち生クリームと水の比率を2:1から2:1.5にすると、材料をより早く分離できる。
【0034】また、本実施例では食塩水の濃度を約2%にしたが、好みにより調節してもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明の請求項1によると、撹拌する際に、材料の乱流を起こして空気の混入を促進することで、材料の撹拌効率を向上させ、材料の撹拌が進行すると材料が水と乳脂肪分に分離され、バターを生成することができる等の効果を奏する。
【0036】本発明の請求項2によると、撹拌する際に、材料の乱流を起こして空気の混入を促進することで、材料の撹拌効率を向上させ、材料の撹拌が進行すると材料が水と乳脂肪分に分離され、バターを生成することができるとともに、バターに好みの塩味を加味できる等の効果を奏する。
【0037】本発明の請求項3によると、材料の撹拌効率をより向上させることができる等の効果を奏する。
【0038】本発明の請求項4によると、材料の撹拌効率をより向上させることができる等の効果を奏する。
【0039】本発明の請求項5によると、撹拌する際に、材料の乱流を起こして空気の混入を促進することで、材料の撹拌効率を向上させ、材料の撹拌が進行すると材料が水と乳脂肪分に分離され、バターを生成することができる等の効果を奏する。
【0040】本発明の請求項6によると、材料を入れて撹拌すると、材料の撹拌が進行し、材料が短時間に水と乳脂肪分に分離されてバターを生成することができる等の効果を奏する。
【0041】本発明の請求項7によると、材料を入れて撹拌すると、材料の撹拌が進行し、材料が水と乳脂肪分に分離されてバターが生成され、さらにバターが前記回転体の回転により塊状に形成することができる等の効果を奏する。
【0042】本発明の請求項8によると、撹拌する際に、材料の乱流を起こして空気の混入を促進することで、材料の撹拌効率を向上させ、材料の撹拌が進行すると材料が水と乳脂肪分に分離され、バターを生成することができるとともに、バターに好みの塩味を加味できる等の効果を奏する。
【0043】本発明の請求項9によると、材料を入れて撹拌すると、材料の撹拌が進行し、材料が短時間に水と乳脂肪分に分離され、好みの塩味が加味されたバターを生成することができる等の効果を奏する。
【0044】本発明の請求項10によると、材料を入れて撹拌すると、材料の撹拌が進行し、材料が水と乳脂肪分に分離され、好みの塩味が加味されたバターが生成され、さらにバターが前記回転体の回転により塊状に形成することができる等の効果を奏する。
【0045】本発明の請求項11によると、材料の撹拌効率をより向上させることができる等の効果を奏する。
【0046】本発明の請求項12によると、材料の撹拌効率をより向上させることができる等の効果を奏する。
【出願人】 【識別番号】000001889
【氏名又は名称】三洋電機株式会社
【出願日】 平成5年11月5日(1993.11.5)
【代理人】 【識別番号】100111383
【弁理士】
【氏名又は名称】芝野 正雅
【公開番号】 特開2001−245544(P2001−245544A)
【公開日】 平成13年9月11日(2001.9.11)
【出願番号】 特願2001−34746(P2001−34746)