| 【発明の名称】 |
被覆材、培地の提供方法及び培地の浸漬処理方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】加納 賢三
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| 【要約】 |
【課題】浸漬作業を容易にする。
【解決手段】防水性を備えた被覆材10により、所定形状に形成された培地20の少なくとも底面と側面又はかかる培地20を複数個まとめて一まとめにした培地群20Aの少なくとも底面と側面を被覆して提供することができ、この被覆材10が、搬送時の梱包材としての機能と、現場における培地20の浸漬処理時の容器としての機能とを兼用するものである。従って、従来のように、浸漬処理して重くなった培地を栽培用のパネルが設置されている場所まで運ぶ必要がないし、また、別途に準備した浸漬処理用の容器との間で培地の移し替えや取り出しを行う必要がない。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 防水性を備えると共に、所定形状に形成された培地の少なくとも底面と側面とを被覆するように配設され、搬送時の梱包材としての機能と、現場における培地の浸漬処理時の容器としての機能とを兼用可能であることを特徴とする被覆材。 【請求項2】 複数個の培地を一まとめにした培地群の少なくとも底面と側面とを被覆可能であることを特徴とする請求項1記載の被覆材。 【請求項3】 搬送時に緩衝機能を発揮可能な材料からなることを特徴とする請求項1又は2記載の被覆材。 【請求項4】 所定形状に形成された培地を、搬送時の梱包材としての機能と、現場における培地の浸漬処理時の容器としての機能とを兼用可能な防水性を有する被覆材により、前記培地の少なくとも底面と側面とを被覆して提供することを特徴とする培地の提供方法。 【請求項5】 複数個の培地を一まとめにした培地群の少なくとも底面と側面とを、前記被覆材により被覆して提供することを特徴とする請求項4記載の培地の提供方法。 【請求項6】 前記被覆材として、搬送時に緩衝機能を発揮可能な材料からなるものを用いることを特徴とする請求項4又は5記載の培地の提供方法。 【請求項7】 防水性を備えた被覆材により、少なくとも底面と側面とが被覆されている所定形状に形成された培地を、該被覆材から取り出すことなく、該被覆材内に直接液体を供給して浸漬処理することを特徴とする培地の浸漬処理方法。 【請求項8】 防水性を備えた被覆材により、少なくとも底面と側面とが被覆されている、所定形状に形成された複数個の培地を一まとめにした培地群に対し、該培地群を構成する各培地を該被覆材から取り出すことなく、該被覆材内に直接液体を供給して浸漬処理することを特徴とする培地の浸漬処理方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、被覆材、培地の提供方法及び培地の浸漬処理方法に関し、特に、培地の浸漬処理手段を改良することができる技術に関する。 【0002】 【従来の技術】養液栽培では、ロックウールなどの人工培地が使用される場合がある。育苗に使用する育苗ポットや本圃の栽培ベッドに使用するものなどがあるが、いずれにしても、ロックウール材料などを、予め育苗ポットとして使用可能な形状や大きさに、あるいは栽培ベッドとして使用可能な形状や大きさに加工されて提供されている。 【0003】これらの培地は、通常、所定数ずつ段ボール箱に収容されて栽培現場まで搬送され、栽培現場においては、段ボール箱から培地を取り出して、液肥や水などの液体を貯められる容器内に移し、この容器に液体を入れて浸漬処理する。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】浸漬処理は、上記した育苗ポット等として使用するに当たって必ず行う必要があるが、浸漬処理の終了後は、浸漬済みの育苗ポットを浸漬処理用の容器から取り出して、トレーなどに載せ、さらに、所定の圃場まで運んだ後、栽培用のパネルに配置するという作業を行うのが通常である。従って、非常に手間がかかる。 【0005】圃場に敷設された栽培用の各パネルの近くに、浸漬処理用の容器を予め準備しておき、各パネルの近くで浸漬処理を行う構成とすれば、各パネルが敷設された位置まで浸漬処理する前に培地を運ぶことができる。