| 【発明の名称】 |
ホテイナラタケ栽培用菌根原木及びホテイナラタケ栽培方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】福田 清
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| 【要約】 |
【課題】ホテイナラタケを簡単かつ廉価に栽培することができる方法を提供することである。
【解決手段】ホテイナラタケの胞子から寒天培養により菌糸を作る段階と、寒天培養した菌糸をノコクズに接種してノコクズ種菌を作る段階と、原木が植え込まれたノコクズ培地にノコクズ種菌を接種して菌根原木を作る段階と、ノコクズを厚さ10cm程度敷き、その上に腐葉土又は培養土を厚さ10cm程度敷いた栽培床を作る段階と、菌根原木が栽培床内に実質的に全て隠れるように、菌根原木を栽培床内に置く段階と、栽培床内に置かれた菌根原木に隣接して新原木を置く段階と、栽培床内の水分が60%程度以上に保持されるように、栽培床を管理する段階とを備えていることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ホテイナラタケの胞子から寒天培養により菌糸を作り、この菌糸をノコクズに接種してノコクズ種菌を作り、原木が植え込まれたノコクズ培地にノコクズ種菌を接種することによって作られるホテイナラタケ栽培用菌根原木。 【請求項2】 ホテイナラタケ栽培方法であって、ホテイナラタケの胞子から寒天培養により菌糸を作る段階と、寒天培養した菌糸をノコクズに接種してノコクズ種菌を作る段階と、原木が植え込まれたノコクズ培地にノコクズ種菌を接種して菌根原木を作る段階と、ノコクズを厚さ10cm程度敷き、その上に腐葉土又は培養土を厚さ10cm程度敷いた栽培床を作る段階と、菌根原木が栽培床内に実質的に全て隠れるように、菌根原木を栽培床内に置く段階と、栽培床内に置かれた菌根原木に隣接して新原木を置く段階と、栽培床内の水分が60%程度以上に保持されるように、栽培床を管理する段階とを備えていることを特徴とする方法。 【請求項3】 菌根原木を栽培床内に置く際、隣接する菌根原木の間に1〜2本の新原木を置く領域が得られるように、菌根原木を置くことを特徴とする請求項2に記載の方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は一般に、ホテイナラタケ栽培用菌根原木及びホテイナラタケ栽培方法に関する。より詳細には、本発明は、ホテイナラタケを簡単かつ廉価に栽培することができるホテイナラタケ栽培用菌根原木及びホテイナラタケ栽培方法に関する。 【0002】 【従来の技術】ボリボリと俗称されるナラタケは、食用キノコとして知られている。一般にナラタケと呼ばれているキノコは、単一の種ではなく、複数の生物学的種から成り立つものであることが研究の結果分かっており、ナラタケ類というべきものである。ナラタケ類は、現在まで、6種の生物学的種の存在が明らかにされている。ナラタケ類のうちホテイナラタケは、美味で歯触りが良く、特に味噌汁の食材として珍重されている。 【0003】従来、ホテイナラタケ等のナラタケ類は、ビン等の容器の中にノコクズ等を入れ、その中にナラタケ類の菌を植えつけ、無菌状態で一定の温度と湿度を保持することによって、栽培されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一定の温度と湿度を保持するには、湿温度を管理する設備が必要となるため、ナラタケ類を栽培するのにかなりの設備コストがかかるという課題があった。 【0005】したがって、本発明は、ナラタケ類、特にホテイナラタケを簡単かつ廉価に栽培することができる手段を提供することを目的としている。 【0006】 【課題を解決するための手段】本願請求項1に記載のホテイナラタケ栽培用菌根原木は、ホテイナラタケの胞子から寒天培養により菌糸を作り、この菌糸をノコクズに接種してノコクズ種菌を作り、原木が植え込まれたノコクズ培地にノコクズ種菌を接種することによって作られることを特徴とするものである。 【0007】本願請求項2に記載のホテイナラタケ栽培方法は、ホテイナラタケの胞子から寒天培養により菌糸を作る段階と、寒天培養した菌糸をノコクズに接種してノコクズ種菌を作る段階と、原木が植え込まれたノコクズ培地にノコクズ種菌を接種して菌根原木を作る段階と、ノコクズを厚さ10cm程度敷き、その上に腐葉土又は培養土を厚さ10cm程度敷いた栽培床を作る段階と、菌根原木が栽培床内に実質的に全て隠れるように、菌根原木を栽培床内に置く段階と、栽培床内に置かれた菌根原木に隣接して新原木を置く段階と、栽培床内の水分が60%程度以上に保持されるように、栽培床を管理する段階とを備えていることを特徴とするものである。 【0008】本願請求項3に記載のホテイナラタケ栽培方法は、前記請求項2の方法において、菌根原木を栽培床内に置く際、隣接する菌根原木の間に1〜2本の新原木を置く領域が得られるように、菌根原木を置くことを特徴とするものである。 【0009】 【発明の実施の形態】次に、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。まず、通常は10月上旬頃、ホテイナラタケから胞子を採取し、寒天培養により菌糸を作る。本発明者は、寒天培地として、タマネギ煮汁25cc、醤油20cc、砂糖5g、寒天3gに適量の水を加えたものを使用した。寒天培養により菌糸を作るのに、通常は1か月程度要する。 【0010】次いで、寒天培養した菌糸をノコクズに接種してノコクズ種菌を作る。本発明者は、ノコクズ培地として、ノコクズ10に対して、フスマ1、米ぬか1に適量の水を加えたものを使用した。なお、ノコクズ培地は、100°Cの蒸気で90分程度、蒸気殺菌するのが好ましい。ノコクズ種菌を作るのに、通常は3か月程度要する。 【0011】次いで、3〜5cm径、5〜10cm長のシラカバ、ナラノキ等の広葉樹原木を、上述のノコクズ培地に植え込み、120°Cで90分程度殺菌し、冷却後にノコクズ種菌を接種する。そして、ノコクズ種菌を接種した原木を16〜18°Cの定温器内に置くと、3〜4か月程度で原木に菌根が発生する。これを、菌根原木という。なお、ノコクズ内に原木を植え込む際しては、原木がノコクズによって実質的に全て隠れるようにする。 【0012】次いで、ホテイナラタケ栽培用の栽培床を準備する。栽培床は、ノコクズを厚さ10cm程度敷き、その上に、市販の腐葉土や培養土を厚さ10cm程度敷き詰めたものとする。そして、図1(a)に示されるように、菌根原木が栽培床内に実質的に全て隠れるように、菌根原木を栽培床内に水平に置く。その際、隣接する菌根原木の間に1〜2本の原木を置くことができるように、菌根原木を配置する(図1(a)では、2本の原木を置くことができるように図示されている。)。 【0013】次いで、菌根原木と3〜5cm径、30〜50cm長のシラカバ又はナラノキの原木(以下「新原木」という)を、図1(b)に示されるように、新原木が栽培床内に実質的に全て隠れるように、菌根原木の間に水平に置く。そして、栽培床内の水分が60%程度以上に保持されるように、栽培床を管理する。すると、新原木が徐々に菌根原木(以下「新菌根原木」という)になり、菌根原木と新菌根原木にホテイナラタケが発生する。以後、このようにして養生した新菌根原木も露地栽培用種菌として用いることもできる。 【0014】なお、上述の説明は、露地栽培の場合を想定しているが、本発明の方法を室内で使用することもできる。室内で使用する場合の方法は、露地栽培の場合と実質的に同一であるが、ホテイナラタケの発生後1か月程度の休養期間が必要であり、この休養期間の間は、温度を10°C程度に保持して放置状態にする。その後、栽培床を湿度90%、温度20°C程度に保持することにより、ホテイナラタケが、2〜3回発生する。 【0015】本発明は、以上の発明の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。 【0016】たとえば、前記実施の形態では、菌根原木が栽培床内に水平に置かれているが、菌根原木を栽培床内に実質的に全て隠れるように、垂直或いは略垂直に埋め込むようにして置いてもよい。 【0017】 【発明の効果】本発明によれば、ホテイナラタケを、特別な装置を必要とせずに比較的簡単に栽培することが可能になる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】500205194 【氏名又は名称】福田 清
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| 【出願日】 |
平成12年5月8日(2000.5.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100104330 【弁理士】 【氏名又は名称】杉山 誠二
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| 【公開番号】 |
特開2001−314123(P2001−314123A) |
| 【公開日】 |
平成13年11月13日(2001.11.13) |
| 【出願番号】 |
特願2000−134085(P2000−134085) |
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