従って、かかる手段を採用すれば、1カ所で浸漬処理する場合と比較して、遙かに作業は軽減される。しかしながら、浸漬処理用の容器を多数準備し、さらに各圃場に敷設された各パネルごとに予め配置したり、浸漬処理後に各容器を回収したりする作業が新たに必要となる。また、各パネル付近での浸漬処理用の容器への移し替え、浸漬処理終了後の該容器からの取り出し作業は依然として必要である。従って、このように浸漬処理用の容器を予め各パネルごとに配備することは、却って多数の容器の準備や後かたづけを含めた全体の浸漬作業が煩雑となるため、一般には行われていない。 【0006】本発明は、上記した事情に鑑みなされたものであり、培地搬送後における現場での培地の浸漬処理を従来よりも簡易に行え、作業量を軽減することができる被覆材、培地の提供方法及び培地の浸漬処理方法を提供することを課題とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記した課題を解決するため、請求項1記載の本発明では、防水性を備えると共に、所定形状に形成された培地の少なくとも底面と側面とを被覆するように配設され、搬送時の梱包材としての機能と、現場における培地の浸漬処理時の容器としての機能とを兼用可能であることを特徴とする被覆材を提供する。請求項2記載の本発明では、複数個の培地を一まとめにした培地群の少なくとも底面と側面とを被覆可能であることを特徴とする請求項1記載の被覆材を提供する。請求項3記載の本発明では、搬送時に緩衝機能を発揮可能な材料からなることを特徴とする請求項1又は2記載の被覆材を提供する。請求項4記載の本発明では、所定形状に形成された培地を、搬送時の梱包材としての機能と、現場における培地の浸漬処理時の容器としての機能とを兼用可能な防水性を有する被覆材により、前記培地の少なくとも底面と側面とを被覆して提供することを特徴とする培地の提供方法を提供する。請求項5記載の本発明では、複数個の培地を一まとめにした培地群の少なくとも底面と側面とを、前記被覆材により被覆して提供することを特徴とする請求項4記載の培地の提供方法を提供する。請求項6記載の本発明では、前記被覆材として、搬送時に緩衝機能を発揮可能な材料からなるものを用いることを特徴とする請求項4又は5記載の培地の提供方法を提供する。請求項7記載の本発明では、防水性を備えた被覆材により、少なくとも底面と側面とが被覆されている所定形状に形成された培地を、該被覆材から取り出すことなく、該被覆材内に直接液体を供給して浸漬処理することを特徴とする培地の浸漬処理方法を提供する。請求項8記載の本発明では、防水性を備えた被覆材により、少なくとも底面と側面とが被覆されている、所定形状に形成された複数個の培地を一まとめにした培地群に対し、該培地群を構成する各培地を該被覆材から取り出すことなく、該被覆材内に直接液体を供給して浸漬処理することを特徴とする培地の浸漬処理方法を提供する。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。図1は、本実施形態の被覆材10によって培地20が被覆された状態を示す外観斜視図である。被覆材10は、防水性を有する材料から形成されており、例えば、合成樹脂製のフィルム、防水処理した布材や紙材などから形成することができる。培地20は、ユーザ等からの注文を受けた後、トラックなどに積載されて搬送されるが、その際に、培地20を保護するため、緩衝機能を発揮し得る材料から形成されていることが好ましい。例えば、クッション性を備えた段ボール紙の少なくとも一面に防水塗料を塗布するなどして防水加工して用いることができる。なお、被覆材10として、合成樹脂製のフィルムなどのようにさほど大きな緩衝機能を発揮し得ない材料を使用した場合には、搬送の際には、培地20を被覆材10によって被覆した後、さらに、防水加工を施していない通常の搬送用の段ボール箱に収容してもよいことはもちろんである。 【0009】被覆材10は、培地20のそれぞれを個別に被覆するように用いることもできるが、培地20を複数個まとめて被覆することが効率的である。実際に使用する各圃場においては、培地20を複数使用するのが通常であり、個別に被覆していたのでは浸漬処理が煩雑となる。また、例えば、各圃場に敷設される育苗用の栽培用のパネルには、育苗用の培地(ポット)が数十個から数百個(例えば25個あるいは100個)使用され、後述のように、各栽培用のパネルに隣接して配置するに当たっては、各パネルで使用する使用数量単位ごとに配置することがより効率的である。従って、例えば、培地20が育苗用のポットとして使用されるものであれば、一つの被覆材10に数十個から数百個(例えば25個あるいは100個)単位で収容することが好ましい。 【0010】また、被覆材10は、後述のように、浸漬処理時の容器としての機能も有するため、液体を貯められるように、少なくとも培地20の底面と側面、上記のように培地20を複数個まとめて収容する場合には、複数個まとめた状態における培地群20Aの少なくとも底面と側面を被覆することができるように配設される。もちろん、搬送時の便宜のためには、図1に示したように、培地群20Aの上面も被覆することが好ましい。 【0011】ここで、培地20は、ロックウール等からなり、予め所定形状、例えば、略立方体、略直方体、略円柱状などに加工されている。 【0012】本実施形態によれば、培地20を複数個で一まとめにして培地群20Aを構成し、図1に示したように、培地群20Aの底面、側面及び上面を被覆材10により被覆して提供される。すなわち、この状態でトラック等の荷台に載せられ、栽培現場へ搬送される。例えば、100個の培地20で一つの培地群20Aを形成し、この培地群20Aを4つずつまとめて搬送用の通常の段ボール箱(図示せず)に収容して搬送する。 【0013】栽培現場では、まず、段ボール箱から被覆材10で被覆された培地群20Aごとに取り出す。次に、各圃場に敷設した栽培用のパネルに隣接して、例えば、各パネルで100個ずつの培地20を使用する場合には、各パネルごとに隣接させて被覆材10で被覆された状態の培地群20Aを配置していく。 【0014】次に、培地群20Aを被覆している被覆材10の例えば上面を、図3に示したように開口する。この状態で、すなわち、被覆材10で梱包されている各培地20を外部に取り出すことなく、そのまま液肥や水などの液体を供給する。この液体は、培地群20Aの最上部に配置された培地20を浸すまで供給する。これにより、100個の培地20がまとめて浸漬処理される。 【0015】浸漬処理した後は、被覆材10から各培地20を取り出し、隣接する栽培用のパネルに培地20を適宜の配置で並べていく。従って、本実施形態によれば、従来のように、浸漬処理して重くなった培地を栽培用のパネルが設置されている場所まで運ぶ必要がない。また、搬送時に使用した被覆材10を、そのまま浸漬処理用の容器として使用することができ、従来のように別途に準備した浸漬処理用の容器との間で培地の移し替えや取り出しを行う必要がない。 【0016】 【発明の効果】本発明によれば、防水性を備えた被覆材により、所定形状に形成された培地の少なくとも底面と側面又はかかる培地を複数個まとめて一まとめにした培地群の少なくとも底面と側面を被覆して提供することができ、この被覆材が、搬送時の梱包材としての機能と、現場における培地の浸漬処理時の容器としての機能とを兼用するものである。従って、従来のように、浸漬処理して重くなった培地を栽培用のパネルが設置されている場所まで運ぶ必要がないし、また、別途に準備した浸漬処理用の容器との間で培地の移し替えや取り出しを行う必要がない。このため、現場における培地の浸漬処理を従来よりも簡易に行え、作業量を軽減することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390010814 【氏名又は名称】株式会社誠和
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| 【出願日】 |
平成12年6月8日(2000.6.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100073139 【弁理士】 【氏名又は名称】千田 稔 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−346446(P2001−346446A) |
| 【公開日】 |
平成13年12月18日(2001.12.18) |
| 【出願番号】 |
特願2000−171784(P2000−171784) |
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